「人気のインスタに広告を出してみたいけどよくわからない」
「インスタ広告の種類をうまく使い分けたいけど違いがわからない」
広告担当の方、このような悩みを抱えていませんか?
実はインスタの広告はとてもシンプルなものであり、ポイントを整理すれば理解するのは難しくありません。
特にインスタは今もっとも人気を集めているメディアであるため、正しく理解することができれば運用次第で高い広告効果が期待できます。
デジマチェーンが、インスタ広告4種類それぞれの特徴と注意すべきポイントについて解説します。
この記事でインスタ広告についての理解を深めて、売り上げアップを目指しましょう。
広告を使うことなく、効果的に無料Instagram集客を始めたい場合は参考にしてください。
1.Instagram広告とは
Instagram広告とは、文字通りInstagramに出稿する広告のことです。
ユーザーがフォローしているアカウントと同じように、フィード上やストーリー上に写真や動画の広告を出稿することができます。
「インスタ映え」という言葉が流行しているようにInstagramは人気を集めているSNSで、日本国内だけでもアクティブユーザー数は約2900万人にも及びます。
その中でも特に10〜20代のユーザーが半数以上を占めるため、特に若年層への訴求力に強みを持っている広告といえるでしょう。
InstagramやFacebookのユーザーデータが広告配信に利用できるため、目的に合わせて細かなターゲット設定ができることも特徴です。
もちろんご自身でInstagramのアカウントを作り、画像を投稿することでフォロワーに訴求することもできます。
しかしInstagram広告を利用することでフォロワー以外にも訴求できる、外部ページやアプリインストール等への誘導ができる、広告効果が計測できるといったメリットが挙げられます。
そのため、多くの広告担当者がインスタ広告に関心を寄せ、実際に広告予算が投下されているのです。
2.インスタ広告の4つの種類
インスタに配信できる広告は、大きくわけて下記4種類の広告があります。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
それぞれ特徴が異なるため、インスタ広告で売り上げをアップするには目的に合わせてこの広告の種類をうまく使い分けることがポイントです。
それぞれの広告の内容について詳しくみてみましょう。
(1)写真広告
写真広告は、Instagramのフィード上に1枚の画像とテキストを配信する、インスタ広告の中でも最もシンプルかつスタンダードな広告です。
ファイルタイプ | jpgまたはpng |
---|---|
最大ファイルサイズ | 30MB |
最小解像度 | 正方形:600×600ピクセル 横型:600×315ピクセル 縦型:600×715ピクセル |
最大解像度 | 1,936×1,936ピクセル |
画像アスペクト比 | 正方形(1:1)、横型(1.91:1)、縦型(4:5) |
テキストの最大文字数 | 2,200文字 |
テキストの最大ハッシュタグ数 | 30 |
画像は正方形、横型、縦型の3種類から選べるようになっており、すでに別で広告配信している画像を流用しやすいのも特徴です。
画像1枚での訴求となるため、その画像がユーザーに対してどれほどのインパクトを与えられるかで広告の成果は大きく変わってきます。
ユーザーの目をひくような画像を選定し、テキストによって成果点へしっかり誘導できるように、ユーザーの導線を意識してクリエイティブを準備しましょう。
(2)動画広告
動画広告は、Instagramのフィードに動画とテキストを配信できる、写真広告の動画版ともいえる広告です。
ファイルタイプ | mp4またはmovを推奨 |
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最大ファイルサイズ | 4GB |
動画の長さ | 1〜120秒 |
アスペクト比 | 横型(16:9)、正方形(1:1)、縦型(4:5) |
テキストの最大文字数 | 2,200文字 |
テキストの最大ハッシュタグ数 | 30 |
配信できる動画は一般的な横長の長方形の動画に加え、正方形や縦型の動画も対応しています。
特に昨今では、動画広告はインターネット広告全体のなかでも特に注目されており、代理店をはじめ各企業が動画制作に力を入れています。
YouTubeの人気も相まってユーザーの動画視聴時間も伸びているため、今後ますます効果が期待できる広告のひとつといえるでしょう。
(3)カルーセル広告
カルーセル広告は、横にスワイプすることでスライドショーのように複数枚の画像を表示することができる広告です。
ファイルタイプ | jpgまたはpng |
---|---|
最大ファイルサイズ | 30MB |
最小解像度 | 600×600ピクセル |
最大解像度 | 1,936×1,936ピクセル |
画像アスペクト比 | 1:1 |
テキストの最大文字数 | 2,200文字 |
テキストの最大ハッシュタグ数 | 30 |
カルーセル広告の最大カード数 | 10 |
正方形の画像のみですが、1枚では訴求しきれない内容を複数枚の画像で訴求したり、複数の画像をストーリー風に並べてユーザーに訴求できるのが特徴です。
カルーセル広告はFacebook広告でも効果が高いと人気ですが、写真共有SNSという特性からInstagramの方がユーザーにより見てもらえる可能性が高いため、さらなる効果が期待できるといえます。
画像ひとつひとつの流れを工夫しながらつくることで、ユーザーを成果点へとうまく誘導しましょう。
(4)ストーリーズ広告
ストーリーズとは、Instagramの機能のひとつで、24時間以内に消える動画や写真を投稿できる機能です。
このストーリーズへ広告を配信できるのが、ストーリーズ広告です。
ファイルタイプ | mp4またはmovを推奨 |
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最大ファイルサイズ | 4GB |
動画の長さ | 1〜60秒 |
アスペクト比 | 横型(16:9)、正方形(1:1)、縦型(4:5)、フルポートレート(9:16) |
キャプション | 利用不可 |
ストーリーズは、フィードに投稿するよりも手軽であり、24時間で消えることから後々のことを気にしなくていと、ユーザーから大変人気のある機能になっています。
そんなストーリーズに配信できる広告となれば強い訴求力が期待できるといえるでしょう。
通常の投稿とは違って広告は24時間で消えることはありませんのでご安心ください。
ストーリーズ広告のフォーマットは全画面表示の縦長となるので、閲覧しているユーザーに対してかなりのインパクトを与えられる広告といえます。
なお、通常ストーリーズで表示される広告は最長15秒間で、その間にユーザーがアクションを起こすことで最長60秒まで配信されるようになります。
またインスタ広告の出し方が分からない方は参考にしてください。
3.インスタ広告を出すときの5つの注意点
インスタ広告は種類の幅が広く効果が良いといわれる一方で、注意すべきポイントもあります。
自由度が高い反面、適切な配信設定を行わないとユーザーに対してうまくアプローチできなくなってしまうからです。
ポイントをおさえていないと、思ったとおりに売り上げやコンバージョンがあがらず、広告コストばかりかさんでしまうことにもなりかねません。
さらに、見落としがちですがインスタ広告にも様々な規定があり、これに違反すると最悪の場合広告配信が停止されてしまうこともあります。
そこで、インスタでの広告配信を最適化するために注意すべき5つの点について説明します。
注意点1.Instagramアカウントを用意する
Instagram広告を出稿するにあたって、事前にInstagramアカウントを用意しておきましょう。
実は、FacebookアカウントがあればInstagramのアカウントがなくても広告を配信することは可能です。
しかしアカウントを設定せずに広告を配信すると、広告上のアカウントネーム部分はFacebookページ名がグレーで表示されクリックできなくなるため、自社アカウントに対してフォローやいいねがもらうことができません。
さらに広告に対するコメントへの返信や削除ができないため、ブランドイメージを損ねるコメントがされても野放しになってしまいます。
特別な理由がない限り、インスタに広告を配信する際には事前にアカウントを用意し、Facebook広告アカウントと連携させておきましょう。
注意点2.テキストは画面の20%以内に収める
クリエイティブに入れるテキストは、画面内の20%以下に収まるようにしてください。
Facebook同様、Instagramでもテキストばかりの画像や動画は良しとされていません。
画面に占めるテキストの割合が20%を超えているとシステムに判断されると、広告配信量が急激に減ってしまい、最悪の場合全く配信されなくなってしまうこともあります。
特にカルーセル広告の場合、1つでもオーバーしていると配信制限の対象になり広告のリーチ数に大きな影響を与えてしまうため、必ずすべての画像についてチェックしましょう。
画面内におけるテキスト量をチェックできる公式ツールも用意されているので、入稿する前に利用することをおすすめします。
注意点3.広告ポリシー・品質ガイドラインを遵守する
クリエイティブを制作するにあたって、Facebookの広告ポリシーやInstagramの品質ガイドラインを遵守しましょう。
上記のテキスト20%ルールに加えて、インスタ広告ではFacebookの広告ポリシーによって審査されます。
具体的には、アダルトや薬物などの禁止されているコンテンツや酒類など年齢制限のある素材を広告で取り扱うことはできないため、審査によって却下されてしまいます。
さらにInstagram独自の品質ガイドラインが定められており、Facebookで承認されたクリエイティブがInstagramでは非承認になるケースもあります。
ピンボケや低解像など品質の低い画像・動画や、文法に不備があったり過剰な記号を使用した低品質なテキスト、画像とテキストの内容の不一致など、品質の低いクリエイティブは配信できません。
つまり、Instagramのオシャレなイメージを損なう広告は配信できないようになっています。
せっかく制作したクリエイティブが審査で却下されないよう、事前にルールをよく確認し遵守しましょう。
注意点4.ハッシュタグを使いすぎない
広告テキストにハッシュタグを使いすぎないようにしましょう。
インスタの投稿に必ずといっていいほど使われているハッシュタグですが、広告のテキストにも同じように使用することができます。
ただし、ハッシュタグをつけたからといってタグの検索結果に広告が表示されることはありません。
広告におけるハッシュタグはブランディングとしての意味合いが強く、企業からユーザーに対するメッセージをタグとして添えることで、ユーザーにとってより親しみやすくなるでしょう。
もちろんハッシュタグをクリックすると、広告の遷移先とは関係ないハッシュタグ自体のリンク先に誘導されてしまいます。
せっかく画像や動画でユーザーの興味をひきつけたのに、ハッシュタグをクリックされると離脱してしまうリスクもあるため、タグの使いすぎには気をつけましょう。
注意点5.CTAを適切に設定する
インスタ広告において、効果改善に重要となるのがCTA(Call To Action)です。
CTAとはインスタから広告のリンク先へ遷移するためのボタンとなるもので、具体的には以下のようなものが用意されています。
- リンクを開く
- 購入する
- 予約する
- インストールする
- ダウンロード
- 詳しくはこちら
- お問い合わせ
- 申し込む
- アプリを利用
- ゲームをプレイ
- 音楽を聴く
- ビデオを見る
- 他の動画を視聴
- 登録する
このように幅広い種類のCTAが用意されているため、広告や遷移先に合わせたCTAを選ぶことでユーザーをスムーズに成果点へ誘導することができます。
しかし、インスタや広告で表現された世界観がCTAや遷移先とマッチしていないと、ユーザーに違和感を与えてしまい、離脱の要因になりかねません。
広告から成果点までの導線を考えた上で、違和感のない適切なCTAを選ぶようにしましょう。
まとめ
この記事では、インスタの広告における種類と注意すべきポイントについて紹介しました。
インスタ広告はこれまでのディスプレイ広告とは全く違う概念で取り組まなければならないため、はじめはうまくいかないことのほうが多いかもしれません。
しかしインスタが人気メディアとして注目を集める中、仮説と検証を繰り返しながら広告運用を最適化させることができれば、事業成長に大きく貢献する可能性を秘めています。
そのためには、インスタがどのような特徴をもつメディアであり、どのような広告展開ができるかを理解しておくことは、大変重要なポイントになってきます。
今後もインスタの人気にともない広告配信も進化していく可能性は十分にあるため、企業や団体にとってますます重要なメディアとなってくるでしょう。
この記事を参考にしながら、自社商品の売り上げアップのためにぜひインスタ広告に取り組んでみてください。