「今流行っているWeb広告ってどんなもの?」
「Web広告を始めたいが、種類が多くてどれを選んでよいかわからない」
このように悩んでいませんか?
実はWeb広告は少額から始められて効果の高い広告なんです!
広告の種類は11種類もありますが、それぞれの特徴を理解して最適な広告を選定すれば、より高い効果を発揮することができるのです!
デジマチェーンが、Web広告とは何かを解説するとともに、11種類のWeb広告についてそれぞれの特徴やメリット・デメリットについても詳しく解説します。
この記事を読むことで、効果的なWeb広告を選定でき、自社製品の売上アップが期待できますよ!
「Web広告で効果を得るための運用チェックリスト7つ・効果測定の重要指標5つ徹底解説」を併せてご覧ください。
1.Web広告とは?
Web広告とは、インターネット上やメールに掲載される広告のことです。
インターネット広告やネット広告、オンライン広告などとも呼ばれます。
昨今、スマートフォンの普及やSNSによる情報の拡散力が注目され、Web広告の需要が高まってきています。
今後この動きはさらに加速し、Web広告の影響力はますます大きくなっていくことが予想されています。
そのため、多くの企業がWeb広告に積極的に取り組まざるをえない状況になってきているのです。
このように注目の高まるWeb広告ですが、その中にはさまざまな種類の広告が存在するため、自社の目的に合ったものを選ぶことが重要です。
Web広告の種類によってメリット・デメリットがあり、期待される効果も違ってくるからです。
それぞれのWeb広告の特徴を理解し、自社に合った広告を選定することで大きく広告効果が高まります。
次章では、11種類のWeb広告についてそれぞれの特徴を詳しく解説していきます。
2.Web広告11種類
ここからは、以下の11種類のWeb広告について、内容やメリット・デメリットを紹介します。
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
- アドネットワーク広告
- DSP
- リターゲティング広告
- ネイティブ広告
- SNS広告
- 動画広告
- メール広告
- 記事広告
- 純広告
順番に説明します。
(1)認知拡大や販売促進にはリスティング広告
リスティング広告とは検索連動型広告とも呼ばれ、Google・Yahoo・Bingなどの検索エンジンに配信する広告です。
ユーザがキーワードを入力した際に、キーワードに連動した広告を検索結果の上や右に表示させます。
例えば、会計ソフトを探しているユーザに向けて広告を配信したい場合には、会計ソフトというキーワードで検索したユーザにだけ配信することができます。
クリックされるごとに課金が発生する課金方式です。
代表的なリスティング広告としては、GoogleAdWords、Yahoo!スポンサードサーチが挙げられます。
このように、リスティング広告は検索エンジンに配信され、検索キーワードに連動して広告を表示します。
#1.リスティング広告のメリット
リスティング広告は、すでに製品に興味・関心のある客を獲得するのに絶大な効果を発揮します。
入力されたキーワードに連動して広告が表示されるため、配信先は確実にそのキーワードに興味や関心のあるユーザであるからです。
また、リスティング広告を利用せずSEO対策を施して自然検索結果で上位を狙う場合には、効果が出るまで時間を要することを覚悟しなければなりません。
しかし、リスティング広告であれば入札金額や広告の品質が高ければすぐに表示させることが可能であり、即効性があります。
このように、リスティング広告は顕在層の顧客獲得に効果的な広告手法です。
#2.リスティング広告のデメリット
リスティング広告は、潜在的な客層へのアプローチには向きません。
なぜなら、ユーザがキーワードを検索しなければ広告が表示されないためです。
また、広告というアイコンが表示されるため、ユーザに広告と認知され、自然検索結果よりクリックされにくいという傾向があります。
このように、リスティング広告は潜在的な客層を取り込みたい場合には適さないのです。
(2)費用対効果を高めたいならアフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、成果報酬型の広告です。
広告を通じて資料請求・サンプル請求・会員登録・購入などのアクションが発生した際に費用が発生します。
言い換えると、広告の表示およびクリックだけでは課金されません。
その他に、固定費としてアフィリエイト広告をまとめる仲介会社(ASP)に掲載費を払う必要があります。
代表的なアフィリエイト広告には、A8、Rentracks、afbが挙げられます。
#1.アフィリエイト広告のメリット
アフィリエイト広告は、他のWeb広告に比べてCPA(成果を1件獲得するためにかかるコスト)が低く抑えられるのが特徴です。
アフィリエイト広告はアクションが発生しないうちは費用が発生しません。
その他の多くのWeb広告では、表示もしくはクリックの段階で費用が発生するため、CPAは高くなる傾向にあります。
このように、CPAを低く抑えたい場合にはアフィリエイト広告がおすすめです。
#2.アフィリエイト広告のデメリット
アフィリエイト広告を利用する場合は、媒体が作成する製品の紹介記事に問題がないか確認が必要です。
媒体主がアクションを促そうとする余り、不正な表示をしたり誇大広告が行われるリスクがあるからです。
また、アフィリエイト広告は固定費がかかる上にアフィリエイトなしでも獲得できていたユーザもASP経由に流れる可能性があるため、場合によっては余計に費用がかかることも考えられます。
このように、アフィリエイト広告は、紹介記事に不適切な表現がないか注意しましょう。
(3)幅広く商品を広めたいならアドネットワーク広告
引用:https://promotionalads.yahoo.co.jp/service/ydn/
アドネットワーク広告とは、業者を通して複数のサイトに一括で広告を掲載させる手法です。
通常さまざまな媒体へ広告を配信する場合、それぞれの媒体と契約を行ったり、指定された形式で広告を作成しなければなりません。
また、媒体によって料金体系も異なるため、管理が煩雑です。
しかし、アドネットワーク広告の場合には、アドネットワーク業者とだけ契約を行えば、さまざまな媒体に、それぞれに合わせた形式で広告を出稿してもらえます。
Webサイトのみならず、ブログやオウンドメディア・SNSなどにも広告を配信できます。
また、ユーザー属性を絞り込んだりWebサイトの種類を指定して配信を行うことなども可能です。
アドネットワーク広告の代表的なサービスとしては、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク、GoogleDisplayNetworkが挙げられます。
#1. アドネットワーク広告のメリット
アドネットワーク広告は、さまざまな媒体に出稿する際の業務を効率化できます。
そのため、さまざまな媒体に気軽に配信することが可能であり、潜在的な客層に認知を拡大したい場合に役立ちます。
また、掲載後も、広告効果のデータをまとめて統一した形式でもらえるため、効果の比較がやりやすくなる点もメリットです。
このように、アドネットワーク広告は、複数の媒体へ効率的に出稿することが可能です。
#2. アドネットワーク広告のデメリット
アドネットワーク広告は、ターゲットでない媒体にも広告が出稿されてしまう可能性があります。
アドネットワーク広告はさまざまな媒体に出稿できる反面、どこのメディアに配信されたか分からないからです。
また、媒体ごとの効果を測定できないため、詳細を分析したい場合には不向きです。
このように、アドネットワーク広告を利用すると、ターゲットでない媒体にも広告が掲載されるケースがあります。
(4)効果的なメディアに自動配信したいならDSP
引用:https://www.microad.co.jp/services/adplatform/microad-blade/
DSPとは、事前に予算や配信条件などを登録しておくことで、効果的な広告を自動的に選択・配信してくれる仕組みです。
アドネットワーク広告と同様に複数のサイトに一括して広告配信を行えます。
さらにDSPの場合は複数のアドネットワークに対して広告を配信することが可能です。
DSPの仕組みとしては、1秒間に何回もの広告枠の入札がリアルタイムに行われ、条件の合う広告主の中で最も高額を付けた広告が掲載されます。
DSPの代表的なサービスとしては、BLADE、FreakOutが挙げられます。
#1. DSPのメリット
DSPを利用すれば、効果的な広告を自動で配信してくれます。
DSPは最適化エンジンを使い膨大なデータを解析し一瞬で最適な広告を判断する機能を有するからです。
また、ターゲティングの精度が高まっていくことにより次第にCPAを低くすることも期待できます。
このようにDSPは、興味関心の高いターゲットへ自動的に広告を配信することが可能です。
#2. DSPのデメリット
DSPはツールであり、利用するためには運用の負担がかかります。
例えばDSPを使いこなすためには運用にかかる人出やノウハウが必要です。
自社内で運用が難しい場合には外部に委託できる代行サービスもありますが、この場合は手数料がかかります。
また、DSP自体にも利用料が必要ですので注意しましょう。
(5)リピーターを増やしたいならリターゲティング広告
リターゲティング広告とは、ユーザが過去に見たサイトの広告を再度表示する広告形態です。
Yahooであればサイトターゲティング、Googleであればリマーケティングという名称が付けられています。
アドネットワークやDSPのような単独のサービスではなく、リスティング広告やディスプレイ広告と併用する形で利用されるイメージです。
リターゲティング広告の代表的なサービスとしては、Yahoo!サイトリターゲティング、Googleリマーケティングが挙げられます。
#1. リターゲティング広告のメリット
かつて製品に興味・関心を示したユーザに対して効果的にアプローチすることが可能です。
一旦サイトから離脱したユーザであっても、購入を迷っていたりまだ気になっているというのはよくあるケースです。
このような場合に再度検討の機会を与え、購買につなげることが期待できます。
#2. リターゲティング広告のデメリット
リターゲティング広告は、リスティング広告と同様に潜在的な客層へのアプローチには向きません。
ユーザが過去にサイトを閲覧していなければ広告が表示されないためです。
このように、リターゲティング広告は、潜在的な客層へアプローチしたい場合には適さないのです。
(6)クリック率を高めたいならネイティブ広告
ネイティブ広告とは、ニュースサイトの記事やSNSのフィードの中に混じって自然に表示される広告です。
リスティング広告などと比べて、いかにも広告という印象を受けにくいため、ユーザに受け入れられやすいという特徴があります。
ただし、実際には広告であるため、どこかに広告である旨の明記は必要です。
広告である旨の記述がなければステルスマーケティングと言われるように、広告であることを隠した宣伝活動として問題になってしまいます。
ネイティブ広告の代表的なサービスとしては、Sharethrough、Outbrainが挙げられます。
#1. ネイティブ広告のメリット
ネイティブ広告は、他の広告と比べてクリック率が高いことがメリットです。
自然に表示されることからユーザに広告と認知されにくためです。
さらに、他の記事やユーザ属性に合った広告を表示することができるためにユーザの関心度が高いケースが多いこともクリック率を高める要因になっています。
#2. ネイティブ広告のデメリット
ネイティブ広告は、他の広告と比べて比較的広告単価が高い傾向があります。
また、自社製品に合うメディアが少なく、そもそもネイティブ広告を掲載できる機会が少ないといたケースもあります。
(7)広告の共有・拡散に期待するならSNS広告
SNS広告とは、FaceebookやInstagram・TwitterなどといったSNS上へ情報を広める仕組みの広告手段です。
SNSに登録されているユーザ属性や趣味・関心データを基に詳細なターゲティングを行い、最適なターゲットに集中して広告を配信することができます。
Facebook広告やインスタ広告に関して詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
SNS広告の代表的なサービスとしては、Facebook広告・Twitter広告が挙げられます。
#1. SNS広告のメリット
SNS広告は、うまくユーザの興味・関心を集めることができれば、爆発的に情報を広めることが可能です。
ユーザ自身が広告をユーザ同士へ共有・拡散してくれるケースがあるからです。
また、うまくターゲティングできれば、少ない投資で高い効果を挙げられる可能性もあります。
#2. SNS広告のデメリット
SNS広告は、詳細なターゲティングができる反面、運用に手間がかかることがデメリットと言えます。
配信後もデータを分析し、より的確なターゲティングを探すためのチューニング作業が必要です。
(8)ブランド認知度を高めたいなら動画広告
動画広告は、その名の通り動画で作成された広告です。
YouTubeなどの動画共有サイトに投稿される場合と、従来の画像の広告枠内に動画広告を流す場合の2種類があります。
ユーザが広告をクリックしなくても、画面に表示されたタイミングで再生を開始します。
動画広告の代表的なサービスとしては、NewsTV、Vmailが挙げられます。
#1. 動画広告のメリット
動画広告は視覚と聴覚にダイレクトに訴えることができるため、記憶に残りやすいという特徴があります。
動画が画像に比べて情報量が多く印象に残りやすいという特徴を持つためです。
このため、ブランドの認知度を高めたり、動画の再生回数を増やすことが期待できます。
#2. 動画広告のデメリット
動画共有サイトに投稿される場合、時にマイナスイメージをもたれてしまうリスクがあります。
本来見たい動画の再生を待たせる形で広告が流れることになるからです。
このように、動画広告は時にユーザにマイナスイメージを持たれる可能性があります。
(9)視認性・保存性に優れているのはメール広告
メール広告とは、電子メールを使ってさまざまな会社が保有する顧客に対して広告を配信する方法です。
あらかじめユーザの興味・関心を登録してもらい適したメールを送る方法や、メールマガジンのヘッダー・フッターに広告文を掲載する方法などがあります。
メール広告の代表的なサービスとしては、DE-Mail、blastmailが挙げられます。
古くから利用されてきた手法ですが、最近ではWeb広告の種類が増加やメールの利用率の低下から、効果が下がってきています。
#1. メール広告のメリット
メール広告は、ユーザがサイトを訪問しなくてもプッシュ型で配信できるというメリットがあります。
また、メール内に表示されることからスマホでも確認できたり、メールを消去しない限りは広告が残り続けます。
このように、メール広告はプッシュ型である上に視認性・保存性に優れた広告です。
#2. メール広告のデメリット
メール広告は他の広告に比べてクリック数が低い傾向にあります。
メールが配信されても、開かれなかったりや最後まで読まれないケースが多くあるからです。
このように、メールはクリック数が低いというデメリットがあります。
(10)自社のブランディングには記事広告
記事広告とは、人気のメディアなどに記事を配信してもらう広告形態です。
すでに説明したネイティブ広告のように、あたかもコンテンツの一つのような見た目で掲載されることも多くあります。
自社がターゲットとするユーザが多く読んでいるメディアにうまく記事を配信できれば、効果を発揮することが期待できるでしょう。
記事広告の代表的なサービスとしては、LIG、アドライズが挙げられます。
#1. 記事広告のメリット
記事広告は、ターゲッティングがうまくいけばユーザに受け入れられやすく高いクリック率が期待できます。
メディアをうまく選択できていれば、自社製品に興味・関心の高いユーザに集中して広告を届けることができるからです。
大手企業などは、メディアと連携してタイアップ記事を作成し、ブランディングなどに活用するケースもあります。
このように、記事広告はクリックされやすいことがメリットです。
#2. 記事広告のデメリット
記事広告のデメリットは、メディアのターゲット層と自社のターゲット層がずれた場合には効果が出ないというリスクがある点です。
ターゲット層がずれた場合には、自社製品に興味・関心を持つユーザに広告が届かないことになるからです。
古くから存在するWeb広告の種類ですが、最近では以前と比べて効果が薄れているとも言われています。
このように、記事広告は自社のターゲット層に合ったメディアを選ぶことが非常に重要です。
(11)新規顧客を増やしたいなら純広告
純広告とは、Webサイト内の決められた枠を決められた期間買い取り、広告を掲載する広告手段です。
古くからあるWeb広告の手法で、バナー広告やテキスト広告があります。
掲載される広告は、テキスト・画像・動画で作成されます。
ユーザ属性や地域を絞ったり、表示される時間帯を絞ることができる場合もあります。
純広告の代表的なサービスとしては、Yahoo!ブランドパネル、日本経済新聞社オンラインが挙げられます。
#1. 純広告メリット
純広告は、今まで自社製品に興味・関心のなかった潜在層にも訴求できるのが大きな特徴です。
広告枠を一定期間買い取ることで、多くのユーザの目につくことが期待できるためです。
このように、純広告は潜在層である新規顧客の獲得が期待できます。
#2. 純広告のデメリット
純広告は、例え効果がなかったとしても費用が掛かってしまいます。
クリックにつながらなくても表示だけで課金される料金体系だからです。
また、人気のWebサイトによっては広告枠がかなり高額なケースもあります。
このように、純広告は効果が出ず無駄な費用がかかってしまう可能性があります。
まとめ
この記事では、Web広告の概要を説明するとともに、11種類のWeb広告の特徴やメリット・デメリットについても紹介しました。
Web広告は、今や企業にとって取り組まざるを得ない影響力の大きな広告手段です。
また、Web広告には11個もの種類があり、その特徴を理解して自社に合う広告を選定することで、より大きな効果を発揮します。
ぜひこの記事を読んでWeb広告について理解し活用することで、自社の売り上げアップにお役立てください!