「一人親方として起業したいけど、どうすればいいの?」
「営業スタッフいないんだけど新規顧客はどうやって増やすの?」
「とりあえずチラシ配ってるけど効果が出てないような気がする」
「一人親方の収入で家族を養えるのかな?」

世界的な感染症流行で、多くの中小工務店は消費マインドの低下の影響をもろに受けて苦しんでいます。

国土交通省のレポート「新型コロナウイルス感染症による関係業界への影響」によると、中小工務店の売上金額について、前年比20%以上減少する見込みの事業者が増加しており、まだまだ予断を許しません。

それでも、「自営業 儲かる仕事」、「人気 独立開業」などで検索をかけると必ずと言ってもいいほど大工系などの建築の仕事が上位に並びます。

実は、これからの中小工務店は集客への取り組みで勝ち組と負け組が明確に分かれていくステージに突入するでしょう。

多くの工務店・一人親方が、季節、時期、地域条件に関係なく安定した売上を出す、集客苦労知らずで年収1000万円の壁を軽々と超えています。

デジタルマーケティング支援ポータル「デジマチェーン」が、工務店業界で開業にあたり必要なステップや、開業資金の調達、一人親方・工務店の年収、集客方法の組み合わせ、効果的な宣伝方法などをご紹介します。

リフォーム業の新規開業にあたってのおすすめビジネスモデル、集客方法についてはこちらの記事で解説しています。

1.工務店の開業で必要な資格や許認可は?

工務店開業を目指す多くの方は、まずは大工や内装の職人として修行して技術を身に着け、次に一人親方(個人事業主)として独立します。

一人親方とは、誰かに雇用されずに仕事を請け負う個人事業主です。

一人親方は、家族で仕事を行い、他の人を雇用しないのが原則ですが、年間100日程度までは他の人を一時的に雇用してもよいことになっています。

多くの方は、だんだんと仕事が増えていき、人を定常的に雇う必要が出る頃から工務店(法人)の開業を考えるようです。

分業化が進んでいる業界なので、何といっても、求められるのは腕と人材ネットワークです。

開業は一人親方と法人のどちらがよいか

一人親方として仕事を請け負う個人事業主として始める方がほとんどで、業務の実績と人材ネットワークを蓄積していき、法人組織として工務店を開業する方が多くいます。

工務店とは、もともと設計から左官などの他の職人を仕切ることまで、住宅建築に関するすべてを取り仕切る総合業者でした。

しかし、現在の工務店は伝統的な形とずいぶん違ってきています。

デザイン(設計)を主に行う工務店や、内装・大工・屋根・建具などのそれぞれの施工分野に特化した工務店、特定工法のフランチャイズ業務の工務店など多種多様です。

一般的には初年度の利益が500万以上出るのであれば、法人とした方が税金的に有利とされています。

将来的に銀行からの融資を受ける場合は、法人化した方が有利ですし、年収1,000万超えを狙うのであれば将来的な法人化を見据えて動きましょう。

一人親方でも建設業許可は必要なのか

工務店として独立したら、金額が税込み500万円以上(建築一式工事であれば1,500万円以上)になる工事を請け負う場合は、都道府県知事から建設業許可を取らなければなりません。

しかし開業初期で小規模な工事を専門に請け負う一人親方や小規模な工務店であれば、事業開始初期は建設業許可は必要ない場合がほとんどです。

それでも、建設業許可を取得すると以下のようなメリットがあるので、将来的には獲得を目指しましょう。

  • 元請として仕事をもらえるチャンスが増えるので利益率が良くなる
  • 金融機関の融資を受けやすい

建設業許可について、詳細はこちらを参考にしてください。

開業の際に建築士事務所も登録して併設する工務店もあります。

建築士事務所の登録に関しての詳細はこちらを参考にしてください。

一人親方を含む工務店の一般的な開業手続きや届出

区分 手続き 関係官公庁
個人 開業届と青色申告 税務署
法人 健康保険・厚生年金関連 社会保険事務所
法人 雇用保険関連 公共職業安定所
法人 労災保険関連 労働基準監督署
法人 税金 税務署

2.工務店の開業資金モデル

工務店の開業で必要な資金は、機器・什器類と物件取得費用が大半を占めます

さらに、事業初期は、売上金を回収する前に大きな支払いが発生することが多いため、手元資金を十分に確保しておくことが必要です。

低コストで開業したいのであれば、機器・什器は中古で安く仕入れることを検討しましょう。

また、事務所には小さめの安い物件を借りて、貸倉庫などに機器を保管したりすることを検討できるかもしれません。

小規模の工務店を開業する際の必要資金は、次の表を参考にしてください。

小規模の工務店を開業する際の必要資金は2000万円

項目 費用
事務所物件取得(保証金・敷金・礼金等) 300万円
事務所改装施工費 200万円
機器・什器類 700万円
営業車、業務車購入 350万円
建設業許可取得費用 30万円
手元資金 500万円
合計 2,080万円
※地域や個別ケースによって大きく異なります。

開業資金調達に利用できる補助金・融資

工務店の開業に必要なものを購入する資金の調達には、日本政策金融公庫の新創業融資を利用できる可能性があります。

新創業融資は、政府系金融機関である日本政策金融公庫で、無担保・無保証・連帯保証人・スピード融資で融資を受けられる有利な融資制度です。

以下の記事で新創業融資について説明しています。

加えて、新規事業として開業を検討中であれば、返済義務のない小規模事業者持続化補助金を活用できるかもしれません。

小規模事業者持続化補助金について説明しています。

3.大工・棟梁・一人親方・工務店ってどのくらいの年収なの?

大工・内装工の収入は、未経験の大工でも月給で20万円以上が多く、ベテランの大工の月給は40万円を越え、棟梁の年収平均は800万円になります。

近年は求人を行っても大工・内装工が不足している状況が続いているようです。

大工・内装工の給料はいいのですが、仕事はきついというイメージが若者の間にはあります。

また、少し前までは、大工・内装工の仕事は日給換算で支払われることが普通でした。

もちろん今でも日給制度の大工や内装職人も多くおり、金額は全国平均で1日1万6千円ほどです。

ただし、その場合、天候や現場の数によって勤務日数にばらつきがあるため、安定収入を得にくく、ますます人が集まりにくいという状況が生じています。

これを打開するため、業界全体で待遇改善がなされていて、月給制に移行している工務店も多いです。

大工・棟梁・一人親方の平均年収一覧

役職 年収
全年代大工平均 400-480万円
年代別大工最高(50-54歳) 547万円
棟梁(親方) 800万円
一人親方 900万円

引用元:平均年収.jp

工務店で法人にすれば年収1000万円も夢ではない!

結論を先にいうと、大工・内装の業界で一人親方(個人事業主)として年収1000万円を超えることは困難で、年収1000万を超えるには工務店(法人)にするのが早道です。

年収1000万円なんて高いラインを狙わなくてもよい、と考える方もいるかもしれません。

しかし、大工・内装職人が高単価で働ける実働年数は、よほどの特殊技能者でない限りそれほど長くありません。

また、怪我や病気によるリスクも比較的高い職種です。

ですから、働き盛りのタイミングでこそ、工務店を設立して年収1000万円を狙うことが重要でしょう。

もし、一人親方の状態で年収=利益として1000万を稼ぐには、納税前の売上としてざっと1,400万円ほどが必要です。

単純計算すると、1日あたり約46000円は稼がないと無理な計算になります。

棟梁の日当最高額(ゼネコンの積算ベース)でも、だいたい26000-30000円ほどです。

ですから、個人のままでは年収1000万円は無理な話であることがわかるでしょう。

年収1000万円を実現するには、法人化して、常時人を雇用し、大きく事業を広げなければなりません。

4.工務店におすすめの集客方法6選

「集客は足し算ではなく掛け算」と言われていますから、集客力は組み合わせ自体で何倍、何十倍にもなります。

工務店には以下の集客方法の組み合わせがおすすめです。

  1. 検索連動型広告(リスティング広告)で見込み客を集客
  2. 口コミで直接的な集客をする
  3. 公式Webサイトの作り込みで見込み顧客の関心アップ
  4. 位置情報広告で顧客を絞り込む
  5. チラシポスティング・ブログでさらに集客効果アップ
  6. ブログで顧客の疑問に答える

それぞれの集客方法について説明します。

検索連動型広告(リスティング広告)で見込み客を集客

検索連動型広告(リスティング広告)とは、上記のようにネットユーザーが検索をしたときにユーザーの検索キーワードに連動して表示される広告のことです。

既に検索アクションを行っているユーザー、つまり成約につながる確率の高い見込み顧客を自社のホームページに誘導してくれます。

常に検索結果の上位に配置できる広告のリンク先は、必然的に流入アクセスの増加を期待できるのです。

広告が表示されるかどうかは、最高入札価格と広告の品質で評価される広告オークションという自動システムで決定されます。

リスティング広告の費用体系は、広告がクリックされた時点でGoogleやYahoo!に広告費を支払う「クリック課金型広告」と呼ばれる仕組みです。

1日あたり費やすことのできる広告予算や、広告がクリックされた場合に支払う目安単価(入札価格)をコントロールできます。

また、キーワードごとに広告が表示された回数や、クリックされた回数など細かなデータ取集が可能です。

ユーザーの反応が薄ければ、いつでも表示キーワードや広告タイトルを変えられるため、顧客の目を引く内容へ調整しやすい点もメリットでしょう。

国内で代表的なリスティング広告は「Google検索広告」と、Yahoo!JAPANの「スポンサードサーチ」です。

リスティング広告について、プロに相談したい場合は工務店ビジネスをよく知る広告代理店に問い合わせてみるのも一手です。

工務店でリスティング広告を活用するための注意点は以下です。

  1. 見込み顧客の悩みを知ることが重要
  2. ツールで能力の高いキーワードを探す
  3. 地場性の高い工務店業種はエリアキーワードが王道

それぞれの注意点を説明します。

#1.見込み顧客の悩みを知ることが重要

リスティング広告の集客力を向上させるには、見込み顧客が抱いている悩みを想定し、その悩みに対する解決策を提示した広告タイトルを設定することが重要です・

検索結果に反映させるタイトルは、顧客に「クリックしたい」という心理を起こさせなければなりません。

以下の表のように、まず、見込み顧客の心理から悩みを設定し、次にその悩む見込み顧客が検索に使うキーワードを予想しましょう。

次に、その検索キーワードを盛り込まれていて、見込み顧客の悩みに対する解決策を提示した広告タイトルを設定するのです。

そうすれば、リスティング広告に表示される確率が上がり、より高い集客力を見込めます。

顧客心理 検索キーワード 広告タイトル
トイレをリフォームしたい トイレ リフォーム 大泉 トイレリフォームの得意な〇〇工務店
3世代住める注文住宅を建てたい 練馬 3世代 注文住宅 おすすめ 3世代注文住宅施工おすすめランキング上位の〇〇工務店

#2.ツールで能力の高いキーワードを探す

以下のツールで、自社がメインの売りにしたいキーワードを入力すると、多くの見込み顧客がネット検索の際に続けて打ち込んでいる検索ワードが分ります。

例えば、多くの人が「北欧住宅」の後に、「気密性」という検索ワードを加えて検索していることが分かるかもしれません。

この結果からわかることは、多くの見込み顧客が「北欧住宅の気密性」に関して疑問を持っている可能性があるということです。

広告文に「北欧住宅の気密性」を盛り込めば、広告表示回数、クリック率共に向上を期待できるでしょう。

#3.地場性の高い工務店業種はエリアキーワードが王道

工務店のビジネスモデルは地場性(ローカル度)が高いので、必ずビジネスエリアの地名やエリア名を検索キーワードに盛り込んで登録しましょう。

例えばビジネスエリアが東京都練馬区にあるとすると、「工務店 練馬区」や「内装工事 練馬」という広告キーワードは鉄板です。

そうすれば、練馬区付近の工務店に関心を持って「工務店 練馬区」や「内装工事 練馬」と検索している人に対して、広告を表示させることができます。

エリア系キーワードは、ライバルが少なくなるので入札単価が低くなるというメリットも魅力的です。

口コミで直接的な集客をする

一人親方として、または小規模な工務店として開業して、常に新規顧客・リピート顧客の誘導に威力を発揮するのが口コミ集客です。

開業初期は、元々の仕事のつながりなどで案件が入るかもしれません。

その際に、次の仕事をもらうために、口コミ集客を常に意識して営業活動しましょう。

ただ待っているだけでは向こうから仕事をもらえることはないのです。

といっても、「営業なんて苦手」「頭を下げてお世辞を言うなんてできない」という方も多いでしょう。

良い口コミを生み出す営業活動は、現場で良い印象を与えることから始まります。

高年収の工務店経営者の多くが実践しているとおり、良い印象は意外に小さなところから始まるものです。

以下の2つの方法をまずは実践してみましょう。

  1. 身だしなみで好印象を生み出す
  2. あいさつで好印象を生み出す

それぞれを説明します。

#1.身だしなみで好印象を生み出す

一人親方や工務店を開業すると、お客様と会う際の身だしなみが今まで以上に重要になります。

一人親方や工務店を開業すると、現場の下見や、見積もりをお渡しする際など、現場作業以外でお客さんと会うことも出てくるでしょう。

もちろんその際にスーツを着る必要もありません。

清潔であれば作業服で充分ですが、ヘアスタイルと無精ヒゲには気をつけましょう。

お客様(特に女性)を怖がらせるようなスタイルは厳禁です。

また、眉毛を剃ったスタイルも、多くのお客様は威嚇されているように感じます。

工事期間中でも、施工主との打ち合わせが入った際には、なるべく清潔で綺麗な服装に少し着替えてから面会するような心配りが好印象を生みだすのです。

#2.あいさつで好印象を生み出す

多くのお客様は「職人の腕」よりも、現場での職人のマナーを気にするものです。

基本的なことですが以下のようなあいさつは重要ポイントになります。

  • 「はじめまして」
  • 「XXXの〇〇と申します」
  • 「ありがとうございます」
  • 「よろしくお願いします」

いかにも言わされている感じではなく、気持ちよくハキハキとしたあいさつに施工主は好感を抱くはずです。

自分だけでなく、現場のアルバイトスタッフまで気持ちの良いあいさつを徹底しましょう。

公式Webサイトの作り込みで見込み顧客の関心アップ

熱い見込み顧客を自社ホームページへ誘導できたときに重要なのが、集客した見込み顧客の興味をさらに強めることです。

自社ホームページまで誘導できたのに、肝心のホームページでなにも伝わらなければ、せっかく集客した見込み顧客が離れてしまいます。

そこで有効なのが、公式サイトとなるホームページを作りこむことです。

ここで勘違いしてはいけないことは、見込み顧客は工務店のホームページを見に来ているということです。

工務店のホームページを見に来たのに、その工務店のメリットがわからなければ興味をなくして閉じてしまいます。

ユーザーが知りたいと思うのは、その工務店での独自施工に関する情報や、特定のお客様の悩みを解決した方法、施工例など、住宅の専門家として発信している情報です。

ホームページを訪れるほとんどの見込み顧客は、会社の社内旅行の写真や、経営者が飼っているペットの話題は求めていません。

ホームページは自社のプロとしての強みを知ってもらう場であり、見込み顧客にとって有益な情報を提供することが最大の集客効果を生みます。

#1.ホームページの制作に活用できる補助金

ホームページの制作には、返済義務のないIT導入補助金を活用できる可能性があります。

IT導入補助金の補助率は2分の1で、補助下限額は40万円、上限額は450万円です。

ただし、一方的に情報を発信するだけのホームページは補助金の対象とはなりません。

ユーザー側からも入力することができるホームページの作成が、IT導入補助金の対象になります。

例えば、見学会の参加予約や、オンライン見積もりをホームページ上で行えるようなシステムであれば対象です。

IT導入補助金についての詳細は下記の記事を参考にしてください。

位置情報広告で顧客を絞り込む

ジオターゲティング広告とも言われる位置情報広告は、スマートフォンから取得したGPS・Bluetooth・Wi-Fi等の位置情報データをもとに受け手を絞って配信される広告です。

商圏がある程度絞られる工務店の集客では大いに威力を発揮するでしょう。

行動履歴をもとに特定のエリアに訪れたことがあるターゲットに、ピンポイントで広告を打つことができます。

例えば、以下のようなターゲティングが可能です。

  • 特定の期間中に展示場や住宅系イベントを訪れたことのある人
  • 自社の商圏内に居住する人

ジオターゲティング広告は認知促進や、潜在層の掘り起こしに効果的な広告手法です。

ジオターゲティング広告(位置情報広告)の仕組み、メリット・デメリット、主なプラットフォームについてはこちらの記事で説明しています。

チラシのポスティング

地域を限定して紙媒体を配布できるポスティングは、商圏が比較的狭い業態である一人親方の工務店には有効な集客手段になります。

しかし、一般的なポスティング業者に、細かい指示をせずにポスティングを頼むと、アパートやマンション、一戸建てを区別なく配ってしまうケースが多いです。

そこで、ポスティングする地域や建物を指定するためにも、自社のスタッフで配布していくか、自社のポスティング専門として人を雇う方が集客効果は上がります。

施工中の案件の近隣に、現場見学をすすめるチラシのポスティングであれば、少人数のスタッフでも無理なく配布可能です。

さらに、リフォームと新築住宅ではチラシの種類や配布エリアを変えるべきであることを忘れてはなりません。

賃貸アパートに内装リフォームのチラシを入れても反響は少ないでしょうが、新築住宅の案内であれば反響が期待できます。

効果的なチラシデザインから印刷、ポスティングまでWEB上でワンストップの「ラクスル」や、特急印刷も対応の印刷センターに外注することも可能です。

チラシ・パンフレットづくりは開業前から開始する

見込み顧客に対して、『他社との違い』と『見込み顧客の希望を実現できる工務店かどうか』を伝えることが重要です。

そのために、開業前の集客でできることは以下の3点です。

  • 自社の強みの洗い出し
  • 資料の作りこみ
  • 資料の周知方法

必ず自社の「強み」があるはずです。

まずは地域独自性、価格独自性、サービス(付加価値)独自性など自社の強みを洗い出してください。

そして自社の強みをわかりやすく説明できる資料を、パンフレットの形で用意しましょう。

電子ファイルの準備も忘れない

さらにホームページからの資料請求で配信できる電子ファイル作成も必要です。

パンフレットの内容が作りこまれているほど効果が高いので、資料の作りこみは必須になります。

最近は展示場への誘致など直接対面するような集客方法よりも、ホームページからの資料請求の方が多いので、電子的なファイル作成は欠かせません。

電子ファイルと言っても、大して難しいことではなく、ワードなどで作ったファイルをPDFで保存するだけで大丈夫です。

ブログで顧客の疑問に答える

見込み顧客の疑問に答えるブログ記事を作成することで、検索ユーザーの集客を図れます。

ユーザーは疑問の答えを得るためにGoogleやYahoo!に質問をしているわけです。

見込み顧客が抱えている疑問を調べるには、まずユーザーがどのようなワードで検索しているかを知ることが重要になります。

見込み顧客がどのような検索ワードで検索しているかを調べるには、関連ワード取得ツールGoodkeywordUbersuggestといった、無料の関連キーワード調査ツールが便利です。

見込み顧客の疑問に答える記事をブログにすることで、検索ユーザーの集客を期待できます。

ブログの始め方・活用方法についての記事でわかりやすく説明していますのでご覧ください。

5.顧客層が見えれば一段上の集客ができる

工務店の業務範囲は新築、リフォームと幅広いですが、顧客層としては新築住宅を購入することが多い30歳代が最重要と言われています。

リクルートの調査によると、30~34歳が最も住宅の購入・リフォーム意欲があり、その次が35~39歳となっています。

その最重要層の購買行動の変化に、常に目を光らせておくことが必要です。

スマホでの購買行動に対応した集客

重要な顧客層である30歳代の購買行動の変化に対応して、集客の際にはスマートフォンをいつも最優先置いておくことが重要です。

10年前までは、住宅の購入を検討している人の購買行動は以下の流れがほとんどでした。

  1. チラシ
  2. 完成見学会
  3. アポイント
  4. 商談
  5. 契約

それがここ数年の購買行動は明らかに以下が主流になっています。

  1. スマホを使って、検索・SNSで気に入った工務店、ハウスメーカーを3社程度見つける
  2. スマホを使って、会社の評判をSNS、ブログで検索
  3. スマホを使って、会社のホームページで資料請求
  4. 完成見学会、または会社訪問
  5. 商談
  6. 契約
  7. スマホを使って、SNSでレビューをシェア

上記手順の1~3、そして7を行うためのツールは圧倒的にスマートフォンが主流です。

ですから、会社としてホームページやブログを制作する際には、スマートフォンの画面で見てキチンと表示されているか、常に気にしましょう。

また、自社がネット上でどのような評判を得ているのかを定期的にチェックしましょう。

まとめ

生活に不可欠な住宅を作る内装や大工、リフォームなどの工務店業界の需要は常にあり、昨今では災害などの影響でその需要は増え続けています。

競争が増える中でも、安定した経営を保って高年収を維持するためには、集客力強化の継続が重要です。

集客をがんばって1,000万円の年収超えを目指しましょう。

この記事で工務店での鉄板の集客方法として紹介した口コミやチラシの活用には抵抗がなくても、ブログやホームページ、リスティング広告などのウェブ集客には苦手感を感じるという経営者も少なくありません。

しかしウェブ集客は一人親方であっても内製運用が可能ですし、工務店経営でも実績が証明されています。

イチから学ぶための時間や手間も惜しいという方は、ウェブ集客のノウハウが豊富な専門の事業者へ運用を代行してもらうことも可能でしょう。

Similar Posts