「インターネット広告とは?」
「ネット広告の種類にはどんなものがあるの?」
「それぞれのWeb広告のメリットとデメリットは?」
「ウェブ広告はどれくらい費用対効果がいいの?」

これからの集客に欠かせないインターネット広告を始めたいと思っても、上記の点で悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

日本の中小企業53万社、そして小規模事業者304万社で、Web広告を十分に活用できている企業は5%未満という統計もあります。

実はインターネット広告が唯一、地方の中小企業が、世界を股にかける多国籍企業と同じ土俵で(最低でもあと数年は)戦える世界です。

しかしWeb広告といっても種類が多いので、どれを活用すればいいか圧倒されるかもしれません。

しかし、そこは中小企業のフットワークの軽さを十分に活用して、トライするネット広告の種類を思い切って絞ればいいのです。

さらに、この記事で説明するそれぞれのWeb広告の特徴・仕組み・費用体系をしっかりおさえていれば、自社の文化・製品・サービスによりマッチした広告の組み合わせを素早く探し当てて、より高い収益を得られます。

デジタルマーケティング支援のプロフェッショナル デジマチェーンが、インターネット広告とは何かを解説するとともに、11種類のインターネット広告についてそれぞれの特徴・費用目安メリット・デメリットについて詳しく解説します。

国内のネット広告業界解説をご覧ください。

1.インターネット広告とは

Web広告とは

インターネット広告とは、インターネット上やメールに掲載される広告のことです。

ネット広告、ウェブ広告、オンライン広告、デジタル広告などとも呼ばれます。

近年、スマートフォンの普及や、SNSによる情報の拡散拡大により、インターネット広告の需要は高まり続けています。

インターネット広告費は、ここ数年2桁成長を続けており、今ではテレビメディア広告費を超えています。

そのため、すでに多くの企業がインターネット広告に積極的に取り組んでいます。

では、これまで主流だった、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌のいわゆる「マス広告」とはどんな違いがあるのでしょうか?

インターネット広告の強み5点

インターネット広告の特徴で、従来のマス広告に対する絶対的な優位点は以下5点です。

  1. 少額の広告予算からはじめられる
  2. 即効性の集客が期待できる
  3. 細かな広告ターゲティングができる
  4. 見込顧客とネット上で双方向にやり取り
  5. 広告のネット集客効果を測定し改善できる

それぞれのポイントについて説明します。

少額の広告予算からはじめられる

Web広告は、少しの広告予算から取り組みはじめることができます。

Web広告は、細かなターゲティングができるため、絞り込むエリアを限定すれば、少額で広告を始められるのです。

一方、テレビCMや新聞広告のようなマス広告では、一定量以上の広告を必ず出さなくてはいけなかったり、広告の準備にまとまった費用がかかる場合が多くあります。

ですからテレビ・ラジオ・新聞・雑誌広告は、ある程度の広告予算を確保できる大きな企業の独壇場でした。

WEB広告には課金方法にもさまざまな種類があるため、クリックやアクションなどの成果がでない限りは課金されない方式の広告も多く存在します。

即効性の集客が期待できる

Web広告は、スピーディーに効果を実感することができます。

Web広告の場合、費用や広告の品質が確保できればすぐに効果的な広告を打ち出すことができるからです。

Webマーケティングにおいて、Web広告を出す以外にもSEO(検索エンジン最適化)やLPO(ランディングページ最適化)といった手法があります。

しかし、これらの方法は、対策を施した後に結果が出るまでに一定の時間が必要です。

テレビ・ラジオ・新聞・雑誌広告は、出稿までに検討・制作と長い時間がかかります。

Web広告は運用を開始した直後から効果を発揮できる場合があります。

「すぐに認知度を上げたい」「コンバージョン数を早く増加させたい」という場合にはWeb広告がおすすめです。

細かな広告ターゲティングができる

Web広告の大きなメリットとして、細かなターゲティングができることが挙げられます。

テレビ・ラジオ・新聞・雑誌広告では、ある程度の性別や年齢層を絞り込む程度しかできません。

もちろん、マス広告は幅広いターゲットにアプローチすることが得意という言い方も可能でしょう。

商品やサービスの認知度アップを図りたい場合には、まだインターネットを使うよりマス広告に軍配が上がります。

しかし、狙ったユーザにピンポイントでアプローチするのはネット広告が得意です。

Web広告では、ユーザの性別・年齢・住んでいる地域などの基本的な情報に加え、興味・関心などのデータも利用して細かくターゲティングができます。

さらに、Webの行動履歴や検索履歴からも最適なターゲットを設定することも可能です。

このように、Web広告は広告を誰に見せるかを設定し、ターゲット層に集中的に広告を配信できるという点で非常に優れた広告手段です。

見込顧客とネット上で双方向にやり取り

Web広告は、広告を一方的に配信するだけではなく、ユーザと双方向のやり取りを行うことが可能です。

従来のマス広告では、広告を見たユーザがアクションを起こすには営業時間を待ったり、店舗を訪問するというようなタイムラグが発生します。

この間に意欲がそがれたり、アクション自体を忘れてしまったせいでせっかくの機会を損失してしまうケースもあり得ます。

その点、Web広告はパソコンやスマホを利用して、即座に商品を購入したり問い合わせしたりといった次のアクションにそのまま進むことが可能です。

このように、Web広告はユーザと双方向にやり取りできるインタラクティブ性の高さがメリットと言えます。

広告のネット集客効果を測定し改善できる

Web広告は、配信後に効果を測定し、その結果を見ながら改善を図ることが可能です。

Web広告の場合、広告を見た人数・クリックした人数・購入した人数などといった詳細なデータを取得し、分析することができます。

従来のマス広告では、アンケート等で広告を見た人数は把握できたとしても、その中の何人が次のアクションにつながったかを知ることは困難です。

また、マス広告の場合は運用中にスピーディに変更を加えることは難しいことが多いです。

Web広告だからこそ、広告を起点としてどれだけの成果が出たのかを詳細に分析することが可能になるのです。

さらに、Web広告は、分析した情報を元に、設定変更等の簡単な作業だけで手軽に改善を図ることができます。

複数のアカウントやプラットフォームにまたがって広告出稿を行っている場合などで、効果測定にツールを導入されたい方は参考にしてください。

インターネット広告の3つの弱点

ネット広告がマス広告に対して劣っている点は、以下の3点あります。

  • 比較的高年齢層へのリーチ力が弱い
  • ネットの不正利用のリスク
  • ユーザーの広告疲れ

上記の弱点は、どれも運用でカバーできますし、日々技術の進歩でその差が埋まっています。

Web広告の市場成長と将来の展望

Web広告の市場成長

世界的に見ると、2017年以来、それまで一番の市場であったテレビの広告市場をWeb広告市場が上回りました。

以前までは、テレビ・新聞・雑誌・ラジオを代表とするマス広告が広告市場の多くのウェイトを占めていましたが、テレビ離れや活字離れ、ラジオ離れが進み、マス広告の市場は縮小の傾向にあります。

その一方で、インターネットの進化やスマホの普及に伴いWeb広告の市場は急速に成長を遂げています。

電通の2020年 日本の広告費調査の以下の数字を見て分かるように、「新聞広告費」「雑誌広告費」「ラジオ広告費」「テレビメディア広告費」と言ったマスコミ四媒体広告費はマイナス成長が続いています。

一方、インターネット広告は一貫して右肩上がりで、その差はほとんどなくなりました。

マスコミ四媒体広告費 2兆2,536億円(前年比86.4%)

インターネット広告費 2兆2,290億円(前年比105.9%)

さらに、デジタルマーケティングの領域は日々技術が進化しています。

現状でもWeb広告にはたくさんの種類が存在し、それぞれの効果の測定方法や運用方法が異なります。

そして、今後も技術の進歩に合わせてさまざまな広告が登場するものと思われます。

これらを効果的に使い続けるためには、Web広告の最新動向に注目し、定期的に情報収集しておく必要があります。

2.Web広告費用課金仕組み6種類

費用形態

ここからは、Web広告の6種類の課金方式を紹介します。

  1. インプレッション課金
  2. クリック課金
  3. 期間保証型
  4. 成果報酬型
  5. 配信数型
  6. 広告視聴単価型

それぞれを説明します。

インプレッション課金

インプレッション課金

インプレッション課金は、一定期間に広告が表示された回数により課金される方式です。

実際に広告が表示された回数がカウントされ、それに応じた料金を支払います。

例えば、100万回の表示につき10万円といった契約です。

リターゲティング広告・DSP広告・SNS広告・記事広告・ネイティブ広告が代表的です。

インプレッション課金のメリット・デメリット

インプレッション課金のメリットは、多くのユーザが検索するページなどにも費用を抑えて広告を掲載できるという点が挙げられます。

クリック数が増えても課金されないため、予想以上にクリックが集中したとしてもそのせいで費用が跳ね上がるということがないからです。

言い換えると、インプレッション課金の場合はクリックされなかった場合でも費用がかかってしまいます。

まずは多くのユーザに広告を見せ、自社製品の認知度を上げたい場合に適しています。

クリック課金

クリック課金

クリック課金は、広告がクリックされた回数により課金される方式です。

インプレッション課金のように表示された時点で課金されるということはありません。

このことから、クリック保証型と言われることもあります。

リスティング広告・アドネットワーク広告・SNS広告・リターゲティング広告・ネイティブ広告など、Web広告の中で一番よく利用されている課金方式です。

クリック課金のメリット・デメリット

クリック課金は、費用対効果が分かりやすいというメリットがあります。

クリック課金の場合は表示されただけでは課金されず、クリックによるサイト流入ではじめて課金されるからです。

また、ターゲティングを細かく設定できる場合が多いのもクリック課金の特徴です。

その反面、クリック数が多ければ予想以上に広告費用がかさんでしまうというデメリットがあります。

さらに、クリック課金は、広告を出す際の競合によって広告費が変わってきます。

そのため、単価が跳ね上がった場合には少ない予算では広告が掲載できないといったケースもあり、注意が必要です。

期間保証型

期間保証型

期間保証型は、一定期間の掲載を保証する課金方式です。

一定の期間、特定の広告枠へ広告を掲載することが保証されます。

例えば1カ月の広告掲載費として30万円といった契約です。

アクセス数が多いホームページの純広告が比較的多く、期間保証型となる傾向にあります。

期間保証型のメリット・デメリット

期間保証型の広告の場合、ブランド認知度や告知効果などが期待できます。

幅広いユーザに広告を見てもらえる可能性があるからです。

また、固定の予算ですので予定外に費用がかさむ心配がありません。

その一方で、期間保証型は必ずしも具体的な効果につながらないケースがあり得ます。

契約時に表示回数の目安が提示されることはありますが、実際の表示回数やクリック数が保証されるものではありません。

そのため、自社に合った広告枠を選定できるかどうかが非常に重要です。

成果報酬型

成果報酬型

成果報酬型とは、商品購入や会員登録などといったコンバージョンが発生した時に課金される課金方式です。

媒体主は、広告を掲載するにあたり、自分のサイトにあった製品カテゴリーを選択することができます。

このため、ターゲットに合うサイトに広告が掲載されコンバージョンに至りやすいという特徴があります。

アフィリエイト広告が代表的です。

成果報酬型のメリット・デメリット

成果報酬型の場合、広告費を払ったのに成果が上がらなかったというような無駄がありません。

コンバージョンが発生した際にのみ費用が発生するからです。

ただし、媒体主が報酬を得るために誇大広告や不正な表示をするといったリスクがあるため、注意が必要です。

配信数型

配信数型

配信数型とは、広告が配信された数に応じて課金される方式です。

主にメール広告やLINE広告で利用されます。

決められた配信数に至るまで、配信期間や掲載回数が保証されます。

例えば、メールの配信単価が10円で5万通配信する場合には、50万円といった契約です。

配信数型のメリット・デメリット

配信数型は、メール広告に利用されるため視認性や保存性に優れているという特徴があります。

メールやLINEに配信されるため、スマホでも見れる上にユーザが消去しない限りは消えないからです。

また、媒体が持っているリストに広告を配信することになるため、製品のターゲット層に近いリストであれば高い効果が期待できます。

ただし、ユーザが広告を開かないケースも多く、他の広告に比べてクリック率は低い傾向にあります。

広告視聴単価型

広告視聴単価型

広告視聴単価型は、動画広告において再生回数を保証する課金方式です。

YouTubeやニコニコ動画などの動画共有サイトに投稿される場合や、画像広告の枠に動画を掲載する場合があります。

単純な動画の再生回数ではなく、何秒以上再生された回数・最後まで再生された回数などを課金対象とするケースもあります。

広告視聴単価型のメリット・デメリット

広告視聴単価型は、動画広告に利用されるため、記憶に訴えかけることが得意です。

動画は画像に比べて各段に多くの情報を伝えることができる上に印象に残りやすいからです。

その反面、興味のない場合にはすぐに動画から離脱してしまうため、全ての情報を伝えきれないというデメリットもあります。

3.WEB広告11種類・費用・メリット・デメリットまとめ

WEB広告11種類・費用・メリット・デメリットまとめ

インターネット広告を効果的に活用するために重要なのは、様々な種類の広告の特徴を理解し、自社の目的に合ったものを選ぶことです。

ここでは、以下11種類の広告の特徴と、メリット・デメリット、課金方式をご紹介します。

  1. リスティング広告
  2. アフィリエイト広告
  3. アドネットワーク広告
  4. DSP
  5. リターゲティング広告
  6. ネイティブ広告
  7. SNS広告
  8. 動画広告
  9. メール広告
  10. 記事広告
  11. 純広告

それぞれのネット広告の種類について、詳しく説明します。

WEB広告11種類比較一覧表

最低が★、最高が★★★★★です。

広告種類 導入までの時間 導入の簡単さ 導入コストの低さ 運用の簡単さ 運用コストの低さ 認知度アップ 売上への直結度
リスティング広告 ★★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★★★★
アフィリエイト広告 ★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★★
アドネットワーク広告 ★★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★
DSP ★★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★
リターゲティング広告 ★★★★ ★★ ★★★★ ★★ ★★★ ★★★★★
ネイティブ広告 ★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
SNS広告 ★★★ ★★ ★★★★ ★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★
動画広告 ★★ ★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★
メール広告 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★ ★★
記事広告 ★★★ ★★★ ★★ ★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★★
純広告 ★★ ★★★★ ★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★

リスティング広告

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、キーワード検索に連動して配信される広告です。

「検索連動型広告」とも呼ばれています。

例えば、会計ソフトを探しているユーザに向けて広告を配信したい場合には、「会計ソフト」というキーワードで検索したユーザにだけ配信することができます。

代表的なリスティング広告サービスは以下です。

リスティング広告のメリット

リスティング広告の最大のメリットは、すでに製品に興味・関心のある客にアプローチできる点です。

入力されたキーワードに連動して広告が表示されるため、配信先は確実にそのキーワードに興味や関心のあるユーザになります。

また、SEO対策と違って、上位表示されるまで時間がかかることはありません。

入札金額や広告の品質が高ければ、すぐに検索上位に表示させることが可能であり、即効性があります。

リスティング広告のデメリット

リスティング広告は、まだ商品やサービスの必要を感じていない「潜在顧客」へのアプローチには向きません。

ユーザーが、指定したキーワードを検索しない限り広告が配信されないからです。

また、「広告」というアイコンが表示されるため、ユーザは広告と認知し警戒するため、自然検索結果よりクリックされにくいという傾向があります。

リスティング広告の料金体系と費用目安

リスティング広告の主な料金体系と費用の目安は以下です。

費用発生方式 費用感
クリック課金  1クリックあたり10円~(キーワードの人気度によって変動)

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、インターネットにおける成果報酬型の広告です。

ユーザーがアフィリエイト広告を通じて、設定したアクションを取ると広告主に広告費用が発生します。

例えば、ある商品の「購入」をアクションとして指定していた場合、ユーザーがその商品を購入することで初めて広告費用が発生します。

多くの場合、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)というアフィリエイト用の仲介サイトを使います。

代表的なASPは以下です。

  • A8.net(エーハチネット)
  • バリューコマース(Value Commerce)
  • afb(アフィb)
  • AccessTrade(アクセストレード)
  • LinkShare(リンクシェア)

国内の主要ASPをほぼ網羅した、最大級のASPリストは以下の記事をご覧ください。

また、ASPを経由せずに、アマゾンや楽天のような大手ECモールやNTTドコモなどの携帯電話大手企業が展開しているアフィリエイトシステムも人気です。

Amazonアソシエイト審査完全10原則・評判・アフィリ始め方・稼ぐ方法ガイド

iTunesアフィリで稼ぐ4つの方法・始め方6ステップ【完全解説】

楽天トラベルアフィリは初心者オススメ!稼ぐ4つの法則【完全解説】

楽天アフィリエイト規約改定の裏事情!審査不要ですぐ稼げる!

ドコモアフィリエイトのためのdアカウント取り方!dマガジン・dカード・dフォトでお小遣い

アフィリエイト広告のメリット・デメリット

アフィリエイト広告のメリットは、その費用対効果の高さです。

広告主が定めた成果地点に、ユーザーが到達した時のみ費用費用が発生するので、無駄な広告費を最小限に抑えることができます。

ASPを利用するためには月額費用がかかりますが、その月額費用を回収できれば費用対効果が1を下回ることはありません。

デメリットは広告主が意図しないWebサイトやブログに広告が掲載される危険性

アフィリエイト広告は、企業のホームページから個人のブログまで幅広く掲載可能で、通常は広告主側で掲載メディアを選べません。

もし、あやしいブログや合法すれすれの広告手法を用いるサイトに広告が掲載されると、企業のブランドイメージや、自社の商品・サービスの評判が傷つけられるリスクがあります。

不正な広告によって発生した損害の責任が、ASPや広告主にまで波及するケースも珍しくありません。

自社のイメージに合わないWebサイトでは掲載されないよう、定期的にチェックしたり、取引するASPを選ぶ必要があるでしょう。

アフィリエイト広告の料金体系と費用目安

アフィリエイト広告の主な料金体系と費用の目安は以下です。

費用発生方式 費用感
成果報酬型
  • 初期費用・月額固定費用:5万円前後
  • 成果報酬の30%前後

アドネットワーク広告

アドネットワーク広告

アドネットワーク広告とは、複数の広告媒体(Webサイト、SNS、ブログ等)を集めて広告配信ネットワークを作り、それらの媒体に広告をまとめて配信する広告手法です。

通常さまざまな媒体へ広告を配信する場合、それぞれの媒体と契約したり、指定された形式で広告を作成しなければなりません。

また、媒体によって料金体系も異なるため、管理が複雑です。

しかし、アドネットワーク広告の場合、アドネットワーク業者とだけ契約すれば、さまざまな媒体に、それぞれに合わせた形式で広告を出稿してもらえます。

代表的なアドネットワーク広告サービスは以下です。

アドネットワーク広告のメリットとデメリット

アドネットワーク広告のメリットは、さまざまな媒体に出稿する際の業務を効率化できるところです。

入稿または入札するだけで、アドネットワーク事業者提携の広告媒体に大量出稿できるので、潜在的な客層に認知を拡大したい場合に役立ちます。

また、掲載後もインプレッション・クリック・コンバージョンなど、効果測定データをまとめて確認することができるため、データ分析も容易です。

デメリットは広告主が意図していないWebサイトに広告が表示される可能性

アドネットワーク広告では広告出稿先を選定することが難しいため、広告主が意図していないWebサイトに広告が表示されることがあります。

複数のアドネットワークサービスを利用する場合は特に注意が必要です。

同じ媒体に広告が重複して配信される可能性があり、過度な露出によってユーザーに嫌悪感を与える可能性があります。

アドネットワーク広告の料金体系と費用目安

アドネットワーク広告の主な料金体系と費用の目安は以下です。

費用発生方式 費用感
クリック課金 1クリックあたり10円~

DSP広告

DSP広告とは、広告主に用意されたプラットフォーム「DSP」(Demand Side Platform)を通じて配信されるディスプレイ広告です。

広告主が狙いたい属性のユーザーに対し、リアルタイムに広告枠の入札が行えるという特長があります。

1秒間に何回もの広告枠の入札がリアルタイムに行われ、条件に合う広告主の中で最も高額を付けた広告が掲載される仕組みです。

主なDSP広告サービスは以下です。

DSP広告のメリットとデメリット

DSP広告の最大のメリットは、ターゲットユーザーにピンポイントでアプローチできる点です。

以下のようなユーザーデータをもとに、最適化された広告が配信されるため、特定のユーザーに向けて広告を出すことができます。

  • 性別
  • 年齢
  • 地域
  • 検索履歴
  • 行動履歴

広告主のニーズに合わせた柔軟な配信も可能です。

特定の期間のみ入札額を上げる、特定ジャンルの媒体に絞って配信するなど、配信条件を細かく設定できます。

デメリットは初期費用や手数料

DSP広告を利用するには、広告費の他に初期費用や手数料がかかる場合が多いです。

また、DSP会社によってターゲティングが異なる可能性があります。

提携している配信メディアのジャンルや、保有するデータ、アルゴリズムにより、配信先となるユーザーの選定に大きな差が出ます。

それぞれのDSP会社の特徴をよく把握してから選ぶ必要があるでしょう。

DSP広告の料金体系と費用目安

DSP広告の主な料金体系と費用の目安は以下です。

費用発生方式 費用感
インプレッション課金 10円~/1000インプレッション

リターゲティング広告

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、一度サイトを訪れたユーザーを、サイト離脱後も追跡する広告手法のことです。

自社のサイトや商品ページなどに訪れたことのあるユーザーに対し、再度広告を配信することができます。

Google 広告(旧称はGoogle AdWords)の「リマーケティング」や、Yahoo!広告(旧称 Yahoo!プロモーション広告)の「サイトリターゲティング」など、広告配信事業者のシステムを使って広告を配信するのが一般的です。

リターゲティング広告のメリットとデメリット

リターゲティング広告のメリットは、効率よくコンバージョン率を上げることができる点です。

リピーターは新規客よりコンバージョン率が高いといわれています。

無数に存在するユーザーの中から、買おうかどうか迷っている「離脱者」に再度アプローチすることで、ユーザーを効率良く刈り取ることが可能です。

その効果性ゆえに、リターゲティング広告は2010年の開始以降、広く普及しています。

デメリットは新規顧客開拓に向いていないこと

リターゲティング広告は、新規顧客開拓には向いていません。

一度サイトに訪れた見込み客に対して配信する広告だからです。

また、何度もしつこく広告を配信されることで、かえって購買意欲が下がる可能性もあります。

同じユーザーに広告を配信する回数限度の設定などに注意が必要でしょう。

リターゲティング広告の料金体系と費用目安

リターゲティング広告の主な料金体系と費用の目安は以下です。

費用発生方式 費用感
クリック課金 1クリックあたり10円~
インプレッション課金 10円/1000インプレッション~

ネイティブ広告

ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、記事と広告を自然に溶け込ませ、ユーザーにストレスを与えずに情報を提供する広告です。

例えば、ニュースサイトの記事やSNSのフィードの中に混ぜて自然に表示させます。

リスティング広告などと比べて、いかにも広告という印象を与えにくく、ユーザーに受け入れられやすいのが特徴です。

実際には広告であるため、どこかに「広告」であることは明記されます。

ネイティブ広告のメリットとデメリット

ネイティブ広告の最大のメリットは、クリック率の高さです。

広告を見せられているという感覚が少ないため、興味を持ちやすく、自然とクリックされやすい傾向があります。

閲覧中のコンテンツと同じ体裁で表示されるので、ユーザーにとってストレスになりません。

また、コンテンツが面白ければSNSなどでシェアしてもらえる場合があるというメリットもあります。

直接的なユーザーだけでなく、潜在層へのアプローチも期待できるでしょう。

デメリットは広告制作の手間

ネイティブ広告のデメリットは、広告制作に手間がかかることです。

単純に商品やサービスの紹介するだけでなく、コンテンツとして楽しんでもらうことも意識しなければなりません。

また、広告に見えないことは、「だまされた」と感じさせてしまうデメリットにもなりえます。

ネイティブ広告の料金体系と費用目安

ネイティブ広告の主な料金体系と費用の目安は以下です。

費用発生方式 費用感
クリック課金  1クリックあたり10円~

SNS広告

SNS広告

SNS広告とは、TwitterやInstagram、TikTokなどのSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)に配信する広告のことです。

SNSに登録されているユーザの属性や趣味・関心データを基に、最適なターゲットに集中して広告を配信することができます。

代表的なSNS広告は以下です。

  • Twitter広告
  • Instagram広告
  • Facebook広告
  • LINE広告
  • TikTok広告
  • Pinterest広告

Twitter広告Facebook広告Instagram広告LINE広告については、以下の記事をご覧ください。

SNS広告のメリットとデメリット

SNS広告の強みは、その拡散力の高さです。

独特な広告や面白い広告など、ユーザーが他の人にシェアしたいと思うような内容の広告を配信することができれば、爆発的に情報を広めることができます。

また、正確なターゲティングができるのもSNS広告の魅力です。

年齢や性別、住んでいる地域、興味のある内容など、個人のユーザー情報に基づいて細かくターゲットを絞り込むことができます。

デメリットはクリエイティブに求められる完成度の高さ

SNS広告では、魅力的でユーザーの注目を集めるような広告でなければ見てもらえない可能性が高いです。

他の投稿より魅力的に見せる必要があるため、画像や動画、テキスト使い方などをよく考える必要があり、出稿までの手間やコストがかかります。

また、インパクトだけをねらった広告を配信してしまうと、「炎上」という悪い形で拡散されてしまうこともあります。

SNS広告の料金体系と費用目安

SNS広告の主な料金体系と費用の目安は以下です。

費用発生方式 費用感
クリック課金 1クリックあたり10円~
インプレッション課金 10円~/1000インプレッション

動画広告

動画広告

動画広告とは、その名の通り動画を利用した広告のことです。

YouTubeなどの動画コンテンツ内で再生される「インストリーム広告」や、記事やコンテンツ内に挿入されている動画広告が自動再生される「インフィード広告」など、表示方法にはいくつかあります。

動画広告の代表的なサービスは以下です。
YouTube広告
NewsTV
・Vmail
CMerTV(シーマーティービー)

YouTube広告について始め方とコツを説明しています。

動画広告のメリットとデメリット

動画広告は視覚と聴覚にダイレクトに訴えるため、ユーザーに強い印象を与えることができます。

そのため、サービスや商品の購入につながる可能性が高いです。

また、印象にも残りやすいので、その場でアクションに直結しなくても、ブランディング効果が期待ができます。

話題性のある動画を制作できれば、SNSでの拡散で一気に認知度を上げることも可能です。

デメリットはクリエイティブ作成のコスト

動画広告は、静止画やテキスト主体の広告より、作成するための時間と費用がかかります。

キャストやロケ地、動画構成などに関する打ち合わせや、撮影後の編集作業も必要になるので、最短でも数週間かかる場合が多いです。

また、クオリティの優劣がユーザーに伝わりやすいのもデメリットになります。

興味がなければスキップされたり、飛ばしてスクロールされます。

動画広告で成果をあげるには、一瞬でユーザーの興味を引く、クオリティの高い動画を制作する必要があるでしょう。

動画広告の料金体系と費用目安

動画広告の主な料金体系と費用の目安は以下です。

費用発生方式 費用感
広告視聴単価型 1視聴あたり10円~

メール広告

メール広告

メール広告とは、電子メールの形で送信される広告のことです。

メールマガジンやニュースメールの記事内に広告文を挿入する「メールマガジン型」と、全文広告を配信する「ダイレクトメール型」があります。

「テキスト形式」や「HTML形式」で送信することが可能で、HTML形式であれば、Webサイトのように文字のフォントや画像を用いて自由に表現できます。

メールマガジン型のメール広告について詳しく説明しています。

メール広告のメリットとデメリット

メール広告のメリットは、見込み客に直接アプローチできるところです。

すでに自社の商品やサービスに関心を持つユーザーがアドレス登録をしているため、購入につながりやすい客層へのアプローチが可能となります。

また、入稿から配信までの期間が短いのも大きなメリットです。

特にテキスト形式の広告なら、準備にそれほど手間がかからず、入稿からの配信までの期間が短いため、急なイベントの告知やセールにも対応できます。

デメリットは到達度を読めにくいこと

メール広告のデメリットは、開封されない可能性があるということです。

それまでの内容や配信回数が適切でなければ、自分にとって必要のない情報だと認識されてしまい、開封率は低下します。

迷惑メールとして認識されると、受信ボックスからはじかれる場合さえあります。

メール広告の料金体系と費用目安

メール広告の主な料金体系と費用の目安は以下です。

費用発生方式 費用感
配信数型 5円~/1通

記事広告

記事広告

記事広告とは、通常の記事と同様の体裁で掲載される広告のことです。

「タイアップ広告」とも呼ばれます。

他のクライアントと提携し、第三者にユーザー目線で商品やサービスについてのPR記事を作成してもらいます。

それを人気メディアなどに配信する広告手法です。

多くの場合「広告」や「PR」などの表記がなされるので、通常の記事とは区別がつくようになっています。

記事広告のメリットとデメリット

記事広告のメリットは、第三者の目線で商品やサービスを紹介してもらえる点です。

最近では特に、口コミやレビューを参考にして購入するユーザーが増えています。

第三者の率直な感想が入った記事広告なら、信頼を得やすく、ユーザーは購入後の自分をイメージできます。

購入へのハードルを下げる効果を期待できるでしょう。

また、タイアップするメディアの認知度が高ければ、そのブランド力を活用し、信頼感や購買意欲を高めることができます。

デメリットは費用

記事広告は比較的高額です。

記事広告の費用は、小さな媒体でも50万程度、それなりの媒体で掲載するとなると100〜200万円程度が相場になります。

質の高い紹介記事を制作するとなれば、制作までの手間がかかるため、出稿まで時間がかかる広告手法でもあります。

また、自社サイトへの導入が難しいのもデメリットのひとつです。

記事広告の料金体系と費用目安

記事広告の主な料金体系と費用の目安は以下です。

費用発生方式 費用感
インプレッション課金 10円~/1000インプレッション

純広告

純広告

純広告とは、サイト内で決められた広告枠を一定期間買い取り広告を表示させるものです。

古くからあるWeb広告の手法で、バナー広告やテキスト広告があります。

Yahoo!JAPANや日本経済新聞社、ニコニコ動画といったさまざまなメディアで純広告が提供されています。

特化したジャンルの媒体を選べば、ターゲットをしぼって広告を配信することも可能です。

純広告のメリットとデメリット

純広告の最大の魅力は、今まで自社製品に興味・関心のなかった潜在層にもアプローチできる点です。

特に利用者の多い媒体に掲載すれば、かなりの数のユーザーの目に触れることになります。

買い取った期間中は必ず掲載されるので、広く確実にアピールできる広告手法といえるでしょう。

一度出稿すれば、運用コストはかからないのもメリットです。

デメリットは効果を読みにくい点

純広告は、たとえ効果がなかったとしても費用がかかってしまいます。

人気のWebサイトだと広告枠がかなり高額なケースもあるので、失敗した時のリスクは大きいです。

また、詳細なターゲティングができないのもデメリットになります。

純広告の料金体系と費用目安

純広告の主な料金体系と費用の目安は以下です。

費用発生方式 費用感
期間保証型  数万~数千万(媒体や期間により大きく変わる)
インプレッション課金 10円~/1000インプレッション

4.Web広告は自社運用と広告代理店運用とどっちがいい?

結論から言うと、自社に広告運用の専門的な人員がいないのであれば、広告代理店に依頼する方がおすすめです。

インターネット広告の利点をいかし、高い広告効果を発揮するためには、どうしてもインターネット広告に対する専門的な知識や技術が求められます。

自社内でインターネット広告への知識・技術を持つ人員を一から育てるのは大変ですし、専門の技術者を雇うには大きなコストがかかります。

もちろん、インターネット広告を熟知した人員が既にいれば、自社運用も可能です。

でも、広告代理店に委託することで手軽に始めることができ、また高い効果を発揮できるでしょう。

ただし、広告代理店によって、Web広告の種類・クライアントの業種によって得意・不得意があります。

全国のインターネット広告に強い広告代理店一覧を参考に、自社のやってみたいWeb広告の種類、自社の業種にマッチした広告代理店を選んでください。

国内の広告業界解説をご覧ください。

広告代理店からの営業を待つ時代ではありませんし、先代からの付き合いという理由だけで広告代理店に丸投げする必要もありません。

広告主側からアクションを起こして、単なる外注ではなく長期的な経営パートナーとなってくれる広告代理店を探しましょう。

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