「CRMツールのHubSpot(ハブスポット)にはどのような機能があるの?」
「HubSpotのコンテンツでおすすめの機能は何?」
これからデジタルマーケティングに取り組むためにCRMツールの導入を検討しており、その中でもHubSpotが気になっている人もいるのではないでしょうか。
実はCRMツールの中でもHubSpotは豊富な機能を兼ね備えた万能型のプラットフォームなんですよ!
今回はHubSpotについて聞いたことはあるが、一体どういうサービスなのか知らないという人に向けて、HubSpotのコンテンツを紹介します。
この記事を読んでHubSpotの知識を深めて、デジタルマーケティングに取り掛かりましょう!
1.HubSpotのサービス内容
HubSpotという言葉は聞いたことはあるが、どのようなサービスを提供しているのか知らないという人もいるでしょうから、まずHubSpotについて説明します。
HubSpotはインバウンドマーケティングに効果的なMA(マーケティングオートメーション)ツールの1つです。
インバウンドマーケティングとは、コンテンツマーケティングやソーシャルメディアマーケティングなどを用いて顧客に商品やサービスに興味を持たせる手法を言います。
マーケティングやセールス、カスタマーサービスといったソフトウェアを備えており、HubSpotを利用するだけでMAに役立つ幅広い機能を活用することができるのです。
特にHubSpotは見込み客や顧客の獲得が強みと言えるでしょう。
サイトの訪問者の行動をスコアリングし、見込み客の選定を行い、見込み客に興味を持ってもらえるような情報を提供してくれるのです。
自分が抱える問題を解消してくれるような情報が望んでいるタイミングで即座に入ってくると、顧客の信頼度が高まりますよね。
HubSpotは顧客関係を強化し、顧客の定着率を向上させてくれるプラットフォームなのです。
HubSpotには4つのコンテンツがありますが、そのうち1つは無料で利用することができます。
いきなり費用をかけて導入するのに抵抗がある人は、無料のソフトウェアを試しに使ってみて、使い勝手の良さや業績アップを感じたときに残りのコンテンツの導入をしてみることも可能ですよ。
MA(マーケティングオートメーション)の概要や仕組みについて、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
それでは次に、HubSpotにはどのようなコンテンツがあるのかを具体的に紹介していきます。
2.HubSpotの4つのコンテンツ
HubSpotに搭載されているソフトウェアは以下の4つです。
ソフトウェア | 料金 |
HubSpot CRM | 無料 |
Marketing Hub | ¥96,000/月 |
Sales Hub | ¥48,000/月 |
Service Hub | ¥48,000/月 |
順にソフトウェアの内容を紹介します。
なお、HubSpotのログイン方法についての記事をご覧ください。
(1)【無料】HubSpot CRM
このソフトウェアは見込み客や顧客を効率的に管理して、効果的に対応することができる無料のCRMツールです。
必要最低限の機能だけを使いたい人やHubSpotのシステムを試しに利用したい人におすすめで、無料とは思えないほどの高機能が備わっています。
今回紹介する機能は以下の4つ。
- 得た情報の視覚化
- 顧客とのコミュニケーションの自動記録
- 情報がタイムライン形式で保存
- リアルタイムで顧客と対応
どれもHubSpotのメインとなる機能なので、把握しておくと良いでしょう。
HubSpotCRMを始めとした代表的CRMツール・カスタマーサポートツールを全網羅して説明した記事です。
#1:得た情報の視覚化
HubSpot CRMの大きな特徴の1つは情報の見やすさです。
情報管理画面のダッシュボードがすっきりとしていて見やすいのが特徴的。
潜在顧客を見込み客に、そして顧客まで成長させるステップであるセールスファネルの最新情報を逐一チェックすることが可能です。
受注した取引や失注した取引、今後の商談予定、成立した契約などのデータを分類して管理することができるので、目標の進捗状況を簡単に把握できます。
カスタムフィルターを用いてカテゴリーごとに整理すると、次に何をすれば良いのか視覚的に把握できるのが嬉しいポイントでしょう。
#2:顧客とのコミュニケーションの自動記録
HubSpotのCRMは、顧客とのコミュニケーションが自動で記録される仕組みになっています。
電話やメール、SNSを用いて得た顧客情報が自動で記録されるので、データ入力の手間が省けるのです。
簡単な作業ですが、顧客とコミュニケーションをとる度に、地味な入力業務をしなければならないのは面倒ですよね。
HubSpotを利用すれば周辺作業が軽減されるので、マーケティングに重要な顧客情報を効率良く保存できます。
ちなみに、HubSpotをGmailやOutlookと連動させれば、電話やメール、ミーティング内容をリアルタイムで記録することができるので便利です。
#3:情報がタイムライン形式で保存
HubSpotのCRMには、顧客情報が全てタイムライン形式で保存される特徴があります。
使用者に関係なく電話やメール、ミーティングなどのコミュニケーション内容が全て1カ所に集約されるので、情報の共有に役立つでしょう。
顧客情報が多くなるほど保存先がわからなくなる可能性があり、整理されていなければメールの受信トレイやスプレッドシードの中から目当ての情報を探し出すだけでも苦労するかもしれません。
HubSpotのCRMは情報が1点にまとめられるので、管理担当者にとっては業務効率が上がるでしょう。
後に紹介するMarketing Hubのソフトウェアと連動させることで、見込み客が訪れたコンテンツを把握することができます。
見込み客の動向をチェックすることができるので、見込み客ごとに最適なマーケティング戦略を練ることが可能です。
#4:リアルタイムで顧客と対応
HubSpotのCRMの最後の機能は、リアルタイムで顧客に対応することができることです。
チャットやアドレス、ボットなど顧客とコンタクトをとるためのツールが無料で利用でき、これらのツールを使った顧客との全てのコミュニケーションをチーム全員が確認や管理、返信することができるようになっています。
顧客とスタッフが1対1で行うコミュニケーションですが、チーム全体でまとめて管理して対応することで、常に顧客とリアルタイムでコンタクトをとることが可能になっているのです。
顧客が欲している情報をすぐに提供することが、顧客との関係作りにおいて重要なので、顧客数が多い企業に最適な機能ではないでしょうか。
(2) Marketing Hub
Marketing Hubを利用すると、¥96,000/月かかりますが、トラフィック(ネットワークを流れるデータの量)の増加やリード(見込み客)の転換、ファネル全体の追跡などマーケティングの全ての活動を網羅できます。
主な機能は以下の3つです。
- プログラミングなしでwebサイトを作成
- 効果的なコンテンツ配信
- 見込み客から顧客への転換
順に説明していきます。
#1:プログラミングなしでwebサイトを作成
このソフトウェアを利用すれば、専門的な知識がなくても本格的なwebサイトやランディングページを作成することが可能です。
一般的には検索エンジンからの訪問者を増やすためにはSEO対策をする必要があるのですが、流入数を増やすためのアドバイスがリアルタイムで表示されるので、質の高いコンテンツを作成することができます。
テンプレートがあるので、ドラッグやドロップをするだけで質の高いコンテンツを作成できるので、サイト運営に疎い人ほど使いやすいのではないでしょうか。
作成したサイトはモバイル端末にも対応しているので、スマートフォンで見ても違和感なくサイトを運営できます。
#2:効果的なコンテンツ配信
作成したwebサイトやランディングページを効果的に配信するシステムがあります。
SEO対策の助言をリアルタイムでしてくれますし、見込み客が欲しているタイミングでSNSを利用してコンテンツを配信してくれるのです。
SNS上で影響力のあるインフルエンサーやフォロワーに効果的にコンテンツを届けてくれるので、安定した流入数を確保できるでしょう。
#3:見込み客から顧客への転換
見込み客から顧客へスムーズに転換される仕組みになっています。
見込み客ごとにパーソナライズを行うことで、資料請求フォームや無料トライアルに誘導したり購入を決めるまでの情報を効率良く提供したりすることが可能です。
このようなナーチャリング戦略をとることができるのが、Marketing Hubの強みと言えるでしょう。
また、CRMやSalesforceと連携させることで、顧客とのコミュニケーションを記録し、それを基にマーケティング活動の評価ができるため、キャンペーンなどの成果を確認しやすくなりますよ。
(3) Sales Hub
Sales Hubは簡単に言うと、メールやミーティングなどの営業活動を効率化してくれるツールで、料金は¥48,000/月。
特に嬉しいポイントは以下の3つ。
- 顧客に最適化されたメール作成
- データ入力の手間削減
- ライブチャットで時間の節約
便利な機能によって作業の自動化が実現するため、作業効率を上げたい人におすすめのソフトウェアです。
それぞれについて見ていきます。
#1:顧客に最適化されたメール作成
営業では顧客とメールのやり取りをすることが頻繁にありますが、Sales Hubを利用することで顧客に最適化されたメールを自動配信してくれます。
メール作成の際は、メールテンプレートを活用できるので、特に送るシチュエーションの多いメールは全て1から作る必要はありません。
得た顧客情報を参考に作成したメールを分析してくれるので、メールを受け取った相手が無機質な印象を受けるということはほとんどないでしょう。
また、メール送信後の開封率やクリック率を分析して、効果の高かったメール文をチーム全体で共有すれば、メールマーケティングの質を高めることができます。
#2:データ入力の手間削減
データ入力の手間が削減されるのは、営業担当にとって嬉しいポイントではないでしょうか。
顧客とのやり取りに時間を割くべきところを、データ入力のおかげでなかなか思ったように業務が進まないということもあるかもしれません。
そういうときは、Sales Hubを利用して業務の効率化を図りましょう。
見込み客とのやり取りやメールのリアクション、訪問者のweb上の行動は全て自動的に記録されるようになっているので、営業担当は見込み客や顧客との対応に集中することができます。
#3:ライブチャットで時間の節約
ライブチャット機能を利用すれば、見込み客とメールや電話で何度もやり取りをすることなく、スムーズにミーティングの日程を決めることができます。
一般的にはミーティングの日時を決めるときはメールや電話が利用されますが、それでは何度もやり取りをしなければならず、日時がスムーズに決まらなければ見込み客にストレスを与えてしまうかもしれません。
そこで、担当者の空き状況を確認できるリンクをライブチャットで共有して、見込み客に都合の良い日時を決めてもらうのです。
担当者はわざわざ自分のスケジュールを伝える必要がなく、見込み客は選択肢の中から好きな日時を決めるだけなので、お互いストレスなくスムーズにミーティングの設定ができます。
(4) Service Hub
Service Hubは、顧客との関係を構築し強化するカスタマーサービス用のツールです。
料金は¥48,000/月。
このソフトウェアを利用することで、顧客が抱える問題を迅速に解決でき、顧客の定着率を向上させることができます。
Service Hubのおすすめ機能は以下の2つです。
- スピーディーな顧客サポート
- 顧客自身の問題解決のフォロー
顧客との関係作りに役立つ機能が搭載されているので、導入の参考にしてください。
#1:スピーディーな顧客サポート
webサイトにチャット機能を搭載することで、顧客とリアルタイムでスピーディーにメッセージのやり取りをすることができます。
顧客からのコンタクトは全てコミュニケーション受信トレイに送られるので、チーム全員で顧客への対応をすることが可能です。
顧客ごとに担当者を決めて対応をすると、担当者がいない場合に対応ができないことがあります。
Service Hubではチーム全員で顧客をサポートできるので、顧客満足度の向上に役立つのではないでしょうか。
#2:顧客自身の問題解決のフォロー
ナレッジベースを構築することで顧客自身で問題解決をしてもらえるような仕組みを作ることができます。
顧客から頻繁に寄せられる質問を基にナレッジベースを作成するので、顧客からの問い合わせ件数を削減させることが可能です。
顧客からの質問一つひとつに返信していては時間がいくらあっても足りないので、業務効率を上げてサポートチームの負担を減らしましょう。
まとめ
HubSpotはCRMツールの中でも機能が豊富で使い勝手が良いです。
無料のコンテンツを含めて4つのソフトウェアを利用することができるので、HubSpot1つでマーケティングから営業、顧客サポートまで全てのマーケティング活動を網羅できます。
いきなり全てのコンテンツをお金を払って導入するのに抵抗がある人や不安な人は、まずは無料のCRMから活用してみてはいかがでしょうか。