「インスタ広告って費用がどれくらいかかるかわかりにくい」
「インスタグラムの広告は種類が多くてよくわからない」
「インスタ広告で余計な費用はかけたくない。」
このような悩みでインスタ広告に踏み出せずにいるマーケティング担当者もいるのではないでしょうか。
実は、あなたが想像するより低い費用からインスタ広告を始めることができるのです。
デジタルマーケティングを支援するデジマチェーンが、自社商品で売り上げを上げたい人に向けて、インスタ広告運用にかかる費用と出稿可能な広告種類について詳しく書いていきます。
この記事を読めば、インスタ広告を効率的に運用し始めることができますよ!
広告を使うことなく、効果的に無料Instagram集客を始めたい場合参考にしてください。
1.インスタグラム広告の4つの費用課金と料金相場
インスタ広告の課金方法は、以下の4つがあります。
- 【CPI】アプリがインストールされるごとに費用
- 【CPC】広告クリックごとに費用
- 【CPM】広告が1000回表示されるたびに費用
- 【CPV】動画再生で費用
それぞれどんなメリットがある課金方法なのか見ていきたいと思います。
【CPI】アプリがインストールされるごとに費用
CPI(Cost Per Install)は、アプリがインストールされるごとに費用が発生する課金形態です。
インスタ広告では1インストールあたり100〜150円が費用相場となっています。
インストールしてほしいスマートフォンアプリをユーザーに訴求するときにおすすめの方法です。
有料アプリを販売している場合、ユーザーがアプリをインストールしたときが売上になるので費用対効果が高いのが魅力でしょう。
また、有名なインスタグラマーが取り上げてくれればアプリのブランドイメージ向上にも繋がります。
逆にインストールされるごとに費用がかかるので、拡散力やアプリの魅力が不足していると費用対効果が低くなってしまうので注意が必要です。
また、B2B向けのアプリだとユーザーとの相性が良くないと言われています。
【CPC】広告クリックごとに費用
CPC(Cost Per Click)は、広告をクリックするごとに費用が発生する課金形態で、広告経由で自社商品を購入してほしいときにおすすめです。
インスタ広告では1クリックあたり40~100円が費用相場となっています。
インプレッションが発生してもクリックされなければ費用はかからないので、初心者の方にはわかりやすいCPCでの課金方法が向いています。
逆にブランド認知したかったり、商品購入が目的ではない場合は他の課金方法のほうが向いている場合があります。
【CPM】広告が1000回表示されるたびに費用
CPM(Cost Per Mille)は、広告が1000回表示されるたびに費用が発生する課金形態です。
インスタ広告では1000回表示あたり0.5〜1円が費用相場となっています。
自社の新商品発売を幅広くたくさんの人に知ってほしいなど認知してもらうフェーズの時におすすめです。
逆に、クリックされなくても表示されるだけで費用が発生するので、クリックされるクリエイティブが用意できない商品の場合は向いていません。
【CPV】動画再生で費用
CPV(Cost Per View)は、動画再生時に費用が発生します。
インスタ広告では1再生あたり4〜7円が費用相場となっています。
費用が発生する条件は以下のように数種類用意されています。
- ユーザーが動画を再生したとき
- ユーザーが10秒以上動画を再生したとき
- ユーザーが最後まで動画を見たとき
デメリットとしては、再生開始から最初の数秒でユーザーの興味を引けなかったら、スキップされてしまうことです。
ユーザーに合ってない広告を流し続けてしまうと、商品のイメージダウンにも繋がりかねません。
2.インスタ広告の種類は4つ
インスタ広告には、以下の4種類の広告形態が準備されています。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ(キャンバス)広告
それぞれの広告の特徴を抑え、自社の商材に合わせた広告形態を選択することにより、より魅力的なアピールをすることができます。
ここでは、それぞれの種類の特徴をご紹介します。
画像広告
画像広告は、Instagramのフィード画面に静止画1枚とキャプション(テキスト)が表示される形態で、最も利用されている種類です。
広告テキスト欄にURLを含めて投稿すると、Webサイトに誘導するためのボタンも表示されるようになります。
ライムライン上にある他ユーザーの投稿に紛れ込んだ形で提供されるため、画像の選定次第で広告感を感じさせない自然なアピールができます。
シンプルな広告形態であるために、画像1枚でどれほどインパクトを与えることができるかが勝負のカギとなります。
また、投稿時には、以下のフォーマットに注意する必要があります。
- ファイルタイプ:jpgまたはpng
- 画像の最大解像度:1936×1936px
- 画像の最小解像度:正方形(600×600px)、長方形(600×315px)、縦長(600×750px)
- 画像のアスペクト比:正方形(1:1)、長方形(1.91:1)、縦長(4:5)
- 説明文の最大文字数:2200文字
- 説明文の最大ハッシュタグ数:20個
Instagramは、画像広告の仕様は他の投稿と同様の「正方形」を推奨しており、特に以下のサイズでの出稿を推奨しています。
-
- 画像アスペクト比:1:1
- 画像解像度:1080×1080px
- 説明文:テキストのみ、125文字以内
上記のフォーマットに注意して、画像広告を活用しましょう。
動画広告
動画広告は、フィード部分に動画を表示させることのできる形態です。
ゲームやアプリの広告のほか、画像のスライドショーや店舗でのイベントの様子の動画など、画像よりも情報量が多いだけに多様な活用方法が考えられます。
Facebookの報告によると、2016年から2017年にかけて、Instagramでの動画視聴時間は80%増加しており、インスタ広告においても動画の重要性は増しています。
Instagramのユーザーの多くがその利用目的にブランドや商品の発見を挙げていることからも、動画広告は商材アピールの大きなチャンスといえます。
動画の形態は以下のフォーマットに限定されています。
- ファイルタイプ:MP4またはMOV(推奨)、その他のタイプにも対応。
- 最大ファイルサイズ:4GB
- 動画の最小解像度:正方形(600×600px)、長方形(600×315px)
- 動画のアスペクト比:正方形(1:1)、長方形(1.91:1)
- 動画の秒数制限:60秒未満
- 説明文の最大文字数:2200文字
- 説明文の最大ハッシュタグ数:30個
上記のフォーマットに注意して、動画広告を活用しましょう。
カルーセル広告
カルーセル広告は、5枚までの画像や動画を横スライドによって1つの広告として表示させる形態で、他の形態と同様にフィード内に表示されます。
複数枚のファイルを提示できることから、商材の詳細を提示したり、ストーリー仕立ての広告を提示できるなど、情報量の多さが一番の魅力です。
カルーセル広告はFacebookでも人気の高い広告形態ですが、Instagramの特性上、他のSNSよりもしっかりと画像を見てもらいやすいことが特徴です。
特に、最初の1枚目にキャッチーな画像を設定することで、次の写真へとユーザーを誘導することができます。
カルーセル広告におけるフォーマットは以下の通りです。
- ファイルタイプ:jpgまたはpng
- 画像使用可能枚数:3枚以上10枚未満
- 画像の最小解像度:600×600px
- 画像の最大解像度:1936×1936px
- 画像のアスペクト比:1:1
- 説明文の最大文字数:2200文字
- 説明文の最大ハッシュタグ数:30個
上記のフォーマットに注意して、カルーセル広告を活用しましょう。
ストーリーズ(キャンバス)広告
ストーリーズ広告は、ユーザーの投稿したストーリーズの合間に挿入される広告形態で、全画面に表示されます。
フルスクリーンでシームレスに表示されるため、ユーザーに与えるインパクトは他の広告形態と比べて最も高いといえるでしょう。
ユーザーがこの広告を見ると、広告が閉じられるか、15秒経過するまで広告が表示され続けます。
また、ストーリーズ広告をカルーセル形式で表示させることも可能で、最大3つまでの画像や動画を表示させることもできます。
ストーリーズは、通常の投稿や他のSNSと異なり、投稿が24時間で自動的に消滅するという投稿形式です。
投稿するユーザーも閲覧するユーザーも多いことが特徴です。
ただし、ストーリーズ広告は24時間で消滅することはありませんので、ご安心ください。
ユーザーの多い場所にインパクトのある広告を提示できるため、インスタ広告の中でも最も注目すべき形態です。
ストーリーズ広告におけるフォーマットは以下の通りです。
- ファイルタイプ:MP4、MOV、GIF、jpg、png
- 最大ファイルサイズ:4GB(動画)、30MB(画像)
- 動画の最小解像度:600×1067px
- 動画のアスペクト比:9:16
- 動画に必要な秒数:1-15秒
上記のフォーマットに注意して、ストーリーズ広告を活用しましょう。
3.インスタ広告運用の外注費用相場は?
インスタ広告は低予算かつ細かなターケティングができるメリットがあるので、インスタ広告がどんなものか気軽に試すことができます。
インスタ広告の最大の特徴は100円から出稿ができることです。
以下の3つの方法で広告を出稿することができます。
- 自社内製
- 広告代理店に外注
- インフルエンサーに直接依頼
自社内製で出稿する場合は、インスタグラムのプラットフォームに支払う広告費用のみ必要となります。
自社内でインスタグラム広告を出稿する手順について詳しく説明しています。
それでは、広告を代理店に依頼するときとインフルエンサーに依頼するときの広告費用を見ていきましょう。
広告代理店に依頼する場合は広告費の20%がかかる
広告代理店に運用を依頼する場合は広告費の20%がかかるので、費用と効果のバランスを意識をしましょう。
10万円分の運用を代理店に依頼すると10万円×20%=2万円が必要な費用ということになりますね。
ある程度インスタ広告を試してみて「運用方法はわかったけど、運用している時間がない」という場合に代理店を使うのがスマートなやり方だと思います。
ただ正直、広告消化だけして全く効果を出さずに去っていく代理店もいるので、あなた自身もインスタ広告の知識を持って打ち合わせすることをおすすめします。
広告代理店に外注する方法、おすすめの広告代理店について詳しく説明しています。
インフルエンサーに依頼する場合は1フォロワー2〜6円かかる
通常のインフルエンサーであれば2〜3円くらいですが、人気のインフルエンサーとなると4〜6円くらいが相場となっています。
例えば1万フォロワーの方に単価2円でお願いできたら費用の目安は2万円です。
フォロワー数が少なくても人気だったり、拡散力がすごいインフルエンサーは単価も高い傾向にあるので、あなたの自社商品に合ったインフルエンサーを選ぶことが大切です。
インスタグラマーに依頼する方法は以下の2つあります。
- 直接インスタグラマーに打診する
- 広告代理店に依頼する
それぞれについて説明します。
直接インスタグラマーに打診する
1つ目の方法は、インスタでインフルエンサーを見つけて直接打診することです。
インスタをチェックして自社商品のイメージに合うインフルエンサーを見つけたら直接連絡します。
代理店に依頼する方法に比べて費用は抑えられ、やりたいことを雰囲気まで明確に伝えられますので、自分が思い描いた広告配信を行うことができます。
ただし、インフルエンサーの管理やスケジュール調整など細かいことまでやらないといけないので、作業できるリソースの確保が必要です。
広告代理店に依頼する
2つ目の方法は、広告代理店やインフルエンサーを管理する会社に依頼することです。
直接インフルエンサーに打診することに比べると、手間が少なく拡散力の高い人材も揃っているので、時間がない方にはおすすめです。
その代わり、費用は増えてしまうので予算との兼ね合いで実施方法を決めていきましょう。
4.インスタ広告で効果を上げる5つのコツ
インスタでユーザーに広告を見てもらい、さらにクリックなどのアクションまでしてもらうためにはどんなことに気をつけていけばいいのでしょうか。
ここでは、インスタ広告で効果を上げるには、以下の5つのコツが重要です。
- 対象となるターゲットをピンポイントかつ明確にする
- スクロールが止まるようなクリエイティブを作ること
- モノではなくコトを訴求する
- CTAを設定する
- 15秒のストーリーズ広告をうまく使う
それぞれのコツについて書いていきます。
インスタグラム広告を用いて集客に成功した事例について参考にしてください。
対象となるターゲットをピンポイントかつ明確にする
コツ1つ目は、対象となるターゲットをピンポイントかつ明確にすることです。
はじめは少額で広告配信をはじめると思いますが、むやみやたらに配信しても期待する効果を得ることは難しいです。
訴求したいターゲット層を明確に決める必要があります。
ターゲットをピンポイントに絞った上で、数日後に効果測定をして配信内容やクリエイティブを変更していきましょう。
地道に思える方法が最も効率的かつ、無駄のないインスタ広告の使い方となります。
またインスタは20〜30代がメインの利用者なので、高齢者向けの自社商品やサービスを訴求したい場合は別の切り口を用意しましょう。
場合によっては、別のSNSの広告を使うなど内容によって戦略を工夫することが必要です。
スクロールを止めるようなクリエイティブを作ること
コツ2つ目は、ユーザーのスクロールが思わず止まるような、ビジュアルに訴えるクリエイティブを作ることです。
永遠に見終わらないフィードの中で、あなたの配信した広告に目をとめてもらうためには、クリエイティブの作り込みが重要です。
例えば広告配信の目的が自社商品の販売であれば、ユーザーが商品を使っているところを想像できるようなクリエイティブを使いましょう。
写真をみて「私もああなりたい」と思わせたら、広告をクリックしてくれる確率も上がります。
広告配信の目的によって意識すべきクリエイティブのポイントは変わります。
ですから、これから色々試していく上で「ビジュアルに訴えるクリエイティブを作る」というベースだけは忘れないようにすべきです。
モノではなくコトを訴求する
コツ3つ目は、物質的価値(モノ)ではなく、経験的価値(コト)を訴求することです。
1980年~2000年ごろに生まれた世代をミレニアル世代と呼び、インターネットが整い始めたころに育った最初の世代です。
この世代がインスタのメインユーザーなわけですが、車や家などの物質的価値(モノ)より経験的価値(コト)を重視しています。
つまり、ミレニアル世代に自社商品を販売したいなら、ブランドで訴求するより「その商品を使うことであなたの人生にこういう影響を与えます」と訴求してあげるほうが効果的だということです。
CTAを設定する
コツ4つ目は、配信広告のCTA(Call To Action)を設定することです。
せっかく配信したインスタ広告をユーザーにみてもらえたとしても、離脱率が高いと非常にもったいないですよね。
ユーザー任せにしていては自社商品の売り上げは上がらないので、インスタ広告を見てくれるユーザーに何をしてほしいのか、目的をはっきりさせる必要があります。
つまりCTAをしっかり決めた上でクリエイティブや文章の作り込みをしていくことで、あなたが期待する効果に近づいていきます。
15秒のストーリーズ広告をうまく使う
コツ5つ目は、15秒しかないストーリーズ広告をうまく使うことです。
はじめから企業名が入っているとユーザーは広告をスキップしてしまいます。
そこでストーリーの最初は他の投稿と変わらないよう自然な感じにするとユーザーも見てくれる可能性が上がります。
また、プロフィールアイコンや投稿に絵文字を使うなど細かいところにも気を使うことも大切です。
まとめ
いま最も勢いのあるSNS広告であるインスタですが、見てきたように出稿の設定自体はすぐ終わります。
ネット広告業界では、Google社のリスティング広告とFacebook社のインスタ広告がガンガン顧客を取り合ってる状態です。
特に中小事業者にとっては、このネット広告2大巨頭がサービスを競い合い、柔軟な価格を設定してくれているのはうれしい限りでしょう。
やはり大切なのは、自社商品の売り上げを上げるためにインスタ広告を使ってユーザーにどう見せるかです。
ターゲットの設定、クリエイティブや文章の作成、効果測定……実際に運用を開始してからもやることは多いですが、PDCAを回して少しずつ自社商品の売上を上げていきましょうね。
インスタグラムを使って広告収入を得る方法について説明しています。