Facebook広告で集客できるって聞いたけど、何から始めればいいの?」
「Facebook広告にはどんな費用がかかるの?」
「どのような使い方をすればFacebook広告を集客・販促手段として活用することができるの?」

若年層を中心に爆発的な人気を誇るSNSであるFacebook(フェイスブック)を利用して、集客につなげる企業やお店が増加中です。

しかし、上記のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

Facebook広告の運営には色々とコツがあるものの、上手に使えばとてもリーチ力の高い宣伝手段です。

Facebook広告を集客に使用すれば、あなたのお店や会社でも非常に低コストで新規の集客数、そしてリピート率の向上が期待できます。

Facebook広告をマスターすることで、自動的に月50~60万円の収益を稼ぎ続けてくれるPPCアフィリエイトを使って安定経営を実現している中小企業や個人事業主も多くいます。

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広告代理店の開業を支援するデジマチェーンが、Facebook広告とはか、集客に使用するための費用メリット・デメリット、効果的に使って集客につなげる方法を説明します。

1.集客に使えるFacebook広告とは何か?

Facebook広告はFacebook内に出稿される広告で、Facebookでフォローされていないユーザーにも情報を発信することができるため、ブランド認知リアル店舗への集客にも活用できます。

Facebookは世界の月間アクティブユーザーが18億人に達しており、日本国内でも2,700万人という、非常に多くのユーザーが利用しているSNSです。

さらにFacebook社がサービスを提供しているMessenger(メッセンジャー)受信箱への広告配信、Audience Network(オーディエンスネットワーク)に登録されているサイトやアプリ、Marketplace(マーケットプレイス)、Audience Network(オーディエンスネットワーク)への出稿が可能で、2016年からInstagram(インスタグラム)への出稿もできるようになりました。

FacebookはTwitterやInstagramのような友達や共通の趣味を持った人とのつながりに加え、仕事関係の人とつながることが多い、ビジネスとして活用されていることが多いSNSです。

また、友達の情報に加え、友達の友達の情報がタイムラインに流れてくるため非常に拡散力が高いという特長があります。

つまり、ビジネス活用に適した媒体であると言えるのです。

その多くのユーザーに向けて広告を発信することができるのはFacebook広告の大きな魅力と言えます。

さらに、配信するユーザーのターゲティング精度の高さや、配信目的に応じた豊富な広告の種類も広く利用される理由です。

広告出稿する前に性別や年代、趣味、嗜好といった詳細な条件を設定することができるため、広告主が意図するターゲットに広告が届く可能性は高くなります。

Facebookはパーチェスファネル(購買ファネル)の5段階である「認知、比較、検討、意思決定、購入」のすべてに対して有効です。

Facebookユーザーがタイムラインを閲覧している時にFacebook広告が目に止まれば、その時に具体的なアクションに繋がらなくとも、閲覧者から視認されて認知度は高まります。

検討・意思決定の段階の場合は、より商品・サービスの魅力を訴求した内容のFacebook広告で、Facebook広告に記載したリンク先に誘導したり、ユーザーをアプリストアに誘導してアプリの購入やインストールを促すなど、購買行動に繋げます。

FacebookにはFacebookアカウントのユーザー、ログイン情報を活用したトラッキング情報取得があります。

Facebookは他アプリやシステムとのログイン連携が充実しているため、ユーザーが違うデバイス・システムを経由した場合でもユーザーの購買プロセスを特定することが可能です。

Facebook広告は配信されるユーザーの閲覧している端末がパソコンかスマートフォンかによって掲載される場所が異なります

それぞれの端末で表示されるFacebook広告について説明します。

(1)パソコンのFacebook広告は二本立て

パソコンでのFacebook広告は上記画面サンプルのように、タイムライン内とタイムライン横のサイドメニューに表示されます。

タイムラインは通常の投稿と同じ場所に同じような形式で流れてくるため、閲覧数やクリック数が高いです。

サイドメニューの広告はタイムラインで流れることなく常時表示されています。

タイムラインに比べると日常的に注視される場所ではないのでクリック数は下がりますが、ブランディング効果が高いです。

(2)スマートフォンのFacebook広告はインパクト大きい

スマートフォンでのFacebook広告の掲載場所はタイムライン内となります。

スマートフォン版のFacebookは、画面いっぱいにタイムラインが広がっている形態です。

ですから、広告のインパクトもより強くなります。

また、近年はスマートフォンでFacebookにアクセスする人の数が圧倒的に増加中です。

これからFacebook広告を始めるならスマートフォン版は欠かせません。

2.Facebook広告集客の費用

Facebook広告に掛かる費用は入札制で、Facebook広告が表示される度にオークションが発生し、落札された金額により費用が決定されます。

Facebook広告予算は広告キャンペーン作成時に「1日の予算」または「掲載期間の通算予算」のどちらかを指定して、予算設定金額内で費用が発生します。

予算の金額や消化スピードはいつでも調整が可能です。

Facebook広告は、広告の目的や課金方法によって費用のかかり方はさまざまです。

Facebook広告の設定を行う際は、日時期間ごと、また広告キャンペーンごとの予算上限金額広告の目的を設定できます。

設定内容によって、課金種類や単価をFacebook側で最適化してくれるため、費用管理をしやすい特徴を持って います。

以下が主な課金方法の種類です。

  1. クリック課金(CPC)
  2. インプレッション課金(CPM)
  3. アプリのインストール課金(CPI)
  4. ページに対するいいね!課金
  5. 投稿へのエンゲージメント課金
  6. 動画の再生課金

それぞれの概要を記載していきます。

#1.クリック課金(CPC)

クリック課金はFacebook広告リンクのクリック数に応じて費用が発生します。

ユーザーからクリックがなかった場合は課金されません。

しかし、ユーザーのタップミスなど、クリックをする人と本来のターゲットが一致しない場合もあります。

クリック数が増えたとしても、ビジネス目標が達成するとは言い切れません。

広告の費用対効果が悪くならないよう、出稿時のターゲット設定などは最適にしましょう。

自社のホームページ・ブログ・ランディングページなどに集客したい場合に効果的です。

#2.インプレッション課金(CPM)

タイムライン上やニュースフィード、タイムラインの右側の広告枠でユーザーの画面にFacebook広告が表示された回数(インプレッション数)に応じて課金される方法です。

Facebook広告では1,000回広告が表示されると課金されます。

インプレッション課金では、Facebook広告が表示される数が最大になるように配信されます。

例えば、お店のオープン告知や新商品の告知など、たくさんの人に認知してもらいたい場合に向いているでしょう。

Facebook広告を始めたばかりで、どれくらいの割合のユーザーが広告をクリックしてくれるか不明な場合も効果的です。

#3.アプリのインストール課金(CPI)

広告からのアプリのインストール数に応じて課金される方法です。

#4.ページに対するいいね!課金

広告主のFacebookページにいいね!が押されると課金される方法です。

Facebookページの開設したてや、なかなかアクセスが集まらない時に有効です。

#5.投稿へのエンゲージメント課金

エンゲージメントとは、ユーザーのその投稿に対する反応です。

投稿へのコメントやシェアが該当し、エンゲージメントの回数に応じて課金される方法です。

#6.動画の再生課金

Facebook広告の動画が10秒以上再生されるごとに課金されます。

10秒以下の動画では動画が最後まで再生されると課金対象です。

3.集客におけるFacebook広告のメリットとデメリット

他の集客方法と同様に、Facebook広告にもメリットとデメリットがあります。

Facebook広告は自由な広告設定や効果検証が可能です。

Facebook広告を集客に活用する主なメリットは以下になります。

  1. 自社のホームページやブログへの誘導がスムーズ
  2. 正確性が高く細かいターゲット設定が可能
  3. 少額から広告出稿が可能
  4. 多種多様な広告フォーマット

Facebook広告を配信するにあたりデメリットもあります。

  1. Facebookに登録しているユーザーにしか配信できない
  2. 運用が複雑

それぞれメリット・デメリットについて以下で説明します。

メリット1.自社のホームページ・ブログ・ランディングページへの誘導がスムーズ

Facebook広告は自社メディアへのリンクを埋め込み可能です。

ですから、魅力的な画像やリード文を設定して多くのユーザーから、自社のホームページ・ブログ・ランディングページへのアクセス流入を見込めます。

メリット2.正確性が高く細かいターゲット設定が可能

Twitter等の他SNSではユーザーが匿名で利用している場合も多いですが、実名で運用されるFacebookでは 、比較的正確なユーザーデータが蓄積されています。

また、さまざまな目的と課金方法に応じた細かい広告設定ができるため、適切なユーザーに配信することが可能です。

メリット3.少額から広告出稿が可能

広告主の配信したい規模を自由に決められるため、1日予算100円という少額からでも始められます。

また、Facebook広告の効果なども指標として明確に確認できるため、広告効果があったかどうかわからないということはありません。

メリット4.多種多様な広告フォーマット

ユーザーの購買の段階ごとや、画像や動画などの広告素材、広告配信先に適した広告フォーマットや手法が多数用意されているため、広告主の目的に応じた広告配信ができます。

デメリット1.Facebookに登録しているユーザーにしか配信できない

Facebookは登録制のアプリケーションのため、Facebook広告は、基本的にはFacebookを利用しているユーザーにしか配信できません

テレビコマーシャルやGoogle広告と比較すると配信対象者数は少ないと言えます。

それでもFacebookは日本国内で2,700万ユーザーという巨大SNSですので、十分な広告効果を得ることが可能です。

しかし、あなたの商品やサービスがターゲットにしている顧客層がFacebookを利用していない場合は広告効果を見込めません。

デメリット2.運用が複雑

Facebook広告は細かい配信設定や広告検証ができる高い自由度はありますが、効果的な運用を習得するのに時間を要します。

その上仕様変更や新機能の追加が頻繁に行われるため、情報をその都度アップデートしなければなりません。

逆に習得してうまく活用することで、業界内での先行者メリットを最大限に享受できるでしょう。

4.Facebook広告集客の始め方

Facebook広告はFacebookアカウントと、ビジネス用のFacebookページを持っていればすぐに開始可能です。

Facebookアカウントの作成はこちらから開始できます。

ビジネス用のFacebookページはこちらで作成できます。

そのうえで、広告マネージャー を使って、広告キャンペーンを作成します。

配信前に決済方法を設定する必要がありますが、主要なクレジットカード(American Express・JCB・MasterCard・Visa)やオンライン決済にも対応しています。

支払方法の確認や追加は、広告マネージャの[支払い設定] からいつでも管理できます。

実際にFacebook広告を配信する際には、広告予算や広告の目的を事前に決めておきましょう。

広告配信前にチェックしておきたいポイント

ターゲットのセグメント

Facebook広告は、Facebookユーザーの性別や年齢、学歴や職種、趣味・嗜好、地域などを細かくセグメントして、ターゲットを絞って配信することができますが、ターゲットの設定をしなかった場合、どのユーザーにも無作為に広告が表示されてしまいます。

若い女性向けアパレルの広告を男性に配信したり、学生向け商品の広告を年配に配信したりしても効果はありません。

Facebook広告費用を無駄にしないためにも、ターゲットを定めてセグメント設定をしましょう。

その地域にいるユーザーの状態に合わせてターゲティングすることもできます。

地域内の全員

Facebookプロフィール上で選択地域を「居住地」に登録しているユーザー、または各種位置情報をFacebookが収集している中で、その地域に関係しそうなユーザー。

地域内に住んでいるユーザー

Facebookプロフィール上で選択地域を「居住地」に登録しているユーザー、または各種位置情報をFacebookが収集している中で、選択地域で居住していると判断されたユーザー。

最近この場所にいるユーザー

Facebookが各種位置情報を収集している中で、最新の位置情報が選択地域内であるユーザー(選択地域に住んでいる、直近で選択地域に来た場合を含む)

地域内を旅行中のユーザー

Facebookが各種位置情報を収集している中で、選択地域内で旅行中と判断されたユーザーや、選択地域とユーザーの自宅から200km以上離れているユーザー。

その他、ある地点からの半径によるターゲット設定も可能です。

ビジネスの所在地によるターゲット設定

ビジネスの所在地の近くにあるユーザーをターゲットとして設定することができます。

ビジネスマネージャより「ビジネスの所在地」を追加して、半径によるターゲット設定で、そのエリアにいるユーザーにアプローチします。

人口統計データ

プロフィールでユーザーが登録・公開している情報に基づいて、指定した層にアプローチできます。
カテゴリーには性別、交際ステータス、学歴、勤務先などがあります。

趣味・関心

趣味・関心を指定し、アプローチすることができ、具体的には主に以下情報に基づきます。

・学歴
・役職
・趣味・関心リストに登録されたもの
・アクティビティ
・「いいね!」したページ
・所属グループ

「いいね!」やコメントをしたアクティビティの頻度や、ユーザーの購買行動、利用している端末など、様々な行動パターンからターゲティングを設定することができます。

また、前述の人口統計データ、趣味・関心などと組み合わせることで、さらに詳細なターゲィング・絞り込みもできます。

カスタムオーディエンス

Facebookが保有するFacebook利用者データと、自社で保有しているメールアドレス(顧客リスト)を紐付けしてFacebook利用者顧客を把握することができます。

紐付けた顧客データをもとにFacebookからリターゲティング広告を出稿できます。

CSVなどで顧客データのリストを作成して、Facebookの「広告マネージャ」上でリストをアップロードすればカスタムオーディエンスが作成されます。

類似オーディエンス

カスタムオーディエンスや、趣味・関心など特徴が類似するFacebookページのファンや、ページ来訪者などのオーディエンスを指定して、類似オーディエンスを作成することができます。

類似は1%~10%まで可能です。

今までアプローチしたことがない範囲、経路の顧客に対してアプローチすることができるターゲティング機能になります。

パラメーターの設定

Facebook広告は、広告にパラメーターを設定するとGoogleアナリティクスでユーザーの広告経由をチェックすることができます。

パラメーターを設定しなくてもFacebookからの流入数を確認することは可能なのですが、通常のFacebook投稿経由なのか、広告経由なのか、までは判断できないため、正確な広告経由の流入を把握するためには最初にパラメーターの設定をしましょう。

広告の配信設定

Facebook広告の配信には事前にFacebookの審査が入ります。

この審査に通ったのちに広告配信が開始されます。

公開設定を済ませた後は、Facebook広告の配信状況が「アクティブ」になっていることを確認しましょう。

「アクティブ」になっていれば、Facebook広告は配信されている状態です。

「アクティブ」になっていなければFacebook広告が承認されていない状態といえます。

その場合は広告ポリシーに違反しているなど、広告の内容に問題がある可能性があるので、Facebookの広告ポリシーやヘルプを確認してみましょう。

アイデンティティの確認

個人でもビジネスアカウントを所有している人の場合、企業アカウントで広告を出したいのにアイデンティティが個人アカウントのままだと個人のアカウント名でFacebook広告が配信されてしまいますので、アイデンティティがどちらに設定されているか確認しましょう。

広告文をプレビューで確認

広告文が読みやすいかをプレビューで確認しましょう。

Facebook広告作成画面の広告プレビューをオンにすると確認することができます。

広告文が不自然なところで改行されていると、ユーザーに視認されにくいです。

支払い情報の確認

Facebook広告の料金の支払い方法は以下の4つから選べます。

・クレジットカード、デビットカード
・PayPal
・地域の手動決済方法
・銀行引き落とし(オンラインバンキング)

Facebook広告の料金支払いは、滞った場合配信停止されてしまうため、事前に入力されている支払い情報が正しいかを確認しましょう。

特にクレジットカードの利用は、有効期限が切れていないかのチェックを確認しておきましょう。

広告用画像や動画クリエイティブ

Facebook広告の目的と、選択する広告のフォーマットに合わせた広告用の画像や動画といったクリエイティブは、種類ごとに広告ポリシーや推奨の形式が定められており、審査も行われるため、スムーズに審査が通るように事前に確認してクリエイティブを作成しておきましょう。

Facebook広告のサイズは、1200×628ピクセルを推奨しているものがほとんどですが、広告によってサイズが異なります。

横のサイズはどの種類の広告でも共通して1200ピクセルで、カルーセル広告での画像サイズは600×600です。

推奨サイズ以外での投稿も可能ですが、自動的にサイズが広告の種類に合う様に変更されるため、画像表示がイメージと異なり、広告効果が低下する場合もあるので気を付けましょう。

Facebook広告では画像内のテキスト量が20%を超えると配信量が減るので、心配な方は事前チェックが可能な「画像テキストチェック」があるので確認しましょう。

5.Facebook広告で効果的に集客する方法

Facebook広告での集客に重要なのは以下の3点です。

  1. Facebook広告の重要指標を知る
  2. Facebook広告の目的を明確にする
  3. Facebook広告の配信設定を最適化する
  4. UGC(User Generated Contents)を押さえる

それぞれの点を説明していきます

(1)Facebook広告の重要指標を知る

Facebook広告で頻繁に使用される用語、指標に以下があります 。

オーディエンス

Facebook広告の配信先ユーザーのことです。

インプレッション数

Facebook広告が表示された回数です。

リーチ数

投稿を閲覧したオーディエンスの数です。

リンクのクリック数

Facebook広告に貼られたリンクのクリック数が計測できます。

リンク先には以下のようなリンクを設定可能です。

  • ウェブサイト
  • アプリストア
  • 電話の発信
  • メッセージの送信
  • 地図/ナビゲーション
  • 外部ウェブサイトにアップロードされた動画

エンゲージメント

Facebook広告内でオーディエンスが起こした反応の総数です。

反応には、「いいね!」や、コメント、広告のシェア写真や動画の表示、リンクのクリックなどが含まれます。

フリークエンシー

同一の広告を、同一オーディエンスへ表示した回数です。

コンバージョン

オーディエンスが、事前に設定した特定のアクションをすることです。

例えば、商品購入、資料請求、問い合わせ、見積り依頼などです。

(2)Facebook広告の目的を明確にする

Facebook広告での集客施策において、その目的を考えて最適な広告配信することは非常に重要です。

主な広告目的としては以下があります。

  1. ブランドの認知を増やす
  2. 見込み客へ商品検討を促す
  3. 見込み顧客をコンバージョンへ動かす

それぞれの目的について説明します。

#1.ブランドの認知を増やす

認知とは自社やその商品やサービスを知ってもらうことであり、多ければ多いほど集客にもつながります。

Facebook広告では、多くのオーディエンスにアカウントページや投稿を見てもらうのに最適化された設定を選択可能です。

たとえば動画を使ったキャンペーンを行っている場合であれば、Facebook広告を見てから2日以内に広告を思い出す可能性が高いユーザーやその数も追跡できるなど配信ターゲット設定で、広告を受け取るオーディエンスの数や幅を細かくコントロールすることもできます。

#2.見込み客へ商品検討を促す

自社の商品やサービスについて見込み顧客に情報を提供して、より理解してもらい、商品やサービスについて関心を高めてもらうためにFacebook広告を最適化することができます。

集客へつなげるためには、より多くのオーディエンスに情報を与えることで興味や関心を与えることが不可欠です。

また、投稿に対するエンゲージメント獲得に最適化された配信で、オーディエンスの関心を高めることもできます。

トラフィック

アクセス量のことを指し、ユーザーを広告に記載したリンク先に誘導します。

エンゲージメント

企業に対してユーザーが抱く親近感を指し、広告主の投稿に対するエンゲージメント増加を促します。

アプリのインストール

ユーザーをアプリストアに誘導して、アプリの購入やインストールを促します。

動画の再生アップ

広告として投稿した動画の再生数の増加を促します。

リード獲得

ユーザーがFacebook上で購買や申し込み等のアクションを完了できる広告です。

サイトに遷移せずにFacebook上で全てが完結できるため、ユーザーへのストレスが最小限に押さえられ、離脱を回避させます。

用途は、問い合わせや資料請求、メルマガの購読など様々です。

メッセージ

ユーザーをFacebook Messengerに誘導し、製品・サービスの購入や問い合わせを促します。

#3.見込み顧客をコンバージョンへ動かす

コンバージョン(オーディエンスのアクション)は、どんなアクションをゴールとするかをまず設定します。

例えば、商品購入、資料請求、問い合わせ、見積り依頼などです。

ECサイトを例にすると、Facebook広告では「カートに追加」や「購入フォームページ到達」といったアクションをコンバージョンとして設定できます。

そのコンバージョン獲得数が最大になるよう配信を最適化することができます。

そうすれば、商品購入に至る見込みの高いオーディエンスへの効率的な配信が可能になります。

カタログからの販売

ターゲットに合わせて広告主が作成したカタログ(製品ID、名称、説明、リンク先ページURL、画像URL、在庫数など)の製品が広告に表示され、購入を促します。

Facebook以外の広告プラットフォームで使用しているカタログがある場合、それを流用することが可能です。

来店数の増加

設定した範囲内にいるユーザーに対して店舗やイベント会場をアピールする広告を表示し、来店を促します。

また「道順を表示」や「今すぐ電話」といった独自のコールトゥアクション(CTA)ボタンが搭載されています。

(3)Facebook広告の配信設定を最適化する

広告をどのような人に、いつからいつまで、どれくらいの予算をかけてFacebook広告を配信するかを広告セットと呼びます。

最適な設定で配信をすることで集客をさらに効率化することが可能です。

Facebook広告の広告セットにおける主な設定項目は以下の2つです。

  1. オーディエンスを設定する
  2. 予算と掲載期間を設定する
  3. 常にテストを行い最適化する

それぞれの設定項目について説明します。

#1.オーディエンス を設定する

オーディエンス(広告の配信先ユーザー)の設定は、実際にあなたのお店に来店しているお客様やあなたの会社のサービスを利用したことのある既存顧客に近いオーディエンスに設定すると効果的です。

Facebook広告には、Facebook上で自社と接点があったり、顧客となっているすオーディエンスをターゲティングできる「カスタムオーディエンス」機能があるので活用しましょう。

ほかにも、以下のような要素でオーディエンスを設定することができます。

  • 地域
  • 年齢
  • 性別
  • 言語

例えば、今はあまり来店していないが、潜在的なニーズがありそうな層をオーディエンス設定して広告を配信することで反応を探り、集客につなげることもできます。

#2.予算と掲載期間を設定する

自社の予算を考慮しつつ、Facebook広告の掲載期間と予算を設定する必要があります。

Facebook広告は、1日あたり、または期間ごとの配信予算や、広告ごとの予算まで細かく設定可能です。

効果が薄い広告に広告費をつぎ込み続けたり、設定間違いで大きな費用が発生したりする心配をすることなく、長期間広告を配信できます。

予算の下に「実際の消化金額は日によって異なります。」という注意書きがあり、追加費用を投じることでより多くの成果が望めるとFacebookが判断した場合、Facebookが予算を最大で25%超過して広告費を使うことがあります。

しかし、7日のサイクルで予算を超えることはなく、最終的にはその期間で予算内に収まるように広告が出稿されることになります。

#3.常にテストを行い最適化する

複数のクリエイティブとテキストの組み合わせをテストしながら、都度最適化を図りましょう。

クリエイティブとテキストの組み合わせを変えるだけでも、Facebook広告の成果が大きく変わる場合もあります。

また、数値がいいからと同じクリエイティブを使い続けると、悪化していくこともあります。

Facebook広告の効果測定結果を常に確認し、何度も改善していきましょう。

#4.UGC(User Generated Contents)を押さえる

最近注目されているUGC(User Generated Contents)とは、ユーザーの手によって制作・生成されたコンテンツの総称で、FacebookやInstagram、Twitter、ブログ、などのSNSに投稿されたコンテンツのほか、クチコミサイトの投稿や、通販サイトの商品レビューなども含まれます。

FacebookやInstagramにユーザーが趣味に関する写真を投稿して、別のユーザーがその写真を見て、それをきっかけに行動を起こすなどの口コミ効果が期待できるのがUGCです。

Facebook広告の効果を最大限に発揮するには、タイムラインに馴染んでいて、広告を主張せず、ユーザーに「これ気になるな」と思わせる広告にすることが重要です。

6.Facebook広告で選べる広告の種類

写真広告

写真広告は画像付きの投稿で作成された広告です。

ユーザーにとって一目で分かりやすい画像や写真を使用することで、自社の製品やサービスの認知度を高めたり、理解を深めてもらったりなどに有効な、もっともシンプルで、ビジュアルが映える広告フォーマットです。

広告はFacebookとInstagramのモバイル版およびPC版のニュースフィードに表示されます。

カルーセル広告(旧:マルチプロダクト広告)

カルーセル広告は、1つの広告につき最大10の画像や動画を設定することができ、それぞれに個別のリンクやコールトゥアクションボタン(CTA)を設置することができる広告です。

横にスライドさせることができるため、商品ラインナップや複数のサービス、ストーリー性のある広告など様々なアプローチをすることができます。

コレクション広告

コレクション広告とは、モバイル機器から製品やサービスをビジュアル中心に、ユーザーが商品の詳細を動画や写真で確認しながらスムーズに買い物ができる広告フォーマットです。

広告の部分をタップすることで、Facebookアプリから離れることなく、読み込みの速いフルスクリーンエクスペリエンスで商品を見たり、商品の情報を見たりできるという、広告フォーマットとショッピング体験をFacebook内で結びつけている点が特徴的なFacebook広告といえます。

さらに商品の表示数も飛躍的に増加しているため、更なる購買行動が期待できる広告です。

動画広告

動画を用いたFacebook広告で、ユーザーに短い時間で効果的に多くの情報を伝えることができ、ブランディングなどの記憶に訴える広告として最適です。

Facebookでは毎日1億時間も動画が再生されており、注目度の高い手段だといえます。

スライドショー広告

スライドショー広告も動画を用いる広告です。

動画広告との違いは、一般の動画広告では事前に制作した動画を利用するのに対し、スライドショー広告では、3~7枚の程度の画像を用意するだけで、画像を次々に表示させる形式のスライド動画を簡単に作成することできます(最長15秒)。

動画広告よりもファイルサイズが小さいため、デバイスや通信速度を問わず利用することができ、データ制限などを気にするユーザーに最適な広告といえます。

ダイナミック広告

ダイナミック広告とは、過去にユーザーが広告主のサイトを訪問した際に閲覧した製品をもとに、ユーザー個人個人にあった関連性の高いものをデバイスを問わず自動で表示させる広告です。

インフィード型でユーザーの目にも留まりやすく、Facebookが蓄積してきたデバイスを問わないユーザーに関する属性データや行動データをもとに、Facebookの独自のアルゴリズムを用いて広告が作成されるため、ユーザー一人一人に関連度の高い情報を、適切なタイミングで提供することができます。

ダイナミック広告はデバイスごとにテンプレートを設定する必要がなく、どのデバイスから見ても自動的に最適な広告を表示してくれるので、それぞれに合わせてクリエイティブを作る必要がありません。

ダイナミック広告はインフィード型で、Facebook上の通常の投稿と同じように表示されるため、非常にユーザーの目にとまりやすく、効果的な宣伝となります。

また、カルーセル広告を用いれば、スマートフォンでも一度に多くの製品を紹介され、より興味や関心を引くことができます。

ECサイトなど、取り扱い商品が多いサービスを運営している場合は、この機能を使えばマッチしやすいユーザーに対して自動的に出稿してくれるので、ユーザーのニーズと広告がマッチした、高い広告効果を期待できるFacebook広告の種類です。

キャンバス広告

キャンバス広告とは、Facebookのモバイルアプリの中でインタラクティブなクリエイティブを出稿できる広告です。

ユーザーが広告をタップすると、フルスクリーンの専用ビューワーが表示されます。

別ページに遷移させるより読み込みが早く、スマートフォンサイトに飛ばすよりも10倍速く読み込みが行われます。

テキスト・写真・動画・GIFアニメなど様々なコンテンツを組み込むことができます。非常に自由度の高い広告だといえます。

リード獲得広告

リード獲得広告とは、ユーザーからのビジネスや商品への問い合わせを促進するFacebook広告です。

ユーザー情報の入力フォームは別ページに飛ばす必要がなくFacebook上で登録された情報が自動で入力されるため、途中で離脱するユーザーも少なく、リードを獲得しやすくなっています。

近隣エリア広告

近隣エリア広告とは、店舗の近くにいるユーザーへのリーチを目的とした広告です。

実際に来店した際のユーザーの道順の表示やインセンティブ、すぐに電話をかけられる機能など、様々なオプションを付けることが可能です。

クーポン利用広告

クーポン利用広告は、リーチ対象のユーザーにクーポンを含む情報を視認させて購入を促す広告です。

既存顧客から新規顧客まで幅広い集客を見込めます。

また、クーポンの期限が自動でリマインドされる機能もあるので、高い集客率が期待できます。

アプリインストール広告

アプリインストール広告は、スマートフォンアプリのインストールを促進させる広告です。

この広告にリンクを付けてApp StoreやGoogle Play、Kindle Fireストアへユーザーを直接誘導することができます。

アプリをインストールしていないユーザーにしか表示されないので、効率良く新規ユーザーを獲得することが可能です。

6.Facebook広告の集客効果を検証する

Facebook広告では、集客効果を可視化するための機能が標準の「広告マネージャーで搭載されています。

どのようなマーケティング手法においても共通の課題ですが、その施策を実施した事による効果をきちんと定量的に測定することが大事です。

広告マネージャーでは多くの指標を検証できます。

#1.インプレッション・リーチ数

インプレッション(広告表示回数)やリーチ数(広告閲覧人数)で、広告がどのくらいの人の目に触れたかをチェックしましょう。

#2.フリークエンシー

配信先のオーディエンスタイプを中長期で固定して、同じFacebook広告を配信し続けると、同一オーディエンスに何度も同じ広告が配信される可能性もあります。

そうなると、オーディエンスに広告疲れや広告への嫌悪感を引き起こす可能性もあります。

こちらは、フリークエンシーでチェックしましょう。

目安としては、フリークエンシーが3を超えないよう、広告内容オーディエンス設定の変更することが効果的です。

#3.リンクのクリック数・エンゲージメント数

サービスや商品に対するオーディエンスの関心度を知りたければ、リンクのクリック数エンゲージメント数(いいね!やシェアなどの数)をチェックします。

オーディエンスは、表示された広告が自分に関連していると感じるほど、広告に反応しやすくなります。

リンクのクリック数やエンゲージメント数を見れば、広告がどれだけターゲット層と関連していたかがわかります。

これらの指標から、パフォーマンスの良い投稿を分析できるので、見込み顧客の潜在的な欲求を探り、今後のFacebook広告の改善につなげましょう。

まとめ

Facebook広告は、巨大SNSを使って自社の集客プロモーションに最適な広告配信ができる非常に優れた広告ツールです。

お店の集客を増やすことや、サービスを知ってもらうなどさまざまな目的に活用できることも魅力です。

また、手軽に始められることや、多くのメリットではありますが、高機能な広告配信プラットフォームなので日々の業務に加えてFacebook広告を継続的に運用して検証していくのは時間労力も必要です。

コストパフォーマンスを考えると、SNSマーケティングのノウハウが豊富な専門の事業者へ運用を代行してもらう事が好ましいでしょう。

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