「HubSpot CRMツールにはどのような機能があるの?」
「HubSpot CRMを使うメリットとデメリットは何があるの?」
HubSpotのCRMは聞いたことがあるけど、実際にはどういった機能があるのか知らないという人もいますよね。
実はHubSpot CRMには優秀な機能が豊富に搭載されており、使い勝手が良いツールなんですよ!
ここでは、CRMツールの導入を検討している人に向けて、HubSpot CRMの特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
この記事を読んで、HubSpot CRMの知識を深めて企業活動に生かしましょう!
HubSpotについて、事前に詳しく知っておきたい方はこちらをご覧ください。
1.HubSpot CRMの特徴
HubSpot CRMはHubSpotのコンテンツの1つで、見込み客や顧客を管理できる無料ツールです。
HubSpot CRMは、無料とは思えないほどの高機能を備えており、このソフトウェアだけでもマーケティングにおいて役立ちます。
詳しくは後述しますが、例えば、HubSpot CRMを用いれば手間のかかる周辺作業を自動化してくれるので、営業担当者からすると助かるのではないでしょうか。
従来のCRMツールの場合は、営業のデータ管理に時間が割かれるものが多いので、便利かもしれませんが使い心地の面では満足することができなかったかもしれません。
営業活動以外のことに手をこまねいていると、いくら時間があっても足りませんよね。
一方、HubSpot CRMはマーケティングツールとも連携できるので、営業担当者とマーケティング担当者が協力しながら業務を遂行することが可能です。
なんと最大100万件の連絡先を登録することができ、ユーザー数やストレージ量は制限が無いので、上限を気にする必要がなく安心して利用することができるのも大きな特徴でしょう。
では次に、どのような機能が利用できるのか紹介します。
HubSpot CRMを始めとした代表的CRMツール・カスタマーサポートツールを全網羅して説明した記事です。
2.HubSpot CRMの6つの機能
ここではHubSpot CRMのメインとなる機能をピックアップして紹介します。
今回紹介する機能は以下の6つ。
- 顧客情報の収集
- 顧客情報の管理
- リードとのコミュニケーション
- 情報の共有化
- SNS投稿
- 進捗状況の管理
順に説明していくので、HubSpot CRMを導入するか参考にしてみてください。
なお、HubSpotのログイン方法など詳しく説明しているのでご覧ください。
(1) 顧客情報の収集
HubSpot CRMには顧客情報を収集するための機能が3つ備わっています。
- フォーム
- リードフロー
- webチャット・チャットボット
どれもリード(見込み客)を見極めて、効率良く顧客対応をするために重要な機能です。
順に説明していきます。
#1:フォーム
顧客情報を集めるためには、複数の質問をまとめたフォームの作成が重要です。
HubSpot CRMでフォームを作成するときは、ユーザーから欲しい情報を手に入れられる質問をドラッグ・ドロップで配置するだけ。
そのため、プログラミングなどの専門的な知識は必要ありません。
マーケティング担当に限らず、誰でも操作できるので、チーム全体でフォーム作りをしても良いかもしれませんね。
ちなみに、作成したフォームはモバイル端末向けのページでも対応しており、最適化された状態で表示されます。
ユーザーに複数の質問に回答してもらうことでリードの見極めが可能になるため、デジタルマーケティングを実施する際は、必ずフォームは作りましょう。
#2:リードフロー
リードフローとは、潜在顧客からリードを見極めるための機能で、3ステップで顧客情報を収集します。
まずは、最初のステップのコールアウト(呼び出し)を表示。
コールアウトとは、リードになる可能性のある人の注意を惹き行動を促すフレーズのことです。
例えば、「〇〇のダウンロードはこちら」といったフレーズを見たことありますよね。
それを表示して、見た人に行動を起こさせます。
次に、コールアウトで行動に移したユーザーに対して、作成したフォームを表示します。
このフォームを送信したユーザーがリードとして認定し、最後に「ありがとうございました。まもなく〇〇をご利用いただけます。」といったサンキューメッセージを表示して終了です。
このリードフローは表示タイプや表示場所を選択できるので、違和感のないようにカスタマイズすることができます。
#3:webチャット・チャットボット
顧客情報の収集に欠かせないのが、チャット機能です。
サイトにポップアップ表示されるwebチャット機能を使えば、サイトの訪問者とコンタクトをとることができ、ユーザーから直接情報を集めるのに有効と言えるでしょう。
また、チャット機能はユーザーの満足度を上げるための重要な役割を果たします。
ユーザーは知りたい情報を手に入れるためにサイトを訪れているはずです。
サイト上に多くの情報が溢れている場合、欲しい情報を探すのに手間がかかることがあり、目的の情報を見つけられずサイトから離脱するユーザーもいるかもしれません。
離脱したユーザーの中に、リードから顧客になったかもしれない人がいた場合、企業にとってチャンスロスと言えるでしょう。
機会損失をしないためにも、チャット機能でユーザーがストレスなく簡単に欲しい情報をゲットできる環境を整える必要があるのです。
チャット機能とは別にチャットボットという機能もあります。
チャットボットは、あらかじめ質問事項をまとめたものをポップアップ表示して、回答してもらった訪問者の中からリードを見極めるという機能です。
フォームと同様、専門知識を必要としないので簡単に作成することができます。
(2) 顧客情報の管理
HubSpot CRMでは、得た顧客情報を自動的に記録される仕組みになっています。
GmailやOutlookと連携させれば、メールや電話など顧客とのコミュニケーションの履歴が自動で記録されるので、自分でデータ整理をする必要がありません。
すっきりしたダッシュボードで全体の最新情報を把握できるので、データが見やすく業績を追いやすいです。
また、おすすめの機能に顧客行動をチェックすることできるアクティビティフィードという機能があります。
顧客がいつメールの開封やコンテンツを閲覧したのかを確認することができるので、開封率が高いメールや閲覧回数の多いコンテンツをマーケティング戦略に生かすことが可能です。
顧客から情報を獲得しても、それをマーケティングに生かせなければ意味がないので、顧客情報を得た後の管理も徹底しましょう。
(3) リードとのコミュニケーション
リードとのコミュニケーションツールも豊富です。
HubSpot CRMの良いところは、顧客情報の管理画面から直接コミュニケーションをとることができる点で、電話やメモ、ミーティングのスケジュール設定などを実行できます。
メールを送る際は、件数制限はあるがあらかじめメールテンプレートを作成することができるので、メールを作成するたびに文面を考える必要はありません。
また、GmailやOutlookと連携すればリアルタイムで自動記録されるのは紹介しましたが、リードがメール開封やリンクのクリック、添付ファイルのダウンロードなどのリアクションを行ったときに通知が届くようにすることも可能です。
(4) 情報の共有化
顧客からの問い合わせはコミュニケーション受信トレイに集められ、チーム全体で情報を共有することが可能です。
メールや電話、メモなどのコミュニケーションがタイムライン形式で保存されるので、チームに所属していれば誰でも閲覧や対応することができます。
顧客からの問い合わせの内容で優先順位をつけて整理し、担当者に割り振ることができるチケット機能が便利です。
顧客との対応状況を1カ所で確認できるので、受信トレイやスプレッドシート上で探す手間が省け、見落としを防ぐことができます。
チーム内で情報を共有して誰でも顧客対応ができるので、顧客への対応を早めることができるのでしょう。
(5) SNS投稿
HubSpot CRMにはFacebookとInstagramにリード獲得広告を表示する機能があります。
リード獲得広告とは、SNS上に作成したフォームを表示してユーザーに直接入力を促すことができる広告です。
この広告のメリットは、サイトに訪問していない人の中からリードを探し出すことができる点で、新規顧客獲得手段に有効と言えるでしょう。
また、フォーム送信の際はSNSのアカウント情報が利用されるので、フォームを入力する側の手間を省くこともできます。
少なくとも興味を抱いている人しかサイトへの流入は期待できないので、SNSを利用して潜在顧客を見つけ出すのは、デジタルマーケティングにおいてポイントとなる戦略です。
(6) 進捗状況の管理
HubSpot CRMのパイプライン管理機能で取引状況を営業のプロセスごとに可視化することができるので、進捗状況の確認がしやすい特徴があります。
新規の取引が始まったら顧客情報の画面から新しい取引を作成して、パイプライン管理機能で状況を追いましょう。
取引が次のステップに進めば、ドラッグ・ドロップで移動させるだけで取引状況を知らせることが可能です。
また、情報を管理するダッシュボードは、マーケティングやセールス、サービスなど機能ごとに表示されるので、担当ごとや全体の実績、キャンペーン活動の成果、取引額などが見やすい設計になっています。
ダッシュボードの内容はメールで送信可能なので、わざわざログインすることなく進捗を確認できるので、使いやすい機能ではないでしょうか。
3.HubSpot CRMのメリットとデメリット
HubSpot CRMの主な機能を紹介しましたが、ここではHubSpot CRMの導入するメリットとデメリットを紹介します。
メリットに注目しがちですが、導入後の後悔を抑制するためにはデメリットを把握しておくことも重要です。
今後CRMツールを導入する予定の人は、どのツールを選択するかの参考にしてみてください。
(1) 2つのメリット
HubSpot CRMを導入するメリットは大きく分けて2つでしょう。
- 無料で基本的な機能を利用できる
- 情報収集により業務の効率化が図れる
HubSpot CRMは無料で利用できる点と豊富な機能が使える点が大きなメリットではないでしょうか。
#1:無料で基本的な機能を利用できる
HubSpot CRMは何といっても無料なのに使える機能が豊富です。
少なくとも今回紹介した6つの機能を無料で使えるということですから、HubSpotの製品を試すには十分のソフトウェアでしょう。
有料サービスと組み合わせることでより効果的にマーケティングをできるのですが、企業の規模によっては無料のHubSpot CRMで十分という場合もあるかもしれません。
無料なのでHubSpotの製品が気になっている人は試す価値はあるのではないでしょうか。
#2:情報収集により業務の効率化が図れる
HubSpot CRMは顧客情報の収集に効果的な機能が搭載されているので、業務の効率化が図れるのも嬉しいポイントでしょう。
得た顧客情報を自動で記録してくれたり、顧客とのコミュニケーション機能が充実していたりするので、相手にする顧客が多いほど活躍します。
顧客対応は重要ですが、全ての人を平等に相手にするのではいくら人手があっても足りないので、担当者の負担を減らすためにも導入してみると良いかもしれません。
(2) 2つのデメリット
HubSpot CRMのデメリットは以下の2つです。
- 英語での表記が多いので慣れるのに時間がかかる
- 無料版だと機能が制限される
英語を日本語に翻訳した状態で利用するので、所々で英語の表記が見られます。
慣れれば気にならなくなりますが、使い始めの内は英語が気になるかもしれません。
また、HubSpot CRMは高機能ですがあくまで無料の範囲内での基準なので、当然他社のMAやSFAツールと比較すると機能が物足りないのはあるでしょう。
そのときは、Marketing HubやSales Hub、Service Hubといった有料サービスを利用して、機能の幅を広げてください。
まとめ
HubSpot CRMは、無料にもかかわらず優秀な機能が豊富で使い勝手が良いです。
特に顧客情報の管理で活躍することが多いかもしれませんね。
初めの内は英語表記に違和感を感じるかもしれませんが、慣れてくればCRMツールとして活用できるので、もしHubSpotの製品が気になっている人は、お試し利用をしてみてはいかがでしょうか。
HubSpot以外のMAについても知りたい方はこちらの記事もご覧ください。