「オンラインストレージの具体的な機能が知りたい!」
「比較する時に注意するべきポイントは何?」
このように、数あるオンラインストレージの具体的な機能、そしてそれぞれのサービスを比較する際に注意すべきポイントを知りたいという方は多いでしょう。
実は、いくつかのポイントに注意して比較することで、あなたにピッタリのオンラインストレージを見つけることができます。
今回は、おすすめの4つオンラインストレージの具体的な機能や料金体系など、そして比較する際に注意してほしいポイントを紹介します。
この記事を読んで、オンラインストレージの比較するポイントについて知り、各サービスの中からピッタリのツールを見つけてみてください。
1.オンラインストレージとは?
オンラインストレージとは、インターネット上のスペースにデータを保存できるサービスのことです。
オンラインストレージを活用することで、パソコンのストレージや外部記憶装置の容量を圧迫することなくデータを保存することができます。
大量のデータをできるだけ安価に保存しておきたい場合や、データのバックアップ先を用意したい場合などにオンラインストレージサービスを使用すると、簡単に問題解決が可能です。
また保存したファイルを複数人と共有する機能や、様々なデバイスからファイルを閲覧できる機能といった多くの特徴を活かし、業務の効率化や改善を図ることもできます。
オンラインストレージサービスは全世界の多くの企業が業務に導入しており、進展する情報化社会には欠かせない存在と言えるでしょう。
2.おすすめのオンラインストレージ4つを比較!
ここでは、おすすめの4つのオンラインストレージを様々な点から比較していきます。
料金、メリットデメリットなどを紹介するので、オンラインストレージ選びの参考にしてください。
以下の4つを比較していきます。
- box
- Google Drive
- Dropbox
- OneDrive
おすすめの順に説明します。
(1)box
1番おすすめのオンラインストレージはboxです。
box,incが提供しており、数あるオンラインストレージの中でも多くの企業が業務に導入していることで有名です。
無制限ストレージを備えたプランもあるため、業務でも幅広く使うことができます。
#1:プラン別の料金とストレージ容量を紹介
まずはプラン別の料金を紹介します。
プラン | 料金 | 容量 |
個人ユーザー | 無料 | 10GB |
Personal Pro | 月額1,200円 | 100GB |
Starter | 月額550円 | 100GB |
Business | 月額1,800円 | 無制限 |
Business Plus | 月額3,000円 | 無制限 |
Enterprise | 要問い合わせ | 無制限 |
参考文献:https://www.box.com/ja-jp/pricing
容量プラン自体は多くありませんが、他のオンラインストレージのように無制限ストレージ利用のための一定の条件が設定されていないので、簡単に大容量ストレージを用意することができます。
無制限ストレージが一番の特徴でもあるboxで、データ保存に困らない環境を作りましょう。
#2:確かなセキュリティ機能で大切なファイルを管理できる
boxのセキュリティ機能は他のサービスと比べて目を見張るものがあります。
世界中の企業で導入されているにもかかわらず、大きなセキュリティ事故が発生していないため、情報漏洩などの危険性も低いのです。
もちろん、今後そういった事故が起こらないとは言えませんが、これほどの実績があればセキュリティ面で不安を抱えることも少ないですし、安心して導入できるのではないでしょうか。
企業の大切な情報を守るためにも、boxは心強い存在となるでしょう。
#3:個人向けプランが少ない
boxの個人向けプランは、無料のプランとPersonal Proのみとなっています。
無料プランは誰でも使えるため、実質1つしか個人向けのプランがないというのは、やや選択肢が狭まる要因となるでしょう。
boxは元々企業向けのオンラインストレージとして開発されたため、このようなプラン構成となっているのは仕方ありません。
とはいえ、優秀な機能を備えていることもあり、個人向けプランで容量のバリエーションが幅広く設定されていれば便利だと感じます。
個人では100GBのストレージが用意されたプランのみ契約可能なので、様々な面から検討して使うようにしましょう。
オンラインストレージの更なる機能を詳しく知りたいという方はこちらの記事もご覧ください。
(2)Google Drive
2番目におすすめのオンラインストレージはGoogle Driveです。
Googleが提供しているオンラインストレージで、無料プランはGoogle Drive、有料になるとGoogle Oneという名前に変わります。
また、企業でGoogle Driveを使いたい場合は、G Suiteというビジネス用のグループウェアツールを契約することで、容量が無制限のストレージを使用できるようになるのでそちらがおすすめです。
#1:プラン別の料金とストレージ容量を紹介
まずはプラン別の料金を紹介します。
プラン | 料金 | 容量 |
Google Drive | 無料 | 15GB |
Google One | 月額250円/年間2,500円 | 100GB |
Google One | 月額380円/年間3,800円 | 200GB |
Google One | 月額1,300円/年間13,000円 | 2TB |
Google One | 月額13,000円 | 10TB |
Google One | 月額26,000円 | 20TB |
Google One | 月額39,000円 | 30TB |
G Suite Basic | 月額680円 | 30GB |
G Suite Business | 月額1,360円 | 無制限 |
G Suite Enterprise | 月額3,000円 | 無制限 |
参考文献:https://one.google.com/about https://gsuite.google.com/intl/ja/pricing.html#choose-an-edition
様々な容量のプランが用意されているため、多くのニーズに応えることができます。
年間契約をすると1ヶ月あたりの料金が多少安くなるので、本格的に導入する場合はそちらがおすすめです。
#2:Googleのサービスと連携できる
Google Driveは、Googleが提供しているオンラインストレージというだけあって、他のGoogleのサービスと非常に互換性が良いという特徴を持っています。
GmailやGoogleドキュメント、Googleフォトなどとの速やかな連携機能により、シームレスな作業を行なうことができるでしょう。
また、Googleのサービスを業務に取り入れているという企業も多いと思うので、そういった企業にもGoogle Driveによるデータ管理はおすすめです。
#3:無制限ストレージを開放する条件が若干複雑である
Google Driveには、容量が無制限のストレージを使えるプランが存在します。
しかし、実際はG SuiteというGoogleのグループウェアツールを5名以上で契約することが無制限ストレージ開放の条件となっており、少し条件が複雑なのがネックです。
とはいえ、企業向けのG Suiteを使えば、よりセキュリティ効果の高いGoogleのサービスを扱えるようになるので、Google Driveも含めて業務に活用してみてはいかがでしょうか。
(3)Dropbox
3番目におすすめのオンラインストレージはDropboxです。
アメリカのDropbox,incが提供しているオンラインストレージで、数あるサービスの中でも定番のサービスと言えるでしょう。
5億人以上のユーザーが使用しており、近年では企業に特化したプランが提供されるようになりました。
#1:プラン別の料金とストレージ容量を紹介
まずはプラン別の料金を紹介します。
Dropbox以外のサービスも含め、年間契約の方が1ヶ月あたりの料金が安くなるので一定期間契約するなら年間契約がおすすめです。
プラン | 料金 | 容量 |
Basic | 無料 | 2GB |
Plus | 年間契約1,200円/月 月額1,500円 |
2TB |
Professional | 年間契約2,000円/月 月額2,400円 |
3TB |
Business standard | 年間契約1,250円/月 月額1,500円 |
5TB |
Business Advanced | 年間契約2,000円/月 月額2,400円 |
無制限(条件あり) |
Business Enterprise | 要問い合わせ | 無制限(条件あり) |
参考文献:https://www.dropbox.com/ja/individual/plans-comparison https://www.dropbox.com/ja/business/plans-comparison
Dropboxのビジネスプランでは、容量無制限のオンラインストレージが提供されているため、データ保管に困っている方には特におすすめです。
条件として5名以上で契約する必要はありますが、チームの更なる連携や業務の効率化にも役立てられますのでぜひ検討してみてください。
#2:様々なビジネスツールとの連携機能でより効率的な作業が行える
Dropboxは多くのビジネスツールと連携しています。
例えばOffice365やZoom、Slackといった、ビジネスシーンで活躍するツールとの連携機能により、ファイル共有の更なるスピード化や、Web会議への迅速な参加など、仕事の効率を高める効果に期待できます。
Dropboxを使用すれば、日常の様々な場面で生産的な作業を実現できるでしょう。
#3:無料版は使える容量が少ない
Dropboxの無料版は、他のサービスの無料版と比べて使える容量が少ないです。
多くのサービスでは5~10GB程度のストレージが用意されているのに対し、Dropboxは2GBしか使用できないため、写真などを保存するとすぐに容量が圧迫されてしまいます。
業務に導入する場合は、有料プランを契約して十分な容量を確保して利用するようにしましょう。
(4)OneDrive
4番目におすすめのオンラインストレージはOneDriveです。
マイクロソフト社が提供しています。
ビジネスプランには容量が無制限のストレージが用意されているため、データ保存に関するトラブル解決に役立つでしょう。
#1:プラン別の料金とストレージ容量を紹介
まずはプラン別の料金を紹介します。
プラン | 料金 | 容量 |
Basic | 無料 | 5GB |
OneDrive 100GB | 月額224円 | 100GB |
Office 365 Solo | 年間契約12,984円 | 1TB |
OneDrive for Business(Plan1) | 年間契約540円/月 | 1TB |
OneDrive for Business(Plan2) | 年間契約1,090円/月 | 無制限(条件あり) |
Office 365 Business Premium | 年間契約1,360円/月 | 1TB |
参考文献:https://products.office.com/ja-jp/onedrive/compare-onedrive-plans?activetab=tab:primaryr2
他のサービスと比べて、価格が安い傾向にあります。
ストレージ容量も多いため、スムーズなデータ保存に役立つでしょう。
#2:WindowsやOffice365との相性が良い
OneDriveはマイクロソフト社提供のサービスというのもあり、WindowsやOffice365との相性は良いです。
そして、職場などがWindowsユーザーの多い環境である場合は他のサービスと比べて契約料金が安いこともあり特に導入しやすいというメリットがあります。
既にOffice365といったサービスを導入して業務を行なっている場合は、OneDriveによってよりスムーズなデータ管理を行えるでしょう。
#3:コスパはあまり良くない
他のサービス、特にG Suiteと比べると、OneDriveのコスパは高いとは言えません。
G Suiteは月額680円のプランでGoogleのサービス全てを使えるのに対し、OneDriveでOffice機能を開放するには1,360円のプランを契約する必要があります。
既にOfficeアプリを導入している場合であれば1TBクラスのストレージを使えることもあってお得ですが、ファイル保存機能以外の付加価値を求める場合は、OneDriveでは少し物足りなさを感じる場合があるので注意してください。
3.法人利用ならboxがおすすめ
法人利用ならboxをおすすめします。
様々な企業が業務に導入しているほどのセキュリティを誇るboxを導入することで、企業の大切な情報をより安全に管理することができます。
他のオンラインストレージサービスもセキュリティ機能に力を入れていますが、アメリカの政府機関も使用しているboxのセキュリティはやはり頭一つ抜けていると言えるでしょう。
また、データの保存以外にも作業フローをより効率化できる機能も備わっているため、boxの導入は社内の業務改善に大きく役立ちます。
4.個人利用であればGoogle Driveがおすすめ
個人利用であればGoogle Driveをおすすめします。
Google Driveは、Googleアカウントを作成するだけで簡単に使用し始められるという点がおすすめです。
また、無料プランでも15GBのストレージを使うことができますし、他のGoogleサービスと素早く連携できるので、日常のどんなシーンでも活用しやすいという点がメリットとして挙げられます。
ストレージ容量も300TBまでの増量に対応しているため、データ保管にも優れていると言えるでしょう。
Googleドキュメントで作成した文書などはストレージを圧迫しないという点もメリットで、使い方によっては無料でも実質無制限でストレージを使うことが可能です。
Google Driveを活用して、上手なデータ管理を行いましょう。
5.オンラインストレージを比較する際のポイント5つ
ここでは、オンラインストレージを比較する際のポイントを5つ紹介します。
以下のポイントを意識しながらオンラインストレージを比較し、あなたやあなたの職場にピッタリのオンラインストレージを見つけてください。
- 保存容量
- コスト
- ファイル保存以外の機能
- セキュリティ
- 使いやすさ、操作性
順に説明します。
(1)保存容量
オンラインストレージを比較する際の1つ目のポイントは、保存容量です。
それぞれのサービス、またプランによって保存容量が違います。
より多くのファイルを保存したいという場合は、容量が無制限のストレージを使える無制限プランを契約すると良いでしょう。
また、アップロード容量を確認することも大切で、普段から大きなデータを扱っているという場合は5GB程度のアップロード容量に対応しているツールを選ぶと問題なく業務を進めることができます。
(2)コスト
オンラインストレージを比較する際の2つ目のポイントは、コストです。
オンラインストレージサービスは、容量が大きいほど価格も高くなります。
できれば安くてストレージの容量が多いサービスを契約したいですよね。
しかし、価格が安いという理由だけで契約に進んでしまうのは少しリスキーです。
オンラインストレージには、ファイル保存機能以外にも多くの機能が備わっているため、オンラインストレージを業務でどのように活用したいか考えた上で契約を行なう必要があります。
容量の多さ、そしてそれ以外の機能などもしっかり確認した上で、コストパフォーマンスが高いツールを選べるとコストカットや、業務改善、向上が期待できるでしょう。
(3)ファイル保存以外の機能
オンラインストレージを比較する際の3つ目のポイントは、ファイル保存以外の機能についてです。
オンラインストレージの中心機能はファイルをクラウド上に保存できることですが、それ以外にも業務で活用できる機能が複数備わっています。
保存ファイルを簡単に複数人と共有し、そのファイルを共同で編集できる機能から、スマホやタブレットといった複数のデバイスを使って外出先からでもファイルを確認できる機能など、業務効率を改善する機能が搭載されています。
また、他のビジネスツールとの連携機能が搭載されていれば、更に利便性が高くなり、業務効率化を図ることができます。
オンラインストレージを比較する時は、ファイル保存機能以外の機能にも目を向けて、業務にどう活かせるか、社内の既存のビジネスツールとの連携ができるか具体的に想定できると良いでしょう。
(4)セキュリティ
オンラインストレージを比較する際の4つ目のポイントは、セキュリティです。
企業や個人の情報を大量に保存するオンラインストレージには、強いセキュリティ機能を求める必要があります。
例えば、扱うデータが暗号化されるツールであればデータをハッキングから守ることができますし、ログ機能があればファイルにいつ誰がアクセスしたか確認可能です。
このように十分なセキュリティ機能が搭載されていると、第三者からの不正アクセスを素早く把握し、対処することができます。
サービス提供会社が取り入れているセキュリティ対策と、ツールそのものに備わっているセキュリティ機能の2点を確認することで、データをより安全に管理できるのです。
情報の流出を防ぎ、企業の損失を招かないためにもオンラインストレージを比較する際にはセキュリティ面にも注意しましょう。
(5)使いやすさ、操作性
オンラインストレージを比較する際の5つ目のポイントは、使いやすさ、操作性です。
いくらストレージ容量が多くても、操作が難しくて使いにくい場合は、業務にも支障をきたす場合があります。
オンラインストレージを選ぶ際は、誰でも直感的に使うことができるか、また簡単にログインできて、ファイルへのアクセスも素早く行えるかなどに注意して、それぞれのサービスを比較するようにしましょう。
多くのサービスは1ヶ月程度の無料トライアルを行っているので、まずは無料でツールを利用し、操作性を確認してみることもおすすめです。
また、スマホやタブレットなど、モバイル版のアプリを通してファイルにアクセスできるかという点も、社外で業務を行なうには大切なポイントとなっています。
期間内に解約すれば料金も発生しないので、実際の操作性を確かめ、社内ですでに使用しているビジネスツールとの連携面なども考慮し、比較していきましょう。
無料オンラインストレージを選ぶ際の注意点を紹介しているので、ぜひご覧ください。
まとめ
今回は、おすすめのオンラインストレージ4つの比較について、また、オンラインストレージを比較する際の注意点を5つ紹介しました。
オンラインストレージサービスの多くは、ファイル保存機能以外にも、業務を効率的に進めるための機能が複数備わっています。
それぞれのサービスの付加価値を見極め、あなたやあなたの職場に合っているサービスを見つけましょう。
コストやセキュリティ、操作性など、多角的な視点からサービスを比較し、ぜひ業務で活用できるようにしてください。