「最近競合店舗の集客がSEOのおかげで好調らしいけど、何をやってるんだろう」
「でもSEOがなんなのか、よくわからない・・・」
「最近、SEO集客の営業電話がかかってきて、気にはなっているが外部業者の選び方もわからない」
ウェブ集客の必須対策として挙げられることが多いSEO。
しかし、SEOが具体的に何なのか、自社の集客にどのような効果が期待できるのか、よくわからない経営者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
実はSEOは、正しい知識やコツを身につけて活用すれば、業種や業界を問わずに、低コストで高い効果を期待できる強力な集客ツールです。
SEOでの集客が実現すれば、濃い見込み顧客を自動的、継続的に獲得できるだけでなく、会社の商品やサービスの知名度も飛躍的に上昇します。
デジマチェーンが、SEOとは何か、SEOを集客に使用する費用、メリット・デメリット、効果的にSEOを集客につなげる方法を説明します。
1.SEOとは何か?
SEO(Search Engine Optimization )とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの結果に、自社のウェブサイト(ホームページ・ブログ・ランディングページなど)を上位に表示させることで、効果的に集客を行う技術やサービスです。
SEO集客の魅力は「低予算で、世界中の顧客を、自社のホームページ・ブログ・ランディングページなどに誘導できる」ことでしょう。
検索するすべてのユーザーがターゲットなので、地域や国籍にもしばられません。
SEO集客を学び、キーワードや対策を工夫すれば、世界中の顧客に検索してもらい、情報を届けることが可能です。
2.SEO集客の費用
SEO集客に必要な費用は「ホームページ(ウェブページ)の制作費・運用費」のみです。
ホームページの制作・運用に必要なレンタルサーバー費用とドメイン費用について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
SEO集客の主な施策は、検索エンジンで上位表示される質の高いウェブページの作成やホームページの改善です。
SEO自体は、業者に外注しない限りはお金がかかるものでありません。
しかし、ホームページ(ウェブページ)の作成や改善には多少の費用と知識が必要ですので、多くの経営者は専門業者に外注します。
(1)外注する場合の費用目安
外注する場合の費用目安としては、主に固定報酬と成果報酬の2種類の費用形態があります。
それぞれ説明します。
#1.固定報酬型
SEO対策に関わるすべての業務を委託したい場合には、固定報酬型がおすすめと言えます。
まず調査のための初期費用として5~20万円必要です。
月ごとの費用が20~40万円が相場です。
#2.成果報酬型
難易度の高いキーワードで上位表示させたい場合には、成果報酬型が向いているでしょう。
調査のための初期費用は同じく5~20万円必要となります。
成果報酬型は、依頼したキーワードについて、ネット検索順位で1ページ目(10位以内)に入らせることを条件にする場合が多いです。
1キーワードにつき1.5~30万円を月ごとに支払うのがだいたいの相場となります。
全国の大手SEO対策会社、中小企業向けのSEO対策会社についての記事で特集しています。
3.集客におけるSEOのメリットとデメリット
他の集客方法と同様に、SEOにもメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
質の高い見込み顧客を獲得できる | 検索エンジンの規約変更やペナルティの影響を受ける |
低コストで大きな効果を期待できる | 成果が出てくるまで手間と時間がかかる |
さまざまな層の潜在顧客・見込み顧客に自由自在にアプローチできる | |
SEO施策は会社の資産となる |
それぞれについて説明します。
(1)集客におけるSEOのメリット
SEOを集客に活用するメリットは以下のとおりです。
- 質の高い見込み顧客を獲得できる
- 低コストで大きな効果を期待できる
- さまざまな層の潜在顧客・見込み顧客に自由自在にアプローチできる
- SEO施策は会社の資産となる
SEOで獲得できる見込み顧客は、既に検索アクションを経ているので、購買意欲の高い見込み顧客である可能性が高いです。
SEO集客は、今までの集客方法ではアプローチできなかった顧客と、低コストでつながることができます。
検索エンジンは世界中の人から利用されているので、インバウンドにも強く、地域を問わない幅広い集客が期待できるでしょう。
その一方で、キーワードの工夫次第で、専門分野や特定の情報を求めている人へのアプローチもSEOの得意分野です。
幅広い集客から、特定の地域・専門性が高い分野などのニッチな顧客の集客まで、自由自在にコントロールできるのがSEOの強みになります。
通常の広告では、露出を続けるには広告費用をつぎ込み続けるしかありません。
しかし、SEOは、外部業者にアドバイスを依頼して作成したウェブページであっても会社の資産として残ります。
ですから、SEOに取り組むことは集客に活用できる会社の資産として残るのです。
(2)集客におけるSEOのデメリット
SEOで集客をする際に、気をつけるべきデメリットが以下の2点です。
- 検索エンジンの規約変更やペナルティの影響を受ける
- 成果が出てくるまで手間と時間がかかる
SEOによる集客は、記事の作成など初心者でもはじめられる方法が多い一方、ペナルティなど気をつけるべき点も多数あります。
過去には、Googleに禁止されている方法で検索順位を上げようとしたサイトや、低品質な医療ページがペナルティを受け、大幅に検索順位が下がったことがありました。
また、まじめにSEO対策をしていても、競合が多い場合、なかなか成果が見えにくいことも多くあります。
SEO集客で効果を実践するためには、常に新しい情報を学びながら施策を行う手間と時間が必要です。
4.SEO集客の始め方
まず、自社のビジネスに関連するキーワードを、検索エンジンで検索してみましょう。
自社のページは何位に表示されましたか。
SEO集客で有効な検索順位はせいぜい2ページ目までと言われています。
SEO集客の始め方には、サイトのコーディングやホームページの表示速度の改善など、さまざまな対策が可能です。
まずSEO集客での自社の現状を把握して、以下の効果的にSEO集客する方法を実践しましょう。
5.SEOで効果的に集客する方法
外部エンジニアの手を借りずに、担当者レベルで実践できるSEO施策の中で重要なのは以下の3点です。
それぞれ、なにができるでしょうか?
(1)SEOで用いられる指標を知る
SEOでの集客施策において、多く使われるKPI(指標)としては以下の指標があります。
#1.キーワードの検索順位
検索順位とは、あるキーワードを検索したときに、自社のサイトが表示された順位です。
検索順位は、検索エンジンの複雑なアルゴリズムが、ページの有用性を評価して決定されます。
検索順位が高いほど集客効果も見込めるのです。
キーワードによって難易度は異なります。
SEO集客の効果を実感したいのであれば、最低でも1ページ目の表示(検索順位では最低でも8~10位)を目指しましょう。
#2.ページ表示速度
Googleはページの表示速度が「極端に遅い場合」は、検索順位に影響すると公表しています。
ページの表示速度は、Googleの公式ページ「PageSpeed Insights」で調べることが可能です。
#3.レスポンシブウェブデザイン
レスポンシブウェブデザインは、ウェブサイトを複数のデバイス機器に対応させるためのデザイン手法です。
レスポンシブウェブデザインに基づいて制作されたサイトは、PCから見ても、タブレットから見ても、そしてスマートフォンから見ても、表組や段落が崩れず、ユーザーにとって見やすいサイトになります。
見やすく、操作しやすいサイトにすることはSEO施策にとって基本的、かつ重要なポイントです。
(2)自社のビジネスに関わるキーワードを洗い出す
SEOによる集客で最も基本的な施策は、キーワードに沿って、検索する人の疑問に答える記事を書くことです。
SEO集客を意識した記事を書く前に、まず自社のビジネスに関わるキーワードを洗い出しましょう。
接骨院を例にとると、まずは「接骨院 港区」「接骨院 品川」など、自社のビジネスと地域を掛け合わせたキーワードが一般的です。
次に「接骨院 今日行ける」「接骨院 朝から行ける」など、自社のサービスの特徴を掛け合わせたキーワードもすぐに思い浮かんでくるでしょう。
しかし、「業種 地域」「サービス名 特徴」などのキーワードは、他社もすでにSEO対策を講じている可能性が十分にあります。
「自社のサービスを利用する人がどんなことに困っているのか」「検索する人がどんな情報を欲しがっているのか」を深掘りしながら、さらに詳細にキーワードを書き出しましょう。
しかし、なんのヒントもないところから、SEO施策に効果的なキーワードを探すのは大変です。
キーワードの洗い出しに活用できる以下の無料ツールがあります。
それぞれのツールについて説明します。
#1.共起語を調べることのできるgoodkeyword
goodkeyword(グッドキーワード)は、キーワードの共起語を調べられるサイトです。
共起語とは、あるキーワードと一緒に検索されている単語を意味します。
例えば、上記サンプル画面のように「接骨院」の共起語をgoodkeywordで調べると「接骨院 肩こり」「接骨院 整形外科」などがでてきます。
この場合、「肩こり」や「整形外科」が「接骨院」の共起語です。
共起語を調べることで、SEO集客をする上で大切なキーワードを探すことができます
#2.見込み顧客の悩みを知ることのできるYahoo!知恵袋
見込み顧客の悩みを具体的に想像したいときは、Yahoo!知恵袋などの悩み投稿サイトで、関連の話題を見てみましょう。
例えば、接骨院で検索してみると、多くの人が「治療費」や「保険適用」について質問していることがわかります。
加えて「健康保険組合からの連絡」や「保険点数」なども気になっているようです。
このことから、接骨院を利用するかもしれない見込み顧客は、治療費について不安を持っていることが推測できます。
SEO対策を意識した記事を書く場合、この不安に答える記事を書ければ、検索する人にとって有益な情報となり、評価が高まる可能性が高いです。
また、これらの悩み投稿サイトでは、ベストアンサーなど、質問した人にとって有益な情報が選ばれていますので、SEOを意識した記事作成に参考になります。
#3.キーワードの収益性を知ることができるUbersuggest
キーワードがどれぐらい収益につながる可能性があるか調べるUbersuggest(ウーバーサジェスト)というツールがあります。
上記のサンプル画面のようにキーワードを入力して、検索をクリックしてください。
以下のサンプル画面のように、関連キーワードや特定のキーワードが検索されている回数(ボリューム)を確認可能です。
また、上記のサンプル画面のように、検索数の月ごとの推移を確認可能です。
「クリスマス」というキーワードで検索したところ、10月頃から検索回数が増え、12月に検索回数のピークを迎える傾向がはっきりわかります。
こうした情報に基づいて検討すれば、成果が期待できる収益性の高いキーワードを絞り込めます
(3)キーワードにそった役に立つ記事を作成する
記事作成のポイントは「検索する人が疑問に感じていて知りたい情報」を提供することです。
キーワードが洗い出せたのであれば、さっそくキーワードにそった記事を作成しましょう。
自社のセールストークばかりでは、検索エンジンからやってきた読者は満足しません。
自社の専門性を活かした検索する人にとって役に立つ記事を書きましょう。
さらに、記事のタイトルには使用したキーワードを盛り込みましょう。
見込み顧客の持つ疑問に対する答え、欲しがっている情報が載せられていることがはっきり分かるタイトルが効果的です。
6.SEOの集客効果を検証する
SEOの集客効果を検証するために、ぜひ登録したいツールはGoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスです。
これらのツールで自社のSEO施策を定期的にチェックしながら、改善をすすめていきましょう。
それぞれを紹介します。
(1)Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、検索エンジンでの検索順位を計測するときに役に立つGoogleの公式サービスです。
サーチコンソールに登録することで、以下の重要ポイントを調査することが可能です。
- 検索エンジンによって自社のサイトがどう判断されているか
- ページの内容を収集する調査用ロボット(プログラム)がきちんと動いているか
(2)Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、自社のサイトを詳しく分析するためのGoogleの公式ツールです。
自社顧客のユーザー像や記事の質を多角的に知ることができ、自社メディアの集客力を可視化できます。
集客効果を検証することで、ホームページの問題点がわかり、改善することで集客につながるホームページにすることが可能です。
Googleアナリティクスを使って、ユーザーがどのような順序で自社メディア内を移動してアクションを起こしたか分析しましょう。
そうすれば、サイト内のどのコンテンツを強化すれば良いか分かります。
また、ユーザーが予期したアクションを起こさなかった場合は、サイト内のどのコンテンツに問題があるのかが分かるのです。
Googleアナリティクスは、無料で使えるとても優れたアクセス解析ツールになっています。
徹底的に活用して集客効果を測定・検証してみることが、ホームページの集客効果を高めることに役立つのです。
まとめ
SEOでの集客は成功すれば、低コストで高い効果を期待できる費用対効果に優れた集客ツールです。
その一方、継続的に行う必要があるため、挫折する会社も少なくありません。
また、知識がないままに検索エンジンのペナルティに抵触する方法を実践してしまう会社もあります。
SEOの施策を続ければ続けるほど、コーディングなどの専門技能を求められる施策やマーケティングに関わる高度な分析が必要になってきます。
ウェブマーケティングのノウハウが豊富な専門の事業者の力も借りながら行えば、より安全に短期間でSEO集客の効果を実感できるでしょう。