私事ですが、今年でネット広告の仕事に携わって約15年ほどになります。Yahoo!がOvertureの時代から管理画面を触りながらやってきましたが、最近は自動化が進み運用者の仕事はなんなのかをよく考えさせられます。
広告代理店に勤めていた頃は業界No1プレイヤーになるという目標を持って仕事をしていました。
それが、独立をしてから広告運用者を増やしていきたいという気持ちに変わり、教育事業を模索していた時期もあります。
しかし、結論から言えば教育事業はうまくいきませんでした。理由は広告運用者の講座に集まる人は、そもそも広告運用ができる人であり、広告運用を知らない人が集まることはありません。
自社で広告代理店事業を拡大するためであれば
- 教育事業を通してできる広告運用者を囲い込む
- 自社のスキルが高いことを示して営業を有利にする
ということも考えられますが、私は広告代理店事業を拡大する気はなく、広告運用という仕事の面白さや考え方が好きだから、もっと多くの人に知ってもらいたい!気持ちが強く、どうすればたくさんの人に知ってもらえるかをずっと考えてきました。
考えてきた結果、たどり着いた答えは、ネット広告代理店をはじめる人を増やせばいいという答えでした。
外部から参加する人が増えれば、市場は大きくなる
ネット広告代理店をはじめる方は、広告代理店に勤めていてそこから独立をするケースが多く、広告代理店に勤めずにネット広告代理店をはじめる人は少ないです。
ですが、ネット広告代理店の仕事は、
- 初期費用がかからない
- 自宅でも仕事ができる
- 広告掲載という作業代行費用として収益を得ることができる
- 掲載して売上が上がれば継続掲載されるので継続収入になる
という点から、個人的には独立や新規事業としてはじめるにはいいビジネスだと感じています。
最近は広告掲載の自動化も進んでいますので、長年、ネット広告業界に携わっている人間ほど、人間がやったほうがいいという考えが頭をかすめますが、何も知らないひとであればあるほど、はじめから自動化を受け入れやすいというメリットもあります。
それにネット広告をやってほしいという顧客はたくさんいます。月に数百万円使う広告主をすぐに顧客にすることは難しいのですが、月数万から数十万円の広告主でネット広告をやってみたいけれども、自社ではできないという広告主はたくさんいます。
ネット広告代理店という仕事は市場も大きく、仕事のやり方も自由がきくという点から良いビジネスです。そして、ネット広告を通して運用という考え方を学ぶと色々な場面で役に立ちます。
ネット広告ができれば、独立がうまくいかなくてもデジタルマーケティングができる人材は世の中に求められているので、人材価値としても高まるという点からもつぶしが利く仕事です。
ただ、このよさが世の中の人たちに知られていないというのが問題です。
- 過重労働
- サービス残業
- 何をやっているのかわからない
というのが広告代理店業に対する世間のイメージです。
ネット広告をやってほしい広告主はいるのに、提供できる人が少なく、提供する側も人材が不足している市場で人材の取り合いをしているのでは意味がなく、業界の外から人材を増やすための活動をする必要がありました。
ネット広告代理店が増えれば、中小企業のIT導入は進む
今、日本全体で労働生産性を上げる話がよく出ていますが、そこでよくいわれるのが「IT導入」という話です。人間ではなくシステムで解決できることは、どんどんシステム導入をしてIT化をすすめて生産性を上げるということです。
ただ、IT導入の問題点として、導入をするべき中小企業にITできる人、理解できる人がいないということです。IT導入を進めるための補助や制度ができても、そもそもIT導入をするための環境や理解がなければ導入のしようがありません。
かといって、ITのことがわかる人材は世の中に少ない状態で、いたとしても雇用するための費用が高いので雇用するのは現実的には難しいでしょう。
また、システム関連の専門会社に相談をしたとしても、基礎知識がなにもない状態で話をされたとしても、理解が追いつきません。大人と子どもが話をしているようなものです。
だからこそ、ネット広告代理店が増える必要があると考えています。ネット広告代理店の業務はITと関連することも多く、仕事柄、自動化に関しても積極的に導入している業種です。ネット広告だけでなく、その他のWebサイトやシステム管理などもカバーすることもできますし、企業の売上を伸ばすための方法を常に考えています。
私が増やしたいネット広告代理店は「経営者の相談相手」であり、「経営者の課題を解決する相談窓口」であってほしいと考えています。
「ネット広告代理店のはじめ方講座」をはじめます
長々となぜネット広告代理店を増やしたいかということを書きましたが、ネット広告代理店の数が増えることで、
- 外から人が増えることで人材が増える
- 助けを必要としている中小企業や地方企業を助けることができる
- ネット広告代理店が窓口となってIT導入も進みやすい
- 運用という考え方が広まる
ということができると考えています。
そのために、私は自社の広告代理店事業を拡大するよりも、広告代理店が増える事業を行いたいと考えた結果、「稼げるネット広告代理店のはじめ方講座」をメルマガでお届けすることに致します。
はじめはWeb系の仕事に携わっている企業の中で新規事業として、ネット広告代理店をはじめたいという企業を対象に徐々に広げていくことになりますが、個人的には1万社のネット広告代理店が増えることを目標にしています。