「個人タクシーって誰でも開業できるの?」
「新規顧客を増やすにはどうすればいいの?」
「どの個人タクシーの組合に入ったほうがいいのかな?」

人気の個人タクシー業界は、単なる移動手段としてだけではなく、利用者に必要とされるサービスとして注目されており、今後さらなる成長を遂げると考えられています。

しかし個人タクシーの開業を考えてはみたものの、多くの方が開業・集客で上記のような悩みにぶつかります。

実は、個人タクシー業界の鉄板集客方法であるホームページと名刺と配車サービスを連動させれば開業に関する問題、また開業初期の集客の悩みを解決可能です。

集客方法を連動させて、固定客を増やし、流しに頼らない効率的で安定した経営スタイルを作り上げましょう。

会社に雇われていないので、売り上げがすべて自分に入り、これまでより大きく利益を出して儲けるチャンスです。

デジマチェーンが、個人タクシー業界で開業する方法、開業資金の調達方法、集客の方法、事業をさらに拡大する方法を5ステップで説明します。

個人タクシーの起業手続きに必要な資格や許認可

個人タクシーとは、許可を受けた個人のみが1台の車両でタクシー業を営む事業です。

許可を受けた者は、運転手であると同時に事業主となります。

事業主は許可を得た時点から、タクシー事業者としての責任が求められるとともに、道路運送法を始めとする関係法令の基本的な知識等が必要です。

個人タクシー業の開業には、まず自動車運転の第二種免許取得が必須になります。

さらに、国土交通省各運輸局の営業許可(一般乗用旅客自動車運送事業)が必要です。

(1)個人タクシー開業のメリット

個人タクシーは、法人タクシーなど会社に勤める運転手に比べると、下記のメリットがあります。

  • 報酬がすべて自分の営業利益となる
  • 勤務が不要となり、勤務時間や休みが自由に決められる
  • 営業車両の選択ができて、自由度の高い戦略的な営業も行える
  • 75歳まで現役で働くことができる

通勤の手間も省け、ライフスタイルに合わせて働くことができるので、時間を有効に活用することができます。

体力的が落ちてくる高齢のドライバーも75歳まで自分のペースで自由に勤務時間を決められるので安心です。

報酬の面では、ガソリン代や車両の維持管理費等の諸経費が発生します。

しかし、会社に利益を差し引かれる事なく、やった分だけ収入があがるため、やりがいを感じられるでしょう。

個人タクシー経営者は健康管理が重要

病気にかかって仕事ができない場合や、他の理由で業務が行えない場合は、収益があがりません。

ですから個人事業主となってからは、健康管理に特に注意する必要があります。

また、個人タクシーはタクシー業を10年以上経験していることが条件です。

若い時期から開業を視野にいれてタクシー会社へ就職し、土地勘や安全運転の技術などを日々の業務で培いましょう。

働きながら経験を積んでいくのが、早期独立への近道となります

(2)事業許可を受けるのに必要な条件

個人タクシーを開業するには、「一般乗用旅客自動車運送事業(1人1車制個人タクシーに限る)」の許可が必要になります。

「新規取得」と、「譲渡譲受認可」という二種類の取得方法があります。

#1.「新規取得」は事前の確認が必須

「新規取得」をする際は、資格要件を満たし、地方運輸局に新規に許可を申請します。

資格要件については、#4.国土交通省の事業許可を受けるのに必要な条件リストで説明をご覧ください。

事業許可を取得する際、地方運輸局での「試験」を合格する必要があります。

試験は、法令試験と地理試験の2種類で、通称個人タクシー試験とも言われる試験です。

新規許可は、営業区域ごとに、地方運輸局において申請時期・試験日・処分時期を公表して行っています。

ここで注意したいのは、管轄地域が特定地域の指定を受けているかの確認です。

特定地域の指定を受けているか

開業を予定している地域が特定地域の指定を受けている場合は、景気動向が著しく好転しない限り「新規許可」を受けるのが限りなく難しい状況となっています。

特定地域につおいては、実質「譲渡譲受」のみによる事業許可の取得が可能な状況です。

事業許可を検討する場合は、営業地区を管轄する地方運輸局にまず問い合わせましょう。

個人タクシーは、自営業ですが、法律で定年が75歳と定められています。

引退する事業主が現れた際に「譲渡譲受」が発生し、自らも定年時には譲渡することになるでしょう。

新規に許可を受けようとする場合には、営業地区が特定地域であるかどうか、あらかじめ許可を受けようとする営業区域を管轄する地方運輸局に確認してください。

#2.「譲渡譲受」は事前試験制度の活用が可能

「譲渡譲受制度」とは、すでに事業を行っている個人タクシー事業主に事業を譲渡してもらう方法です。

譲渡では、両者の間で「譲渡譲受契約」を結び、営業地区を管轄する地方運輸局に「譲渡譲受認可申請」を提出します。

新規取得時と同様に、資格要件を満たしている必要があり、個人タクシー試験の合格も必要です。

資格要件については、#4.国土交通省の事業許可を受けるのに必要な条件リストで説明をご覧ください。

また、権利を譲ってもらえる相手がいない状況でも、事前試験制度が利用できます。

事前試験制度とは?

事前試験制度とは、事前に試験を受けて合格してから、譲ってもらえる相手が見つかり次第、譲渡譲受申請を行う制度です。

個人的に譲渡譲受のあてがなくても、組合に入ることで斡旋を受けられる場合があります。

組合への加入については、「STEP3:個人タクシーの組合選びと車種選び」をご覧ください。

#3.個人タクシー試験はどれくらいの難易度か?

個人タクシー試験は、「法令試験」と「地理試験」の2つからなり、どちらにも合格する必要があります。

合格率は、受験する年度によっても変わりますが、概ね75%~100%です。

法人タクシーの運転手になる時点で、二種免許の試験や地理試験に合格していますから、きちんと対策をとれば、決して難しい試験ではありません。

法令試験

法令試験は、運転に必要な法令などに関する知識を問う筆記試験となっています。

試験は「安全」「法令」「接遇」の3項目です。

合格ラインは地域によって異なりますが、8~9割の正解が合格の目安となります。

過去問は、プチマナというサイトで確認することができます。

地理試験

地理試験は、タクシー運転手として申請する区域についての内容で、道路や交差点の名称、建造物、駅などに関する様々な問題が出題されます。

目的地まで向かう際の最短ルートや、そのルートの走行距離、運賃、所要時間などについての知識も必要です。

こちらの試験も8~9割の正解が合格の目安となります。

過去問は、管轄地区ごとにそれぞれ公開されている場合が多く、過去問を解いて試験対策を行いましょう。

例)東京特定指定地域の過去問

地理試験の免除条件

地理試験には勤続年数によって免除条件があり、下記のいずれかの条件を満たすと免除されます。

  • 同一のタクシー会社に10年勤続し、過去5年間が無事故無違反
    勤務するタクシー会社が変わっても、離職期間の合計が30日以内の場合であれば、同一会社に勤続しているとみなされます
  • 同一のタクシー会社に15年勤続し、過去3年間が無事故無違反
    勤務するタクシー会社が変わっても、離職期間の合計が45日以内の場合であれば、同一会社に勤続しているとみなされます

試験は、年3回(3月、7月、11月)行われますが、この内、地理試験が行われるのは11月のみとなっています。

受験の申し込み期限や詳しい日程については、各地方運輸局へご確認ください。

#4.国土交通省の事業許可を受けるのに必要な条件リスト

必要な要件 資格・条件等 備考
年齢 65歳未満(申請日現在)
運転免許 有効な第二種運転免許 「普通」又は「大型」
個人タクシードライバーの条件
  • 10年以上のタクシー等の運転履歴
  • 法令違反がないこと

※年齢により詳細条件が異なります

35歳未満

  • 申請する営業区域において、申請日以前継続して10年以上同一のタクシーまたはハイヤー事業者に運転者として雇用されている
  • 申請日以前10年間無事故無違反である

35歳以上40歳未満

  • 申請する営業区域において、申請日以前、自動車の運転を職業とした期間が10年以上である(トラック運転手の場合は期間を50%に換算する)
  • 上述の運転経歴のうちタクシーまたはハイヤーの運転を職業としていた期間が5年以上である
  • 申請する営業区域において、タクシーまたはハイヤーの運転を職業としていた期間が申請日以前継続して3年以上である

なお、申請日以前10年間無事故無違反である場合、40歳以上65歳未満の要件によることができます。

40歳以上65歳未満

  • 申請日以前25年間のうち、自動車の運転を専ら職業とした期間が10年以上である(トラック運転手の場合は期間を50%に換算する)
  • 申請する営業区域において、タクシーまたはハイヤーの運転を職業としていた期間が申請日以前3年以内に2年以上である
法令及び地理に関する知識 個人タクシー試験の合格
  • 法令試験
  • 地理試験

※地理試験は免除条件あり

資金の条件 所要資金の100%以上の自己資金(自己名義の預貯金等)が、申請日以降常時確保されていること。(約200万円)
  • 設備資金
    原則として80万円以上あること。
    ただし、80万円以下で所要の設備が整うことが明らかである場合は、この限りではありません。
  • 運転資金
    原則として80万円以上あること。
  • 自動車車庫に必要な資金
  • 保険料
    自動車損害保険保障法に定められた自賠責保険料、かつ任意保険または共済に係る保険料の年間額。
事業所 申請する営業区域内にあり住居と同一でかつ申請日以前に継続して一年以上居住している
駐車場 申請する営業区域内にあり、営業所から直線で2キロメートル以内であること
健康状態 健康状態に問題がない 健康診断書の提出

審査基準は、地方運輸局ごとで多少異なるので、該当運輸局の公示を確認してください。

(3)個人タクシーのその他の一般的な開業手続き一覧

区分 手続き 関係官公庁
個人 開業届と青色申告 税務署
法人 健康保険・厚生年金関連 社会保険事務所
法人 雇用保険関連 公共職業安定所
法人 労災保険関連 労働基準監督署
法人 税金(所得税、消費税) 税務署

個人タクシーの開業に必要な資金

どんな事業でも、開業に必要な資金の見通しがなければ、計画倒れに終わってしまいます。

個人タクシーを開業する際に必要な資金のモデル、そして活用できる可能性のある補助金、有利な融資について説明します。

(1)個人タクシー業の開業資金は200万円

以下の表は、事業主と運転手を兼任し、個人タクシーを開業した場合の開業資金モデルです。

車両の購入が必要な場合は別途、車両代が発生します。

どこで、どのような物件を選ぶかによって設備資金や車庫代などの初期投資額は大きく異なります。

個人タクシー業を一人で開業した場合の資金モデル

項目 初期投資額
設備資金 80万円以上
運転資金 80万円以上
車庫代、保険料等 約40万
合計 約200万

*地域や個別ケースによって大きく異なります

(2)個人タクシーの年収・給料はどれくらい?

個人タクシーを開業した場合の年収は、地域や働き方にもより異なりますが、平均年収の範囲はおよそ350~600万円です。

全国ハイヤータクシー連合会では、全国平均で342万円と説明しています。

一方、法人タクシーの場合は、給料は歩合制がほとんどで、歩合率60%~65%程度です。

法人タクシーのドライバーであれば、実際の平均年収は約275万円とあまり高くはありません。

個人タクシーでは、会社側にまわっていた約40%の報酬を総取りできます。

ですから、必要経費(ガソリン代や車検や修理代も自費)を支払ったとしても、法人タクシーよりはるかに利益が出て儲かります。

#1.都道府県でどれくらい収入の差があるの?

都道府県別に年収を見ると、やはり人が集まる都市部で収入が高いです。

厚労省が出している都道府県の平均給与比率から、各都道府県の個人タクシーの平均年収を算出すると以下のようになります。

  • 東京都:478.8万円
  • 大阪府:410.4万円
  • 福岡県:342.0万円
  • 北海道:307.8万円

東京都では、年収500万円以上の個人タクシーも多く、固定顧客を持っていれば、年収が800万円という人もいるようです。

地域により収入の格差はありますが、営業努力次第で、個人タクシーは効率よく儲けることができます。

(3)個人タクシーの開業資金調達に利用できる補助金・融資

ほとんどの個人タクシーは従業員を雇わずに個人事業主で始めるため、初期費用が抑えられます。

しかし、個人タクシーの開業に必要なものを購入する資金の調達には、以下の2つの融資や補助金を使える可能性があります。

  1. 新創業融資
  2. 小規模事業者持続化補助金

それぞれを説明します。

#1.銀行より低金利の新創業融資

市中銀行より有利な、日本政策金融公庫の新創業融資を利用できる可能性があります。

新創業融資は、政府系金融機関である日本政策金融公庫で、無担保・無保証・連帯保証人・スピード融資で融資を受けられる有利な融資制度です。

新創業融資について説明しています。

#2.返済義務のない小規模事業者持続化補助金

従業員数が20名以下の小規模事業者が、新規事業として開業を検討中であれば、返済義務のない小規模事業者持続化補助金を活用できるかもしれません。

小規模事業者持続化補助金について説明しています。

(4)新規事業を始めるならPPCアフィリエイトで複数の収入源確保

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個人タクシーの組合選びと車種選び

個人タクシーには「組合」があり、加入することにより様々なサポートが受けられます。

組合への加入は、義務ではありませんが、個人タクシーの事業者のほとんどが加入しています。

(1)組合に入ることにはこんなにメリットがある

組合に入るメリットには、以下があります。

  • JRや私鉄、繁華街の敷地内などで停車待機ができる
  • 優良タクシーの認定が受けられる
  • 申請時及び事業者になってからの諸々の事務手続きの代行・サポート
  • スマホ配車や、チケット・クーポン・無線配車等のシステムが利用出来るため、営業面において有利
  • 法令変更などがあった場合に、お知らせが届く
  • セミナーが開催されスキルアップに有効
  • 格安での共済加入

東京都を例にとると、大きな組合は以下の2つです。

  • 日個連東京都営業協同組合(通称:ちょうちん)
  • 東京都個人タクシー協同組合(通称:でんでん虫)

二つの組合に大きな違いはなく、どちらかに加入していれば問題ありません。

組合の会費は月どのくらい?

会費は、直接加入する地元組合が約1.5万円と、その上部組織への会費や共済費を合わせ、毎月合計で約5万円くらいが目安です。

地元の組合に加入すると、多くは全国連などに連なっているため、それらの上部組織へも自動的に加入するシステムとなっています。

月額の費用としては一見高く思えるかもしれません。

しかし、以下のメリットがあるため決して高すぎることはありません。

  • 停車待機や無線配車システム等の利用で顧客が獲得できる
  • 事務手続きのサポート
  • ガソリン代やオイル費用の割引

多くの組合では、最近注目されている、スマホ配車にも対応しているため、流行に合わせた営業に参加できる点も大きいでしょう。

詳しくは、それぞれの管轄地域の組合にてご確認ください。

個人タクシーであることは天井ランプ(提灯)で見分けられます。

しかし、それ以外にも、法人タクシーでは見られない車種を利用して差別化を図る個人タクシーも多く見られます。

次では、車種について説明していきます。

(2)個人タクシーならではの車種選びで差別化

個人タクシーの魅力の一つに、豊富な車種の選択自由度が挙げられます。

法人タクシーではセダンが圧倒的に多いようです。

しかし個人タクシーでは、セダン型はもちろんのこと、ワンボックスやミニバンも増えており、レクサス、ベンツ、BMWの高級車まで多種多様に使用されています。

以前のタクシー車両は、後部ドアの開口面積やシートサイズ、フロントシートのスライド量など細かい「きまりごと」が、道路運送車両保安基準の規制として規定されていました。

しかし、平成27年6月12日にこの規制が廃止され、いまではどんな車種でもタクシー車両として使うことが可能となっています。

#1.安定の人気はクラウン

とはいえ、街中で見かける個人タクシーで一番多くみかけるのは、やはりトヨタのクラウンです。

クラウンは法人タクシー同様、根強い人気があります。

人気の理由は、やはり乗り心地のよさとネームバリュー、また維持管理のしやすさです。

タクシーとして多く使用されているため、割安な交換部品が用意されており、耐久性能の高い設計がされているので維持管理コストが安くなります

ですからクラウンは、今後も法人タクシー、個人タクシー問わず使用され続けるでしょう。

#2.最近の個人タクシーの流行はワンボックス・ミニバン・高級車

近頃増えている、ワンボックス、ミニバンの個人タクシーは、導入のしやすさと収容人数の多さが魅力です。

最近の車種は、電動スライドドアが助手席側のリアサイドスライドドアに標準装備されています。

ですから、従来のセダンタイプのときのような、自動ドアの追加架装が不要となり、タクシーにも導入しやすい車種となっているのでしょう。

そして、あまり多くはありませんが、目を引くのが高級車の個人タクシーです。

お客様に、一度は乗ってみたいと思わせることができ、宣伝効果は非常に高いといえます。

一部タクシー会社がメルセデスベンツ(Sクラスなど)を積極導入し、都心から成田空港までの利用などで人気です。

ですが、維持管理費は他の車種に比べると、割高になりますので注意してください。

車種選びは、ターゲット層によっても変わってきますので、営業方針に合わせた選択で効率の良い集客へつなげましょう。

個人タクシー業におすすめの集客方法3選

「集客は足し算ではなく掛け算」ですから、組み合わせて連動させれば、集客効果は何倍、何十倍にもなります。

逆に言えば、連動できない集客方法を組み合わせても足し算以上の効果は生まれないので注意が必要です。

個人タクシーには、以下の集客方法の連動が特におすすめになります。

  1. 安心を生み出すホームページとブログ
  2. 名刺で後からも好印象
  3. Uberに登録

それぞれの方法について説明します。

(1)安心を生み出すホームページとブログ

ホームページやブログ上で十分な情報を公開し、見込み顧客に安心感を与えることは重要です。

スマホやパソコンの普及で、必要な情報は、いつでも気軽に検索できるようになり、まずはネットで業者の情報を検索する方が多くなっています。

個人タクシーに不安を持つ方も一定数おり、ホームページやブログ上で情報を公開し見込み顧客に安心感を与えることは必須です。

そのようなお客様に十分な情報を提供できれば、大きな集客効果が見込めます。

ホームページは、FacebookやTwitterなどのSNSと組み合わせることでも何倍にも集客が高まる効果的な集客方法です。

ホームページの作成に自信のない方や、時間のない方は、外部の業者に依頼して作成することもできます。

ホームページの集客の始め方・活用方法についてわかりやすく説明していますのでご覧ください。

ホームページやブログに何を掲載するか?

固定の顧客獲得も視野に入れ、どんなドライバーなのか、どんな車両なのかを紹介して、安心して利用してもらいましょう。

また、特徴のある車両を利用している場合は、その魅力をアピールするまたとない機会となります。

車両の外見や、内部の様子を画像で公開し、普段の業務の様子をブログでつづると、具体的なイメージがわいてお客様に安心感を与えられるでしょう。

個人タクシーならではのあるあるネタなどもつづれば、より顧客との距離が近くなります。

競合会社がある場合はますます、必要な情報をたくさん配信している会社が選ばれやすくなるでしょう。

(2)名刺で後からも好印象

身近で顔の見える環境なので、利用者やそのご家族や関係者に直接渡せる名刺は、印象に残りやすくよい集客の機会となります。

個人タクシーは、経営者自身がドライバーであるため、小規模運営が多い業種です。

個人タクシーの利用者の多くは、職場などににも他の見込み客がいる可能性が高く、認知度を上げていくことで集客につながります。

また、固定客の獲得にも名刺は効果的です。

名刺に何を載せるか?

名刺づくりで重要なのは、どんなサービスが受けられるか、と親しみやすさを分かりやすく伝えることです。

味気ない連絡先だけの名刺より、利用者の要求に寄り添う形でアピールできる名刺にすると、より印象に残りやすいでしょう。

積極的に印象の良い顔写真やイラストを入れ、落ち着いた色を取り入れることで、安心感や親しみやすさが生まれます。

元気な印象にしたい場合は明るい色を、高級感を出したい場合は、上質な紙質でシンプルな名刺を作る等、さまざまな工夫ができます。

また、連絡先は、電話番号、メールアドレス、ホームページURLなどを複数記載することで、アクセスの確率がより上がります。

名刺の作成は、自作でもできますし、業者へ依頼することもできます。

ホームページとの連動でより効果が上がりますので、こだわりの名刺を作成して、集客力をアップさせましょう。

(3)Uberに登録

Uberは、個人タクシードライバーも個人で無料登録が可能です。

最近では、スマホのアプリやネットから気軽に依頼し迅速に配車できるようになりました。

アプリの地図機能によって、利用者の現在位置の把握や、乗車位置の指定も簡単にできるため、近くのタクシーがすぐに配車可能となっています。

利用者にとってはもちろん、ドライバーにとっても非常に効率的であるため、今後はますます普及していくことが予想されます。

配車サービスの他に、タクシー料金の計算もでき、利用者に喜ばれる機能が用意されています。

個人タクシーで圧倒的に有利に営業するコツ

個人タクシーは、他のタクシー会社では味わえないサービスを展開することで息の長い固定客の獲得へ繋げられます。

固定客が付くようになれば、どんどん収入がアップしていきます。

次回も利用したくなる独自のサービスとして、下記のようなものが挙げられます。

  • 乗車中、お客様にカラオケを楽しんでもらったり、流行の音楽や懐かしの曲を流して、楽しいひと時を過ごしてもらう
  • おしぼりやドリンクのサービス
  • 次に利用する際のクーポンの配布
  • 車内を清潔に保つ
  • 利用者の洗濯代行サービス
  • 観光ガイドタクシーの認定を受けたドライバーがおすすめのコースを案内する観光タクシー
  • 事前登録したお客様の陣痛が始まった場合、研修を受けたドライバーがかけつける妊婦応援タクシー
  • チャイルドシートを備えた育児支援タクシー
  • 子どもだけでも安心して乗車できるキッズタクシー
  • 高齢者の日々の通院をサポートする、介護タクシー事業への参入

洗濯サービスは、ある個人タクシーのドライバーが実際に行い大成功している興味深いサービスです。

乗車時に洗濯物を預かり、自宅で洗濯し、次回に返却するというサービス(無料)です。

利用者は手間が省けると喜んで、洗濯物を受け取るために再度指名してくれるため、結果的にリピーターとなっていきます。

非常に手間のかかるサービスをしかも無料で行うことで、手間を上回る利益を上げ、年収1000万円を達成している事例です。

介護タクシーについて詳しく説明しています。

他のタクシーとの差別化は、組織に属していない強みであり、独立採算ということを頭に入れて仕事をしていくのが大切になっていくでしょう。

まとめ

アイデア次第でこれまでにないサービスも行える個人タクシーは、利用者のニーズに合わせて、今後も需要を伸ばしていくでしょう。

移動手段としてだけでも、近くはオリンピックで、将来的には加速する高齢化社会において、ますます必要とされることは確実です。

他との差別化をしていく事で、不況時にも強く、社会貢献にも役立つ事業にできます。

集客で大切なのは、複数の集客方法を組み合わせ、相乗効果を狙うことです。

名刺の活用には抵抗がなくても、ホームページやブログなどのウェブ集客には苦手感を感じるという経営者も少なくありません。

しかしウェブ集客は少人数での内製運用が可能ですし、個人タクシー経営でも実績が証明されています。

ウェブ集客の運用に挑戦したい方は、ウェブ集客にスポットを当てた短期集中型のセミナーや講座に参加するのがおすすめです。

講座やセミナーのための時間や手間も惜しいという方は、ウェブ集客のノウハウが豊富な専門の事業者へ運用を代行してもらうことも可能でしょう。

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