「今さらだけどYahoo!にはどんな広告の種類があるの?」
「Yahoo!でリスティング広告を利用するにはどうしたらいいの?」
「Yahoo!で検索広告を利用するメリットって何があるの?」

リスティング広告の利用を検討している人の中には、Yahoo!の検索広告について詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。リスティング広告はGoogleとYahoo!、どちらのサービスでも利用できます。しかも、名称もどんどん変わり種類も多いので混乱してしまいます。

どちらのサービスも知名度が大きいため、広告の効果は変わらないと思っている人もいるかもしれませんが、実はYahoo!とGoogleでは広告の特徴が異なるのです!

広告代理店を支援するデジマチェーンが、Yahoo!の広告に関する特徴やメリット、始め方について紹介します。この記事を読めばどちらのサービスを利用すればよいのか判断できるようになります。

リスティング広告運用初心者の方が基本的、かつ超重要な知識を全部詰め込めると評判の記事です。

1.Yahoo!広告の種類

YahooのPPC広告とは

Yahoo! JAPANは日本最大級のメディアとして進化しており、様々な種類を持っています。

今回は以下の3つを紹介します。

  1. 検索広告(リスティング広告)
  2. ディスプレイ広告(運用型)
  3. Twitter広告2019年7月24日でYahoo!プロモーション広告 広告管理ツールでのTwitter広告出稿機能提供は終了

広告を利用する目的に合わせて使い分けるとよいでしょう。

それでは、順に説明します。

検索広告

検索広告

検索広告は、もともとはスポンサードサーチというサービス名の検索連動型広告のことで、一般的にはリスティング広告と言われています。

検索広告を利用することで、Yahoo!Japanで検索されたキーワードに関連する広告が、検索結果ページの上部や下部に表示されるようになるのです。

コンテンツタイトルの下に表示されるURLの左側に広告と記載されているものが検索広告にあたります。

コンテンツの質に関係なく検索結果ページの上位に表示させることが可能なので、アクセス数の増加が期待できるでしょう。

Yahoo!検索広告のメリット・デメリット、開始方法について詳しく説明しています。

ディスプレイ広告(運用型)

Yahoo!ディスプレイネットワーク(YDN)

ディスプレイ広告(運用型))は、Yahoo!Japanが運営しているコンテンツページや提携しているコンテンツページの広告枠に広告を表示させることができるサービスです。

もともとYahoo!ディスプレイネットワーク(YDN)というサービス名でした・

Yahoo!ニュースやヤフオク!、ヤフーショッピングはもちろん、毎日新聞やAmeba、スポニチなどのビッグコンテンツにも広告を掲載することができます。

閲覧しているコンテンツに関連する広告が表示されるので、特定のユーザーに配信することができ、流入率や成約率の向上が期待できるでしょう。

Twitter広告

2019年7月24日でYahoo!広告(旧称 Yahoo!プロモーション広告) 広告管理ツールでのTwitter広告出稿機能提供は終了

Twitter広告は、公式のTwitterページやTwitterアプリに表示される広告のことです。

Twitter広告を利用することで、Twitterユーザーの検索結果やタイムライン、おすすめユーザー欄に広告を表示させることができます。

PPC広告はユーザーからクリックされるたびに課金されるのが原則です。

しかし、Twitter広告に関しては、拡散された広告は課金対象となりません。

そのため、Twitter広告は広範囲に拡散されるほど費用対効果が高くなる特徴があります。

2.Google広告とYahoo広告の7つの違い

GoogleのPPC広告との違い

Yahoo!広告がGoogleの広告に対して何が違うのか紹介します。

Yahoo!とGoogleの大きな違いは以下の7つです。

  1. Yahoo!の方がキーワード設定が簡単
  2. Yahoo!は広告配信地域が限られている
  3. Yahoo!とGoogleでは広告文で使える記号が異なる
  4. Yahoo!広告は作成できる広告の数が少ない
  5. ユーザー層が異なる
  6. 掲載先が大きく異なる
  7. ターゲティング機能が異なる

Yahoo!のPPC広告の視点で順に述べるので、Yahoo!とGoogleのPPC広告の違いを把握しましょう。

Yahoo!の方がキーワード設定が簡単

キーワード設定が簡単

広告を出稿するときにキーワード設定をするのですが、Yahoo!の方が設定が簡単です。

キーワード設定では、完全一致と部分一致に大きく分けることができます。

完全一致はユーザーが検索したキーワードが設定キーワードと完全に一致しなければ広告が表示されません。

一方、部分一致はユーザが検索したキーワードが、設定キーワードに少しでも重なれば表示されます。

部分一致で設定するときはYahoo!もGoogleも設定方法は同じです。

しかし、完全一致を設定するときは、Yahoo!の場合はキーワードだけを入力するのに対して、Googleは[]の記号を付ける必要があるので、複数の広告を設定する場合は少し手間がかかるでしょう。

Yahoo!は広告配信地域が限られている

広告配信地域が限られている

Yahoo!とGoogleでは配信可能範囲が異なります。Yahoo!の広告の配信範囲は国内に対して、Googleは海外にも配信が可能です。

さらに、Googleの場合は、ある地点を基点に半径指定をすることが可能なので、配信ターゲットを地域で絞りたい人はGoogle広告を利用した方がよいでしょう。

Yahoo!とGoogleでは広告文で使える記号が異なる

広告文で使える記号が異なる

Yahoo!とGoogleでは、広告文で使用できる記号に違いがあります。

たとえば、Yahoo!では以下のような制限があるのに対して、Googleはさまざまなバリエーションの記号を使うことが可能です。

  • 括弧を使う場合、()(半角)、 ( )(全角)、【】(全角)しか使えない
  • 同じ種別の記号はタイトル・説明文内で2つまで(句読点、中点、カンマ、ピリオドは例外)

<>(半角)《》 (全角)のような括弧を使う広告文をYahoo!広告で掲載しようとしても正しく表示されません。

さまざまな記号を駆使してプロモーションをしたい場合は、Yahoo!では上手く表現できないでしょう。

Yahoo!広告は作成できる広告の数が少ない

作成できる広告の数が少ない

Yahoo!の広告ではGoogleに比べて出稿できる広告の数は少ないです。しかしYahoo!の広告でも出稿できる広告は十分にあるので、通常の企業で用いる広告の出稿量においてはYahoo!を使うとしても不安視する必要はないでしょう。

プラットフォーム キャンペーン作成個数上限(1アカウントあたり) 広告グループ作成個数上限(1キャンペーンあたり) キーワード作成個数上限(1広告グループあたり)
Yahoo!検索広告 100 2,000 2,000
Yahoo!ディスプレイ広告 100 1,000 50(キーワードではなく広告数)
Google 10,000 20,000 20,000

数字を比べるとGoogleの方がいかに多くの広告を出稿できるかわかりますが、実際にここまで多くの広告を出稿することは現実ではあまりありません。

ユーザー層が異なる

Yahoo!広告とGoogle広告では、ユーザー層が異なる傾向にあります。

Yahoo!広告のユーザーは、40~60代が特に多く、スマホよりもPCのユーザーが多い傾向があります。

一方Google広告はスマホユーザーが多いです。

掲載先が大きく異なる

当然ですが。GoogleとYahoo!では広告の掲載面が以下のように大きく異なります。

Yahoo!広告 Google広告
検索 Yahoo! JAPANの検索結果
Yahoo! JAPAN提携先サイト
Googleの検索結果
Google提携先サイト
ディスプレイ Yahoo!ニュース
Yahoo!知恵袋
Yahoo!提携先サイト
YouTube
Gmail
Google提携先サイト

ターゲティング機能が異なる

Yahoo!とGoogleでは、ディスプレイ広告のターゲティングの設定内容で以下のように異なる点があります。

  • Yahoo!の年齢ターゲティングのほうが幅広く設定できる
    Yahoo!は13歳から指定できるのに対し、Googleは18歳以上での設定になります。
  • Yahoo!は特有のサーチターゲティングを持っている
    Yahoo!のディスプレイ広告は、指定したキーワードを過去に検索した人を詳細にターゲティングして配信できる機能を持っています。Googleでも一部のみ、Google 検索で使用した検索語句に基づいてターゲティング可能です。
  • Google広告のみ、子供の有無でユーザー属性を設定できる
  • Google広告では広告表示エリアを半径で指定できる
    都道府県単位、市区町村単位に加えて、指定地点からの半径で設定できます。

入稿規定が異なる

2020年8月からYahoo!広告でも「タイトル3」と「説明文2」を入稿できるようになりました。
また、説明文の文字数も80文字→90文字に変更されたので、現状はYahoo!とGoogleで文字数などの入稿規定に差はありません。
項目 Yahoo!広告 Google広告
タイトル1 半角30文字(全角15文字) 半角30文字(全角15文字)
タイトル2 半角30文字(全角15文字) 半角30文字(全角15文字)
タイトル3 なし 半角30文字(全角15文字) 半角30文字(全角15文字)
説明文1 半角80文字(全角40文字) 半角90文字(全角45文字) 半角90文字(全角45文字)
説明文2 なし 半角90文字(全角45文字) 半角90文字(全角45文字)
パス1 半角15文字(全角7文字) 半角15文字(全角7文字)
パス2 半角15文字(全角7文字) 半角15文字(全角7文字)

3.Yahoo!広告の始め方

Yahoo!のPPC広告の始め方

Yahoo!のリスティング広告は以下の流れで運用できます。

  • IDの作成
  • 広告管理ツールで設定
  • 広告掲載開始

まずは、申し込みページからYahoo! JAPAN ビジネスIDを取得する必要があります。

会社情報や管理者情報を入力してIDを取得しましょう。

IDを取得したら、「広告管理ツール」にログインして広告設定を行います。

広告設定ではキーワードの設定や広告文の作成などを行いますが、初めての入稿はらくアド機能を利用するのも有効です。

広告設定が終了したら、広告が掲載されます。

まとめ

Yahoo!のリスティング広告には、検索広告やYDNなどさまざまな種類があります。

サービス利用前に個別で専門スタッフが個別カウンセリングをしてくれたり、無料のバックアップサポートがついていたりするので、パソコン初心者や初めてリスティング広告を利用する人でも安心です。

特にパソコンユーザーや高齢者をターゲットにしたりリマーケティング広告を配信したりしたい人は、Yahoo!が向いています。

この記事を参考に、Yahoo!とGoogleのどちらのリスティング広告を利用するのか検討してみましょう。

なお、リスティング広告を利用したアドセンスの利用を検討している人は参照ください。

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