「容量を気にせずデータを保存したい!」
「容量が無制限のオンラインストレージはあるの?」

在宅勤務・リモートワークがスタンダードになっている中で、業務に使っているパソコンなどの保存容量に困っており、解決策を探している方は多いでしょう。

実は、無制限のオンラインストレージを導入することで、このような問題は解決することができるのです。

今回は、使用可能容量が無制限のオンラインストレージを、無料プランと有料プランに分けて紹介していきます。

導入の際の注意点なども紹介するので、この記事を参考に無制限オンラインストレージの導入を検討してみてください。

リモートワーク環境、在宅勤務環境でオンラインストレージに並んで重要になる、ZoomなどのWeb会議システム最新比較の記事で解説しています。

1.有料で使える容量無制限オンラインストレージ4サービス

ここでは、有料で使える容量無制限オンラインストレージを4つ紹介します。

様々な点から見て、あなたのニーズに合ったサービスを見つけてください。

オンラインストレージについてや導入メリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

以下の4つが有料で使える容量無制限オンラインストレージです。

  1. box
  2. Google Drive
  3. Dropbox
  4. OneDrive

おすすめの順に説明します。

(1)box

1番におすすめする有料の無制限オンラインストレージはboxです。

boxで容量が無制限のストレージを提供しているのは、businessプランのうち、Business、BusinessPlus、Enterpriseの3つです。

この3つのプランは、これから紹介するオンラインストレージのように一定の条件を満たすことで容量が無制限になるのではなく、最初からストレージの容量が無制限となっています。

ちなみに個人プランでの最大容量は100GBとなっていて、月1,200円で契約できます。

boxは無制限ストレージの提供が一番の特徴とも言え、多くの企業が無制限ストレージを求めて業務に導入しているほどです。

セキュリティが強固な部分も売りの一つなので、たくさんの保存データをより安全に管理できるboxを導入し、様々な働き方を実現してみてはいかがでしょうか。

料金
1,800円(月額)
3,000円(月額)
要問い合わせ

参考文献:https://www.box.com/ja-jp/pricing

Enterpriseプランには、セキュリティを細かに設定できる機能や、プロセスを自動化して作業をより効率良く進める機能などが備わっています。

安全に効率良く業務を進めていきたい場合はboxに問い合わせを行い、Enterpriseプランの契約を検討してみてください。

(2)Google Drive

2番におすすめする有料の容量無制限オンラインストレージはGoogle Driveです。

正確に言えば、G suiteというGoogle提供のグループウェアツールを5名以上で契約することで、容量が無制限のGoogle Driveを使えるようになります。

プランは、BusinessとEnterpriseから選ぶことができ、どちらのプランも5名以上で契約しないと、1ユーザーあたりの使用可能容量が1TBに制限されてしまうので注意しましょう。

また、個人向けのGoogle Driveには、月39,000円で30TBのストレージを購入できるプランもあります。

使用人数や容量など、状況に応じて最適なプランを選択できるようにしてください。

G suiteを契約すると、Google Driveだけでなく、GmailやGoogleドキュメントといった本来無償で提供されているGoogleのサービスを、ビジネス用のセキュリティ性が高い状態で使うことが可能となります。

G suite内のGoogleサービスは、Google Driveも含めて企業で使用することにより適したバージョンとなっているのです。

無制限のストレージが使えて、更に企業向けのGoogleサービスも提供されるG suiteで、業務改善を図っていきましょう。

容量無制限プラン 料金
G Suite Business 1,360円(月額)
G Suite Enterprise 3,000円(月額)

参考文献:https://one.google.com/about https://gsuite.google.com/intl/ja/pricing.html#choose-an-edition

G Suite Enterpriseの方は、Businessと比べてセキュリティ機能がより強固になっています。

たくさんのデータを更に安全な環境で保管したいという方はEnterpriseを選ぶと良いかもしれません。

(3)Dropbox

3番におすすめする有料の容量無制限オンラインストレージはDropboxです。

Dropboxの企業向けプランである「Dropbox Business」のAdvancedと、Enterpriseという2つのプランどちらかを契約することで、使用可能容量が無制限のオンラインストレージを手に入れることが可能です。

ちなみに個人向けプランでは、月2,400円(年間24,000円)で最大3TBのストレージを使用できるプランがあります。

個人で使う場合や、3TBも容量があれば十分という方はそちらを利用すると良いでしょう。

Advancedプランを契約すると、まず始めに契約ユーザー数×1TBが最低3名以上で構成されるチームに提供されます。

その後、空き容量が少なくなった場合はシステムが自動的に容量を追加するので、容量が少なくなった際にユーザーが追加で何か行なう必要はありません。

Enterpriseを契約したいという場合は、Dropboxのサイトより直接問い合わせを行なってください。

Dropboxの有料プランを契約すれば、簡単に容量の上限を増やせて、データ保存による問題を解決することができます。

容量無制限プラン 料金
Business Advanced 2,000円(年間契約の1ヶ月あたり)/2,400円(月額)
Business Enterprise 要問い合わせ

参考文献:https://www.dropbox.com/ja/individual/plans-comparison https://www.dropbox.com/ja/business/plans-comparison

Enterpriseプランでは、「エンタープライズモビリティ管理」という機能が備わっており、この機能によって業務で使用するスマホやタブレットといった端末を管理することで、情報漏洩などのリスクを更に回避することができます。

より高度な機能が搭載されているEnterpriseプランで、安全なデータ管理を行いましょう。

(4)OneDrive

4番におすすめする有料の容量無制限オンラインストレージはOneDriveです。

OneDriveでは、一般法人向けのOneDrive for Businessのプラン2を契約することで無制限ストレージを扱えるようになります。

また、家庭向けプラン(個人向け)では、月1,284円(年間12,984円)のプランで最大1TBのストレージが使用可能です。

OneDriveのこれらのプランはDropboxと同様、容量無制限のストレージを開放するためには、5名以上でプランを契約しなければならないという条件があるので注意しましょう。

5名以下だと、個人で使えるストレージ容量は1TBに制限されてしまいます。

OneDriveでも無制限のストレージを開放するには条件があることに注意した上で契約を検討してみてください。

料金
1,090円/月相当(年間契約)

参考文献:https://products.office.com/ja-jp/onedrive/compare-onedrive-plans?activetab=tab:primaryr2

ここでは、容量無制限のオンラインストレージについて紹介しましたが、こちらの記事では価格や、他機能など容量以外のポイントから各サービスを比較しているので参考にしてみてください。

2.無料で使える容量無制限オンラインストレージ

ここでは、無料で使える容量無制限オンラインストレージを紹介します。

無料で使えるオンラインストレージは非常に少ないため選択肢も限られてしまいますが、効果的に使用できるサービスがあるのでぜひ業務に導入してみてください。

(1)Firestorage

無料で使える容量無制限オンラインストレージは、Firestorageです。

Firestorageは、これまで紹介したサービスとは少し毛色の違うオンラインストレージとなっています。

このサービスは、公式サイトへファイルをアップロードした際に発行されるURLを保管しておくことで、いつでもファイルにアクセスできる状況を作るという仕組みです。

発行されたURLをファイルを共有したい相手に送ることで、相手もFirestorageからファイルをダウンロードできるようになります。

ツールなどを使うより少し手間がかかりますが、無料で利用でき、ツールのインストールも必要もないので簡単に業務に導入できるでしょう。

また、有料会員になると、最大10GBのファイルを転送できるのもポイントの一つです。

他のオンラインストレージサービスでも、10GBのファイル転送に対応しているサービスは少ないため、作業の効率にも役立てることができます。

会員登録をしなくても使用できますが、無期限の保存機能を解放したり、ファイル管理をより行いやすくするために、登録して使用し始めることがおすすめです。

無料で使えるFirestorageで、データ保存によるストレスをなくしていきましょう。

3.容量無制限オンラインストレージの導入時の注意点6つ

ここでは、容量無制限オンラインストレージを導入する際の注意点を6つ紹介します。

それぞれのポイントを抑え、実際に導入した後にトラブルが起こらないようにしてください。

以下の6つが注意点です。

  1. 無制限ストレージの開放条件を確認する
  2. 使用目的を再確認する
  3. 無料トライアルなどで体験してみる
  4. 無制限でも保存しすぎるとツールの動作が遅くなる場合もある
  5. サポート対応を確認する
  6. 万全なセキュリティ対策がなされているか

順に紹介します。

(1)無制限ストレージの開放条件を確認する

容量無制限のオンラインストレージを導入する際の1つ目の注意点は、無制限ストレージの開放条件を確認することです。

多くのオンラインストレージサービスでは、容量が無制限のストレージ機能を解放するために一定の条件を満たす必要がある場合が多いです。

ほとんどのサービスでは、〇名以上で契約することが容量無制限のストレージを開放するための条件となっています。

そのため、無制限ストレージ利用のために契約を行なう際には、それぞれのサービスで満たさなければならない条件が存在しているか必ず確認するようにしましょう。

契約してから無制限ストレージが使えないことに気づくことのないよう注意してください。

(2)使用目的を再確認する

容量無制限のオンラインストレージを導入する際の2つ目の注意点は、使用目的を再確認することです。

どのプランでも言えることですが、オンラインストレージを契約する前には必ず使用目的を再確認しましょう。

必要以上の機能を備えたプランを契約していないか、サービスの機能を使い切れるかなど今一度確認することで、無駄な出費を防ぐことが可能です。

容量無制限のストレージを提供しているプランとなると、他のプランなどと比べて料金も高くなったり、条件などもついてきます。

今使っているストレージから、不必要なファイルなどを削除することで空き容量が増えることもあるので、慎重に検討を進め、契約するようにしましょう。

(3)無料トライアルなどで体験してみる

容量無制限のオンラインストレージを導入する際の3つ目の注意点は、無料トライアルなどで体験してみることです。

多くのサービスでは、大体1ヶ月程度の無料トライアルが体験できるようになっています。

無料トライアルを使用することで、契約を検討していたサービスがあなたの職場や働き方に合っているか確認でき、先述したように本当に無制限のストレージが必要か確かめることも可能です。

機能にも満足し、そのまま導入したいと思った場合は簡単に有料プランに移行できますし、逆に他のサービスも使ってみたいと感じた場合は、無料トライアルが終了する前に解約手続きを行なえば料金は発生しません。

無料で体験できるサービスはぜひ活用し、オンラインストレージ選びの参考にしてみてください。

(4)無制限でも保存しすぎるとツールの動作が遅くなる場合もある

容量無制限のオンラインストレージを導入する際の4つ目の注意点は、無制限でも保存しすぎるとツールの動作が遅くなる場合もあることです。

容量が無制限のストレージとはいえ、あまりにも多くのファイルを保存しすぎると、ツールの動作が重くなり、業務に支障をきたす可能性があります。

Dropboxによると、保管しているファイルが30万件を超えると、Dropboxのパフォーマンスが低下することがあり、原則1台あたり100万件以上のファイルを保管するのは快適な使用を行なうためにも推奨されていません。

これはパソコンの機能によって左右されることですが、あまりにもたくさんのファイルを保存すると、無制限ストレージでもファイル保存に問題が発生する可能性があることを理解しておくと良いでしょう。

あくまでこれはDropboxの例ですが、他のサービスを使う際にも注意点として確認してください。

(5)サポート対応を確認する

容量無制限のオンラインストレージを導入する際の5つ目の注意点は、サポート対応を確認することです。

オンラインストレージを使っていて、不具合やトラブルに巻き込まれることがまったくないとは言い切れません。

自分達で解決できる程度のトラブルであればさほど問題ありませんが、中には解決が難しく、業務に支障をきたしてしまう場合もあります。

その際、頼りになるのが専用のサポートセンターの存在です。

電話やメールで相談することで解決方法がわかるので、万が一ツールの不具合に見舞われてもすぐに業務に復帰することができます。

オンラインストレージを導入する際には、それぞれのサービスが専用窓口を設けているか確認するようにしましょう。

(6)セキュリティ対策を確認する

容量無制限のオンラインストレージを導入する際の6つ目の注意点は、万全なセキュリティ対策がなされているかです。

様々なデータを保存するオンラインストレージは、情報の漏洩を防ぐためにもセキュリティ機能が強固でなければなりません。

例えば、管理者によるアクセス制限機能は、ファイルへのアクセスを一部のユーザーに限定することで機密情報の漏洩を防ぐ効果があります。

他にもログ管理といって、ファイルにいつ誰がどのタイミングでアクセスしたか監視できる機能など、保存データを安全に管理できる機能が備わっているツールを選ぶことで、トラブルを防ぐことが可能です。

オンラインストレージを提供している企業がどんなセキュリティ対策を行なっているか確認し、より安全にデータを保管できるツールを選択できるようにしましょう。

まとめ

今回は、容量が無制限のオンラインストレージサービスをいくつか紹介しました。

無制限オンラインストレージを開放するには条件などがついている場合もありますが、無制限のストレージを導入することでデータ保存が楽になり、業務にも良い影響を与えられるでしょう。

しかし、近年では無制限のオンラインストレージを提供しているサービスがどんどん減っていることもあり、現在提供されているプランも突然終了する可能性がゼロではないです。

そのため、無制限オンラインストレージを導入する際にはより力を入れて検討していくことをおすすめします。

この記事で紹介した導入の際の注意点なども参考にし、あなたの職場にピッタリのオンラインストレージを見つけ、業務に役立ててください。

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