「企業が情報システムを扱う場合、セキュリティソフトは絶対に必要なの?」
「セキュリティソフトを導入していないとどのような影響が出るの?」

このように悩んでいませんか?

実は企業が情報システムを扱う際にセキュリティソフトは必須で、セキュリティ対策を施さずに外部からの攻撃を受けた場合には、経営の根幹を揺るがすような大きな問題にまで発展するリスクがあります

今回は、セキュリティソフトの概要やセキュリティソフト未導入の場合に想定される4つの影響を説明するのに加えて、Windows10に搭載されているセキュリティ機能やおすすめのセキュリティソフト2選も紹介します。

この記事を読んでセキュリティソフトの必要性にについて正しく理解し、自社に適したセキュリティ対策を選択することで、セキュリティレベルを高めましょう!

1.セキュリティソフトとは

セキュリティソフトとは、ウィルス対策ソフト・アンチウィルスソフト・ワクチンソフトなどとも呼ばれ、コンピューターのセキュリティを高めるために利用されるソフトの総称です。

セキュリティソフトの主な機能としては、マルウェア(ウィルス・ワームなどのデータ破壊・データ盗難を行うプログラム)の検出・駆除が挙げられます。

具体的には以下のような動作を行います。

  • パターンファイル(ウィルスの特徴を記録したファイル)と実際のデータを比較しウィルスを検出
  • 検査対象となるデータを解析することにより不審な動きやウィルス特有の動きをするプログラムコード検出
  • ウィルス・不審なコードを検出したら駆除や感染元の隔離・削除、もしくは感染元へのアクセスを遮断

最近ではマルウェアの検出・駆除だけでなく、ランサムウェア対策(身代金要求を目的とした不正なプログラム)やファイアウォール(インターネットから社内ネットワークへ侵入する不正アクセスを阻止するツール)などの機能を備えてより広い領域をカバーする製品も多く出ています。

また、外部からの攻撃は日々新しい手口が開発されていくため、それに対抗してセキュリティソフトも頻繁にパターンファイルを更新したり脆弱性を改修することが重要です。

そのため、最近ではほとんどのソフトがインターネットを経由して自動アップデートを行う仕組みを採用しています。

セキュリティソフトの概要についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

このように、セキュリティソフトはコンピューターのセキュリティを高めるためのソフトで、外部からの攻撃に対抗するため頻繁にファイルを更新し最新化しておくことが重要です。

2.セキュリティソフト未導入の場合に想定される4つの影響

セキュリティソフトを導入していない場合に考えられる影響を以下の4点説明します。

  1. 起動しないもしくは重たくなる
  2. ランサムウェアにより金銭を要求される
  3. パソコンを乗っ取られる
  4. 個人情報が流出する

昨今のコンプライアンス重視の風潮からも、企業が十分なセキュリティ対策を実施することなく上記のような問題を発生させた場合、経営の根幹を揺るがすような問題に発展しかねません。

十分なセキュリティ対策を施すためには、不用意に添付ファイルを開くことや不審なページにアクセスすること、外部媒体を安易につなぐことなどを禁止する運用上の注意に加えて、万一ウィルスが侵入したに備えてセキュリティソフトを入れておくことが非常に重要です。

以下に4つの影響について順番に詳細を説明します。

影響1.起動しないもしくは重たくなる

アドセンスアカウントが停められることがある

セキュリティソフト未導入の場合に想定される影響の1つ目に、起動しないもしくは重たくなることが挙げられます。

ある日突然パソコンの電源が入らなくなったり動作が極端に遅くなったりします。

ウィルスが混入されてすぐに影響が出るのではなく、影でこっそりと活動していきなり上記の現象を発生させるため、原因が特定しにくい場合が多いです。

中には、ファイルが破損されてしまい復旧できないケースもあり得ます。

このように、セキュリティソフトが導入されておらず外部からの攻撃を止められなかった場合、コンピューターが起動しないもしくは極端に重たくなり、業務に支障をきたす可能性があります。

影響2.ランサムウェアにより金銭を要求される

セキュリティソフト未導入の場合に想定される影響の2つ目に、ランサムウェアにより金銭を要求されることが挙げられます。

ランサムウェアにかかると自社内のコンピューターが暗号化されて使用不可能になり、身代金(ファイルを元の状態にもどすための金銭)を要求される仕組みです。

実際に身代金を支払うとコンピューターを正常な状態に戻してくれるケースもあるため、被害者の中には身代金を払う人もいます。

しかし、攻撃者がパソコンを確実に復元してくれるという保証はない上に、攻撃者に金銭を支払うことは不正を助長させることにもつながるため、身代金を払うことはおすすめできません。

このように、セキュリティソフトが導入されておらずランサムウェアにかかった場合、コンピュータを暗号化され身代金を要求されてしまう可能性があります。

影響3.パソコンを乗っ取られる

セキュリティソフト未導入の場合に想定される影響の3つ目に、パソコンを乗っ取られることが挙げられます。

例えば、感染したコンピュータに保存されているアドレス帳のメールアドレスに勝手にウィルス付きのメールを送信し、メールの受信者にウィルスを感染させてしまうケースがあります。

また、DDoS攻撃(ウィルスに感染した複数のパソコンから一斉に特定のコンピューターに攻撃をしかけるサイバー攻撃)に利用する攻撃側のパソコンとなってしまい、知らず知らずのうちに加害者になってしまう可能性すらあるのです。

いずれにしろ、パソコンを乗っ取られてしまうと自社に業務上・金銭上の被害が発生するだけではなく、対外的に迷惑をかけてしまう可能性があります。

このように、セキュリティソフトが導入されておらずパソコンを乗っ取られることにより、ウィルスの感染を増大させたりDDoS攻撃の加害者になってしまう可能性があります。

影響4.個人情報が流出する

本格的に導入する前に試してみたい

セキュリティソフト未導入の場合に想定される影響の4つ目に、個人情報が流出することが挙げられます。

感染したコンピュータ内にあるデータを抜き取られることにより、個人情報が流出するのです。

ひどい場合には、パスワードリスト攻撃(同じパスワードを複数サイトで使いまわしているユーザーのデータを利用して他のサイトにも不正にログインされる攻撃)を受ける場合もあります。

この場合は、自社で保有していた個人情報が氏名とメールアドレス程度であったとしても、他のサイトから住所・電話番号・クレジットカート番号などのさらにデリケートな個人情報まで流出させてしまう可能性もあるのです。

このように、セキュリティソフトが導入されておらず外部からの攻撃が防げなかったことにより、自社で保有するデータやそれ以上の個人情報が流出する可能性があります。

3.Windows Defenderを利用すればセキュリティソフトは不要か

おすすめの無料グループウェア5選

Windows Defenderは、Windows10に標準搭載されているセキュリティ機能です。

マイクロソフトが、市販のセキュリティソフトを導入しないユーザーでも最低限のセキュリティを保てるようにする目的で用意した機能で、Windows8から標準で搭載されています。

Windows Defenderは市販のセキュリティソフトの多くが保有する機能と同じく、以下の機能を有しています。

  • ウイルスと脅威の防止
  • アカウントの保護
  • ファイアウォールとネットワークの保護
  • アプリとブラウザーの制御
  • デバイスセキュリティ
  • デバイスのパフォーマンスと正常性
  • ファミリーオプション

また、最近はウィルス検出の性能も上がってきており、第三者評価機関のAV-Comparativesから市販のセキュリティソフトと比べて見劣りしないほどの高い評価を得ています。

ただし、最近のセキュリティソフトでは多くみられる迷惑メール対策やネットバンク保護機能、ID/パスワード管理などといった機能はなく、サポート窓口もありません。

このため、Windows DefenderはIT技術に長けておりセルフチェック・セルフカバーで運用できる人が利用するのには適していますが、初心者やITに疎くセキュリティソフトで全てのセキュリティ対策をカバーしてほしい人には市販のソフトの方がおすすめです。

Windows Defenderについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

4.おすすめのセキュリティソフト2選

最後に、おすすめの有料セキュリティソフトを1つ、無料セキュリティソフトを1つ、それぞれ以下の通り紹介します。

有料ソフトは充実した機能やサポート体制を有する反面コストがかかり、無料ソフトはコストをかけずにセキュリティ対策を講じられる反面有料ソフトに比べて機能やサポートが不足します。

初心者であれば、まずはサポート付きで全体のセキュリティ機能を網羅できた有料ソフトから利用し始めるのがおすすめです。

一方、ITに詳しい方であれば、無料ソフトを利用し、不足する機能を他の無料ソフトや運用で補うことでも高いセキュリティレベルを確保することは可能です。

以下におすすめのソフト2選を順番に紹介します。

(1)有料ソフト「カスペルスキー セキュリティ」

おすすめの有料セキュリティソフトは、カスペルスキーセキュリティです。

カスペルスキーセキュリティは、世界的評価機関のAV-Comparativesが行う性能比較において7年連続1位を誇る、性能の高さが最大の特徴のセキュリティソフトです。

マルウェア対策はもちろんのこと、ランサムウェア対策やネットバンク保護でも高い機能を有します。

また、動作の軽さにおいてもAV-Comparativeのテストで最高評価を獲得しており、高機能と性能の軽さの両方を実現するソフトです。

ライセンス体系にも特徴があり、1台・5台に加えてプレミアム版と呼ばれる同一世帯内で台数無制限に使用できるライセンスが用意されています。

ソフト名 カスペルスキーセキュリティ
価格 3年1台 6,860円
3年5台 9,280円
3年プレミアム 10,805円
対応OS Win,Mac,Android,iOS
備考 30日間無料体験可能

このように、カスペルスキーセキュリティは第三者機関が認める性能の高さと動作の軽さが特徴のセキュリティソフトです。

その他のおすすめ有料セキュリティソフトを知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

(2)無料ソフト「アバスト無料アンチウィルス」

おすすめの無料セキュリティソフトは、アバスト無料アンチウイルスです。

アバスト無料アンチウィルスは、世界最大規模である約4億人のユーザー数を持つアバストソフトウェアが開発しています。

そのユーザー数の多さから、驚異のサンプルを数多くスピーディーに入手することができ、それらのデータを技術やノウハウに反映することが可能です。

その結果、アバストアンチウィルスは、性能において有料版だけでなく無料版においても第三者評価から高い評価を獲得しています。

また、無料版ではネックになりやすい言語サポートに関しても日本語に対応していて安心して利用できます。

ソフト名 アバスト無料アンチウィルス
価格 無料
対応OS Windows

このように、アバスト無料アンチウィルスは性能や言語サポートなど無料ソフトの中で総合的に評価が高いバランスのよいセキュリティソフトです。

その他のおすすめ無料セキュリティソフトを知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

まとめ

この記事では、セキュリティソフトの概要とセキュリティソフト未導入の場合に想定される4つの影響を解説するとともに、Windows10に搭載されているセキュリティ機能やおすすめのセキュリティソフト2選について紹介しました。

企業が情報システムを扱う差にセキュリティソフトの導入は必須で、セキュリティ対策を施さずに外部からの攻撃を受けた場合には、経営の根幹を揺るがすような大きな問題に発展する可能性もあります。

ぜひこの記事を読んでセキュリティソフトの必要性について正しく理解し、自社に適したセキュリティ対策を施すことで、セキュリティレベルを高めてください!

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