「集客のためにイベントを開くことになったけどうまくネタが思いつかない…」
「どんなイベントを開けば”成功する”イベントが開催できるんだろう?」
このように集客イベントのネタ出しにお悩みの方も多いですよね。
実はイベント集客のネタを考えるのは簡単な4ステップを踏むだけでできるんです。
デジマチェーンが、その簡単な4ステップと実際に開催されたイベントの成功例と失敗例をあげて、成功と失敗のポイントを紹介します。
あなたがこの記事を読み終わる頃にはいくつか良いイベントのアイディアが浮かんでいるでしょう!
1.イベント集客のネタを考える4つのステップ
まずはイベント集客のネタを考えるための4つのステップを紹介します。
- ステップ1.商品を売りたいターゲットは誰か
- ステップ2.ターゲットが興味のあるものは何か
- ステップ3.誰もが参加しやすいか
- ステップ4.アクセスしやすいか
以上のステップを順に説明します。
紙とペンを用意してステップに沿ってアイデアを書き出していくのをおすすめします。
そして、ステップに移る前に頭に入れておきたいのは集客イベントの目的は、商品の認知とその後の商品購入であるということです。
最終目的をぶらすと、ステップが活きてきませんから忘れないようにしてください。
それではイベント集客のネタを考えるための4つのステップを見ていきましょう。
ステップ1.商品を売りたいターゲットは誰か
まず第一に考えるのは商品を売りたいターゲットは誰かということです。
あなたが集客のイベントを通して商品を売りたいのは女性でしょうか?それとも男性?年代は?
イベントを開く前にターゲット設定をすることで、イベントの最大の目的である購買層への商品の認知と購入という目的を達成しやすくなるのです。
逆にターゲットが曖昧で「みんなで和気あいあいと楽しめるイベント」というようなコンセプトだと、イベントの最終目的につながらない場合があります。
まずは、商品を売りたいターゲットはどのような人なのかを書き出してみましょう。
ステップ2.ターゲットが興味のあるものは何か
次に考えたいのはイベントが商品を売りたいターゲットが興味のあるものは何かということです。
例えばあなたがコスメを売りたいとして、ターゲットを20代の女性に設定するとします。
20代の女性が腰痛を治す効果のあるマッサージチェアの体験イベントにたくさん参加するでしょうか?
答えはNOです。
この場合は、20代女性に興味を引きそうなインスタ映えを意識したお花見のイベントなどが正解です。
最初に書き出した商品を購入してほしいターゲットが興味のあることをリサーチし、書き出してそこからネタ探しをしていきましょう。
ステップ3.誰もが参加しやすいか
次に大切なのは、誰もが参加しやすいイベントなのかということです。
ターゲットを絞り、興味の対象であるイベントを考えたとします。
しかし参加へのハードルが高いと「面倒臭い」が先に立ち、イベントへの参加率は低くなってしまうのです。
例えばターゲットが20代から30代の女性で、イベントを開く季節が冬と仮定します。
内容は、脚やせに効く足つぼマッサージを無料で試せるイベントです。
ターゲットと興味の点は合格ですが、ここにハードルがあるのにお気づきでしょうか。
季節が冬だと、女性はタイツを履き、ブーツを履いている可能性が高いです。
実は女性は足の匂いを気にしている人が多く、特に冬のブーツは蒸れますからブーツを脱ぐのは大きなハードルになります。
こういったちょっとしたハードルの高さがあると集客は失敗します。
自分が狙う購買層のターゲットが、誰でも参加しやすいイベントなのかをチェックするのはとても大切です。
ステップ4.アクセスしやすいか
最後に考えたいのはイベントの場所がアクセスしやすいかということです。
人間は心理的に楽なことを好む傾向にあるのはあなたもご存知でしょう。
例えばイベントの集客ページに下記のようなことが書いてあるとします。
例1)○○駅から徒歩3分!
例2)○○駅からバスで3分!
徒歩3分の方がアクセスしやすいですよね。
見た目には同じ3分でも「バスを待つ時間が面倒」「バスに乗るのが面倒」「交通費がかかる」このようなデメリットが想像できます。
こういったアクセスの利便性の点でも、集客の効果は変わってきますので動線はシンプルになるように考えましょう。
最後に購買層のターゲット目線で、アクセスしやすいのかどうか確認してから開催場所を決めましょう。
また集客のアイデアの出し方を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
2.イベントの成功例と失敗例からみるポイント
次にイベントの成功例と失敗例から、集客イベントを成功させるためのポイントを見てみましょう。
成功例からは良いポイントを、失敗例からは悪いポイントを学び反面教師にしてください。
実例を学ぶことで、先ほど書き出した集客アイディアをブラッシュアップできます。
先例に学び、集客イベントを成功させてくださいね。
成功例1.家族層をターゲットにしたイベント
とある飲食店で行なったイベントで、大型連休を狙ってファミリー層をターゲットに行われたイベントです。
目的は飲食店の認知とリピーターをつかむことです。
サイコロを振って出た目に応じて人気の家電やテーマパークのチケットが当たります。
お店へのリピート獲得のためにドリンクバーの引換券や無料の食事券などを用意しています。
告知はTwitterやFacebookを利用し、すでに来店したことのあるユーザーの中で子連れの顧客にはお菓子つかみ取りチケットを配布しました。
なぜこのイベントは成功したのでしょうか?
成功のポイントを学んで、あなたが考えるイベント集客に活かしましょう。
成功のポイント1.ターゲットに分かりやすいメリットがあること
このイベントの成功のポイントは、ターゲットに分かりやすいメリットがあることです。
人気の家電やテーマパークのチケットがもらえる・無料というのは、食事代の元を取れる可能性がありますから誰しもお得感を感じますよね。
特にファミリーでの外食はお金がかかるのがネックと思っている人が多いため、無料というメリットはターゲットに刺さるものだったのです。
イベントを成功させたポイントは、ターゲットに分かりやすいメリットがあることと言えるでしょう。
成功のポイント2.子供が喜ぶイベントを用意したこと
次にこのイベントが成功したポイントは子供が喜ぶイベントを用意したことです。
それはお菓子つかみ取りチケットです。
このチケットは、お菓子つかみ取りの権利を得るもので食事なしでも利用できるというコンセプトのものでした。
子供はお菓子つかみ取りなどのイベントに興味を強く示すため、親も同伴せざるを得ません。
お菓子つかみ取りのみでも参加可能という点が、親のイベント参加への心理的ハードルを下げます。
しかし実際に来場した親はお菓子つかみ取りだけでは申し訳ないという心理が働き、結果的にそのレストランで食事をとって帰って行ってくれました。
実際にお金を払う層は親ですが、その親に強い影響力を与える子供が喜ぶイベントを用意したこともこのイベントの集客が成功した秘訣でしょう。
成功例2.愛犬と一緒に参加できるイベント
次の成功例は愛犬と一緒に参加できる施設を作ったイベントです。
イベントの目的は、自社と自社が保険会社であることの認知です。
ペット保険の会社が東京都で開催したイベントで、夏限定でドッグプールやドッグランを開設し、愛犬と食事ができるカフェも併設しました。
愛犬との写真をプロのカメラマンが撮影し、来場した人へプレゼントする企画も行われます。
会場では積極的な保険勧誘などは行なっていませんが、社名の認知を高めるために施設の名前を保険会社の名称の一部をとって○○パークと名付けました。
告知はInstagramと、すでに保険に加入している顧客層へのDMで行われました。
このイベントの成功のポイントはなんだったのでしょうか。
成功のポイント1.ペット保険会社ならではの企画
このイベントが成功したポイントはペット保険会社ならではの企画だったことです。
愛犬を遊ばせられて食事も取れる総合施設のようなものは、あまり東京都の都心にはありません。
ドッグプールや愛犬と一緒に入れる飲食店も数が限られていますし、夏は暑さで散歩も時間を選んだりしないとならないなど愛犬家にはたくさんの不満があるのです。
この保険会社はそんなのユーザーの不満を集め、「愛犬と遊べる施設がない」という不満を解消できるようなイベントを開いたのです。
他社にはできないペット保険会社ならではの企画だったことが成功のポイントだったのです。
成功のポイント2.Instagramを集客にうまく利用した
次にこのイベントが成功したポイントはInstagramを集客にうまく利用した点です。
イベントの会場では、プロのカメラマンが愛犬の写真を撮ってプレゼントした上、公式のInstagramにその写真を掲載してくれるのです。
Instagramを利用している飼い主は、公式のInstagramの中から自分の愛犬が写っている写真を自身のタイムラインにシェアします。
愛犬家でInstagramを利用している層は、フォロワーも愛犬家であることが多いため自動的に愛犬家の間にイベントの存在が拡散される仕組みです。
こうした相乗効果で、このイベントの集客は大成功しました。
お金をかけずに効果的に行えるインスタグラム集客の基本をこちらの記事で説明しています。
狙ったユーザーが利用している可能性の高いSNSを集客に利用したのも、このイベントの成功のポイントでしょう。
集客に使えるツールについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
失敗例1.自社商品のお試し会を開催するも失敗
とあるコスメメーカーが開催した、自社商品のお試し会イベントは失敗に終わりました。
このイベントは自社のファンデーションをブースで無料で試すことができ、サンプルももらえるというお得なものでした。
一見ユーザーにメリットがあるように見えるこのイベントは集客に失敗しています。
なぜこのイベントは失敗したのでしょうか。
ポイントを見ていき、失敗を生かして集客イベントのネタだしに利用してくださいね。
失敗のポイント1.自社商品の認知度が低かったため人が集まらなかった
まず失敗のポイントの第一は、そもそも自社の認知度が低いために人が集まらなかったということです。
見聞きしたことのない化粧品のイベントにわざわざ足を運ぶでしょうか?
見ず知らずの化粧品を試すイベントには、一般ユーザーは足を運びませんね。
この場合は「プロのメイクアップアーティストの手で変身できる」など自社商品を押し出さない形でのPRをすべきでした。
自社の商品をアピールしたいあまり、顧客の認知度や目線になることを忘れてしまっていたのです。
このように、自社商品の認知度が低い場合は、その商品を全面に押し出したイベントは集客効果がないのです。
失敗のポイント2.会場で化粧を落とさなければならないという心理的ハードル
次に失敗だったのは、会場で化粧を落とさなければならないという心理的なハードルが高かったという点でしょう。
先ほど紹介したような「プロの手によるメイク」を押し出したイベントなら、しっかりとその後もメイクをしてもらえるというメリットが容易にユーザーに想像しやすいです。
しかし、今回のイベントは会場で顔の化粧を落とすかすっぴんで会場に行かねばならないというデメリットの方をユーザーに想像させてしまいました。
化粧品の購買層であるターゲットは日頃から化粧をしている女性ですので、すっぴんや化粧を外で落とすことには心理的なハードルを感じやすいのです。
自社商品のPRを優先した結果、顧客の心理的ハードルを置き去りにしたのが敗因でしょう。
ユーザーにとってのメリットよりもデメリットを想像させてしまったことが、この事例の失敗のポイントです。
まとめ
イベント集客のポイントは、ターゲットユーザーの目線からイベントを考えることに尽きます。
紹介したような手順でイベントのネタ出しを行い、あくまでターゲットの購買層の目線でイベントのネタ出しを行いましょう。
「自社商品をアピールしたい」「自社商品を購入してほしい」というのはゴールではありますが、そのゴールへの通過点としてイベントがあることを忘れてはいけません。
ユーザーの目線を意識していない独りよがりのイベントは、必ず集客に失敗します。
きちんと購買層のユーザーを分析して作られたイベントは、必ず集客に成功します。
ユーザー目線を忘れずにイベントを考え、集客イベントを成功させてくださいね。
集客のアイデアを知りたい方はこちらの記事もご覧ください。