「発行しているメルマガの読者からの反響がとても低くて困っている」
「もっと読者が待ち望んでくれるような読まれるメルマガにするにはどうすればいい?」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
メルマガを発行しているのに反響が少なく、あまりブランディングにもマーケティングにも役立っていないようなら、それはこれまで発行したメルマガが読者の心に響くメルマガではないからです。
もっとビジネスにメルマガを役立てるには、読者に読んでもらうためのポイントを押さえた書き方をすることが重要ですよ!
この記事では、思わず読者が引き込まれるメルマガの書き方の2つのポイントと、開封率・クリック率を上げるメルマガの件名・レイアウトの考え方を解説します。
読者に高い満足感を与えられるメルマガ作りのコツをマスターし、今後のビジネスにメルマガを大いに役立ててくださいね。
この記事を読む前に、メルマガの基礎知識について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
1.メルマガの書き方の2つのポイント
読まれるメルマガにするには、書き方に2つのポイントがあります。
- 目的・対象を明確に持つ
- テキストメールよりHTMLメールにする
難しいように思うかもしれませんが、実はとても簡単なポイントなので、ぜひ取り入れてくださいね。
以下ではそれぞれについて詳しく紹介します。
(1)目的・対象を明確に持つ
読まれるメルマガを書くポイント1つ目は、まず書き手がメルマガの目標や対象を明確に持つことです。
自分には関係がない・必要な情報がない・メリットやお得感がないと感じる内容のものを時間を使ってわざわざ読む人はいませんね。
漠然とした目的で漠然とした対象に向けた内容は、読み手の心に刺さるものがなくスルーされてしまいます。
未開封のままメルマガが廃棄されないために、目的・対象を明確にする『5つのW』と『4つのU』、『1メルマガにメインは1テーマ』の3点を心がけて中身の濃いメルマガにすることが必要です。
以下ではそれぞれについて詳しくみていきましょう。
#1:5つのW
ターゲットを絞り、分かりやすくて興味を持ってもらえる内容にするために、次の5つのWを考えてメルマガを作りましょう。
- who→誰(ターゲットの性別・年齢・ニーズなど)
- when→いつ(タイミングなど)
- where→どこで(ネット上で・店頭でなど)
- why→何のために(目的)
- what to say→何を伝えたいか(アピールしたいこと)
この5つは漏れなく正しく相手に伝えるための情報伝達テクニックであり、日常生活やビジネスでもコミュニケーションを取る時に無意識のうちにとりいれて活用している方も多いことでしょう。
どんな人にどんな時、どんな場所でどんな目的で読んでほしいのかを考えて書くことでアピール力が高まります。
メルマガもまた同じです。
読み手が、自分に向けた内容・必要な内容、利益がある内容だと感じ、読み進めたくなるように、この5つのポイントを押さえて文章を書くようにしましょう。
#2:4Uで興味を引き付ける
5つのWとともに意識したいのが、メルマガで読者の興味を引き付ける4つのUを活用することです。
- 緊急性(Urgent)
- 独自性(Unique)
- 具体性(Ultra_Specific)
- 有益性(Useful)
この4つをおさえた内容にするようにしましょう。
アロマ機能を搭載した空気清浄機の新製品の情報をメルマガで伝えたい場合を例に挙げてみましょう。
「新製品を販売します。新しい機能が搭載され、ますます便利になります。」
という文章では具体的なものが何も伝わらず、読者の心に響きませんね。
それを、次のように変えるとどうでしょうか?
秋の花粉症シーズン襲来前に花粉症でお悩みの方に朗報!
シーズン前の8月15日に、新たにアロマディフューザー機能を搭載した空気清浄機を発売します。
花粉を完全カットしつつ、心地よい香りに包まれながら秋の夜長をお楽しみください
これならば花粉除去機能だけでは満足できなかったユーザーにも強い興味や関心を持ってもらいやすくなることでしょう。
もし自分だったらどんな書き方をされれば興味を持つかを考えながら、4Uを心がけて書くと読者を引き込む文章となりますよ。
#3:1メルマガにメインは1テーマ
最後のポイントは、1つのメルマガのメインのテーマを1つに絞ることです。
メルマガを作るとき、あれもこれも伝えたい・アピールしたいと思い、様々な情報をメルマガに載せたく感じてしまうことでしょう。
しかし、いくら有益な情報でも、受け手が一度に処理できる情報量には限度があります。
そのため、1つのメルマガには、例えば『今月の新商品情報』などこのメルマガで読者にもっともアピールしたいものを1つ選び、それをメインに書くようにしましょう。
その後で、サブのテーマ、コラムやオトク情報・クーポンなど読者に定期的に呼んでもらえるコーナーを設けておくと毎回のメルマガの配信を楽しむ読者も増えますよ。
最後にもう一度主張を書いておきましょう。
メルマガの作り方について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
(2)テキストメールよりHTMLメールにする
読まれるメルマガの書き方のポイント2つ目は、テキストメールではなくHTMLメールで書くということです。
余白も少なく文字を目で追うのに精一杯になりそうなテキストメールと、カラフルで画像も多くて見やすいHTMLメール、手元に届いたと時にあなたならどちらを読みたいと思いますか?
受け手である読者側の心理面からのメリットだけでなく、テキストメールをHTMLメールにすることで様々なビジネス上のメリットも得られますよ。
以下ではHTMLメールのメリットを企業側と読者側の2つの視点から紹介します。
#1:HTMLメールの企業側の5つのメリット
企業側からみて、テキストメールからHTMLメールにすることで5つのメリットが得られます。
- メールの表現力が上がり、伝えたいメッセージをより具体的かつ詳細に読者に届けられる
- ブランドイメージを作りやすい
- 売上拡大や顧客満足度の向上などマーケティングに役立つ
- メルマガの計測(効果測定)でき、読者のニーズを取りこぼすことなく拾える
- メルマガ担当者の負担を軽減できる
画像や動画によって商品やブランドイメージを視覚的にわかりやすく読者にアピールできるため、メルマガをHTMLメールにすることで、ブランディング・マーケティングに大きな効果が得られます。
また、テンプレートやエディタでHTMLメールを作成すれば、文章力やセンスやスキルがなくても簡単に作れるため、担当者の負担を大幅に軽減できますよ。
#2:HTMLメールの読者側の3つのメリット
もちろん、企業側だけでなく、読者側にもHTMLメルマガはメリットがあります。
- 気になる企業のホットな情報を視覚的に得やすくなる
- クリックだけで詳細な情報の入手や商品の購入ができる
- カタログを見るように楽しめる
最新の情報やオトク情報を手に入れるのに、自分で検索して調べるのは労力が必要です。
それに比べ、一方的に手元に届くメルマガならば、開封するだけで良いので、読者の検索の手間が省けるだけでなくタイムリーで簡単です。
また、文章ばかりのモノクロのメルマガよりも、画像つき・カラフルでデザイン性に優れたメルマガはまるでカタログを見るように楽しめます。
つまり、HTMLメルマガは読者側にとっても貴重な情報源になりえるのです。
実際、文字だけの情報の訴求を行うより、視覚的に訴求を行う方が約3倍ほどクリック率が高いと言われていますよ。
#3:HTMLメルマガの作成は簡単!
メルマガは、テキストメールではなく、企業・読者によりメリットの多いHTMLメールに変更しましょう。
以前は、HTMLメールの作成は専門知識が必要でしたが、現在では様々なメール用のHTMLテンプレートやエディタが登場しており、コーディングの知識がなくても簡単にデザイン性の高いHTMLメールを作れるようになっています。
また、画像を使えば文章力がない担当者も文章に悩む機会は減りますし、テンプレートに沿ってドラッグ&ドロップで簡単におしゃれなHTMLメルマガを作成できるのでセンスがない担当者もメルマガのデザインに頭を使う機会を減らせるなど、メルマガ担当者の負担を軽減できますよ。
2.開封率アップ!メルマガの件名・レイアウトの考え方
次に、開封率をアップするために、メルマガの件名とレイアウトを整えましょう。
質の良いメルマガを作っても、読者にスルーされて開封してもらえなくては全く意味がありません。
まずは、読者が届いたメルマガに目に留め、興味をそそられ、内容を読みたくなるような件名にすることで開封率を上げることが重要です。
そして、中を読んだ時に、読者もストレスなく知りたい情報を得、読後にも満足感を与えることができるような魅力的でわかりやすいレイアウトにすることで次回の開封率アップにつなげることができますよ。
(1)思わず読みたくなる件名を考える
メルマガは読者の最初の目につく件名部分も重要なポイントですので、思わず読者がクリックしたくなるような件名をつけましょう。
- 4つのUを活用する
- ひと目でわかる内容にする
- 【〇〇〇】・★〇〇〇★など目立つ演出をする
この3つのポイントをおさえてタイトルを付ければ、メールボックスに届いたときに読者も思わずクリックしてしまうことでしょう。
#1:4つのU
前述した4つのUは件名にも効果的です。
緊急性(Urgent) ・独自性(Unique) ・具体性(Ultra_Specific) ・有益性(Useful)を踏まえ、具体的な時間を書くことで緊急性を持たせることで後回しにされることを防げます。
また、自社オリジナルの情報や最新情報などの独自性のある情報を、具体的な数字等も使って表すことで、読者にメルマガを読むことで得られるベネフィットを直感的に伝えることができます。
#2:ひと目でわかる内容にする
メルマガのタイトルは、ぱっと見てすぐに理解できる文字数(15字~30字程度)にしましょう。
だらだら書いてもすべてが表示されずに正しく伝わらないばかりか、まとまっていない印象を与えてしまいます。
新サービスが登場しました。10月1日から新サービスを記念してセールが始まります。
というタイトルだと具体性が全くないため、読者の興味を引きづらくなってしまいます。
【新サービススタート記念!】在庫一斉セール10月1日9時スタート!!
と重要かつ明瞭にタイトル付けをしたほうが、読者の目に留まりやすくなりますね。
メルマガで1つに絞ったメインテーマに関して、端的に分かりやすく紹介するようにすると、読者の興味をひきやすいですよ。
#3:【〇〇〇】・★〇〇〇★など目立つ演出をする
1日に多くのメールを受け取る人は文字だけの件名のメールをスルーしやすくなるため、他のメールと差異化するよう件名に目立つ演出をして視覚的にもアピールするようにしましょう。
毎回、【〇〇〇】・★〇〇〇★から始めるようにすることで、届いたときに件名を見ただけでどこのメルマガなのかをすぐに認識してもらいやすくなりますよ。
(2)本文部分のレイアウトを定番化する
メルマガの本文部分は、構成を毎回統一し、定番感を出しましょう。
例えば、ドラマ『水戸黄門』で葵の御紋とあの音楽が流れるたびに安心感や安定感を感じませんか?
メルマガもそれと同じで、毎回、メルマガを同じ構成にすることにより、その企業らしさ(独自性や個性)を読者に印象付けることができます。
見やすくデザイン性の高いKIRINのメルマガを参考に解説しますね。
#1: ヘッダ
ヘッダ部分は例えるなら、本の表紙のようなものです。
企業の名前、メルマガの名前、配信日、vol.〇回などを同じデザイン・レイアウトにするとメールマガジンに統一感や連続感が生まれ、読者の印象に残りやすくなります。
KIRINのメルマガの例でいうと、最も上部の部分となります。
ヘッダ部分は、毎回同じ形式にして安定感を出すようにしましょう。
#2:リード
リードは、メイン部分に入る前に、季節の話や挨拶に始まり、今回のメルマガの内容に軽く触れる部分です。
KIRINのメルマガの『桜の便りが次々に聞かれるようになり、暖かな日差しが降り注ぐようになりました。(以下略)』の部分です。
大事なのは、今回のメルマガの最も伝えたい部分を軽くいれることです。
読者が本文に行く前に内容をざっくり把握する導入部分ですので、わかりやすく端的な文章にしましょう。
#3:本文
いよいよ、メルマガの最重要部分である本文です。
1つのメルマガのメインテーマは1つに絞りましょう。
メインのほかにいくつか記事を載せたい場合、重要度の高いコンテンツから順に配置することで読んでもらえる確率がアップします。
KIRINのメルマガの例でいうと、『旬のライチがおいしい』の部分がメイン、サブが『晴れ茶』『ホームページのリニューアル』になります。
#4: あとがき
メルマガの締めの部分となるあとがきには、メルマガを読んでくれた読者へのお礼や、記事についてのまとめ、締めの挨拶を書きます。
#5:フッタ
フッタは、メルマガの発行元や担当者を記載しましょう。
また、質問や疑問の連絡先となるメールアドレスや、配信停止のURLなども記載しましょう。
メルマガのテンプレートについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ
メルマガは読者に読んでもらうことで初めてその価値を発揮します。
今回解説した2つのポイントと件名・レイアウトを工夫すれば、開封率がアップするだけでなく、毎回届くのを楽しみにしてもらえるような読者の心をひきつけてやまないメルマガに劇的に変化することでしょう。
今後、ブランディング・マーケティングに役立つメルマガを作成し、ビジネスの発展に役立てくださいね。