「知り合いが新しい集客ツールを導入したと聞いたので自社にも取り入れたい!」
「検索をしてみるとたくさんのツールがあるが、どれを選ぶべきなんだろう…」
マーケティングオートメーション(MA)ツールが多すぎて、どれを選べば良いのか混乱していませんか?
実はツールにも様々な特色があり、自社の目的に応じて適切な物を選ばないと全く無駄になることもあるんです!
そこでこの記事では中小企業が利用すべきマーケティングオートメーションツール(MA)7選と選び方のポイント、導入前に決めておくことを紹介します。
読み終わる頃には自社に適したツールがどんなものなのか、はっきりイメージできていますよ!
1.中小企業が利用すべきマーケティングオートメーションツール(MA)7選
まず中小企業が利用すべきマーケティングオートメーションツール(MA)7選を紹介していきましょう。
以下の文章ではマーケティングオートメーションツールはMAと表記します。
それぞれの特徴やメリットを解説するので、自社が求める目標設定に適しているか考えながら読み進めていきましょう。
(1)Marketo(マルケト)
中小企業が利用すべき1つ目のMAはMarketo(マルケト)です。
マルケトは顧客ごとに最適なコミュニケーション方法を自動で解析してくれるツールで、世界39カ国6,000社以上の企業で使用されています。
パーソナライズされたWebキャンペーンを配信することで見込み客の購買意欲を高め、1対1のようなコミュニケーションを取ることが可能。
さらに自サイトを訪問したユーザーを追跡、ユーザーが閲覧するサイトに広告を表示させることで低コストでサイトへの再訪を促せます。
トレーニングやセミナーなどのサポートも充実しているので、初心者マーケターでも安心してMAツールの運用に取り組むことができるツールです。
商品名 | Marketo(マルケト) |
料金 | 非公開 ※無料トライアルなし |
主な機能 |
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公式HP | https://satori.marketing/ |
さらに詳しいマルケトのメリットや特徴の記事で紹介しているので参考にしてください。
(2)SATORI(サトリ)
中小企業が利用すべき2つ目のMAはSATORI(サトリ)です。
550社以上が導入する国産認知度No.1とも言われるMAツールで、見込み客の管理からWebサイト上でのユーザーの購買行動の促進などを行えます。
純国産ツールのため、不明瞭な用語などがなく初めて導入する企業でも運用しやすいのが特徴。
見込み客の一元管理、顧客の行動を分析して購買意欲のステップごとに情報や広告を配信するので成約率のアップに繋がります。
さらに成約しなかった顧客の情報から再アプローチをかける対象を自動選別し、商談の成立をサポートすることも可能です。
商品名 | SATORI(サトリ) |
最低利用額 | 月額:100,000円 初期費用:100,000円 ※無料トライアルあり |
主な機能 |
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公式HP | https://satori.marketing/ |
(3)セールスフォース
中小企業が利用すべき3つ目のMAツールはセールスフォースです。
世界で15万社以上の企業が利用しているMAツールで、世界ナンバーワンCRMと言われています。
CRMとはCustomer Relationship Managementの略で、顧客との親密な信頼関係を築くのをサポートするツールのことです。
セールスフォースは会社の規模や業種に合わせて柔軟にカスタマイズをすることができ、プランも豊富なので低予算から導入しやすいのが特徴。
Chatterというアプリを使用して外出先からも顧客情報を更新、共有することで顧客情報を常に最新に保つことができます。
リアルタイムで営業状況を可視化・分析することができるので見込み客へのアプローチの指示を出すのを簡易化し、売上向上につなげることが可能です。
商品名 | セールスフォース |
最低利用額 (1ユーザー) |
3,000円〜36,000円(月額) ※無料トライアルあり |
主な機能 |
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公式HP | https://www.salesforce.com/jp/ |
セールスフォースについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
(4)HubSpot(ハブスポット)
中小企業が利用すべき6つ目のMAツールはHubSpot(ハブスポット)です。
世界で64,500社以上が利用するツールで、顧客との親密な関係を育成、営業支援に特化しています。
Webサイトの作成やSNS運用サポートの機能がついているので、まだ見込み客にもなっていない属性のユーザーへもアプローチできるのが特徴です。
見込み客に対しては行動や属性分析により、より個人のニーズに即した情報や広告を提供します。
カスタマーサポートも充実していて、チャットボットの導入により顧客の疑問や質問に自動回答、さらにデータを取集し見込み客の分析に役立てることも可能です。
無料のCRMツールも提供しているので、導入前にデモ体験をしてみると良いでしょう。
商品名 | HubSpot(ハブスポット) |
料金 | 初期費用:問い合わせ 月額料金:6,000円〜384,000円 |
主な機能 |
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公式HP | https://www.hubspot.jp/ |
HubSpot(ハブスポット)についてさらに詳しくまとめた記事もあるので、合わせて読んでみてください。
(5)b→dash
中小企業が利用すべき4つ目のMAツールはb→dashです。
いつでも・ひとつで・だれでもをコンセプトしたツールで、1つのツールで初心者でも簡単に顧客管理と分析による適切な営業を行えます。
利用頻度の高まっているLINEやアプリのプッシュ通知で見込み客にアプローチ、さらに自サイトに訪れたユーザーの行動を分析して適切なタイミングで広告配信を行います。
顧客との親密性を高めるためにLINEを使用して成約率を高める機能も搭載。
効率的な営業サポートとデータ管理を簡単に行うことのできるMAツールです。
商品名 | b→dash |
料金 | b→dash Lite 初期費用:0円 月額:5万円b→dash その他のプラン:内容非公開 |
主な機能 |
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公式HP | https://bdash-marketing.com/ |
(6)Kairos3
中小企業が利用すべき5つ目のMAツールはKairos3(カイロス)です。
プランにはよりますが、初期費用たったの1万円、月額5,000円とかなりの低価格からMAツールを導入することができるのが魅力。
もちろん費用面だけでなく顧客分析機能に特に優れていて、休眠しているリストを分析してアプローチをかけるべき対象を提案してくれます。
メルマガ送信機能も充実していて、メルマガの開封率を分析して特別なクーポンや広告を配信する機能も利用可能です。
手頃な費用でMAツールを導入したい企業にはぴったりのツールと言えるでしょう。
商品名 | Kairos3 |
料金 | 初期費用:10,000円 月額費用:5,000円〜(ユーザー数に応じた従量課金制) |
主な機能 |
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公式HP | https://www.kairosmarketing.net/ |
(7)MAJIN
中小企業が利用すべき7つ目のMAツールはMAJINです。
集客から販促まで手広くカバーするツールで、広告費用の削減やリピーターの増加などをサポート。
MAJINは独自の集客機能が特徴で、匿名ユーザーへリターゲティング広告を配信、購買履歴の記録などから記録などから適切なアプローチをかけて自サイトへ誘導することができます。
顧客に対してのLINE・メール配信などの通知を試験的に配信、行動に応じて購買率の高まる情報を提供して成約率を高めることが可能。
集客と販促ツールが1つに凝縮されているので、費用を抑えて効果的に売上向上を実現できます。
商品名 | MAJIN |
料金 | 初期費用:100,000円 月額料金:100,000円〜 ※無料トライアルあり |
主な機能 |
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公式HP | https://ma-jin.jp/ |
2.マーケティングオートメーションツール(MA)を選ぶ5つのポイント
次にマーケティングオートメーションツール(MA)を選ぶ5つのポイントを覚えておきましょう。
- 導入目的とツールの機能
- 社内で運用できるか
- ツールのサポート内容
- 予算面
- 対象のMAツールを導入している会社の業種と規模
どのMAツールを導入するか迷っている場合は、この5つを基準にして選定すると良いでしょう。
(1)導入目的とツールの機能
1つ目のポイントは導入目的とツールの機能です。
販促のため、顧客管理のため、カスタマーとのコミュニケーションツールとしてなど優先すべき目的を決めてそれに特化したツールを選びましょう。
MAツールと言っても特色はそれぞれあり、得意分野も違います。
自社の目的と一致したツールを選ぶことが重要です。
(2)社内で運用できるか
2つ目のポイントは社内で運用できるかということです。
ツール運用のための担当者や部署を作成、または既存の社員でその業務を行うように割り振りしておきましょう。
万が一人的余裕がない、新しく担当を雇う予算がない場合は運用が難しくなります。
営業部だけでなく関連部署との連携も必要なので、一度社内でMA導入について会議を開き、適切に運用していけるか話し合ってみてください。
(3)ツールのサポート内容
3つ目のポイントはツールのサポート内容です。
特に初心者マーケターがMAツールを使用するのであれば、セミナーやトレーニングコースの受講などが必要でしょう。
また緊急で質問をしたい場合に、コールセンターなどに問い合わせができるかなども確認しておくと安心です。
ツール導入後にどのようなサポートを受けられるのかもチェックしておいてください。
(4)予算
4つ目のポイントは予算面です。
会社で決めた予算に合うプランの中から機能面でも充実したものを選んでください。
MAツールはプランも豊富で、1ユーザーごとに課金をする、管理する顧客数に応じて課金をするなど料金体系も様々。
どの程度の費用対効果を期待し、毎月ツールにどの程度の予算をかけられるのかを計算して、それに応じたツールを選びましょう。
(5)対象のMAツールを導入している会社の業種と規模
5つ目のポイントは対象のMAツールを導入している会社の業種と規模です。
自社にどのようなツールが必要なのか迷ったら、導入事例を見て似たような業種・規模の会社が導入しているツールを選ぶのも良いでしょう。
各社のHPに導入事例が載せてあるので、参考にして選んでみてください。
MA導入事例についてまとめた記事もあるので合わせて読んでみてくださいね。
3.マーケティングオートメーションツール(MA)を選ぶ前に決めておくべき2つのポイント
次にマーケティングオートメーションツール(MA)を選ぶ前に決めておくべき3つのポイントを解説します。
- マーケティングの全体設計
- 現在のマーケティング業務の工数の洗い出し
以上の3つを設計しないままMAを導入しても、効果を発揮できません。
必ず社内で事前に話しあって起きましょう。
(1)マーケティングの全体設計
まずはマーケティングの全体設計を決めておきましょう。
- どのタイミングで
- どの顧客に対して
- どのようなアクションを起こすか
MAを導入してこのシナリオを作成し、データを取り込むのは人力で行わなければなりません。
自社の商品や顧客情報を分析した上で、営業ノウハウを分析しておいてください。
このシナリオ設定ができていないとMAツールはただの顧客情報の管理リストになってしまいます。
最大限にMAツールを使いこなすために、シナリオ作成には時間をかけてください。
(2)現在のマーケティング業務の工数の洗い出し
現在のマーケティング業務の工数の洗い出しも欠かせません。
MA導入後と導入前の工数を比較し、効果的にMAツールを運用できているかを検討するためです。
- 営業リストの管理の工数
- 多部署との連携
- 営業施策の分析
- 実際の営業アプローチ
関連部署全てに業務内容と工数をリスト化するよう指示し、どの程度の時間や人員がかかっているかを分析しましょう。
工数が増えているのであれば人的・時間的コストを削減できていないことになりますから、運用の見直しが必要になります。
ツール導入の運用を適正化するためにも、必ず事前に工数の洗い出しを実施してください。
そのほかMAについてさらに詳しく解説した記事もあるので、合わせて読んでみてくださいね。
まとめ
中小企業が利用すべきMAツール7つと導入前に決めておくべきこと、そして選び方のポイントを紹介しました。
MAツールを導入することで自社の認知度を高め、より効率的なマーケティングを行うことができるようになります。
さらに営業ツールを一元管理できるようになることで、煩雑だったリスト管理などの手間を削減するので人的・時間的コストも削減できるでしょう。
この記事の内容を参考にMAを選定、導入して自社の事業をさらに拡大させてください!