「Twitter広告の出し方がよくわからない」
「Twitter広告に興味あるけど設定が難しそう」
Twitter広告には様々な機能があるため、一見すると難しく感じるかもしれません。
しかし、ポイントをおさえてしまえばTwitter広告の出し方は決して難しいことはありません!
デジタルマーケティングを支援するデジマチェーンが、Twitter広告の出し方について設定手順と注意点について詳しく説明します。
この記事で設定手順を理解し、Twitter広告の入稿をスムーズに進めることで売上アップを目指してください!
広告費を使わないアカウント運用によるTwitter集客については、こちらの記事をご覧ください。
1.Twitter広告とは
Twitter広告とは、短文テキストが中心のSNSであるTwitterに出稿できる広告のことです。
アクティブユーザーが4500万人を超え、大きな影響力を持つメディアに出稿できる広告としてTwitter広告はインターネット広告の中でも特に人気があります。
幅広いリーチだけでなく、配信できるクリエイティブの種類やターゲティング機能も充実しています。
最近は、多くの中小企業がTwitter広告で売上アップやコンバージョン獲得に成功しています。
Twitter広告と他の広告媒体を比較した効果・メリット・特徴については、詳しくこちらで解説していますのでご覧ください。
SNSとしてのTwitterの特徴
Twitterとは、140字以内のテキストや画像・動画などで「今何が起こっているか」を誰もが気軽に発信できるSNSです。
特徴をまとめると以下の点が上げられます。
- Facebookなどでは承認制であるため友だち同士のつながりが強いのに対して、Twitterでは自由にフォローし合う「緩いつながり」の文化
- インフルエンサーと呼ばれる著名人たちの発言がまたたく間に広まるなど、情報の拡散力が高い
- 日本国内アクティブユーザーが4500万人以上
- 月間アクティブ率70.2%と非常に人気
- 20〜40代を中心とした幅広いユーザー
少し前までは10〜20代の若年層に人気がある印象が強いですが、実際には20〜40代を中心に幅広い年齢層に利用されており、男女比もほぼ半々です。
このようにTwitterは幅広いユーザー層と高い情報拡散力を有するメディアとして広告媒体としても注目され、Twitter広告はインターネット広告の中でも人気を集めています。
スーパーフォロー・チケット制スペースなど、Twitter広告以外にも数多くあるTwitterで収益を得る方法についてはこちらの記事で説明していますのでご覧ください。
2.Twitterに出稿できる3種類の広告
Twitterに出稿できる広告の形態としては、大きく分けて次の3種類があります。
どの種類もTwitterの表示項目の一部として扱われているため、ユーザーに対して違和感なく自然にアプローチできるようになっています。
それぞれどのような特徴があるか、ひとつずつ解説します。
Twitter広告各3種類のメリット・デメリットについては、こちらの記事を参考にしてください。
(1)プロモツイート
プロモツイートとは、通常のツイートのように表示される広告のことで、主に以下の箇所に表示されます。
- ユーザーのタイムライン
- Twitter内での検索結果画面
- プロモトレンドをクリックしたときの検索結果画面
- アカウントのプロフィール画面
このようにプロモツイートはTwitter上の様々な場所に表示されるため、幅広いユーザーへ様々な場面において情報を発信することができるのが特徴です。
配信できる広告はテキストだけでなく、画像や動画を添えたり、ハッシュタグをつけることも可能です。
Twitter広告の中でも最もスタンダードな種類であるため、サービスの認知拡大や売上アップ、フォロワー獲得など、幅広い目的に利用できるでしょう。
(2)プロモアカウント
プロモアカウントとは、フォロワーを獲得することを目的とした広告で、主に以下の箇所に表示されます。
- おすすめユーザーの一覧
- アカウント検索結果画面
- タイムライン
プロモツイートと比較すると、プロモトレンドではおすすめアカウントの1つとして紹介される点、リンク先がTwitterアカウントのみになる点が異なります。
また、プロモアカウントでは「フォローする」ボタンをクリックすることですぐにフォローできるため、フォローされるまでの導線が短くなっていることが特徴です。
プロモツイートでもフォロワーを獲得できますが、プロモアカウントのほうがより効率的に増やせることでしょう。
(3)プロモトレンド
プロモトレンドは、トレンドトピックに最大24時間キーワードやハッシュタグを表示できる広告で、主に以下の箇所に配信されます。
- おすすめトレンドの箇所
- タイムライン
プロモトレンドをクリックすると、その話題に関する検索結果ページが表示され、その1〜2番目に広告主のプロモツイートが表示されます。
つまりプロモトレンドに出稿すると、ユーザーに対して広告の内容が話題になっていると見せられ、短時間で一気に認知度を上げることが可能となります。
なお、プロモトレンドは法人アカウント専用かつ1日1社限定のメニューです。
3.Twitter広告の費用
Twitter広告は主に従量課金制であるため、実際の広告配信量や発生したアクションに応じて費用が発生します。
広告予算は自由に設定できるため、目標とする成果単価から逆算して算出するのが一般的です。
例えば、1人あたり50円のコストで月間5,000人をサイト誘導したいとなった場合、単純計算すると予算は250,000円となります。
もちろんKPI(指標)によって予算は様々ですが、相場としては最低でも月間30,000円以上に設定しましょう。
Twitter広告を効果改善しながら運用するにあたって、1日あたり1,000円以上の配信データが必要といわれています。
そのため、月間予算が30,000円を下回るようであれば、運用改善に十分な配信データが得られなくなってしまいます。
Twitter広告の費用面に関する詳細、コスパを上げるコツを知りたい場合は、こちらの記事をチェックしてみてください。
4.Twitter広告の入稿方法手順4ステップ
Twitter広告の出し方として、配信までの設定手順に大きく分けて以下4つのステップがあります。
それぞれ目的が異なるため、初期設定や配信開始後の調整などにおいて対応する頻度も異なります。
各ステップごとに詳しく解説するので、ひとひとつしっかり理解しましょう。
すでにTwitterアカウントを発行している場合は、ログインした状態でこちらにアクセスするとTwitter広告の設定ができます。
(1)Twitterアカウント取得
Twitter広告を出稿するためには、Twitterアカウントが必須です。
ただし、すべてのアカウントが利用できるわけではなく、所定の審査をクリアしなければなりません。
まず、Twitter広告を利用するにあたってアカウントのステータスが非公開、削除済み、凍結のいずれにも当てはまらないことが条件となります。
新規に開設したアカウントでも利用することは可能です。
しかし、新規の場合ではアカウントが最低でも2〜3週間ほど可動している実績が必要となるため注意しましょう。
そしてTwitter広告を利用するにあたって、アカウントがTwitter広告品質ポリシーに準拠している必要があります。
審査対象となるのは主に以下のポイントです。
- GIF画像以外のプロフィール画像が設定されている
- GIF画像以外のヘッダー画像が設定されている
- 自己紹介にウェブサイトが記載されている
- 記載されているウェブサイトが実際に存在し、コンテンツにアクセスする際に登録を要求しない
- 記載されているウェブサイトにTwitter広告を利用して宣伝するブランドや商品、サービスに関する説明がある
つまり、アカウントが広告出稿主としてふさわしい品質を保っていることが求められます。
これらの条件をクリアすることで初めて出稿できるようになります。
広告出稿主としての条件クリア後の具体的な手順についてはこちらの記事をチェックしてください。
(2)初期設定
初めてTwitter広告の画面にアクセスすると、初期設定を求められます。
基本的にこちらの設定はアカウントごとに1度設定してしまえば再度対応する必要はありません。
しかし万が一のトラブルがあった際に、手順を把握しているかどうかで対応のスピードが大きく変わります。
初期設定を進める際はもちろん、運用を引き継いだ場合なども手順についてしっかり理解しておきましょう。
#1.広告アカウントの設定
Twitter広告にログインすると、最初にTwitter広告の設定についての進め方の選択画面になります。
ここでは「Twitter広告を設定する」を選択しましょう。
なお、オートプロモートとは月額固定でTwitter上でのプロモーションを一括委託する機能となるため、Twitter広告を運用する際には選択しません。
#2.国とタイムゾーンの設定
Twitterアカウントを運用する国とタイムゾーンを設定します。
ここで設定した情報がレポートや請求内容に反映されますが、一度設定すると変更できないため慎重に進めましょう。
なおTwitterアカウントに設定されている情報がデフォルトで入力されます。
もしアカウントと異なる場合や別の国・タイムゾーンで管理したい場合は修正しましょう。
#3.クレジットカード情報を登録する
続いて、支払いに使用するクレジットカードの情報を登録します。
画面の右上にあるアカウント名をクリックするとメニューが表示されます。
「クレジットカードを追加する」を選択してください。
するとクレジットカード情報の入力画面が開かれるので、画面の指示にしたがって必要な情報を入力してください。
すべての情報が入力できると登録完了となり、広告配信ができる状態になります。
(3)キャンペーンの作成
初期設定が完了したら、さっそく広告キャンペーンを作成しましょう。
キャンペーンでは、広告配信の目的や予算・スケジュールの管理といったプロモーション全体の設定を行います。
実施したいプロモーションの内容にあわせて、ひとひとつ間違いのないよう設定を進めましょう。
#1.キャンペーンの目的を設定する
広告キャンペーンを作成するにあたって、まずはじめに目的を設定します。
- ブランドの認知向上
- ツイートのエンゲージメント
- 動画の再生数
- フォロワー
- ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン
- アプリインストール数
- アプリの起動回数
- インストリーム動画再生数(プレロール)
- プロモビデオ再生数
ここで設定した内容が広告配信に大きく影響を与えるため、Twitter広告で獲得したい内容に最も近いものを一覧の中から選択しましょう。
選択したエンゲージメントによって課金対象も異なるため、KPIに合わせて目的と入札設定を適切に行うことが重要となります。
例えば広くリーチしたい場合は「ブランド認知の向上」で入札単価を低く設定する、ユーザーを獲得したい場合は「アプリのインストール」で入札を高めに設定するなどが挙げられます。
目的の設定だけでも広告最適化のかかり方が変わってくるうえに、予算の消化方法も異なるものです。
同じ商品のプロモーションでも、マーケティング戦略に合わせた目的のキャンペーンを使い分けるだけで、広告効果は大きく変わるでしょう。
#2.キャンペーンの詳細を設定する
次に、キャンペーンの名前、予算、スケジュールの設定を行います。
キャンペーン名について、特に制約はありません。
しかし今後複数のTwitter広告のプロモーションを行う可能性があれば、それぞれ区別して管理できるようわかりやすい名称を付けましょう。
予算については以下の2種類を設定できます。
- 1日の予算
- キャンペーン全体の総予算(オプション)
総予算を設定した場合、キャンペーン全体の消化金額が設定した金額に達すると1日予算が余っていても配信が停止される点に要注意です。
予算の消化方法は以下の2つから選べるので、運用方針にあわせて選択しましょう。
- 1日を通して均等になるように配信する標準配信
- 1日のうちなるべく早く日別予算を使い切る集中化配信
スケジュールの設定は、キャンペーン全体の広告配信の開始と終了の日時を設定できます。
開始日は入力必須ですが終了日はオプションです。
月ごとに予算を管理したい場合や特定の期間のみ配信したい場合などは終了日も設定しましょう。
Twitter広告の費用説明と設定方法については、こちらの記事を参考にしてください。
(4)広告グループの作成
キャンペーンの設定が完了すると続いて広告グループの作成に移ります。
広告グループでは、入札やターゲティングなど配信に関わる内容を設定します。
配信後も運用調整で変更することの多い箇所ですので、ひとつひとつの内容をしっかり理解しましょう。
#1.広告グループの基本情報を設定する
キャンペーン同様、広告グループの作成においても広告グループの名称、開始・終了日時、予算、入札を設定します。
特に広告グループは配信内容に応じて複数作成するのが一般的なので、どのような配信設定であるかひと目で区別できるような名称を付けましょう。
また、広告グループにはキャンペーンとは別に開始日・終了日や予算の設定もできます。
特定の期間だけ限定の広告を配信したい場合や、予算の内訳を設定したい場合など、必要に応じて使い分けましょう。
入札には自動で入札額を決定される自動入札額と、ご自身で入札の上限額を設定する上限入札単価が選べます。
配信の最適化を進めるため自動入札額に設定することがおすすめです。
が、低単価で広くリーチしたい場合や入札単価が高等している場合は上限入札単価にて入札額を設定しましょう。
#2.ターゲティングの設定をする
Twitterには以下のように豊富なターゲティング設定ができます。
- 言語ターゲティング
- 性別ターゲティング
- インタレストターゲティング
- フォロワーターゲティング
- 端末ターゲティング
- 行動ターゲティング
- テイラードオーディエンスターゲティング
- キーワードターゲティング
- 地域ターゲティング
ターゲティングの設定は、配信したい対象をリストからセグメントを選択し追加することでできます。
なお、検索と書かれたボックスでは、リストから選択するだけでなくキーワードを入力してセグメントを探すこともできます。
配信したいセグメントが見つからない場合や関連するセグメントを探すにはとても便利な機能なので、ぜひ覚えておきましょう。
便利なリーチボリューム予想機能
ターゲティングの設定を変更すると、その設定がどれほどのボリュームが見込めるか画面右側に表示されます。
このパラメータが極端に大きいまたは小さい場合は、設定を見直してなるべくパラメータが中央に寄るように調整しましょう。
Twitter広告のターゲティング機能の使い方については「Twitter広告ターゲティング9種類」で更に詳しく説明しています。
#3.クリエイティブの設定
最後に、クリエイティブとして配信するツイートの設定を行います。
画面の指示に従って、広告として配信したいツイートを選択し詳細条件を設定しましょう。
なお、設定した目的によって配信できるクリエイティブの種類が異なります。
Twitter広告各クリエイティブの詳細については、こちらの記事にまとめてありますのであわせて確認してみてください。
クリエイティブの設定まで完了し設定を保存すると、キャンペーンの作成完了となり広告配信が開始されます。
5.広告入稿時に起こしやすいトラブル3点解決法
ここまで説明したように、Twitter広告の設定項目は多岐にわたりますがひとつひとつの内容はシンプルなので、それほど難しいものではありません。
しかし、設定にはトラブルが起こりやすく、うっかり意図しない配信を行ってしまうリスクもあります。
広告配信事故を起こさないためにも、入稿時に起こしやすいトラブル例3つについて解説します。
- 数値の入力ミス
- ターゲティングの設定不備
- 設定内容が煩雑化
自分自身のミスによって広告費を無駄遣いしないためにも各ポイントについて注意しながら進めましょう。
クリエイティブがアップされない、配信されないなどの技術的トラブルの解決法についてはこちらの記事でまとめています。
(1)数値の入力ミス
Twitter広告の配信設定において、最も不備の多いポイントが数字に関する設定です。
例えば1日予算を1,000円で設定するのを誤って10,000円で設定してしまうと、7日間配信しただけで想定よりも63,000円もコストを余分に消化してしまいます。
ケアレスミスと思われがちですが、Twitter広告には予算や入札額など数値を入力する箇所が多いため、入力箇所や入力した金額が誤っていることに気づきにくいものです。
また複数のキャンペーンや広告グループを作成する場合、頭の中で設計を組み立て計算しながら設定を進めているとついつい計算ミスを起こしがち。
特にTwitter広告は設定項目が多いため、設定に着手する前に事前に配信設計を紙などに書き出しておきましょう。
設定の際には設計書を見ながら設定を進めるだけで、入力ミスを起こすリスクが格段に減ります。
(2)ターゲティングの設定不備
Twitter広告の強みのひとつに、無数のユーザーの中から特定のセグメントへ配信するターゲティングの精度の高さがあります。
しかし精度が高いからこそ、このターゲティング機能を正しく使いこなさないと広告効果が良くなりません。
例えば、ターゲット機能が充実しているあまり、セグメントを絞り込み過ぎてしまい配信ボリュームが全然確保できないといったことはよくあります。
また、もともとプラットフォーム内で自分の属性を明確に打ち出して活動するユーザーが多いのはTwitterの大きな魅力です。
GoogleとTwitterのターゲティング思想の違い
検索アクションでユーザーを絞ってコンバージョン率を上げるGoogle広告に対し、Twitter広告はターゲットを属性で絞って広告の無駄撃ちを最低限に抑えられます。
Google広告とTwitter広告のターゲティング思想の違いをまとめると以下のようになります。
プラットフォーム | 検索母数 | ターゲティング手法 | 絞り込み規模 |
---|---|---|---|
Twitter広告 | 大きい | ユーザーの検索アクション | 中程度 |
Google検索広告 | 中程度 |
|
小さくなりがち |
Twitterユーザーのもともとの濃い属性の偏りに加えて、ターゲティング機能を多用しすぎると、入札単価が高騰しコンバージョンが獲得できても費用対効果が見合わないという事態にもなりかねません。
かといってターゲティングをゆるめすぎてしまうと、コンバージョンの見込みが低いユーザーまで配信してしまい効果が悪化してしまうことが懸念されます。
どのようなターゲティングが良いかは実際に配信してみないと、正直わかりません。
Twitter広告には設定したターゲティングがどれほどリーチできるかの予測が管理画面に表示されるので活用しましょう。
配信したいセグメントを片っ端から設定するのではなく、それが本当に効果が見込めるのか客観視しながら設定を進めることが重要です。
(3)設定内容が煩雑化
Twitter広告のような運用型広告であれば、運用の一環として配信進捗をみながら広告グループの追加や停止を行うことはよくあります。
しかし行き当たりばったりに広告設定を追加・変更していると、設定内容が煩雑化し管理できなくなってしまいかねません。
特に会社として広告を運用する場合、運用が1人に属人化してしまうと緊急時に他の人が対応できない、引き継ぎがスムーズにいかないなどのデメリットばかり挙げられます。
このような状況を避けるためにも、煩雑にならないよう設定内容を透明化させましょう。
具体的には、設定内容を簡潔に名称に反映する、配信設計書を作成するなどといったポイントが挙げられます。
広告配信の煩雑化や属人化を避けるためにも、設定内容を客観的にわかりやすくすることを意識しましょう。
6.Twitter広告ターゲティング9種類
Twitter広告には、大きく分けて9種類のターゲティング機能を利用することができます。
これらのターゲティングを単体または掛け合わせて配信することで、ターゲットを絞って広告が配信できるようになります。
- 言語ターゲティング
- 性別ターゲティング
- インタレストターゲティング
- フォロワーターゲティング
- 端末ターゲティング
- 行動ターゲティング
- テイラードオーディエンスターゲティング
- キーワードターゲティング
- 地域ターゲティング
それぞれ詳しく解説します。
言語ターゲティングで使用言語別にアプローチ
言語ターゲティングとは、特定の言語を利用しているユーザーに絞って配信するターゲティングです。
このユーザーが利用している言語は、プロフィール設定やTwitter上にてやりとりしている言語など、様々な情報から総合的に判断されています。
なお、設定できる言語は次の通りです。
- 日本語
- 英語
- スペイン語
- フランス語
- イタリア語
- オランダ語
- ドイツ語
- ヘブライ語
- フィンランド語
- ノルウェー語
- ポルトガル語
- スウェーデン語
- デンマーク語
- アフリカーンス語
- バハサ語
ユーザーによっては複数の言語を使用していると判断されることもありますが、この場合では使用しているすべての言語がターゲティング対象になります。
したがって言語ターゲティングを設定することで、指定した言語を利用しているユーザーにもれなくリーチすることができるのです。
性別ターゲティングで男女別訴求にアプローチ
性別ターゲティングとは、ユーザーの性別を指定して配信するターゲティングです。
すべての性別、または男性・女性いずれかを指定することで、該当するユーザーのみに配信を絞ることができます。
ただし、Twitter上で性別情報を入力していないユーザーについては、類似性などに基づいてTwitter側が性別を想定し、広告を配信します。
一部推定データが含まれるため、必ずしも指定した性別のみに配信されるとは限らないことに留意しましょう。
インタレストターゲティングでユーザーの興味関心にスポット
インタレストターゲティングとは、ユーザーの興味関心カテゴリを指定して配信するターゲティングです。
インタレストターゲティングを利用する際には、25種類のカテゴリと350種類ものサブトピックから配信したい広告に関連のあるトピックを選択します。
これによって、該当するトピックに興味関心をもつユーザーを広くターゲティングできるようになるのです。
ただし、カテゴリを選択しすぎてターゲットを絞り込んでしまうと、リーチできる幅が狭くなってしまい十分な配信がされなくなってしまいます。
そのため、1つのキャンペーンにて設定するインタレストカテゴリは、1〜2個程度にしましょう。
フォロワーターゲティングで似た属性のユーザーを探そう
フォロワーターゲティングは、特定のユーザーのフォロワーに類似したユーザーに対して配信するターゲティングです。
指定するユーザーは複数登録が可能なので、1つのキャンペーンで30件ほど登録し、そのフォロワーの合計が5万人以上になるようにしましょう。
この際、必ずしもフォロワー数が多い人をターゲットしたほうが良いとは限りません。
なぜなら、フォロワー数が多い分ユーザー属性が多岐にわたり、かえってターゲティングの精度が落ちてしまうリスクもあるからです。
フォロワー数自体は少ないユーザーでも、広告との関連性が強いユーザーを選ぶ方がより効果的といえるでしょう。
端末ターゲティングで端末ごとに分類
端末ターゲティングは、Twitterにログインしている端末情報を指定して配信できます。
具体的に指定できる項目は以下のとおりです。
- OSのバージョン
- 端末の種類
- WiFi接続状況
- 携帯電話会社
- 新しい端末
端末ターゲティングの中でも特徴的なのが、新しい端末というターゲットです。
これは新たに端末を購入したユーザーセグメントであり、このようなユーザーは新しいアプリやサービスに関心を持ちやすいという特徴があります。
該当するプロモーションを実施する際には、是非活用してみてください。
なお、端末ターゲティングでポイントとなるのは、端末ごとにセグメントを分けることです。
例えばiOSユーザーとAndroidユーザーでは異なる反応を示す可能性が高いため、端末ターゲティングによって分けて配信したほうがより高い効果が見込めます。
Twitter広告キャンペーン画面のセグメントレポートでユーザーの端末情報が確認できるため、レポートの内容を踏まえて端末ターゲティングをうまく活用しましょう。
行動ターゲティングでTwitter以外での行動をリサーチ
行動ターゲティングは、検索キーワードやネットショッピング履歴など、Twitter外での行動を元にターゲティングして配信します。
Twitterパートナーからの情報を元に、特定ブランドの購入やライフスタイル、世帯の特色など、様々な行動カテゴリーが用意されています。
自社商品と関連性の高いブランドの商品を購入したユーザーを指定するなどといったプロモーションも可能になるでしょう。
テイラードオーディエンスターゲティングで自社独自リストでアプローチ
テイラードオーディエンスターゲティングとは、いわゆるリマーケティング広告のことで、独自に保有しているユーザーリストを指定して配信できます。
テイラードオーディエンスターゲティングを活用すると、自社商品に興味を持ってもらえたユーザーに対して広告を配信できるため、高い広告効果が期待できるでしょう。
そのため、自社で利用できるターゲティング設定があれば、積極的に利用することをおすすめします。
注意点としては、万が一タグの設置に不備があると、意図しないユーザーが含まれることでリストとしての精度が下がってしまい、広告効果が悪化してしまいます。
そのため、テイラードオーディエンスターゲティングの利用を希望する場合は、正しくタグが設置されているか配信前に確認しましょう。
キーワードターゲティングでユーザーの本音を探る
キーワードターゲティングは、タイムラインや検索に使用されたキーワードを指定して広告を配信できるターゲティングです。
特にTwitterでは「今」を表す発言が多くされているため、キーワードを指定して配信することでアクティブなユーザーにリアルタイムにアプローチできるでしょう。
なお、キーワードのターゲティングにはフレーズ一致と部分一致のいずれかを選びます。
地域ターゲティングで所在地別にアプローチ
地域ターゲティングは、ユーザーの所在地を指定して広告を配信できるターゲティングです。
国はもちろん、地域によってはさらに小さい単位まで配信することができます。
詳細な地域をターゲティングできるエリアは、次のとおりです。
アルゼンチン | 23州 |
オーストラリア | 8州/1,812都市/2,643件の郵便番号 |
ブラジル | 27州/332都市 |
カナダ | 10州/1,638件の郵便番号 |
チリ | 15地域 |
コロンビア | 32県 |
フランス | 25地域/330都市圏/6,000件の郵便番号 |
ドイツ | 16都市 |
インドネシア | 34州 |
イタリア | 20地域/110州/8,000都市 |
日本 | 47都道府県 |
メキシコ | 32州/2,449都市/6,000件の郵便番号 |
オランダ | 12州/4,040件の郵便番号 |
ニュージーランド | 16地域/66都市 |
ノルウェー | 428市町村 |
シンガポール | 5地区 |
スペイン | 19自治州/50県/8,352都市/6,000件の郵便番号 |
英国 | 9地域/5都市圏/9,000件の郵便番号 |
米国 | 50州/200都市/12,000件の郵便番号 |
なお、これらの地域は複数のエリアを指定して配信することもできます。
複数エリアを選択した場合はOR指定となるため、広い地域とそのエリアに該当する狭い地域を選択した場合、広い地域が優先される点に注意しましょう。
7.Twitter広告の効果を上げる7つのコツ
Twitterでターゲティングを効果的に使うための7つのコツについて紹介します。
- ターゲティングは複数利用する
- オーディエンスリストは積極的に貯める
- ターゲティング毎に広告グループを分ける
- ツイートは複数用意する
- クリエイティブを頻繁に更新する
- 共感・共有されやすいツイートを作成する
- 配信結果は毎日確認する
それぞれのポイントについて説明します。
(1)ターゲティングは複数利用する
広告配信に設定するターゲティングはなるべく複数利用しましょう。
なぜなら、様々な角度からターゲティングを行ったほうが、単一のターゲティングよりも効果が上がりやすいからです。
実際に配信を開始してみると、思わぬところでコンバージョンがあがることはよくあることです。
配信設定が多いほうが、効果の良い配信に出会える可能性が高くなるため、少しでも可能性があると思ったら積極的に活用しましょう。
ただし、少ない予算の中で無数に広告グループを作成してしまうと、1つの広告グループあたりの配信ボリュームが少なくなってしまい、効果があるかどうかわからなくなってしまいます。
全体の広告予算を加味しながら、効果検証できる配信ボリュームが確保できるように広告グループを設計しましょう。
(2)オーディエンスリストは積極的に貯める
テイラードオーディエンスターゲティングに活用できるオーディエンスリストは、早い段階でタグを設置して積極的にデータを貯めましょう。
ユーザーのモチベーションから考えて、自社のページまで訪れたのに離脱した人が最もコンバージョンに対するモチベーションが高い状態にあります。
このようなユーザーを取り逃すことは、広告運用の観点から非常にもったいないです。
特にユニバーサルウェブサイトタグであればひとつのタグで複数のページのデータを取れるため、ページごとにタグを発行する手間も必要ありません。
Twitter広告アカウントを開設したら、すぐにでもオーディエンスリストを貯められる状態にしましょう。
(3)ターゲティング毎に広告グループを分ける
ターゲティング毎に広告グループを分けましょう。
運用型広告において最も重要なのは、配信した広告がどのようなパフォーマンスをあげたか把握する点にあります。
いくら配信前にシミュレーションを立てたところで、実際に配信してみないと何が良かったかはわかりません。
そこで、ターゲティング毎に広告グループを分けて、並行して配信することをおすすめします。
広告グループを分けて設定しておけば、ターゲティングごとの効果の差が一目瞭然です。
さらに効果の良いターゲティングに予算を寄せることで、配信量を調整するなどの対応も簡単になります。
配信開始してから広告グループを分けるのは非常に手間がかかるため、はじめは工数をかけてでも配信内容に応じて複数の広告グループを用意しましょう。
(4)ツイートは複数用意する
キャンペーン用のツイートは複数用意しましょう。
複数のプロモツイートを用意しクリエイティブを作成することで、広告配信のアルゴリズムがパフォーマンスの高い広告を選びやすくなります。
なぜなら、Twitter広告は、入札単価に加えて「品質スコア」という要素がオークションでの競争力に関わっているからです。
この品質スコアは、作成されたクリエイティブひとつひとつに付けられ、共感度や関連性、鮮度などによって決定されます。
つまり、ツイートに今話題になっているネタを取り込み、ユーザーの共感を得られるようなものであれば、品質スコアがあがりオークションに勝ちやすくなるのです。
ツイートを複数用意しておけば品質スコアが高くなる可能性もあがるため、広告パフォーマンスがあがりやすくなります。
そのため、複数のツイートを用意しておきましょう。
(5)クリエイティブを頻繁に更新する
なるべくクリエイティブは頻繁に更新しましょう。
Twitterでは『いま』起きていることが話題になります。
そのため、鮮度の高いクリエイティブを用意することで、広告効果が改善する可能性が高まります。
また、クリエイティブの作成頻度をあげることで、効果の悪いクリエイティブの配信量をおさえ、その分の予算を効果のよいクリエイティブに寄せることもできるのです。
運用型広告においてクリエイティブ運用は重要な要素のひとつですが、特にTwitterはその影響が大きいため、積極的に取り組みましょう。
(6)共感・共有されやすいツイートを作成する
Twitter広告を作成・運用する際に、リツイートされやくするために共感・共有されやすいツイートを作成しましょう。
具体的には、人気テーマを扱っている、数字が明確である、特別感があるなどといったポイントをおさえたものが、リツイートされやすいといえます。
リツイートを狙う理由として、広告として配信したツイートが他のユーザーによってリツイートされた場合、リツイート先で起こったアクションには費用が発生しないからです。
つまり、リツイートされればされるほど、低コストでより多くのユーザーアクションが獲得しやすくなるのです。
もちろん、リツイートされればされるほど広告主のTwitterアカウントの認知度も高まるため、Twitterアカウントそのもののパフォーマンスもアップします。
リツイートされたかどうかで費用対効果は大きく変わってくるため、共感・共有されやすいリツイートされやすい広告作成や運用を目指しましょう。
(7)配信結果は毎日確認する
Twitter広告は配信結果を確認しながら運用する広告であるため、進捗を毎日確認することが広告効果を改善するための最大のポイントといえます。
特に広告配信開始直後は最適化がまだ行われていないため、想定どおりに配信が進んでいるか、予算消化が多すぎる・少なすぎることがないか、注意深くチェックしましょう。
これによって、万が一設定ミスによる広告配信事故が起こったとしても、被害を最小限にとどめることができます。
事故が起こらなくとも、毎日配信をチェックすることで後々の広告効果に大きく差が出てきます。
なぜなら、配信結果が想定していたシミュレーションと乖離していないか、効果が悪化している場合はどこに原因があるかを確認することで、改善すべきポイントが明確になるからです。
また、複数のキャンペーンやクリエイティブが設定されている場合、配信進捗を確認して効果の良いものに配信を絞っていくこともおすすめです。
Twitter広告は、日々の細かな調整が積み重なって効果が改善されていくため、こまめにチェックしましょう。
まとめ
この記事では、Twitter広告の出し方と設定における注意すべきポイントについて説明しました。
Twitter広告は非常に機能が豊富で一見すると難しく感じるかもしれませんが、管理画面がわかりやいため画面の指示にしたがって進めればすぐに設定できます。
しかしシンプルだからこそ、ミスを起こしやすく入念なチェックが必要不可欠となります。
チーム内でダブルチェックを行うなど、配信前に設定不備を発見・解消できる体制を整えましょう。
この記事を参考にTwitter広告の設定をマスターし、売上アップを目指してください!