「PPC広告ってどのようなサービスなの?」
「PPC広告を利用するとどのようなメリットがあるの?」
デジタルマーケティングの手法の1つであるPPC広告が気になっているけど、一体どのようなサービスなのか分からない人もいますよね。
実はPPC広告を利用することで、ターゲットを絞って商品やサービスを効果的にプロモーションできるようになるのです!
本記事では、PPC広告の料金システムや種類、メリットを紹介します。
最後には運用の仕方も紹介するので、この記事を読めばPPC広告の知識を深めて、目的をもってPPC広告を活用できるようになりますよ!
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1.PPC広告とは
PPC広告とはPay Per Click 広告の略称で、ユーザーがクリックする度に料金が発生する広告のことです。
デジタルマーケティングにおいて一般的に利用されている手法で、PPC広告を利用すれば認知の低い企業でも大手の企業に対抗できるようになるでしょう。
代表的なサービスに、Google 広告(旧称はGoogle AdWords)やYahoo!広告(旧称 Yahoo!プロモーション広告)などがあります。
PPC広告を始めるなら、これら2つのサービスを利用するとよいでしょう。
2.PPC広告の種類
PPC広告は大きく以下の2つに分けることができます。
それぞれ向いている商材があるので、プロモーションしたい商品やサービスによって使い分ける必要があります。
順に説明するので、どういった目的で利用するのかイメージしながらチェックしましょう。
(1)リスティング広告
リスティング広告は、ユーザーのWeb上の行動に関連して表示される広告です。
ユーザーの検索結果や閲覧内容に関連性のある広告が表示されるので、広告主は見込み顧客を自社サイトやランディングページに誘導することができます。
リスティング広告は以下の2つに分類可能です。
- 検索連動型広告
- コンテンツ連動型広告
出稿内容によって使い分ける必要があるので、リスティング広告を利用するときはどちらがプロモーションに向いているのか検討してからにしましょう。
#1:検索連動型広告
検索連動型広告は、ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードに関連性のある広告が表示される仕組みです。
検索結果ページ上部に設けられている広告欄に表示させることができるので、ユーザーの流入が期待できます。
設定をするだけで簡単に出稿できるので、初めて広告運用をする人でも簡単に成果を出すことが可能です。
広告初心者でも使いやすく、世間では「リスティング広告=検索連動型広告」の認識が強まっていることから、リスティング広告を利用する企業の多くは検索連動型広告を採用している傾向があります。
検索結果に表示される広告なので、自社のWebサイトやランディングページを持っている企業や店舗におすすめです。
キーワード検索から流入してくるので、アクセス数だけでなく成約率の向上も期待できるでしょう。
#2:コンテンツ連動型広告
コンテンツ連動型広告は、検索エンジンのメールやニュースサービス、パートナーサイトの広告欄に表示される広告です。
Googleから配信されるメールやYahooのニュースサイトなどで広告を見たことがある人は多いのではないでしょうか。
パートナーサイトには、ニュースサイトやQ&Aサイト、ブログコンテンツなどが該当します。
検索連動型広告はテキスト広告を掲載しますが、コンテンツ連動型広告はテキストだけでなく、画像や動画などのイメージ広告も掲載することが可能です。
ユーザーに視覚的に商品やサービスをアピールすることができるので、見込み顧客に商品やサービスへの興味を抱いてもらった状態で自社サイトに誘導することができるでしょう。
また、コンテンツ連動型広告には、1度サイトに訪れたユーザーを追跡して再流入してもらうために広告を配信する追跡型広告があります。
追跡型広告を利用すれば、離脱したユーザーを自社サイトに引き戻す効果が期待できるでしょう。
コンテンツ連動型広告は、視覚的にアピールしやすい商品を販売したい企業や店舗におすすめです。
なお、コンテンツ連動型広告の表示先をまとめたので、利用するときの参考にしてください。
検索エンジン | 広告表示先コンテンツ |
---|---|
Gmail、Googleマップ、YouTube、goo、BIGLOBEなど | |
Yahoo!JAPAN | Yahoo! ニュース、All About、OKWave、Mapion、毎日新聞など |
(2)ディスプレイ広告
ディスプレイ広告はユーザーの行動に関係なくWebサイトなどの広告枠に表示される広告のことです。
バナー広告とも言われることがあり、画像をクリックすることで広告主のWebサイトやランディングページに移動させることができます。
リスティング広告のように配信するユーザーを絞って展開するのではなく、関心が薄い層にも満遍なく広告を配信することが可能です。
しかし、広告から流入してきたユーザーは目的や興味を持っていない場合が多いので、成約率を高めるための手段としては不向きと言えるでしょう。
ディスプレイ広告は、商品やサービスの認知度を高めたい企業や店舗におすすめです。
3.PPC広告の料金システム
PPC広告の料金システムはシンプルです。
「ユーザーが広告をクリックした回数×クリック単価」で算出することができます。
クリック単価は対象となるキーワードや競合数によって変動するので、10円未満のときもあれば1,000円を超えるときもあるのです。
知名度や消費者の必要性が高ければ単価は安くなりますし、競合に比べて力が弱かったり需要が低かったりすると、単価が高くなります。
GoogleやYahooでは、それぞれのツールでクリック単価を調べることができるので、出稿する前にチェックしておきましょう。
なお、クリックごとに課金されていくので、上限を設けなければ延々と広告費が蓄積されてしまいます。
そのため、予算を設定して広告費の上限を設けておきましょう。
4.PPC広告の6つのメリット
PPC広告にはいくつかのメリットがあります。
今回紹介するメリットは以下の6つです。
PPC広告を利用することで、どのようなメリットがあるのか把握しておきましょう。
それでは、順に説明します。
(1)初期費用が安い
PPC広告は料金の仕組み上、初期費用が少なくて済みます。
発生する料金は、ユーザーがアクセスしたときに発生するので、すぐにお金が必要というわけではありません。
最初は予算を低く設定しておき、アクセス数や売上が増加するにつれて上限を上げればよいでしょう。
(2)パソコンとネット環境があれば誰でも利用できる
PPC広告はパソコンとインターネット環境下であれば、誰でも簡単に広告を掲載できます。
ガイドラインの規約に則った業種や広告内容であれば、出稿設定をするだけですぐに掲載可能です。
専門的な知識は必要ないので、パソコン初心者でもデジタルマーケティングの手法として活用できます。
(3)費用対効果が高い
広告を掲載するだけでは広告費が発生しないので、費用対効果が高いです。
マスメディアや交通機関の広告は掲載するだけで多額の費用が発生します。
また、オフライン広告は成果の可視化が難しいので、費用対効果の実績を把握できません。
PPC広告を利用すれば、広告が成果にどのような影響を与えるのか確かめることが可能です。
(4)出稿後も編集できる
出稿後、いつでも広告内容を編集できる点もメリットの1つです。
マスメディアや交通機関広告は1度掲載すると、緊急事態時以外は変更することができません。
しかし、PPC広告はユーザーのリアクションを見ながら、ニーズに合わせて広告文やデザインなどを規定範囲内で変更することが可能です。
クリック率が著しく低かったり、成約に結びついていないクリック数が多かったりしたときに、いつでも広告を見直すことができるので、広告運用の経験がない人でも使いやすい広告でしょう。
(5)データの可視化ができる
費用対効果やWeb上のユーザー動向などのデータを可視化することができます。
どの広告がどういった人にどのような影響があるのかが見えれば、広告を効率良く運用できるようになるでしょう。
PPC広告は広告を運用する上で重要なデータを収集できるため、ユーザーや市場の調査にも有効です。
業界や市場の情報が不足している企業や店舗は、PPC広告を利用して業務改善に活用しましょう。
(6)知名度が低くても太刀打ちできる
PPC広告を利用することで、知名度に関係なくオンライン上で広告を表示させることができます。
知名度が高い企業やWebサイトに対抗するために、クリック単価が上がり多少予算がかかる可能性はあるでしょう。
しかし、知名度が低い中小企業や店舗が大企業や有名店舗に太刀打ちできる方法の1つなので、すぐに成果を上げたい場合に有効です。
起業したばかりの人や新しく店をオープンさせた人でも、PPC広告を使えばWebサイトへのアクセス数や成約件数を上げることができるので、少しでも早く実績を上げたい人は利用してみましょう。
5.PPC広告利用の3つの注意点
PPC広告を利用するときに注意しなければならないことがあります。
頭に入れておくべき注意点は以下の3つです。
メリットばかりに着目しがちですが、注意点を把握しておかなければ痛い目を見ることもあります。
順に紹介するので、PPC広告を利用するときにどのようなことに気をつけなければならないのか覚えておきましょう。
(1)クリック単価が高くなっている
PPC広告の利用者が増えたことから、クリック単価が高くなっています。
クリック単価が高ければ広告が優先的に表示されるようになるので、予算に余裕のある企業や店舗がクリック単価を高く設定しがちです。
競合に合わせてしまうと予算を上回ってしまうこともあるので、クリック単価の把握はしておきましょう。
(2)アクセス数ではなく成約率に着目する
PPC広告を利用すれば自然と自社サイトへの流入数もアップしますが、アクセス数の増加に満足してはいけません。
アクセス数が増加したからといって、売上に直結するかどうかは不明です。
ランディングページへのアクセス数が増加すれば成約数は増えるかもしれませんが、費用対効果を踏まえると、赤字になることもあります。
アクセスされるたびに広告料金が発生されることを考えると、むやみにアクセス数を増加させればよいというわけではないでしょう。
重要なのはアクセス数に対する成約件数の割合です。
成約率が高くなれば、それだけ費用対効果が上がり利益が増加しますが、成約率が低ければ、売上よりも広告費が上回り損益が発生します。
PPC広告がいかに成約に結びついているかに着目しましょう。
(3)インターネットを利用しない層にアプローチできない
PPC広告はオンライン上の広告なので、インターネットを利用しない高齢者層などに効果はないでしょう。
広告の配信対象がインターネットユーザーに限定されてしまうので、インターネットに疎い層をターゲットにプロモーションするのであれば、PPC広告の手法は適切ではありません。
PPC広告は若年層などインターネットサーフィンをしている人に対してプロモーションするときに有効です。
ターゲットによって、プロモーションの方法は使い分けた方がよいでしょう。
6.PPC広告のやり方
PPC広告は利用したいときは、以下の2つのサービスがおすすめです。
GoogleとYahooのどちらの検索エンジンに広告を出稿するかの違いです。
広告を出稿するためには登録が必要なので、まずは登録を済ませましょう。
なお、Yahooの広告についてこちらの記事にまとめているので、あわせてご覧下さい。
まとめ
PPC広告はクリック課金型広告で、リスティング広告とディスプレイ広告の2つに分けることができます。
一般的にはリスティング広告を利用する人が多いですが、広告の目的によって使い分けましょう。
PPC広告を利用することで、広告費を抑えたりデータの可視化ができたりとさまざまなメリットがあります。
しかし、クリック単価に注意しなければならないことやアプローチできる層が限られていることも意識しなければなりません。
今回紹介したメリットや注意点を参考にして、PPC広告で効果的にプロモーションを行いましょう。
なお、PPC広告でアドセンス広告を利用しようと考えている人もいるかもしれません。
PPC広告におけるアドセンス広告の利用についての記事でまとめているので、そちらもご参照ください。
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