「Zoomより使いやすいおすすめWEB会議ツールはないの?」
「リモートワークでもスタッフ間のコミュニケーションはスムーズに取りたい」
「セキュリティ信頼性の高いWEB会議サービスはないの?」
Zoomなどのビデオ会議サービスが、社外会議でも社内ミーティングでも主役に躍り出ました。
しかしZoomをメインで使うとしても、情報セキュリティや非常時のバックアップのためにもう一つWeb会議システムを活用している企業が少なくありません。
Zoomを補完、または置換し得るほどの実力を持つWEB会議・動画コミュニケーションサービスを紹介します。
海外の低速回線と実際に接続して行ったテストの結果も紹介しています。
オフィスの状況・ニーズに対応したツールの選び方を説明します。
簡単に自社に合ったツールを選定できるでしょう。
デジマチェーンが、Zoom有料プランを約7割引きで正規購入したテクニックを以下の記事で説明しています。
1.Web会議ツールとは
Web会議とは、Webを介して遠隔の相手と音声通信やビデオ通信ができるツールによって会議やコミュニケーションを行うことです。
ほとんどのWeb会議ツールは、音声や動画を送受信する機能以外にも、テキストチャットや、PCの画面共有、ファイル送受信などの機能をもっています。
2020年5月の調査によると、「Web会議システム」の使用率が前年比20ポイント近く急上昇してます。
Web会議システムの使用率
- 2019年12月末:44%
- 2020年4月末:63%
インターネット環境さえあればどこでも会議ができ、移動コスト・時間も削減できます。
さらに、対人接触リスクも軽減できるWeb会議ツールはニューノーマル環境下でますます使用されていくでしょう。
Web会議システムの使用シェアは?
2020年5月の調査によると、Web会議システムのシェアで最も多かったのはZoomでした。
- Zoom:35%
- Skype:18%
- Microsoft Teams:18%
- Cisco Webex:11%
- Live on:3%
- その他:15%
しかし、これだけZoomがビジネス使用ツールの主流になると、以下の3点が懸念点として挙がってきています。
- 実は、Zoomはスタッフ間での気軽な雑談や指示連絡が苦手
- フォーマル以外の用途ではZoomを使いたくない「Zoom疲れ」
- Zoomを狙ったハッキングやセキュリティホールの悪用
ですから、Zoomをメインで使うとしても、プラス1のWeb会議システムの準備は重要です。
またZoomでさえ、まだ3割程度のシェアに落ち着いています。
また、この調査以降、MicrosoftのTeams、そしてGoogleのMeetが急激にZoomを追撃している現状です。
2.商談・大人数会議もおまかせのWeb会議システムおすすめ8選
外部との商談や、多拠点でのWeb会議など安定性と多機能性が求められるビジネスシーンでおすすめするWeb会議システムを以下に紹介します。
サービスの比較一覧、各サービスの特徴について次で説明します。
Web会議システム機能比較一覧
基本的な機能として、映像・音声の相互配信、テキストのチャット、デスクトップ共有、ファイル送受信にはすべてのサービスが対応しています。
Zoom
Zoomは、すでにオフィスで不可欠なインフラとなってきた感のあるWeb会議サービス業界の王者です。
無料版で、通常オフィスの内部会議、対外会議、セミナー、研修等に活用できるほぼすべての機能を揃えています。
増えすぎたユーザー数への対応遅れから、一時期はセキュリティ上の懸念点が指摘されました。
しかし、対応力と技術力で乗り切ったと言えるでしょう。
Microsoft Teams・Google Meetなどライバルの猛追を受けていますが、当面は王者の地位は揺るがないでしょう。
映像・音声の圧縮技術、回線の最適化技術に優れており、低速回線でも驚くほど安定した接続パフォーマンスを見せます。
バーチャル背景、背景ぼかしなど、どんどんと新機能を採用してシェアのさらなる拡大を狙っています。
低速回線での安定性
Zoomは、比較的低速の回線でも画像・音声ともに安定しています。
今回は低速の海外回線を含む100台以上の大人数で、画面共有も使用するもっとも過酷な状況でテストを行いましたが、ほとんど問題ありませんでした。
特に音声は、低速回線でも音を飛ばさず、時々切れそうになった部分でも前後と滑らかにつなげてくれるのでほとんど音飛びが生じません。
音質は最高とは言えませんが、聞き取れないことがほとんどないと言って過言ではないでしょう。
Zoomの強み
業界No.1サービスなので認知度が高く、導入ハードルが低いのがZoomの最大の強みです。
認知度が高いので、ほとんどの人が既に使い方を知っているので、スムーズにWeb会議に移行できます。
PC、スマホ、タブレットを問わず、多くのビジネスパーソンのデバイスに既にインストールされています。
また、会議に参加する側のアカウント登録が不要なのも、参加ハードルを低くしています。
Zoomで気をつけるべき点
3アカウント以上、つまり1対複数のWeb会議では、40分の時間制限が足かせになります。
時間制限を回避するために、他のサービスとの併用を検討する方もいるようです。
有料プランへの移行を検討している方は以下の記事を参考に、年契約と割引クーポンでお得に導入してください。
弊社デジマチェーンが、Zoom有料プランを約7割引きで正規購入したテクニックを以下の記事で説明しています。
Microsoft Teams
MicrosoftTeamsは、会議・チャット・通話・共同作業をすべておこなえるMicrosoft社が提供するオフィスのコミュニケーションシステムです。
有料版はMicrosoft365のサービスに含まれています。
Microsoft officeユーザーには特に導入しやすいと人気で、Zoomを猛追しているWeb会議システムのひとつです。
Web会議の他に、Officeアプリや画面共有、チャット、デジタルホワイトボードを活用しながら、リアルタイムで生産性の高い協働作業を可能にします。
Microsoft Teamsは主に以下のバーチャル会議に利用されています。
- 社内1対1ミーティング
- 顧客への営業
- 勉強会・ワークショップ
- 全社集会
個人から小さな会社、大企業まで幅広く活用できるシステムといえます。
また、高度なセキュリティーを維持しつつ、対話型の会議なら最大1,000人、ブロードキャストは最大10,000人と、大規模なイベントや会議の開催も可能です。
どんどん進化するTeamsの最新機能については以下の記事で説明しています。
Microsoft Teamsの強み
一度に参加できる人数が最大10,000人は、他の会議システムにはない強みです。
Zoomの最大参加人数は1,000人ですから、より大規模な会議やバーチャルイベントにはTeamsの方が向いているといえます。
Officeで共同編集
Word、PowerPoint、Excelなどのofficeツールを使った共同編集作業ができるのもTeamsならではの機能です。
多くの企業がMicrosoft officeを利用しているため、社外担当者とのコミュニケーションツールとしても導入しやすいでしょう。
Microsoft Teamsで気をつけるべき点
Microsoft365との連携に特化している分、その他のアプリケーションとの連携が苦手のようです。
また、何でもできるツールである分、少しUIが複雑で、慣れない方にはビデオ会議の始め方、参加方法がわかりにくいかもしれません。
実は、Zoomとの連携も可能で、リンク共有時にワンクリックでビデオ通話を始められ、Teams内で会議日程も調整できます。
1対1でも60分まで
加えて、無料版の時間制限にも注意が必要です。
Zoomは無料版でも1対1であれば時間無制限で使用できますが、Teamsの無料版は参加人数にかかわらず60分の制限があります。
Webex by Cisco
シスコシステムズ社のWebexは、オフィスでの使用を念頭に置いて設計された、高機能でありながらUIがシンプルで使いやすいオンライン会議システムです。
現在は、ビデオ会議だけでなく、チャットやファイル共有、メッセージングを含んだ統合グループウェアであるWebexの一部となっています。
PCやスマートデバイス、ビデオ会議の専用機器からも参加可能で、以下のようなオンライン会議に必要な機能を提供しています。
- 録画
- 画面共有
- ブレイクアウト(会議中に数人ごとに区切って行う会議)
無料版では50分、有料版では時間無制限で会議を開催できます。
無料版でも1会議あたり100名まで参加可能なので、通常使用には十分でしょう。
高度なセキュリティ機能としてエンドツーエンドの暗号化に対応しているのは、セキュリティ性能を求める会社にぴったりの機能です。
画質・安定性にも定評があり、世界中で1億人以上に使われています。
低速回線での安定性
Webexは、比較的低速の回線でも画像・音声ともに安定しています。
画質はZoomと同等、または同等以上の品質です。
音声も聞きやすくほとんど音飛びが生じません。
ただ気になったのは、初めてWebex Meetingsで接続したメンバーから接続手順が複雑でわかりにくいというコメントがあったことです。
Webex by Ciscoの強み
十分以上の機能を備えているにも関わらず、操作画面のUIはシンプルで操作性もよく使いやすいサービスです。
運営会社のシスコシステムズが、セキュリティやサーバーなどを開発している国際的に信頼度の高い企業であることも安心材料でしょう。
グループウェアCisco Webexに統合可能
ミーティング・メッセージ・電話・ファイル共有を一箇所で行えるグループウェアなので、オフィスのコミュニケーションチャンネルを統合することも可能です。
Webex by Ciscoで気をつけるべき点
Webexは、初めて起動した際の画面がWeb会議用の画面ではありません。
もとはWebex meetingsというWeb会議専用のソフトウェアでしたが、現在は統合グループウェアであるWebexにWeb会議の機能が含まれる形となっています。
ですから、Web会議のためだけにインストールしたユーザーによってはわかりにくく感じたり、手間が増えることを嫌う方もいるかも知れません。
その場合は、従来のWeb会議に絞ったCisco Webex meetingsもダウンロード可能ですので、ダウンロードページの下の方を確認してください。
1対1では50分
無料版では50分の時間制限がありますが、Zoomと異なり1対1の通話でも50分の時間制限が適用されますので注意しましょう。
Google Meet
Google Meet(旧Hangouts Meet)はGoogleが提供しているZoom追撃用のWeb会議ツールです。
従来Googleからは、ビジネス向けの有料ツールGoogle Workspace(旧称 G Suite)の機能の1つとして、ビデオ会議ツール「Hangouts Meet」が提供されていました。
しかし、G Suiteへの登録や月額料金がかかるなど、一般ユーザーには導入ハードルの高いツールでした。
このHangouts Meetが2020年4月に名前をGoogle Meetに変え、同年5月にGoogleアカウントを持っているユーザーであれば誰でも無料で利用できるようになりました。
AndroidやChromebook(クロームブック)の普及により、Googleアカウントユーザーが導入しやすいと、現在Zoomを猛追しています。
今では1日の会議参加者数が1億人を超えている人気のWeb会議システムです。
専用アプリをインストールしなくても、Gmailアプリやパソコンのウェブブラウザを使ってビデオ会議に参加できます。
低速回線での安定性
Google Meetは、比較的低速の回線でも画像・音声ともに安定しています。
音飛びもほとんどなく、画質はクリアです。
ただし、スマホアプリの画面表示では、画面配置が小さく少し見にくいのが気になります。
接続がとにかく簡単なのは好印象です。
Google Meetの強み
Google Meetは使い方がとてもシンプルなため、会議の開催・参加は初心者でも簡単です。
Gmailアプリからすぐにビデオ会議を始めることができ、参加者も招待メールのリンク先をタップするだけで会議に参加できます。
もちろん、専用アプリやパソコンのウェブブラウザを使った会議も可能です。
Googleカレンダーを使った会議の予約や招待も簡単なので、Googleアカウントを持ったユーザーにとっては特に導入しやすいツールと言えるでしょう。
安全性高い設計
安全性の高さもGoogle Meetの強みです。
以下のセキュリティー対策で会議をより安全に開くことができます。
- 乗っ取り防止機能
- 不正使用対策機能
- セキュリティキーを含む2段階認証プロセス
- 通信時にデフォルトで暗号化
安全性の面では、Zoomより定評がある会議ツールと言えます。
Google Meetで気をつけるべき点
Zoomと違って以下の機能は無料版では利用できません。
- 画面録画
- 挙手機能
- ブレイクアウトルーム
ただし、GoogleはZoom・Teams追撃に本気なので無料版の機能拡充が進んでいくと思われます。
Skype
Microsoft社が運営するSkypeは、2020年4月から開始したWeb会議向けの新ツールです。
ログイン・アプリ不要で誰でも手軽にオンライン会議を楽しめます。
2020年以前はSkype(スカイプ)は、1対1の通話は得意ですがWeb会議は少し苦手とされていました。
通話を始める前に以下のような少し面倒な手順が必要だったからです。
- Skypeのアカウント登録
- Skypeのアプリをダウンロード
- 通話したいユーザーのアカウントを検索し互いに登録する
しかし新機能のSkypeでは、上記の手順は一切不要となっています。
会議に必要な以下のような新機能も加わり、さらに使い勝手がよくなりました。
- 最大100人との会議
- 1回の通話最大24時間
- 通話の記録と保存
- 画面共有と背景のぼかし
完全無料のサービスで有料版はありません。
低速回線での安定性
Skypeは、比較的低速の回線でも画像・音声ともに安定しています。
事前にもらったURLからブラウザ接続で簡単に接続できるので、初参加の人も迷うことはありませんでした。
画像も鮮明で、音も聞き取りやすく問題ありませんでした。
Skypeの強み
Skypeの強みは、何といっても完全無料でさまざまな高機能を扱える点です。
Zoomでは3人以上との会話を無制限で楽しむには有料版が必要ですが、Skypeでは最大100人までとのWeb会議を時間を気にせず楽しむことができます。
無料で複数名とテレビ電話を利用したい人にはSkypeがおすすめでしょう。
招待URLのクリックだけで、パスワードもホスト側の許可も必要なく入室できる点もカジュアルな会議にはぴったりです。
また、Zoomでは録画のクラウド保存が有料版でしかできませんが、Skypeでは最大30日間の記録保存が無料です。
Skypeで気をつけるべき点
現時点では、Skypeで固定の招待URLを設定することはできず、会議ごとに違ったURLが設定されます。
会議への招待メールを毎回送るのが面倒だという人には、固定の会議IDとパスワードを設定できるZoomの方が利用しやすいでしょう。
アプリがない
アプリのインストール不要(アプリがない)なのも善し悪しです。
ブラウザ経由でどのデバイスからでもアクセスできる融通性はありますが、各デバイスのホーム画面から素早く会議を始めるにはひと手間かかります。
Skypeアプリからも接続可能ですが、その場合はサインインする必要が生じます。
招待URLのクリックだけで、パスワードもホスト側の許可も必要なく入室できる点も、参加者を厳密に制限したい人にとってのネックとなるかもしれません。
V-CUBE ミーティング
V-CUBE ミーティングは、5,000社以上の導入実績がある高品質のクラウド型Web会議サービスです。
画質・音質の高さに定評があり、安定した接続でストレスなくWeb会議が行えます。
操作性を重視したシンプルな画面で、ウェブサービスに不慣れな利用者でも簡単に使いこなせるのも特徴です。
もちろん画面共有やアンケート機能、モバイル対応などWeb会議ツールに必須の機能もおさえています。
他にも、オフィスの効率アップやセキュリティ強化に役立つ以下の機能が利用できます。
- Office 365連携
- 外国語会議でリアルタイム翻訳
- 導入済みのテレビ会議システムと連携
- IPアドレス制限
V-CUBE ミーティングは24時間体制で日本語サポートを提供しているので、導入後のサポートも心配ありません。
V-CUBE ミーティングの強み
高画質の映像とクリアな音声、つながりやすく途切れにくい接続が、V-CUBE ミーティングの最大の特長でしょう。
映像や音声の乱れで気を散らされるというWeb会議のデメリットを最小限に抑えられます。
高いセキュリティ性能
セキュリティ対策にも強く、ASP/SaaS情報開示制度に認定されています。
IPアドレス制限の機能を使えば、参加者のIPアドレスを指定してアクセス制限することができるため、機密性の高い会議や商談にも安心して利用できるでしょう。
V-CUBE ミーティングで気をつけるべき点
無料プランはなく、30日間の無料トライアルを申し込むところからのスタートとなります。
初期費用が5500円~、月額費用は11,000円~/IDで最低ID契約数もあるので、ZOOMなど無料でとりあえず導入できるツールと比べると、手軽さの点では劣ると言えます。
品質やセキュリティ、サポート体制を重視するケースなど、他のサービスを使っていて不安を感じたことがある場合に導入を検討するとよいでしょう。
LiveOn
ジャパンメディアシステム株式会社のLiveOnは、ジャパンメディアシステムが完全自社開発した日本製のWeb会議システムです。
事前のインストールや設定などの手間が一切不要で、ブラウザから会議室にアクセスするだけで簡単にWeb会議を始めることができます。
ファイル共有やホワイトボードなど、Web会議に欠かせない機能が標準で備わっており、多機能ではありながら操作画面はシンプルです。
自社のニーズに合わせて、以下の2つのプランから選択できます。
- ASP版:低価格で手軽に導入できるクラウド型
- イントラパック版:自社内にサーバーを構築して、セキュア性の高い専用システムとして導入するオンプレミス型
Web会議以外にも、以下の用途で幅広く利用されています。
- e-ラーニングや各種セミナー
- 遠隔監視
- 交流イベント
- 災害時連絡
直感的に操作できるので、パソコンが不慣れな人でも導入しやすいでしょう。
LiveOnの強み
LiveOnの高音質・高画質へのこだわりは、Zoomを含めた他のWEB会議システムを圧倒しているといえるでしょう。
音声遅延や音切れを防ぐ高度な独自技術が採用されています。
通信環境が安定しない海外拠点からの接続時でも、音声の途切れや遅延を回避し、ストレスのないクリアな音声でWEB会議を楽しむことが可能です。
音質はCD品質に近い32KHzで利用できます。
一般的なWeb会議システムは8KHz~11KHz(電話レベル)なので、トップクラスの品質を誇っているといえるでしょう。
画質についても、最大でフルハイビジョン画質(1920×1080)に対応しており、臨場感のあるなめらかな映像でのコミュニケーションが可能です。
LiveOnで気をつけるべき点
有料版は月額1アカウント3,000円とかかりますが、他のWEB会議システムより低めです。
もともとが企業での利用向けのツールで、導入にはライセンスごとの初期費用も必要になります。
オプションサービスの利用には追加料金がかかるので、無料トライアルを活用し、必要な機能や性能を確かめたうえで導入を検討した方がいいでしょう。
また、Windows版以外では利用できない機能もあるので、iOSやAndroidユーザーが多い場合には注意が必要です。
LoopGate
ギンガシステム株式会社のLoopGateは、IT機器が苦手な人でも安心して利用できる、国内開発のテレビ会議システムです。
大きめの弁当箱サイズの専用機器をモニターに接続して、テレビ会議を簡単に行なえます。
シリーズ累計で、国内2,500社の官公庁および企業に導入されています。
Web会議が主流になってきた時代に合わせ、専用機での接続だけでなく、PC、タブレットでの利用も可能です。
スイッチ起動だけで接続でき、リモコンでも操作できるので、導入後はだれでも簡単に操作でき、安定した接続と高品質の映像で会議を行えるでしょう。
同時接続数は無制限で、開催する会議の規模を選びません。
各拠点のオフィスや会議室などをつなぎ、コミュニケーションを取りやすい環境を構築するのにおすすめです。
LoopGateの強み
テレビ会議専用システムならではの簡便性と高品質が強みです。
専用リモコンを使って、ボタン1つ、テレビをつける感覚で会議を始められます。
フルHD画質とクリアな音声が安定して供給できるので、顔の表情や商品の細部まで伝えることができ、より直接に近いコミュニケーションが可能です。
会議のセッティングやシステムトラブルに手間や労力を取られることなく、本来の業務に集中できるのは企業にとって大きなプラスと言えるでしょう。
LoopGateで気をつけるべき点
テレビ会議専用の端末や周辺機器を準備するための導入コスト、その後の運用コストが発生します。
LoopGateは割引キャンペーンがひんぱんに開催され、初期費用の割引などが出ますので利用できるか確認してみましょう。
PC版もありますが、基本的には据え置き型の機器なので、場所を変えて行う突発的なミーティングには向いていません。
3.セキュリティ性能の高いWeb会議システム4選
Web越しに映像や音声、ファイルをやり取りすることにデータ漏洩の危険性を感じる方も多いでしょう。
デジマチェーンがおすすめするセキュリティ性能の高いWeb会議システムを以下に紹介します。
サービスの比較一覧、各サービスの特徴について次で説明します。
セキュリティ信頼度を上げたい場合のWeb会議システム機能比較一覧
FreshVoice
エイネット株式会社のFreshVoiceは、2013年のリリース依頼、のぞき見や乗っ取りといったハッキング被害に一切遭っていない、セキュリティの堅牢さが売りのWeb会議システムです。
初期費用が安価なクラウド型に加え、オンプレミス(専用サーバー)型を導入すれば、より強固なセキュリティを実現できます。
機密性の高い情報を扱う会議も安心してリモートで行えるでしょう。
FreshVoiceはASP型(クラウド型)のサービスでも安心のセキュリティ対策を実施していますが、オンプレミスも視野に入れているなら特におすすめです。
シンプルで使いやすい操作画面なので、参加者のIT リテラシーを問わないでしょう。
KDDI、第四銀行、国土交通省、東京都など、セキュリティや実績を重視する企業や官公庁へ5000社以上の導入実績があります。
安全性に加えて、最大250拠点同時接続、複数会議の同時開催も可能なので、拠点間のコミュニケーションの活性化に貢献してくれるでしょう。
最大同時参加アカウント数は契約によって異なりますが、そのアカウント数の範囲内であれば複数の会議を開催できるのもZoomと異なります。
例えば、10アカウントを同時接続可能であれば、3アカウント、3アカウント、4アカウントというように3つの会議を同時に開催することもできます。
FreshVoiceには、アプリのインストールが不要なweb会議システムで参加者数を最大15名に絞ったLite FreshVoice(LFV)もあります。
FreshVoiceの強み
FreshVoiceのオンプレミス型は専用サーバーを導入し、会社専用のネットワーク内で通信できるのでシビアなセキュリティ環境が求められる企業でも多く採用されています。
イニシャルコストを抑えたオンプレミスのレンタルプランを提供しているのも高評価を受ける要因です。
複数拠点からの同時発話
複数拠点の同時通話に弱いZoomと異なり、FreshVoiceは複数拠点からの同時発言ができるのも特徴です。
音声の品質も高いので、全拠点の音声をしっかりと聞き取ることができます。
音声が途切れて発言の途中が聞こえないということもありませんので、まるで直接対面しているかのような、スムーズな会話が可能です。
安心のアフターサポート
国内製品ならではの、専任のスタッフの電話やメールによるサポートサービスがあるのもFreshVoiceの安心な点でしょう。
FreshVoiceで気をつけるべき点
料金体系が少し複雑なので、資料請求や問い合わせをして、導入コストと運用コスト、利用目的に合ったサービスかどうかを十分検討したうえで導入しましょう。
まず、初期費用が11万円です。
そして、月額プラン(クラウド型)は月の使用時間10時間、20時間、無制限の3プランに分かれます。
さらに、同時接続可能アカウント数によって分別される仕組みです。
月の使用時間10時間で同時接続5アカウントまでのプランが最低価格の16,500円で、使用時間、同時接続アカウント数が増えるにつれて高くなります。
Lite FreshVoice
Lite FreshVoice(LFV)は、FreshVoiceが新しく展開する、アプリのインストールが不要なweb会議システムです。
FreshVoiceのライト版というだけでなく、インストールレスならではのセキュリティ効果や、情報流出による損害を補償するセキュリティ保険付き、といった特色があります。
会議主催者はURLを共有するだけ、参加者はログイン不要で、ブラウザ(CHROME、またはSafari)でURLをクリックするだけで会議が始められます。
同時接続数に関してシステム的な上限はないが15拠点までが推奨されています。
公式サイトのフォームから簡単に申し込める14日間無料トライアルがあります。
Lite FreshVoiceの強み
セキュリティ保険付きという、他にはない特色を持つWeb会議システムです。
情報流出による損害賠償を受けた際に1000万円まで補償するセキュリティ保険が全アカウントに付与されています。
また、アプリのインストール・メールアドレスの入力が不要なので、参加メンバーに余計な手間をかけずにオンライン会議ができるのも強みです。
Lite FreshVoiceで気をつけるべき点
初期費用110,000円、月額料金が1アカウント16,500円のコストがかかります。
また、最大同時接続数が推奨15となっているので、将来的に多数の端末をつないで利用するシーンが発生しないかどうか、確認が必要でしょう。
対応ブラウザはCHROME、またはSafariで、マイクロソフトのInternet ExplorerとEdgeは利用できないこと、Firefoxについても不安定であることは注意が必要です。
ベルフェイス
ベルフェイス(bellFace)は、営業に特化した、国内シェアNo.1のオンライン商談システムです。
ベルフェイスは、映像はネット回線、音声通話は電話回線を使用します。
電話回線なのでセキュリティ機能が高いですし、ネット回線の通信状況が悪い時でも、電話回線を使った音声であれば常に安定しています。
NTT東日本など大手企業の多くが導入していることで知られており、3,000社以上の企業に導入されています。
基本的には1対1の商談に用いられることが多いですが、社内での面談などにも活用できるでしょう。
ベルフェイスの基本機能・使い方について詳しく説明しています。
ベルフェイスの強み
ベルフェイスは電話を使ったシステムで、複雑な設定が一切不要で、ネットが苦手な方にも使いやすくなっています。
特に音声通話は、電話回線で安定していることが強みです。
参加者側での事前準備もいらず、先方がベルフェイスのサイトで接続ナンバーを入力するだけでつながれる手軽さが特徴です。
ベルフェイスで気をつけるべき点
ベルフェイスは、基本的には1対1で営業訪問するためのツールです。
多拠点接続版もリリースされていますが、Wndows Chromeのみの対応で、スマホやタブレットには対応していないので会議使用には注意が必要です。
Web会議使用をメインで導入するツールとしては厳しいでしょうし、ベルフェイスとしてもZoomの後追いを狙っているとは思えません。
初期費用が200,000円かかりますので、Web会議のためだけに新規導入するというよりは、営業ツールメインとして導入して、社内コミュニケーションとしても活用するという使い方が正しいでしょう。
FACEHUB
FacePeer株式会社のFACEHUBは、インストール・アカウント不要、URLをワンクリックでつながる簡単操作のWeb会議システムです。
Yahoo! JAPANグループのIDCFrontierデータセンターを利用しており、セキュリティ対策や通信の安定性にも定評があります。
基本機能を絞ったシンプルなインターフェイスで、初心者でも簡単に参加することができます。
基本機能にはチャットボードやファイル送信、ホワイトボードなどが含まれます。
企業のニーズに応じて機能を追加することも可能で、三井住友海上などの大手企業も導入しています。
FACEHUBの強み
FACEHUBの操作はシンプルで分かりやすく、URLを共有するだけで、アカウントを取得していない相手とでもビデオ通話ができます。
セキュリティ面では、FACEHUBが利用するYahoo! JAPANグループのIDCFrontierのデータセンターは強固なセキュリティで運用されているので安心です。
通信の遅延トラブルが少ないというメリットもあります。
FACEHUBで気をつけるべき点
最大参加者数が4名(オプションで最大5名)と少ない点、また録画や画面共有といった機能が有料オプションである点に注意しましょう。
導入する前に、使用する目的や必要な機能をしっかり見極めておく必要があるでしょう。
4.Zoom疲れにおすすめの社内向きWeb会議システム8選
社内でのちょっとした雑談やカジュアルな立ち話をオンラインで再現したい、というニーズにはZoomはあまり向いていません。
Zoomは時間ごとに発言者を明確に区別するので会議には向いていますが、短いフレーズが瞬間ごとに飛び交う会話では不自然さを感じてしまいます。
また、Zoomが会社の垣根を超えた共通インフラになるにつれて、正式な会議以外ではZoomを使いたくない「Zoom疲れ」という言葉も広がっています。
そんな方に最適な、カジュアルで使いやすいおすすめWeb会議システムは以下です。
サービスの比較一覧、各サービスの特徴について次で説明します。
気軽に使える社内向けWeb会議システム機能比較一覧
Slack
Slack(スラック)は、世界中で大人気のビジネスコミュニケーションツールで、75万社を超える企業が利用しています。
基本はチャットツールですが、オフィス内でのあらゆるコミュニケーションチャンネルとして活用可能です。
ビデオチャット(ビデオ通話)にも対応しており、通話しながらの画面共有も可能です。
チームでも1対1でも、ストレスのないリアルタイムのコミュニケーションができ、パソコン、スマホ、タブレットなどデバイスも選びません。
無料プランでは1対1の会話しかできないので、web会議を行うなら有料プランにする必要があります。
1500以上の外部サービスと連携可能で、実はZoomとも連携しているので、Slackのチャット画面上からZoomミーティングに招待・参加することも可能です。
Slackの基本機能・使い方について詳しく説明しています。
Slackの強み
Slackでのオンラインミーティングの特徴は手軽に始められることです。
Slackでビデオ通話を開始するためにスケジューリングやURL共有などの事前準備は必要ありません。
ただ、DM(1対1)もしくはチャンネル(3人以上のルーム)内でコールボタンを押すだけで始めることができます。
有料版を導入済みならすぐに使用開始可能
多くの企業では、既に社内のコミュニケーションツールとしてSlack(有料バージョン)を導入しています。
社内ですでにSlackを導入しているのであれば、既に十分なビデオ会議機能を持っていると言えるでしょう。
画像やオフィスファイルなど、どんな種類のファイルでも共有可能なのもオフィス使用で助かる点です。
Slackで気をつけるべき点
基本的に、全参加者にアカウント登録が必要な点は気をつけましょう。
共有チャンネルを除き、同じワークスペースにいる人物としか通話できないので基本的に社内利用のみになるでしょう。
ですが、通話に制限時間がなく同時に15人まで接続可能な点はすばらしいので、社内での少人数のミーティングなら十分でしょう。
Facebook Messenger Rooms
Facebookには、従来Messengerという1対1のビデオ通話サービスがありましたが、Zoom追撃のために2020年5月にMessenger RoomsというWeb会議機能をリリースしました。
今ではMessengerの中の単なるビデオ通話機能を超えて、InstagramやWhatAppからも接続してビデオ会議ができるようになっています。
Messenger Roomsでは最大50人のグループビデオ通話を、時間無制限で利用できます。
スマホアプリ版(iOS/Android)では、背景を変更したり、動物の耳やリボンなどの加工エフェクトも標準掲載されています。
また、デスクトップアプリ、ブラウザ(messenger.com)からは、画面共有機能も活用可能です。
従来、Messenger内のビデオ通話サービスはFacebookやMessengerのアカウントを持っているメンバーのクローズドなサービスでした。
しかし、Messenger Roomsでは主催者にはFacebookのアカウントが必要ですが、参加者は、会議URLにブラウザやMessengerアプリからアクセスすればビデオ会議に参加できます。
Facebook Messenger Roomsの強み
Facebook Messenger Roomsは、無料で時間無制限で使えるのが強みです。
最大100人が参加できるZoomより参加人数は少ないですが、無料で時間無制限の会議ができますので通常の使用状況では十分でしょう。
また、スマホアプリ・デスクトップアプリ・ブラウザとマルチデバイス対応しているのもオフィス利用に向いています。
Facebook Messenger Roomsで気をつけるべき点
スマホアプリ・デスクトップアプリ・ブラウザ、そして従来のMessengerのビデオ通話で少しずつ機能が異なるので戸惑うシーンも多いかもしれません。
例えば、従来のMessengerで利用可能だったテキストチャットや画像の送受信機能は、Messenger Roomsでは使えません。
また、スマホアプリでは背景の変更ができますが、デスクトップアプリでは行えないことにも注意しましょう。
特に、Facebook Messenger Roomsでは、Zoomなどと異なり、会議リンクをクリックするとビデオ会議にすぐに参加します。
ですから、普段スマホアプリで背景を隠して利用していて、デスクトップアプリに切り替えて使用する場合は注意が必要です。
また、Facebook Messenger Roomsでは会議用のURLはパスワードが設定できないことも注意しましょう。
LINE
Lineは国内スマホユーザーであれば、大多数のユーザーがスマートフォンに登録しているコミュニケーションツールです。
Zホールディングスによる買収でSoftbankグループの企業となり、ますますサービスの社会インフラ化が進むと予想されます。
テキストチャットに加え、音声通話、ビデオ通話の機能も持っています。
スマホ版、PC版のアプリが揃っていますし、ファイルのやり取りも画像送受信に加え、PDFやOffice文書など幅広いファイルをやり取りできます。
基本的に、既存のクローズドサークルの中でのやり取りに用いられるサービスなので、会社内でのやり取りと割り切ればオフィス使用に向いているでしょう。
低速回線での安定性
Lineは、比較的低速の回線では長時間の接続で問題が出る場合があるようです。
今回は国内スマホと海外スマホ(携帯回線)の1対1で接続テストを行いました。
接続開始時は、映像も音声も問題なく接続していたのですが、40分を過ぎたあたりで映像が遅くなり、最後は真っ黒になってしまいました。
音声も聞こえなくなりましたが、接続はされている状態です。
機器や時間帯の原因要素もあるのかもしれません。
なんと言っても、ほとんどの人が持っているアプリで、接続も簡単ですので、ちょっとした連絡には使えるサービスです。
Lineの強み
なんと言っても、ほとんどの人がプライベートでも使用経験があるサービスなので導入ハードルが低いのがLineのおすすめポイントです。
既に基本的な使用方法をほとんどの人が知っているのは、大きなプラスポイントでしょう。
基本サービスはすべて無料なので、コストのインパクトもありません。
Lineで気をつけるべき点
事前の会議URL発行はできないので、会社内部であろうと本格的な会議使用は厳しいです。
また、ほとんどの人がプライベート用にIDを持っているからこそ、職場でIDをシェアすることに気後れするスタッフもいるかもしれません。
2021年3月に報道されたLINEの個人情報問題を懸念する方も多いことでしょう。
実質親会社であるSoftbankの威信に賭けて早期対応すると思われますが、社内での雑談用と割り切って使用する方が安全です。
Around
Aroundは、米国Teamportが2018年に立ち上げた、ネクストZoomとも目されている無料のビデオ会議ツールです。
オフィスでの「脱疲労感」がコンセプトで、Web会議をよりストレスフリーで楽しめるようあらゆる工夫がほどこされています。
最大の特徴は、各参加者が丸いアイコンの形で表示される点で、顔を出しつつ会話する時の気疲れを最小限にとどめてくれます。
音声通話で大きなストレスとなりえる「ハウリング」を起こさない音声技術は特許出願中です。
また、AroundではChromeの無料拡張機能の音声入力を利用し、会議の議事録を自動でメモできます。
この「Notes」と呼ばれる機能を使えば、通話終了後に参加者に議事録をメールで送信することも可能です。
ユーザーから「Zoomは時代遅れ」と言わせるほど、今かなりの存在感を放つ新進気鋭ソフトといえます。
まだベータ版で荒削りな部分も多いですが、完全日本語化されて、サービスがもう少しこなれれば一気に普及するかもしれません。
Aroundの強み
Aroundの最大の特徴が、上記画像のように参加者が丸く囲まれたアイコン画像でPCスクリーンに表示されるデザインです。
Zoom含め、ほとんどのWeb会議ツールではアプリのウィンドウが開かれます。
ですから、Webブラウザやファイルの閲覧とWeb会議を同時に表示することが難しくなります。
パソコン画面を扱いつつ、参加者と顔を合わせて話せるツールを探している人にはAroundがおすすめでしょう。
自分の画面が丸く切り取られることで、背景の映り込みを気にしなくていい点もテレビ電話のストレスを減らすデザインとして好評です。
加えて、こだわりの音響システムもAroundの強みとなっています。
ハウリングを起こさない技術や音声の自動チューニングは現在特許出願中で、快適な音質でWeb会議ツールとしても人気です。
Aroundで気をつけるべき点
公式サイト・及びアプリが完全には日本語に対応していませんので、日本語の翻訳が不正確な部分もあります。
マニュアルは分かりやすいとはいいにくい(あまり充実していない)のでオフィスでの導入ハードルを高く感じる方も多いでしょう。
UIがシンプルなので詳細なマニュアルは不要というスタンスなのかもしれません。
おしゃれで、それでいてかゆいところに手の届く機能を持つアプリですが、操作は慣れるまで少し時間が必要でしょう。
パソコンの処理能力が必要
AIによる顔認識や音声機能が優れている分、Zoomに比べパソコンの処理能力への負担が大きいようです。
処理能力の低いパソコンを使っている人は、動作がもたついたり、音声が途切れたりする場合があります。
最大参加人数も30人と少なめです。
Chatwork Live
Chatwork(チャットワーク)は国産のビジネスチャットツールで、Chatwork Liveは無料版のChatworkに搭載されているビデオ通話機能です。
Chatwork Liveは画面共有・ビデオ音声通話といった、Web会議の基本的な機能を搭載しています。
Chatworkの充実したチャット機能・タスク管理機能・ファイル共有機能をあわせて使うことで、より便利に使えるでしょう。
スマホアプリ・デスクトップアプリ(Win/Mac)・ブラウザ版が揃っており、機能でもほとんど差もありません。
Web会議で最大人数を越えた場合は自動的にビデオ通話から音声通話に切り替わります。
フリープランのビデオ通話は1対1のみです。ので、社内の軽い打ち合わせやカジュアルな会議に限っての使用になるでしょう。
3人以上のWeb会議は有料バージョンのみの対応です。
Chatwork Liveの強み
国産アプリなので、UIが分かりやすく、ヘルプもわかりやすいです。
すでにチャットでChatworkを導入していれば、何のハードルもなくChatwork Liveを使用できるでしょう。
国内ユーザーも多いので、1対1であれば外部とも気軽に打ち合わせや雑談を始められます。
Chatwork Liveで気をつけるべき点
Chatworkの無料版では、すでにアカウントを持っているユーザーと1対1でしかビデオ通話を行えないというデメリットがあります。
参加者の中に有料ユーザーがいれば、人数制限は14人に増えます。
有料版であっても、500円/月と低価格です。
Whereby
appear.inと言う名称だったWherebyは、会議主催者以外はアカウント作成やログイン作業が必要ないWeb会議システムです。
ノルウェーの電話会社Telenorが提供しています。
会議参加者は、主催者によって発行されたURLをクリックするだけで各種ブラウザやiOSアプリから会議に参加できます。
URLは主催者が固定できます(変更も可能)されていますので、毎回新しいアドレスを伝える必要はありません。
同時参加人数は、無料版では4人まで、プロプラン(月額約1100円)では12人、ビジネスプラン(月額約1660円)では50人までです。
画面共有・チャット・GoogleカレンダーでのCalendarと言ったオフィスのコミュニケーションに必要な機能が一通り揃っています。
また、GoogleDocsの共同編集やYouTubeの共同鑑賞と言ったユニークな機能もあります。
会議録画(ローカル保存)は有料のプロ版のみの提供です。
低速回線での安定性
Wherebyは、比較的低速の回線では不安定になることがあるようです。
複数回接続テストを行い、まったく問題ないときが多かったのですが、時間帯(?)によっては、まったく映像が動かない、音声がお互いに聞き取れないことがありました。
接続が簡単で、画面配置が見やすく同僚どうしのカジュアルな雑談にはもってこいのサービスです。
だからこそ、通信回線処理の部分の成長が待たれます。
Wi-Fiどうしの比較的高速な回線どうしではまったく問題は生じませんでした。
Wherebyの強み
無料版で最大4人のスクリーン表示がたいへん見やすく、Zoomと比較すると圧迫感が少ないのが特徴です。
また、接続プロセスが主催者側、参加者側ともにシンプルなのでストレスがありません。
音質、映像のレベルは高いのでストレスなくコミュニケーションできるでしょう。
Wherebyで気をつけるべき点
通常の使用方法では問題ないでしょうが、日本語の公式HPがないのは注意すべきポイントでしょう。
また、通常は音声の遅延もなく良質のビデオ会議ができますが、人数が増えた場合や回線が低速になった場合に、画像の遅延や音声の停止が発生することがあります。
無料版では4人までの人数制限があるので、大人数での会議を行う場合は有料版、または他のツールを利用する方が良いでしょう。
Discord
アメリカ・サンフランシスコ発のDiscordは、もともとはオンラインゲーマー向けの無料ボイスチャットアプリでしたが、最近はあらゆるチャンネルから使えるコミュニケーションツールとして展開されています。
「Server Video」機能を用いたビデオ会議システムや、簡易的なIP電話としても活用されるツールです。
2020年12月に月間アクティブユーザー数が1億4000万人を突破するなど急速な成長を遂げています。
基本的に、クローズドの知人間での使用を前提としていますので、オフィスでの使用にもぴったりでしょう。
サービスの基本使用料は無料ですが、有料会員版となる“Discord Nitro”(月額9.99ドル)もあります。
ただし、現在の有料プランは、以下のようなゲーマー向けの特典内容が多いので、オフィス使用には関係ないでしょう。
- ユーザーアイコンにGIF動画を設定
- ゲーム画面をシェア
無料プランでスマホアプリ、ブラウザ版、PCアプリ版も揃っています。
Discordの強み
ビデオ会議・通話・画面共有・ファイルやり取りなどの必要な機能が、高レベルで揃っています。
Zoomのような時間制限もない完全無料のツールです。
使用開始も簡単で、メールアドレスとニックネーム、パスワードを登録するだけでアカウント登録ができます。
もともとが複数人でオンラインゲームをしながらの使用が前提なので、動きも軽快で、通話も遅延がほとんどなく高レベルです。
Discordの特徴として、多くのユーザーが自主開発したプラグインがあり、以下のような機能を拡張できます。
- 絵文字のカスタマイズ
- メッセージの読み上げ
- 音楽の追加
Discordで気をつけるべき点
多機能で動きも軽快なDiscordですが、人によっては操作しにくい、どこで何ができるか画面UIがわかりにくいと感じる方もいるでしょう。
もともとがオフィスで使うために設計されたツールではありません。
また、どちらかと言うとチャットと通話をベースに展開してきたツールなので、ビデオ会議画面周りの動きが少し独特です。
初めは戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばたいへん使いやすいサービスになっています。
Houseparty(終了)
5.海外低速回線での接続品質テスト
自宅Wi-Fiや、公共Wi-Fi、または携帯電話のモバイル回線からWeb会議に参加するシーンも多くなるでしょう。
どのツールが、過酷な低速回線でも安定して接続できるか、実際に接続テストを行いました。
東南アジアの携帯回線と国内拠点をつなげて、比較的過酷な状況で行った接続テスト結果は以下の表のとおりです。
あくまで、特定の環境下における結果ですし、音質や画質には主観評価も入りますが参考にされてください。
※実験環境
2021年3月から4月に、以下すべての接続拠点からWeb会議に参加した
海外のAndroidスマートフォンをホストにしてWeb会議開催。スマートフォンでのホスト開催ができない場合は、海外のPCをホストとした。
- 海外PC(最低1ヶ所)※東南アジア 公称下り最大200MB
- 海外スマートフォン(最低1ヶ所)※東南アジア 4G回線 平均下り約2Mbps
- 国内PC(最低1ヶ所)※一般家屋光回線Wi-Fi
- 国内タブレット(最低1ヶ所)※一般家屋光回線Wi-Fi
6.Web会議システムを選ぶ6ポイント
Web会議や動画コミュニケーションサービスはまだまだ新しい分野で、サービスごとに機能や価格条件が大きく異なるため、自社に合ったサービスを見極めましょう。
以下の項目が、サービス間で大きく異なる重要ポイントなので自社のニーズと対比させて検討しましょう。
それぞれのポイントについて説明します。
安定した接続
使っているWeb会議サービスによって、映像の品質、スムーズな切り替え、音声の明瞭度は大きく異なります。
音声を含む動画データの圧縮アルゴリズムは各社異なりますし、伝送サーバーの数やサイズ、配置場所も違うからです。
携帯回線や、山間部、または回線速度の遅い海外からの参加者が多い場合は慎重に選びましょう。
特に、画面共有は受信側・送信側両方の回線帯域を消費しますので、画面共有を多用する場合は安定接続が重要です。
映像や音声が途切れ途切れになるようなことがあると、会議にストレスを感じます。
意外に音声の安定性のほうが重要
オフィス使用では、映像の遅延やカクカクよりも音声の遅延や音飛びのほうが意外に重要です。
特に、数字のやり取りや語尾の「・・・ます」「・・・ません」「・・・ました」を毎回聞き直すのはストレスでしょう。
特に対外的な会議では、伝えたはずの情報が伝わっていないといった、重大なミスにもつながりかねません。
会議に同時参加できるアカウント数
何人でWeb会議を行うかは、会社規模や使用用途によって異なるでしょう。
ウェビナーと呼ばれる、Web会議システムを使った研修やセミナーを行う会社もあるかもしれません。
ウェビナーでは、同時接続できるアカウント数が100単位で必要なケースもあるでしょう。
使用アカウント数は余裕を持って見積もる
資料や画面の共有を多用する会議では、ホスト側で以下のような追加のアカウントで会議に参加するとスムーズな進行が可能になります。
- Zoomを操作するための専用アカウント
- 資料を常時映しておく専用アカウント
ですから、参加人数=アカウント数とはならない可能性もあることに注意しましょう。
各社のサービスは同時参加のアカウント数で有料・無料の境界条件を定めているケースが多いので注意が必要です。
誰でも使える簡単さ
Web会議に参加する可能性がある人のITリテラシーに合ったサービスを選択しましょう。
また、ホスト側が、参加者のサポートをどこまでできるかも考慮が必要です。
例えば、自宅でリモート勤務している内部スタッフがトラブルを抱えた際に、電話等でサポート可能でしょうか?
Web会議システムの使いやすさは、主に2つの要素が関係します。
- 会議への参加しやすさ
- 会議中の操作のしやすさ
Web会議に参加するために、初回だけとはいえ、多くの情報を入力してアカウントを事前取得しなければならないサービスも多くあります。
そのようなサービスは、社内会議専用に使うなら問題は少ないかもしれませんが、初顔合わせの対外会議が多いというユースケースには向いていないかもしれません。
本当にその機能必要?
多機能なものほど使い方が難しいケースが多く、使い方が難しいとせっかく導入しても使われなくなってしまいます。
弊社デジマチェーンはほとんどのスタッフが2019年からリモートで勤務しており、定常的にWeb会議システムを使用してきました。
しかし、以下の「定番」とも言える機能はほぼ使ったことがありません。
- ホワイトボード機能
弊社では、議事録は担当を決めて別に作成したほうが速いと感じています。
ブレインストーミング系の会議を多用する会社は活用できるかもしれません。 - ウェブブラウザからの参加
弊社では、アプリのほうが使いやすいので基本的に使う必要を感じません。
セキュリティの理由などで、デバイスにアプリをインストールできない状況のスタッフがいる場合は必要かもしれません。 - スケジュール連携設定
弊社では、スケジュールを厳密に管理するまで会議の数を増やさないほうが全体効率が上がると考えています。 - 投票機能
当然のこととして、機能が多いサービスほどデバイスへの負荷、ネット回線への負荷が大きくなりがちです。
また、実質不要なサービスのためにコストを支払うことになるかもしれません。
ですから、必要な機能だけが備わっていて、誰にでも簡単に使えることの方が大切でしょう。
セキュリティ・プライバシー対策
インターネットを通した会議ですので、セキュリティ対策が万全なサービスでないと情報漏えいや社内システムへの侵入の危険性があります。
会社の機密情報や顧客の個人情報が会議の内容や資料に含まれる可能性もあるでしょう。
データ通信を通した情報漏えいリスクについては、各社が最新の技術リソースを投下して高いレベルで懸念点をクリアしています。
最新のツールを用いて定期的にアップデートしていれば大きな障害とはならないでしょう。
見落としがちな背景によるプライバシの漏洩問題
意外に見落としがちな情報漏えいリスクは、映像のバックグラウンドに社内情報を記載したホワイトボードや資料、プライバシー情報が映り込む危険性です。
バックグラウンド画像についても、カスタム背景(仮想背景)や背景ぼかしなど各社がさまざまなセキュリティ・プライバシー対策を用意しています。
導入のしやすさ、設定のしやすさを確認しましょう。
どのようなセキュリティ対策がとられているシステムなのか、十分に確認しておく必要があります。
仮想背景を追加できる専用ツール
仮想背景に未対応のサービスでも、以下のような仮想カメラアプリを設定すれば、背景合成を利用可能です。
加えて、背景に、参加者のビジネス情報を名刺のように映し出すという方法も効果的です。
プライバシー管理にもなり、ビジネス促進にも役立つと人気があります。
Web会議用名刺背景を簡単に作成できるサービスについてまとめています。
有料・無料サービスの境界線
多くのWeb会議サービスは無料プランでユーザーを集めて、一部ユーザーを有料プラン(月額、または年額)に誘導して利益を出すビジネスモデルを採用しています。
各社で有料プランの境界条件は異なるので、自社の状況にあったサービスを選べばむだなコスト流出を避けられるでしょう。
オプションなども含めると、長期的には大きな支出になります。
必要とするスペック、使用頻度、予定参加者のITへの習熟度(ITリテラシー)が重要なポイントとなるでしょう。
コストパフォーマンス試算には社内コミュニケーションの保持も含める
コストパフォーマンス、つまり費用対効果の検討も重要です。
コスパ検討の際は、Web会議による交通費の削減といった目に見えやすいメリットに加えて、社内のコミュニケーションを促進する利益(またはコミュニケーションがなくなる損失)も考慮しましょう。
スマートフォンへの対応
オフィスでの使用がメインであっても、スマートフォンに対応しているマルチデバイス型のWeb会議システム導入は意外に重要です。
オフィス使用だけを考えると、WindowsとMacのみ、またはブラウザのみ対応していれば十分に思えるかもしれません。
しかし、テレワークやリモートワークが多くなってくると、バッテリーや接続状況の理由でスマートフォンからの接続が必要なケースが必ずと言っていいほど生じます。
もちろん、IT慣れしている参加者であればスマホからブラウザで参加するなど、状況に応じた参加方法に回避対応できるかもしれません。
しかし、スムーズな会議開催を考えると、始めからスマホアプリを持っているサービスがおすすめでしょう。
多くの企業がZoom以外に2つ目のWeb会議システムを併用する理由
対外的な商談や交渉などのフォーマルなオンラインコミュニケーションについては、ZoomやTeamsなどの優れたツールによって十分円滑に進められるようになってきています。
しかし、従来のオフィス内で自然に生じていたような、以下のような社内コミュニケーションもたいへん重要であったことに多くの方が気づいてきました。
- 喫煙室での立ち話
- ランチ時の雑談
- 給湯室・自動販売機前でのおしゃべり
- 就業後の食事やお酒の席での会話
上記のような社内のコミュニケーションは、リモートワーク・在宅勤務で無意識に構築できるものではありません。
急速に広まったリモートワーク・テレワークによって、コミュニケーションのための場(ツール・規則)を意識的に形成することが必要となりました。
かと言って、ZoomなどのWeb会議システムを、そのまま社内のコミュニケーションにも使おうという考えはうまくいっていないようです。
やはり、どこかで「業務とは別の場でコミュニケーションを取りたい」という意識があるからでしょう。
また、外部とつながったシステムの中で社内スタッフどうしの他愛もないやり取りを行うのはセキュリティ的にもリスクがあります。
それで、Zoomプラス1のオフィス用Webコミュニケーションツール選びが求められています。
Zoomプラス1のツール選び方
多くの会社では、Zoom、Teams、Cisco Webexなどの正式なWeb会議システムを軸に、社内用のシンプルで使いやすいコミュニケーションツールをプラス1で活用しています。
多くの会社では、以下のような導入検討がされているようです。
- 既に社内でChatwork、Slackを使っている場合
そのまま組み込みのビデオ通話機能を使うのがコストも掛からず効果的でしょう。 - Google Workspace(旧称 G Suite)を社内で使っている場合
Google Meetsの活用がスムーズです。 - 部署内だけのコミュニケーションなど、限定的な使用
Facebook MessengerやLineも有力でしょう。 - 比較的新しもの好きでユニークなツールを使いたい
Whereby、Discord、Houseparty、Aroundがおすすめです。
無料、またはほとんど無料で活用でき、ほとんどの方が現在使っているツールの延長で簡単に使えるツールが揃っていますので、ぜひ気軽に導入してみてください。