「リスティング広告を始めたいが費用がかさむのが怖い」
「予算を有効活用しながら最大効果を出す方法は?」
「外注している広告代理店の請求額をチェックしたい」
実はリスティング広告は少額からでも始められ、うまく活用できれば高い費用対効果の期待できる広告手法です。
しかし、多くの方が(プロと自称する一部の広告代理店も含めて)、予算の消化と節約だけを考えて肝心の広告効果が望めない方法に突き進んでいる姿を目にします。
インターネット広告代理店を支援するデジマチェーンが、リスティング広告の費用をおさえる8つの方法について解説します。
この記事を読んでリスティング広告の費用について正しく理解すれば、自社製品・サービスの売上アップが期待できます。委託しているリスティング広告運用業者が出してくる請求書の中身も分かるようになるでしょう。
運用初心者がリスティング広告のメリット・デメリット・費用仕組み・予算設定まで学べる基本重要解説です。
1.リスティング広告の費用対効果を向上させる8つの方法
リスティング広告の費用を低く抑えるために実施すべき方法を以下の8点に分けて説明します。
- キーワードごとの予算配分を調整する
- キーワードの除外設定を行う
- 広告のターゲットや配信先を限定する
- ロングテールキーワードをねらう
- 広告の品質スコアを向上させる
- 広告文を強化する
- ランディングページ(LP)を強化する
- リマーケティングを活用する
それぞれの方法を説明します。
キーワードごとの予算配分を調整する
キーワードごとの予算配分を調整することは大変重要です。
リスティング広告を配信してそのデータを分析すると、結果の良いキーワードと結果の出ないキーワードが見えてきます。
結果の良いキーワードには予算を多めに配分しましょう。
結果の出ないキーワードは、配分を減らしたり出稿を中止したりといった調整を行います。
調整をこまめに行うことにより、全体の広告予算を変えることなくコンバージョン率を高めることが期待できます。
キーワードの除外設定を行う
除外キーワードを設定することにより、指定したキーワードでユーザーが検索した際には、広告が表示されないようにすることができます。
購入につながる見込みのないユーザーがクリックしても、無駄に広告費が発生してしまうだけだからです。
例えば、女性用シャンプーの広告を配信するとします。
髪を洗うシャンプーなので、「車」は除外キーワードに設定するべきでしょう。
そうすれば、「シャンプー」でも洗車用のシャンプーを探しているユーザーには広告が表示されません。
女性用シャンプーを求めていないユーザーによる、誤った広告クリックを避けられます。
他にも、例えば家事代行サービスの利用者を集めるために広告を出すとしましょう。
サービス利用者を探す場合には、以下のようなキーワードを検索しているユーザーはターゲットになりにくいでしょう。
- 家事代行サービス 起業
- 家事代行サービス 求人
- 家事代行サービス 年収
このようなキーワードを除外しておきましょう。
除外設定によって、より顧客となりやすいユーザーに対してのみ広告が配信されやすくなります。
結果として無駄な広告費用を抑えることができます。
関連キーワードを検索するツールを使用し、どんなユーザーがどんなキーワードで検索してるのか調べると、何を除外キーワードにしたらいいか分かるでしょう。
ターゲットや配信先を限定する
リスティング広告では、配信地域や時間帯をしぼり込むことができます。
獲得見込みのない地域や時間帯に広告が配信されないように設定しておきましょう。
配信地域や時間帯をしぼり込むことで、売り上げにつながらないユーザーからのクリックを減らすことができ、広告費がおさえられるというわけです。
まず広告を配信したいユーザー層を明確にし、その層に合ったターゲット層や配信先を限定しましょう。
リスティング広告のターゲットや配信先は例えば以下のような項目で細かく限定することが可能です。
設定項目 | 設定例 |
配信時間 | 午前8時 |
配信地域 | 東京都内 |
配信デバイス | スマホ |
年齢 | 20~30代 |
性別 | 男性 |
ロングテールキーワードをねらう
ロングテールキーワードとは、複数の様々なワード(単語)の組み合わせにより検索されるキーワード、または一部の人しか検索しないような、検索回数の少ないキーワードのことです。
ニッチキーワード(穴場キーワード)とも呼ばれ、競争相手が少なく、コンバージョン率が高いという特徴があります。
そのようなキーワードであれば、安いクリック単価で、しぼり込まれたユーザーに広告を表示させることができます。
ターゲットがしぼり込まれた分だけ、需要に寄り添った広告となり、コンバージョン率の高いアプローチが可能となります。
広告の品質スコアを向上させる
広告の品質スコアが高くなると入札単価を抑えても上位に広告掲載できます。
品質スコアとは、広告やキーワードとの関連性、その広告がユーザーにどれだけ求められているかを算出してスコア化したものです。
品質スコアは以下の要素で決まります。
- 広告の推定クリック率
- キーワードと広告の関連性
- リンク先ページの利便性
広告のクリック率が高かったり、キーワードと広告の関連度、リンク先ページの見やすさや使いやすさが良いと、ユーザーにとって質の高い広告と評価され、品質スコアも高くなるというわけです。
品質スコアが高くなると入札単価を抑えても上位に広告掲載できるので、結果として広告費用をおさえられます。
広告文を強化する
リスティング広告の広告文はクリック率を大きく左右する重要な要素です。
広告分を作る際は、ユーザーの立場になってみましょう。
そして、ユーザーが知りたいことは何かという観点で簡潔かつ分かりやすい文章を作ることが求められます。
なぜならユーザーが求めている情報と関連性の高い広告文が書かれていればいるほど、広告のクリック率が上がるからです。
また、広告のクリック率が上がれば品質スコアの向上にもつながるため、入札価格が低く済みます。
広告文を強化することはクリック率を高めるとともに品質スコアの向上にもつながり、結果として低い広告費用で高い効果を発揮することが期待できます。
ランディングページ(LP)を強化する
リスティング広告において、広告をクリックした後のランディングページを強化することは、その後のページ離脱を防ぎコンバージョンまでつながります。
リスティング広告は購入意欲が高い顕在層へのアプローチが得意な広告手段です。
ランディングページに高い訴求力があればさらに成果に結びつきやすくなります。
さらに、ランディングページの強化も品質スコアの向上につながるため、入札価格を低く抑えるというメリットも期待できます。
このように、ランディングページを強化することはコンバージョン率を高めるとともに品質スコアの向上にもつながり、高い費用対効果が期待できます。
リマーケティングを活用する
リマーケティング広告は、一度サイトに訪れたユーザーに対して、追いかける形で広告を配信する手法です。
興味をもってアクセスしてきたユーザーに対して、再びアプローチすることで、低いクリック単価でのコンバージョン率上昇が見込めます。
まとめ
リスティング広告は少額からでも始めることができ、うまく活用することで高い費用対効果が望めます。
ぜひこの記事を読んでリスティング広告を導入・活用し、自社製品・サービスの売上アップにつなげてください!
リスティング広告の運用方法のすべてを説明している記事もご覧ください。