「セレクトショップ開業のポイントって何だろう?」
「個人経営で大手のセレクトショップに勝つにはどうすればいいんだろう?」
「集客方法が色々あって、どれがセレクトショップに適しているのかわからない」
自分のセンスや目利き力に自信があるから、セレクトショップ経営を始めてみたい。
魅力的なアパレルや化粧品や雑貨をたくさん置いたおしゃれな店を経営したい。
こういった夢を持っている方は多いと思います。
しかしセレクトショップの経営を考えてはみたものの、多くの方が開業・集客で上記のような悩みにぶつかります。
実は、オープン前のステップでコンセプト設計を最優先し、セレクトショップ業界の鉄板集客方法を連動させれば、事業初期の苦闘期間をつまづくことなく乗り越えることができるのです。
多くのセレクトショップが、ネット・実店舗両面からの集客方法を活かすことでコアなリピート客を多く獲得しています。
デジタルマーケティングを支援するデジマチェーンが、セレクトショップ業界で開業する方法、コンセプトの決め方、開業資金の調達方法、鉄板の集客方法を説明します。
1.セレクトショップ開業に必要な手続き
セレクトショップとは、あるひとつのブランドを置く専門店ではなく、様々なルートを通じて多種多様な商品を仕入れ、販売するお店のことです。
特にアパレルや雑貨や化粧品などのビジネスに相性が良い業態です。
セレクトショップの開業には、特別な資格は必要ありません。
ただし、古着などの中古品を扱う場合には「古物商許可申請」が必要になります。
税務署に開業届を提出して、簡単な手続きをするだけです。
開業前の重要な準備として以下の
それぞれのポイントについて説明します。
(1)まずはお店のコンセプトを決める
セレクトショップ経営においてのコンセプトとは、扱う商品の「セレクト基準」に根ざします。
コンセプトとは、直訳すると「概念・観念・思想」といった意味で、お店の思想を一言で説明できるようにしましょう。
コンセプトはお店によって多種多様です。
例えば、「純粋に自分の好きなものを紹介したい」というコンセプトで経営している人もいるかもしれません。
またアパレルショップの場合では、商品の雰囲気、性別、客層など、ターゲットを詳細に絞り込んでできあがるコンセプトもあります。
セレクトする商品の趣向や雰囲気に合わせて、内装や外装、ディスプレイも、そのコンセプトに沿わせていきましょう。
お客さんが入った瞬間に「このお店は自分の好みのテイストだから、目当ての商品がありそうだな」と思わせることが大事です。
コンセプトはオープニングスタッフの人選にも影響
コンセプトは、スタッフ選定基準や教育思想にも影響を与えます。
店舗に合った雰囲気の店員や、接客の方向性などをじっくり考えていきましょう。
他の人に書類審査をお願いする場合や、店長がどうしても採用面接や初期教育の場に立ち会えない場合もあるかもしれません。
それでも、コンセプトがしっかりできていて共有されていればスタッフの人選を誤る確率が低くなるでしょう。
コンセプトは抽象的ではなく、一言で説明できることが重要です。
「あなたのショップは、どんなお店なのか?」という問いに端的に応えられるような、しっかりしたコンセプトを練りましょう。
(2)仕入れ先の開拓は重要
セレクトショップ運営の肝ともいえる仕事が商品仕入れ先の選定・開拓作業です。
仕入れ先には、メーカーや商社(問屋)、インターネット、海外輸入など、様々な選択肢が考えられます。
以下の表にあげている仕入れルートなどから、ライバル店と商品が被らないように、差別化を考えて仕入れていくようにしましょう。
また、仕入れ先は一つに絞るのではなく、なるべく複数の取引先と付き合うようにすると安全です。
お店のコンセプトを意識した商品を、バリエーションも考えて選んでいくことが重要です。
主な仕入れルートとその特徴一覧
仕入れルート | 説明 | アプローチ方法 | 特徴 |
---|---|---|---|
メーカー | 商品を製造している会社 |
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まだ市場では出回っていない、新しい商品がいち早く手に入るという他にはない利点 |
商社(問屋) | メーカーと小売業の間をとり持つのが商社で、問屋とも呼ばれる |
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多くのメーカーとの取引があるのと、在庫を多く抱えているため即納がしやすい |
インターネット | インターネット上のメーカー、問屋、小売店、個人サイト | インターネット |
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海外輸入 | 海外のメーカー、問屋、小売店、個人 | インターネットで直接、または代行業者や輸入代理店 |
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(3)実店舗オープンの場合は立地が重要
実店舗を構える場合、立地の選定が何より重要で、物件選びはお店の売上に一番影響する部分になります。
駅前などの繁華街は高い集客率が見込まれますが、そのぶん賃料は高いことが多いでしょう。
住宅街では顧客層がある程度限定されますが、駅前よりは安い賃料になりやすく、競合店舗も少ない可能性があります。
お店の顧客層やコンセプトに合致するかどうかも選定基準として重要です。
扱う商品のジャンルが、お客様にゆっくり時間をかけて選んでほしいような高級品や趣味の品であれば、繁華街や商業施設よりも閑静な住宅地の立地が合っているかもしれません。
物件の希望条件などをいくつか書き出して複数の不動産屋に伝えておきます。
希望条件に合った物件が出た場合に紹介してもらうえるでしょう。
(4)セレクトショップの一般的な開業手続き
区分 | 手続き | 関係官公庁 |
---|---|---|
個人 | 開業届と青色申告 | 税務署 |
法人 | 健康保険・厚生年金関連 | 社会保険事務所 |
法人 | 雇用保険関連 | 公共職業安定所 |
法人 | 労災保険関連 | 労働基準監督署 |
法人 | 税金(所得税、消費税) | 税務署 |
2.セレクトショップの開業資金
セレクトショップ開業に要する費用は1000万円が目安です。
以下の表は、店舗用物件を都心のビルで借りて、セレクトショップを開業した場合の開業資金モデルになります。
どこで、どのような物件を選ぶかによって貸借料や内装工事費、空調費などの初期投資額は大きく分かるでしょう。
項目 | 初期投資額 |
---|---|
事務所の貸借料(保証金、敷金) | 約200万 |
事務所の内装工事費、空調費 | 約600万 |
看板・備品等 | 約100万 |
調査費 | 約30万 |
印刷・DM等販促費 | 約20万 |
パーティー費 | 約30万 |
開業前賃貸料・水道光熱費 | 約20万 |
合計 | 約1000万 *地域や個別ケースによって大きく異なります |
意外にかかる必要なもの→什器・備品
お店を開くにあたって、商品を置いたり飾ったりする什器や、業務効率を上げる備品の購入費用はバカにならないものです。
セレクトショップなどにおいては什器や備品の美的センスも問われます。
また、商品自体を引き立たせる重要な役割を担っているため、気を抜いてはいけません。
扱う商品の種類によって必要となる什器は変わります。
アパレルも扱うのであれば、洋服をかけるハンガーやバーも必要です。
そのため什器の最終決定は、仕入れる商品を決定してからにしましょう。
店舗で使う備品は準備を忘れるとお客様にも迷惑がかかります。
お店を一軒一軒回って選ぶのも良いですが、時間のない方は以下のような什器・備品を一括で購入できるスーパーデリバリーなどのサイトを利用するのがオススメです。
セレクトショップに必要な什器・備品を以下の表にまとめました。
セレクトショップ開業で必要なものリスト
項目 | 品目 |
---|---|
レジ周り ・レジ |
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ラッピング用品 |
|
その他 |
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開業資金調達に利用できる補助金・融資
セレクトショップの開業に必要なものを購入する資金の調達には、以下の2つの融資や補助金を使える可能性があります。
- 新創業融資
- 小規模事業者持続化補助金
それぞれを説明します。
#1.銀行より低金利の新創業融資
市中銀行より有利な、日本政策金融公庫の新創業融資を利用できる可能性があります。
新創業融資は、政府系金融機関である日本政策金融公庫で、無担保・無保証・連帯保証人・スピード融資で融資を受けられる有利な融資制度です。
以下の記事で新創業融資について説明しています。
#2.返済義務のない小規模事業者持続化補助金
従業員数が20名以下の小規模事業者が、新規事業として開業を検討中であれば、返済義務のない小規模事業者持続化補助金を活用できるかもしれません。
以下の記事で小規模事業者持続化補助金について説明しています。
3.セレクトショップのビジネスモデル3タイプ
セレクトショップの運営方法として以下の3種類が挙げられ、メリット・デメリット・集客方法などが異なります。
それぞれを説明します。
(1)実店舗は直接コミュニケーションが魅力
店員とお客さんの間で直接コミュニケーションをとることができるため、接客態度や商品説明を通じて顧客満足度を高められます。
商品や内外装、什器・備品、接客など、お店の様々なポイントを使って顧客の五感に訴えかけるブランディングが可能です。
また、表参道や銀座など、高級立地と呼ばれるロケーションに出店できればショップの格を大きく上げることにも繋がります。
ただしその場合は賃料の高さから、長期的な視野で採算が取れるかどうかを考える必要があります。
(2)ネット店舗は自由度が高い
ネット店舗は、実店舗経営より開業費用もランニングコストも少なくて済みます。
また、商品を並べるスペースを無限に広げることができるのも利点です。
デメリットとして、ネット上には商圏というものが存在しないため、ライバル店舗が無尽蔵に増えていくことが挙げられます。
扱う商材によっては価格勝負になりやすいのがデメリットです。
価格競争になると資金力が豊富な大手と争わなければならないため、時点の強みを生かした差別化を講じる必要があります。
(3)実店舗とネット店舗の併用
実店舗とネット店舗の両方を持つことで顧客とのタッチポイントが増え、知名度や販売機会の向上につながります。
また、今までネット店舗のみで運営していたショップが実店舗を構えると、お店の信頼度が格段に高まるのがメリットです。
昨今では、D2C(Direct to Consumer)という、メーカーと顧客が直接繋がる形態のお店が世界規模で増加しています。
メーカーが知名度や顧客接点をさらに向上させるため、実店舗も構え始めるケースが増加中です。
このハイブリッドともいえる運営業態は、個人のライフスタイルが多様化する現代においてはとても有効な戦略でしょう。
ネットと実店舗の合わせ技で顧客の満足度を総合的に高めていくことが重要になってきます。
実店舗・ネット店舗・実店舗とネット店舗の併用の特徴一覧
以下の表に実店舗・ネット店舗・実店舗とネット店舗の併用の特徴をまとめました。
自分に合った運営形態を確認しましょう。
運営形態 | メリット | デメリット | おすすめの集客方法 |
---|---|---|---|
実店舗 |
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ネット店舗 |
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実店舗とネット店舗の併用 |
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4.セレクトショップにおすすめの集客方法6選
「集客は足し算ではなく掛け算」ですから、組み合わせて連動させれば、集客効果は何倍、何十倍にもなります。
逆に言えば、連動できない集客方法を組み合わせても足し算以上の効果は生まれないので注意が必要です。
セレクトショップには以下の集客方法の連動が特におすすめになります。
- ホームページやブログを通じて顧客を獲得する
- Googleビジネスプロフィール(旧:Google マイビジネス)を利用して実店舗に呼び寄せる
- リスティング広告を使って購入意欲の高い顧客を誘導する
- 位置情報広告でユーザーを狙い撃ち
- SNSは使い分けが重要
- 看板を使って街で宣伝する
それぞれの方法について説明します。
(1)ホームページやブログを通じて顧客を獲得する
ホームページやブログは、そのお店や商品の雰囲気を顧客や顧客候補の人たちに伝えることができ、さらに受注まで行えることが大きなメリットです。
現代のネット社会ではほぼ必須に近い、スタンダードな集客方法でしょう。
顧客側としては、店舗に直接足を運ばずとも、写真や動画や説明を通して商品を閲覧・購入することができます。
遠方の人でも商品を手に入れるのは大きな魅力です。
ブログでは新作や既存の商品情報はもちろん、オーナーや店員さんの人柄を反映させた記事の発信を続けましょう。
顧客の信頼や親近感を獲得していくことも重要です。
またコメント欄などを設ければ、お客さんからのフィードバックを得ることができます。
商品の購入だけでなく、予約や取り置きなどもできるようなシステムも構築しておくとさらに効果的でしょう。
ブログ集客の始め方、活用方法についてわかりやすく説明していますのでご覧ください。
#1.SEO、SNSとの連携も重要
ホームページをただ開設しただけでは人々の目に触れません。
検索エンジンからの集客を図るためにも、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)施策を講じてユーザーの流入を図っていくことが重要です。
また、Googleアナリティクスなどの解析ツールを使用すれば、アクセス数やユーザー数、サイトにたどり着いた検索キーワードなど多くのデータを取得することができます。
得たデータを集客やサイト・ブログ運営に役立てましょう。
SEO集客の始め方・活用方法についてわかりやすく説明していますのでご覧ください。
さらに、情報の拡散力が高いTwitterなどのSNSと組み合わせることで、ブログやホームページは何倍にも集客が高まります。
(2)Googleビジネスプロフィールを利用して実店舗に呼び寄せる
実店舗来店型のビジネスであるセレクトショップで、ローカル検索に威力を発揮するGoogleビジネスプロフィール(旧:Google マイビジネス)を使わない手はありません。
Google Map上にお店や会社の情報を掲載して、集客に役立てるサービスがGoogleビジネスプロフィールです。
なにかお店を探そうとする際、Google検索で「地域名 セレクトショップ」のようなキーワードを入れて、その検索結果として表示されるさまざまなお店の情報を見たことのある人は多いと思います。
近隣のお店やサービスを探す行為を「ローカル検索」といいます。
最近のユーザーが行うすべての検索行為のうち、実に8割がローカル検索だそうです。
また、Google調べによると、モバイルユーザーの50パーセント、PCユーザーの34パーセントがローカル検索後に実際に来店する傾向があるとのことです。
Googleビジネスプロフィールは、意欲の高いユーザーを実店舗に誘導できる、効果的な集客手法といえます。
#1.すべてのビジネス情報はGoogleビジネスプロフィールに集約される?!
グーグルの狙いは、ローカル検索を行うユーザーの検索意図をすべて満たすことです。
最終的には、口コミや店内画像、商品情報や食事メニューなど、ローカル検索での需要のあるすべての情報を、Googleマップ上に集約させることが目標です。
もしGoogleの目標が完成すれば、食べログやホットペッパービューティーなどの大手ローカル情報サイトは多くのユーザーを失ってしまうでしょう。
Googleが本気を出してこの市場を取りにいこうとしているだけあって、アップデートも頻繁に行っており、Googleビジネスプロフィールの機能は日々進化を続けています。
Googleビジネスプロフィールの機能を活用した、MEO(Map Engin Optimization:マップエンジン最適化)というマーケティング施策も誕生するくらいに勢いのある集客手法です。
特に実店舗来店型のビジネス、すなわちセレクトショップなどのローカル商圏が重要な業態において使わない手はありません。
Googleビジネスプロフィール(旧:Google マイビジネス)の始め方、活用方法についてわかりやすく説明していますのでご覧ください。
(3)リスティング広告を使って購入意欲の高い顧客を誘導する
ネット検索結果の最上位枠に広告を出稿することのできるリスティング広告は、セレクトショップの集客方法として大変効果的です。
リスティング広告はクリック型の課金形態をとっています。
ですから、クリックされない限り費用が発生しないため、気軽に始めやすいことが特徴です。
なにか検索ワードを入れて情報を手に入れようとするユーザーは、その検索語句について何らかの欲を感じています。
購入意欲や関心度の高い「潜在顧客」である可能性が高いため、ターゲットを絞って集客できることから、広告としてのコストパフォーマンスも抜群です。
例えば通勤用のコートが欲しい人は「通勤 コート」や「ビジネス コート」などのキーワードで検索するでしょう。
この検索段階までたどり着いている人はある程度購入意欲が高いはずです。
リスティング広告でうまく自社サイトや商品ページに誘導できれば、お店や商品の宣伝や購買率の向上につなげられます。
リスティング広告の始め方・活用方法についてわかりやすく説明していますのでご覧ください。
(4)位置情報広告で顧客を絞り込む
ジオターゲティング広告とも言われる位置情報広告は、スマートフォンから取得したGPS・Bluetooth・Wi-Fi等の位置情報データをもとに受け手を絞って配信される広告です。
店舗型経営に強い集客方法なので、セレクトショップでも威力を発揮するでしょう。
行動履歴をもとに特定のエリアに訪れたことがあるターゲットに、ピンポイントで広告を打つことができます。
例えば、以下のようなターゲティングが可能です。
- ライバルの大手セレクトショップを訪れたことのある人
- アパレルや化粧品など取り扱い商品のイベント会場を訪れている人
- 最寄り駅を頻繁に利用する人
- 自店舗から半径5kmに居住する人
ジオターゲティング広告は新店舗の認知促進や、潜在層の掘り起こしに効果的な広告手法です。
ジオターゲティング広告(位置情報広告)の仕組み、メリット・デメリット、主なプラットフォームについて説明しています。
(5)SNSは使い分けが重要
現代社会において、SNSの影響力は計り知れないほど大きくなり、企業やお店の宣伝手法としても最もメジャーな選択肢の一つになりました。
主要SNSには、InstagramやTwitter、Facebookなど色々なサービスがあります。
以下のようにそれぞれ性格の違うSNSです。
ビジネスの業種や形態などによって合ったものを選択、あるいは複数を併用して用途別に使い分けましょう。
SNSは、実店舗にもネット店舗にも相性の良い集客手法で、ほぼ無料で宣伝できるのは大きなメリットです。
ヴィジュアルメインのInstagram
Instagram(インスタグラム)は、画像や動画などヴィジュアルをメインにコミュニケーションをするSNSです。
とりわけ若い女性のユーザーが多く、セレクトショップなどのアパレルビジネスや、化粧品など、イメージで訴求しやすい業態のお店に向いています。
Instagramの投稿画像はスマートフォン内の画面占有率が高いです。
ですから、関心度の低いアカウントはフォローされにくい、フォローされても簡単に外されやすい、という特徴があります。
なので、ユーザーに忌避されないような投稿を心がけることが重要です。
Instagram集客の始め方・集客での活用方法についてわかりやすく説明していますのでご覧ください。
短文メインのTwitter
Twitter(ツイッター)は、短文文字を中心にコミュニケーションをするSNSです。
Twitterはとても拡散力が高く、面白いつぶやきや画像・動画は一瞬で多くのユーザーに広がっていく強さがあります。
その反面、炎上が起きやすいという大きなデメリットもあることを忘れてはいけません。
投稿内容には気を配り、ユーザー目線を意識して、好感度を持たれるようなツイートを心がけましょう。
Twitter集客の始め方・集客での活用方法についてわかりやすく説明していますのでご覧ください。
幅広いユーザー層のFacebook
老若男女の幅広い層の人たちが使っているSNSとしては、Facebook(フェイスブック)が挙げられます。
日本においては比較的高齢者の参加率が高く、多くの年齢へ向けたお店やサービスの場合、Facebookで宣伝をするのが良いでしょう。
Facebook集客の始め方・集客での活用方法についてわかりやすく説明していますのでご覧ください。
(6)看板を使って街で宣伝する
看板はアナログな手法ですが、繁華街などで目立つ場所に設置できれば効果は高く、多くの集客が望めます。
実店舗のセレクトショップに相性の良い手法です。
簡易ボードなどを購入して自前で制作することができれば、ある程度コストを抑えることも可能でしょう。
屋外看板は手数料と申請が必要で、さらに設置が禁止されている場所があります。
事前に自治体へ問い合わせることが重要です。
5.個人経営で生き残るセレクトショップ作り方
個人経営のセレクトショップが大手セレクトショップと渡り合う秘訣は、「ここでしか会えない」を作り出すことです。
「セレクトショップ」という言葉から、まずは「ビームス」や「ユナイテッドアローズ」などの、知名度・資本力のあるお店を連想する人は多いでしょう。
個人経営のお店が、このような大手と真っ向から渡り合うのは難しいのが現実です。
大手セレクトショップの洗練された雰囲気、多種多様な品揃え、接客の水準の高さなど、勝ち目は薄いようにみえるかもしれません。
だから個人のセレクトショップに魅力がないわけではなく、以下の2店に留意することで小規模だからこそ面白いショップになります。
- オーナー=販売員であることを利用したディープな情報発信
- オンリーワンの体験を提供する
それぞれのポイントについて説明します。
(1)オーナー=販売員であることを利用したディープな情報発信
バイヤーであり、オーナーであるあなただけが知っているディープな情報を見込み顧客とシェアしましょう。
個人経営の小さなセレクトショップでは、経営者であるあなたがバイヤー・オーナー・販売員も兼ねているケースが多いでしょう。
であれば、見込み顧客に、あなたが取り扱っている商品やブランドの魅力、展示会で仕入れた時の感想などディープなお話を語るのはどうでしょうか?
それは大手のセレクトショップでは決して真似できないことです。
(2)オンリーワンの体験を提供する
見込み顧客に「この店でしか出会えない」と思わせる商品選びをすれば、顧客、そしてリピーターへと変身してくれます。
また、大手セレクトショップではトレンドを押さえた確実に売れそうな商品を仕入れる傾向にあります。
しかし、個人経営ではバイヤーであるあなたのこだわりやセンスに引っかかったマイナーなブランドも紹介可能です。
「ここでしか出会えない」商品やストーリーを体験できることが、個人経営のお店における一番の魅力でしょう。
いかにオンリーワンの体験を提供できるかが、個人経営セレクトショップの最大の命題です。
まとめ
セレクトショップ経営は、自分の目利き力やセンスが売り上げに影響するので、とてもやりがいのある業態のお店です。
個人経営であっても、センスを活かして仕入れを行い、セレクトショップ経営における鉄板の集客手法を連動させることで、必ずや着実にリピート客を増やすことができるでしょう。
自分のお店に合った客層をうまく誘導できるかが、集客の重要点になります。
どれか一つの手法に頼るのではなく、複数の集客方法を組み合わせ、相乗効果を狙うことがポイントです。
この記事でセレクトショップ経営での鉄板の集客方法として紹介した口コミの活用には抵抗がなくても、ブログ・ホームページ・Googleビジネスプロフィール・インスタグラムなどのウェブ集客には苦手感を感じるという経営者も少なくありません。
しかしウェブ集客は少人数での内製運用が可能ですし、セレクトショップ経営でも実績が証明されています。
ウェブ集客の運用に挑戦したい方は、ウェブ集客にスポットを当てた短期集中型のセミナーや講座に参加するのがおすすめです。
講座やセミナーのための時間や手間も惜しいという方は、ウェブ集客のノウハウが豊富な専門の事業者へ運用を代行してもらうことも可能でしょう。