「チャットツールを検討しているがSlackというツールの詳細や活用事例が知りたい」
「Slackのメリットとデメリットを比較して検討を決めたい」
テレワークが推奨されている昨今、障壁となるのが社員間のコミュニケーションが円滑でなくなることです。
チャットツールを安易に導入してしまうと社員に浸透が難しかったり、結果的に誰も使わずツールの乱立の一因になる事もあります。
そこで今回はSlackの概要や導入のメリット・デメリット、そしてSlackを導入している企業の活用事例を3社紹介します。
この記事を読めばSlackの機能概要を理解して導入の決め手を見つけることができるでしょう!
社内コミュニケーションを推進する、Slack・ZoomなどのWeb会議システム最新比較を解説しています。
1.Slackの概要
Slackとはビジネスにも応用できるチャットツールです。
デスクトップ・モバイル版のアプリがあり、デバイスを選ばずにどこでも利用できます。
- Slackの無料・有料プラン
- Slackの機能概要
ツールの詳細を説明していきますので、導入検討をされている方は必要な機能を備えているかチェックしてみましょう。
(1)Slackの無料・有料プラン
Slackの無料・有料プランを比較してみました。
有料プランは4つあり、それぞれ機能やセキュリティ・サポート面で違いがあります。
プラン | 料金 | 機能 |
---|---|---|
無料 | 0円 |
|
スタンダード | 850円 |
|
プラス | 1,600円 |
|
Enterprise Grid |
問合せ |
|
無料プランでも無料プランでも基本機能は十分試すことができるので、まずは使用感を確かめるために無料プランを試すことをおすすめします。
ユーザーごとに割り当てられるストレージやグループ通話機能を利用したい場合は有料プランにアップグレードしましょう。
(2)Slackの機能概要
次にSlackの機能概要を説明します。
- チャット
- ファイルの共有
- チャネルの作成
- 通話機能
以上がメインの機能です。
#1:チャット
Slackの機能1つ目はチャットです。
手軽にチャットを送り合うことでコミュニケーションや仕事の連携が容易になります。
チャネルというグループを作成して全体にチャットを送る、または個人間でのやりとりも可能。
Slackのメイン機能は気軽に使えるチャット機能だと覚えておきましょう。
#2:ファイルの共有
Slackの機能2つ目はファイルの共有です。
チャット上にファイルをドロップすることで簡単に資料などを送信ですることができます。
アプリでGoogle Driveなどを連携することもできるので、クラウド上のファイルを一括送信することも可能。
テレワークなどでオフィスにいない場合もファイルを閲覧してDL、作業を行うことができます。
簡単にファイルを共有することができるのがSlackの機能の1つです。
#3:チャンネルの作成
Slackの機能の3つ目はチャンネルの作成です。
チーム毎にチャンネルを作成することで必要な人数だけをアサインしてコミュニケーションを取ることができます。
チャット内の人数が過剰だとメッセージを追いきれず結果的に機能しなくなる心配がありますが、チャンネルを活用すれば必要な情報を素早く送受信できるでしょう。
またメンションという限定したユーザー宛のチャット送信も可能で、不要な通知を他の人に送信してしまうこともありません。
Slackには便利なチャンネル作成の機能がついています。
#4:通話機能
Slackの機能の4つ目は通話機能です。
無料版は1:1の通話のみですが、有料版であれば最大15名までのグループ通話ができます。
在宅勤務におけるテレビ会話を行う際にも便利です。
画面共有を同時に行うこともできるので、ホワイトボードや資料を見ながら皆で話し合うことも可能。
遠隔の支店とのコミュニケーションも容易になるでしょう。
Slackはチャットだけでなく通話機能も利用できます。
2.Slackを導入する5つのメリット
次にSlackを導入する5つのメリットを解説します。
- 低価格で導入しやすい
- テレワークのコミュニケーション促進にも役立つ
- 独自のチャンネル作成で部署間の情報共有がしやすくなる
- 複数デバイスで使用できる
- ファイル共有が簡単にできる
導入に迷っている方は自社の状況や解決したい課題を洗い出し、メリットでその問題が補填できるかを考えてみてください。
(1)低価格で導入しやすい
Slackを導入する1つ目のメリットは低価格で導入しやすいことです。
プランは無料のほか3つの有料プランがあります。
1ユーザー毎に月額850円程度のため、費用を抑えてチャットやビデオ通話の機能を利用することが可能。
最近はビジネスチャットツールなども増えてきていますが、比較的安価で機能が充実したツールと言えるでしょう。
(2)テレワークのコミュニケーション促進にも役立つ
Slackを導入する2つ目のメリットはテレワークのコミュニケーション促進にも役立つことです。
チャットやビデオ通話の機能を使えば、離れていても意思の疎通が可能。
テレワークに企業が踏み切れない理由は連携やコミュニケーションが不足することですが、Slackを用いれば情報共有や会話が減る懸念を解消できるでしょう。
仕事で必要な情報共有やちょっとした会話、また有料プランに加入すれば会議通話もできます。
リモートワークの促進に役立つ機能が充実しているツールと言えるでしょう。
(3)独自のチャンネル作成で部署間の情報共有がしやすくなる
Slackを導入する3つ目のメリットは独自のチャンネル作成で部署間の情報共有がしやすくなることです。
会社全体のチャンネルの中にさらに細かくチームのチャンネルを作り、必要な情報を限定した人員に送ることができます。
自分に関連のないチャンネルはミュートしておくこともできるので、通知が来すぎて疲れてしまうということもありません。
全体の共有事項・チームの共有事項、個人宛のメンションと用途に応じて送り先を自在に変えられるのもメリットの1つです。
(4)複数デバイスで使用できる
Slackを導入する4つ目のメリットは複数デバイスで使用できることです。
モバイルアプリ、デスクトップ版など使い分けることでPCやスマートフォン、タブレットなど端末を選ばず使用できます。
リモートワークでも自宅から簡単にログインできるので、場所も選びません。
また営業職など外出が多い部署でもスマートフォン1つあれば出先で資料の確認や情報の送信ができます。
場所や端末を選ばずに使用できることで、活用用途を柔軟に設定できるのもSlackの魅力と言えるでしょう。
(5)ファイル共有が簡単にできる
Slackを導入する5つ目のメリットはファイル共有が簡単にできることです。
従来メールやサーバー内のネットワークを利用していたデータ共有も、Slackを使えばデータをドロップするだけ。
セキュリティも高度なものを使用していますので、社内情報の漏洩などのリスクも少ないでしょう。
エクセルやWordファイル、PDFなど様々な形式のファイルを送信できます。
メールの添付をするよりもステップが簡単ですし、他社への誤送信などのミスもありません。
より安全に情報を共有できるのもSlackを導入するメリットの1つです。
3.Slackを導入する3つのデメリット
次にSlackを導入するデメリットを紹介します。
- 参加人数が多すぎて使いづらい場合がある
- チャットやメンションの見落としの可能性がある
- グループ通話の参加人数に制限がある
以上の3つがSlackを導入する上で不便を感じやすいポイントです。
メリットとデメリットを比較した上で自社に導入・実装するか決定しましょう。
(1)参加人数が多すぎて使いづらい場合がある
Slackを導入する1つ目のデメリットは参加人数が多すぎて使いづらい場合があることです。
企業規模が大きければそれだけ参加人数が多くなるため、チャットや情報が多すぎて混乱する可能性があります。
チャットの履歴を遡るのが大変になってしまったり、必要なファイルがどこにあるか探せなくなったりするでしょう。
1つのチャンネルにあまりに多くの人数が参加すると混乱するため、うまくチャンネルを活用して使いやすい人数になるよう調整する必要があります。
適度にチャンネルを活用して人数を制限しないと使いづらいことがあるのがSlackのデメリットです。
(2)チャットやメンションの見落としの可能性がある
Slackを導入する2つ目のデメリットはチャットやメンションの見落としの可能性があることです。
チャンネルをしっかり管理していても、チャンネル自体の数が多すぎると未読のメッセージが増えてしまうこともあります。
またメンションも通知を見逃してしまい、結果的に自分宛のメンションをスルーしてしまう可能性もあるでしょう。
Slackには検索機能がついており、自分宛のメンションだけを絞って閲覧することができます。
導入の場合はユーザー各自がこの検索機能で1日の終わりに自分宛のメンションの見落としがないかチェックすることをフローに組み込むなどして対応する必要があるでしょう。
参加人数やチャンネル数が増えるほどミスが起きる可能性は否定できません。
フロー次第では見通しや情報共有ができないこともあるのがSlackのデメリットです。
(3)グループ通話の参加人数に制限がある
Slackを導入する3つ目のデメリットはグループ通話の参加人数に制限があることです。
無料プランは個人間通話のみ、有料通話は最大15名までのグループ通話が可能。
しかしそれ以上の人数が参加して会議を行いたい場合は、Zoomなどの会議向けツールを別途導入する必要があります。
中小企業のチーム単位の会議には利用できますが、全国に支店を持つなど参加人数が多い会議の開催には不便でしょう。
ビデオ通話に参加できる人数に限りがあることはSlackのデメリットと言えるでしょう。
その他ビジネスチャットツールのメリット・デメリットについて参考にしてみてください。
4.Slackを導入している企業の活用事例
最後にSlackを導入している企業の活用事例を紹介します。
- Cygames
- クックパッド株式会社
- FiNC
以上の3つの事例を見て導入の成果などを検討材料にしてみましょう。
(1)株式会社Cygames
Slackを導入している企業の活用事例1つ目は株式会社Cygamesです。
株式会社Cygamesは携帯アプリのゲーム開発等を行う会社で、ここ数年で急成長を遂げました。
元々社内SNSとメールを併用していましたが、社員の増員によりより素早い情報共有ができるツールが必要になったそうです。
Googleドライブやカレンダーとの連携が可能なのが決め手になり導入をしたところ、オンタイムの情報共有が可能になりました。
さらにコミュニケーションツールの統一ができたため社内の会話や連携もスムーズになったそうです。
(2)クックパッド株式会社
Slackを導入している企業の活用事例2つ目はクックパッド株式会社です。
大手のレシピサイトの運営をしているクックパッド株式会社では、元々チャットツールを活用する文化がありました。
しかしよりオープンに情報を共有したい、またグローバル版のスタッフとの連携に役立てたいと思いSlack有料版への切り替えを行ったそうです。
導入の結果、メールを使用する社員はほぼおらず全ての仕事をSlack上で行えるほどになりました。
またチャンネルを自由に作成することで個人が自由な呟きを投稿し、それを覗くことでその人の心情を理解するなどのコミュニケーションの促進にも役立っているそうです。
Slackによってオープンかつ風通しの良い、誰でも投稿しやすいチャットが作れています。
(3)株式会社FiNC Technoligies
Slackを導入する企業の活用事例の3つ目は株式会社FiNC Technoligiesです。
株式会社FiNC Technoligiesは自宅でできるトレーニングを搭載したアプリの開発やジムの運営などを幅広く行っている企業。
実はSlackは以前から導入していたのですが、一部のエンジニアのみが使用して他の部署ではメールなどのコミュニケーションツールが乱立していたそうです。
しかし事業が成長するにあたり統合されたコミュニケーションツールを使用する必要がありました。
全社でSlackにツールを統一した結果、今は全ての情報やデータをSlack内に統合することができたそうです。
自社で独自に顧客管理を行う仕組みを作るなど工夫したため、SlackはコミュニケーションのみならずCRMの役割も果たしているそうですよ。
まとめ
今回はSlackというツールの概要や機能、そして導入のメリット・デメリットを紹介しました。
コミュニケーションツールを検討している方はメリットやデメリット、そして活用事例を読んで自社の問題点を解決できるか検討してみてください。
活用事例にもあった通りSlackは自由度が高いため使い方を工夫すればコミュニケーションツール以上の実力を発揮します。
自社の課題を洗い出してどのように活用していきたいかを明確にして導入を決めましょう。
Slackはコミュニケーションを活性化してテレワーク導入にも役立ちます。
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