「 Web広告を一括で管理できるツールはないの?」
「出稿広告が多すぎて、データ集計が大変…」
「広告の運用や管理にかかる時間的・人員的コストを削減したい」
運用している広告の種類が多いほどコンバージョン導線が複雑になり、「どの広告が成果を出したか」「どの広告を改善すればよいか」がわかりにくくなっていきます。そんな時におすすめなのが「広告効果測定ツール」です。
「広告効果測定ツール」は複数の広告をまとめて管理・効果を測定・可視化しマーケティングに活かせるので、時間的・人員的なコストの削減につながりますし、今どこにコストを割けば売上に直結するかを教えてくれます。
デジタルマーケティングを支援するデジマチェーンが、広告効果測定ツールの基本とともに、独自に調査したおすすめ広告効果測定ツールをご紹介します。
この記事で紹介するおすすめツールの中から、自社の予算にマッチした業者を選んで無料問い合わせしてみましょう。
WEBマーケティングの支援外注をご検討の方はあわせてご覧ください。
1.広告効果測定ツールとは?
広告効果測定ツールとは、Web広告、バナー広告、リスティング広告など、自社が運用する全ての広告の成果や費用対効果を一括で測定、可視化し評価できるツールです。
以前までは、自社で人員を投入し広告の効果を集計・分析しPDCAサイクルを回す会社も多かったのですが、近年はデータを分析できる人材が不足しているようです。
実際、広告効果測定ツールを提供する株式会社サイカで独自に行われた「広告効果測定でデータ分析を実施している広告宣伝担当者に対するアンケート」では、「広告効果の分析に取り組む上での問題点」として「人手が足りない」という答えが52.4%で1位となりました。
その点、広告効果測定ツールを利用すれば、より効率的な広告管理・運用ができるでしょう。
広告効果測定とアクセス解析の違いは?
広告効果測定ツールは「集客」に特化しており、広告ごとのコンバージョン率が一目でわかるだけでなく、「広告で顧客1人を獲得するために金額をいくら投じたのか」を可視化できます。
「アクセス解析」も「広告効果測定」も、「施策に効果があったのか?」を判定するために活用できる手法ですが、下記の違いがあります。
アクセス解析ツールは、サイト内の以下の状況を可視化できるツールです。
- サイトにアクセスしたユーザーの動向
- ユーザーがどこから来たのか
- どのページを見たのか
- ページのコンバージョン率
それで、アクセス解析は、「集客特化」ではなくサイト全体の状況を見るのに向いているツールと言えるでしょう。また、アクセス解析が広告のプラットフォームごとに分別されるのに対し、広告効果測定ツールはプラットフォームを横断して自社全体の広告投資状況を観測できます。
広告効果測定ツールのメリット・デメリットは?
広告効果測定ツールには以下のメリットがあります。
- 複数の広告を一括で管理できるので時間コストの削減になる
- アクセス解析よりも「集客」に特化し詳細な測定ができる
- PDCAサイクルを素早く回せる
また、デメリットは以下のとおりです。
- 導入に金銭的コストがかかる
- 集客方法がシンプルな場合、コスト以上の成果が見込めない場合もある
多数の広告媒体 を抱えている企業の場合は、複数の画面を開いて成果を確認しなければならず、時間的にもコストがかかってしまう場合もあります。
そのため、広告効果測定ツールは、多数の媒体を利用した広告出稿のため、 複雑な Webマーケティング施策が求められる 企業が導入すべきツールです。
もし、広告の予算や種類が少ないなど複雑でない場合は、アクセス解析でシンプルに管理できる場合もあるので、自社の運営状況にあわせてうまく活用することが重要です。
2.ネット広告効果測定ツールおすすめ4選
デジマチェーンがおすすめする、ネット広告効果測定ツール一覧は以下です。
- 【ウェブアンテナ】ディスプレイ広告の認知効果を正しく把握
- 【アドエビス 】業界No.1効果測定ツール
- 【アドゴクウ】必須機能を搭載したシンプルな効果測定ツール
- 【シビラ】ウェブ解析・広告効果測定・SEO効果測定が1つになった解析ツール
それぞれのサービスについて説明します。
【ウェブアンテナ】ディスプレイ広告の認知効果を正しく把握
ウェブアンテナの注目ポイント
- 広告の認知効果を正しく把握し施策に活かせる
- 幅広い業種・業界600社以上の導入実績
- 広告効果を一元管理できる
株式会社ビービットが運営するウェブアンテナ(WebAntenna)は、今まで測定が困難だったディスプレイ広告の認知効果を正しく把握できることが魅力の広告効果測定ツールです。
「認知に貢献している純広告はどれか?」「リマーケティングによってお客様が商品を想起できているかどうか?」などディスプレイ広告の認知効果が一目でわかります。
ユーザーがコンバージョンまでにどういった手順で広告に接触したかをデータとして出力することも可能です。
導入実績は600社以上で、SUNTORYやNTTコミュニケーションズなどの大手企業からベンチャー企業まで幅広い業界で愛用されています。また、運用しているすべての広告成果を一画面で管理でき、煩雑な作業を削減できます。
加えて、管理画面で広告の画像も一括で確認できるため、効果の出ているクリエイティブはどれかを見極めることもできるでしょう。初期費用は無料で、クリック数従量制で月額2万円から利用可能です。
【アドエビス 】業界No.1効果測定ツール
アドエビスの注目ポイント
- 業界No.1の優秀な効果測定ツール
- 導入実績1万件以上
- 大手から中小企業まで、幅広い業種の会社が導入している
株式会社イルグルムが運営するAD EBiS(アドエビス)は、ベンダー別売上金額シェアで業界No.1の効果測定ツールです。
導入実績は1万件以上で、「大東建託株式会社」などの大手から中小企業まで、幅広い企業が利用しています。
一括でWeb広告を計測することはもちろん、ユーザー分析、データを活用したマーケティングまで行うことができます。
他にも、以下の幅広い機能を兼ね備えています。
- LP最適化
- 計測データを外部サービスと連携
- インプレッション計測
- カスタマージャーニー分析
- アンケート
- データエクスポート
サポート体制も充実しており、電話やメールで質問できるサポートセンターは92%と高い顧客満足度を誇ります。
【アドゴクウ】必須機能を搭載したシンプルな効果測定ツール
アドゴクウの注目ポイント
- シンプルで使いやすい広告効果測定ツール
- 料金は月々定額5,000円だけ
- 素早い広告改善でコンバージョン数が1.5倍以上
株式会社ディーボが運営するAD GoCoo(アドゴクウ)は、シンプルながら以下の必須機能を搭載した使いやすい広告効果測定ツールです。
- 広告の一元管理
- 間接効果・アドリビューション測定機能で、コンバージョンのきっかけを作った広告がわかる
とてもシンプルなので、分析ツールに慣れていない方にもおすすめのツールです。
利用料金は3ヶ月プラン月々定額5,000円、12ヶ月プランなら月々定額4,500円で、その他費用は一切かかりません。
アドゴクウには、素早い広告改善+コンバージョン数アップの以下の成功事例があります。
- オンライン申し込み数が1.5倍に増加
- コンバージョン数が導入前月数の2倍に増加
「広告効果測定ツールを使いたい」と同時に「導入簡単」「リーズナブル」を求めている方にまずはおススメです。
【シビラ】ウェブ解析・広告効果測定・SEO効果測定が1つになった解析ツール
シビラの注目ポイント
- 広告効果測定はもちろん、SEO効果測定もできる
- 導入実績2000社以上
- 「アドバイスコメント」機能で専任担当者がいなくても安心
株式会社環が運営するシビラ(sibulla)は、ウェブ解析機能、広告効果測定機能、SEO効果測定機能が1つになった解析ツールです。
広告の効果測定と同時にサイトのSEO施策もできます。複数のツールを使い分ける必要がなく、ワンストップですべての解析ができるのが魅力です。
Web広告の解析結果を集計し項目ごとにアドバイスコメントを閲覧することができるので、専任担当者がいなくても安心して広告を運営できるでしょう。
シビラがリリースされた2004年以降、2000社以上が導入しています。初期費用は10,000円で、0~10,000PVまで月額6,000円で利用できます。
まずはトライアル(要確認)で「みやすい解析」の使いやすさを確認してみることをおススメします。
3.TVCM広告効果測定ツールおすすめ4選
デジマチェーンがおすすめする、TVCM広告効果測定ツール一覧は以下です。
それぞれのサービスについて説明します。
【ノバセルアナリティクス】大手ラクスルが運用型TVCMに進出
ノバセルアナリティクスの注目ポイント
- 年間100社以上の企業が利用している
- たった3分の設定で誰でもすぐにテレビCMの効果分析ができる
- Webサイトはもちろんアプリのダウンロード計測にも対応
株式会社ラクスルが運営するノバセルアナリティクスは、 Webサイトはもちろんアプリにも対応しているテレビCM効果測定サービスです。
年間100社以上の企業が導入し、「株式会社リクルート」や「株式会社ディー・エヌ・エー」などの大手企業も導入しています。
地域・放映素材・放映番組別にテレビCMのコンバージョンをリアルタイムに可視化できるので、PDCAサイクルを素早く回すことができるでしょう。
Webサイトはもちろんスマホアプリに対するダウンロード計測にも対応しているため、アプリを用いたサービスを運営し、かつテレビCMを運営している方にもおすすめです。
費用対効果が最も見込める放映パターン、効果がある番組が分かり、広告の投資効率を高められると評判です。
【ADVA】TVCMシミュレーションから出稿までワンストップサポート
ADVA の注目ポイント
- 国内No.1のCM効果測定ツール
- TV業界では初の「成功報酬型」を採用
- オンライン広告とオフライン広告どちらも測定可能
株式会社サイカが運営するADVA(アドバ)は、TVCMの成果をシミュレーションし出稿計画から出稿までをワンストップでサポートしてもらえる統合分析ツールです。
国内No.1のCM効果測定ツールとして以下の部門で3冠を達成し(※株式会社ショッパーズアイ調べ)、国内大手企業を中心に120社以上が導入しています。
- 「成果が出るCM効果分析ツール」部門
- 「オンオフ統合分析ツール」部門
- 「成果が出るマーケティングミックスモデリングツール」部門
ADVA のTVCMメディアバイイングは、分析から一気通貫の高品質なプランニングができる為、業界初の成功報酬型バイイングを実現できました。
Webなどのオンライン広告とあわせてテレビCMや交通広告などのオフライン広告を統合して分析することができるため、複数のツールを使い分ける必要もありません。
【Madison】日本のテレビCM全データを収集した巨大なTVCM分析データベース
Madisonの注目ポイント
- 全国の競合CMの情報がいち早くわかる
- 有名企業が多数導入している
- 管理画面から競合CMの映像も閲覧できる
株式会社PTPが運営するMadisonは、日本各地で放送されるすべてのテレビCMデータを収集した巨大なTVCM分析データベースです。
全国の各エリアで放送される競合CMの動きをとらえていち早く知らせてくれるため、自社のCMをどのように出稿すればよいのかを見極めるのに役立つでしょう。
導入企業の中には、「アサヒ飲料株式会社」や「キリンビバレッジ株式会社」などの大手企業も含まれています。気になったCMの映像もワンクリックで視聴できるので、競合分析にも便利なシステムです。
「テレビCMの効果測定を行いたいが、データだけもらっても社内で分析する時間や人材などのリソースがない。」
上記のように悩むクライアントに、様々な業種でCMの効果測定の経験があるデータサイエンティストがサポートしてくれるでしょう。
【コールトラッカー】電話による流入や問い合わせの解析ツール
コールトラッカーの注目ポイント
- 電話での問い合わせの計測に特化したツール
- どのメディアを見て問い合わせがあったかをガイダンスで知らせてくれる
- 電話の取りこぼしも通知してくれる
株式会社コムスクエアが運営するコールトラッカーは、出稿している広告を見て電話で問い合わせがあった場合、「いつ」「誰が」「どの流入経路で電話したか」を解析してくれるシステムです。
問い合わせの電話を受信する際は「どの広告を見たお客様から電話がかかってきたか」をガイダンスで知らせてくれるため、電話の受付業務効率化にも繋がります。
また、取りこぼした問い合わせ電話をFAXやSMSで通知してくれるため、電話の取りこぼしによるロスも軽減する効果があります。
料金は、スターターパックプランが6,500円~/月、コールトラッカープランが50,000円~/月です。
4.屋外広告効果測定ツールおすすめ2選
屋外広告は「OOH広告」とも呼ばれ、以下のような広告も含みます。
- 屋外広告
- 街頭のサンプリング
- イベント
- ラッピングカー など
デジマチェーンがおすすめする、屋外広告効果測定ツール一覧は以下です。
それぞれのサービスについて説明します。
【AdVice】屋外広告の運用から効果測定までワンストップでサポート
AdViceの注目ポイント
- 屋外広告の運用シミュレーションや効果測定ができる
- 屋外広告の発注もできる
- シミュレーションから発注まで、すべてオンラインで完結する
株式会社PalledAd(パルダッド)のAdVice(アドバイス)は、「屋外広告の運用シミュレーション」「効果測定」を代理店を通さずにワンストップでサポートしてくれるサービスです。
従来困難とされてきた屋外広告の運用シミュレーションから発注まででき、屋外広告の運用に必要なものが全て揃っていると言えるでしょう。
屋外広告の発注もWeb広告と同じようにオンラインで完結すれば、時間的コスト削減にも繋がります。
東京23区を中心とした200以上の屋外看板、デジタルサイネージ、ポスターを注文できるので、主に東京での発注・運用を考えている方におすすめです。広告は月5万円から出稿できます。
【OOH ATLAS】GPS情報を用いた屋外広告の効果測定
OOH ATLASの注目ポイント
- GPSの情報を用いた屋外広告の効果測定ツール
- 屋外広告周辺の通行料も計測可能
- 無料で閲覧できるデータ有り
株式会社ケシオンが運営するOOH ATLASは、GPS情報を用いた屋外広告の効果測定ができるツールです。
スマートフォンから取得したGPSの位置情報をもとに、どれだけの人が屋外と接触したかを可視化します。
屋外広告に接触した人数はもちろん、通行量や通行人の年齢層なども可視化できるので、 Web広告と同じような効果測定が可能です。
リアルタイムでの計測はもちろん、過去2年分のデータまで遡って閲覧できるため、これまでのデータを参考とした屋外広告の運用もできるでしょう。
料金は1媒体につき1万円から利用が可能ですが、無料で閲覧できるデータもあります。
5.広告効果測定ツールを導入する際に注意する4ポイントは?
広告効果測定ツールを導入するために社内で検討する際に注意するポイントは以下の4点です。
- どんな広告効果を測定したいか
- 現場での使いやすさ
- 見込まれる成果に見合ったコスト
- サポート体制の充実度
それぞれのポイントについて説明します。
どんな広告効果を測定したいか
ひとくちに「広告効果測定」と言っても、ツールによって機能はさまざまです。
たとえば、「オンライン広告とオフライン広告」を両方計測できるツールもあれば「オンライン広告のみ対応」しているツールも存在します。
また、成約率を測定するのか、認知度を測定するのかによっても、導入するべきツールの種類・仕様は変わってきます。
自社で測定したい項目が測定可能かどうかを、事前にしっかりチェックすることが重要です。
現場での使いやすさ
せっかく実際にツールを導入しても、実際の現場で使いこなせなければ意味がありません。
導入前にツールのデモ画面などを確認し、現場で使えるかどうかをチェックすることが重要です。
ツールの中には「無料体験期間」が設けられているものもあるため、無料体験期間を利用して実際に使ってみるのもいいでしょう。
デモ画面や無料体験期間を利用して現場での使いやすさを見極める際は、以下の項目に注意してください。
- ツール画面のシンプルさ・操作性
- 情報の見やすさ
- レポート出力機能が必要十分さ
見込まれる成果に見合ったコスト
広告効果測定ツールの価格は、ツールによって大きな差があります。
高機能で値段も高いツールを導入したとしても、実際に広告の成果が改善されなければコストが無駄にかかってしまうだけで意味がありません。
また、元々広告費用を月20万円しかかけていないカテゴリーの広告効果を測定するために、月5万の広告測定ツールを活用するよりは、広告費用に資本を投じて、勝ちパターンを収集するほうが効果的かもしれません。
ツールを導入する際には、「費用に見合った成果が期待できるか」をしっかり見極める必要があります。その手段のひとつとして、「企業の導入事例をチェックする」方法があります。
「導入事例」では実際にツールを導入した企業がどのような成果改善に成功したかを確認できるため、自社の取り組みに近い企業の成功事例などがあれば参考になるでしょう。
サポート体制の充実度
バナー広告、ディスプレイ広告、リスティング広告など今やWeb広告には多様な種類が存在し、これからも増えていくことが予想されます。
目まぐるしく変化を続けるWeb広告にあわせて、「広告効果測定ツール」も常に変化する必要があります。
それで「変化に柔軟に対応できるツールであるかどうか」、「しっかりしたサポート体制が整っているか」が重要になってきます。
導入の際は、上記の点をしっかりとチェックし、上手に活用すれば、広告の成果改善へと確実に繋がるでしょう。
最近ではAIを用いた広告効果測定ツールも普及しており、より効率的な広告運用ができるようになっています。
この記事でご紹介したツールの中から自社のニーズに合ったツールを見つけたら、ぜひ気軽に問い合わせ・見積もりをしてみてください。
ますます伸びが期待されるリスティング広告の運用基礎知識、運用方法の実践ガイドについては以下をご覧ください。