「Webサイトを作成する時、デザインをどう決めれば良い?」
「Webサイトのデザインを考えるとき、何に気を付けるべき?」
このようにお悩みではないですか?
実はWebサイト作成時におけるデザインのポイントを理解すれば、オリジナリティがあり自社宣伝に効果的なWebサイトを作成することができます!
ここでは、Webサイトの概要やデザイン時に気を付けたい3つのポイント、デザインの参考になるサイト8選についても紹介します。
この記事を読んでデザインのポイントを理解すれば、自社の魅力を最大限に表現したWebサイトを作成でき、自社の認知度や収益アップにつながるでしょう!
1.Webサイトとは
Webサイトとは、Webページが集まってひとまとまりに公開されている群のことを指します。
Webはくもの巣の形状を意味し、サイトやページが世界中で相互につながっている状態を表現しています。
このWebを利用し、インターネット上で公開されているページがWebページです。
企業サイトで言うと、会社情報のページや商品の紹介ページ、問い合わせページなどがWebページで、それらが集まって企業のWebサイトが出来上がっています。
Webサイトについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
2.Webサイトのデザインで気を付けたい3つのポイント
Webサイトのデザインを考える際、気を付けたいポイントを以下の3点説明します。
- Webデザイン
- UI/UXデザイン
- マルチデバイス対応
順番に説明します。
(1)Webデザイン
Webデザインとは、デザイン性の高さで独自性を打ち出したり他社との差別化を図るデザインのことです。
Webサイトのデザインと言われて一番にイメージするのはこのWebデザインのことでしょう。
ブランドイメージに合わせて、おしゃれなデザインにしたり、アットホームな雰囲気や親しみやすさを感じやすいデザインを目指します。
Webデザインの出来は、デザイナーのセンスに左右されるとも言われます。
しかし、人を惹きつけるデザイン例を参考にしたり、配色や文字サイズ・余白の使い方がコンテンツに与える印象を学ぶことでも魅力的なデザインに近づけることができるでしょう。
このように、Webデザインは独自性や他社との差別化に重きをおいたデザインです。
(2)UI/UXデザイン
UI/UXデザインとは、ユーザが使用しやすくや利便性の高いデザインのことです。
上述のWebデザインに加えて、近頃はUI/UXデザインという考え方が重要視されはじめています。
Webデザインが優れていて一見注目をあびるサイトであっても、その後の操作性が悪ければユーザは離れてしまうからです。
UI/UXのいずれもUserという言葉が含まれており、ユーザ目線での機能性を求められます。
以下にUI/UXそれぞれについて詳細を説明します。
#1.UI
UIはUser Interfaceの略で、ユーザーの目にする部分・触れる部分を指します。
UIデザインとは、ユーザーが使いやすいと感じるUIをつくることです。
ユーザーは目的を達するためにWebページに訪れます。
その目的を達成してもらうためには、ユーザーがストレスなく操作を進めることが重要です。
せっかくWebページを訪れたユーザーが目的を達することなくページから離脱してしまっては、企業としてもせっかくのコンバージョンの機会を逃してしまうことになります。
具体的には、見た目と機能が合致しているか、混乱を招く言葉使いがないか、同一のアクションに重複するデザインを使っていないかなどといった点をチェックしましょう。
また、ユーザが目的を達するために必要となる操作を予想し、ユーザがその操作を迷いなく直観的に進められるように設計することも求められます。
例えばECサイトの場合、商品の購入ページまでスムーズにたどり着くことや、必要なタイミングで類似商品を比較検討できることも大切です。
このように、UIデザインはユーザーがストレスなく直観的に使いやすいUIをつくることを指します。
#2.UX
UXはUser Experienceの略で、ユーザーがWebページを通して得られる体験を指します。
上述のUIも、UXの一部であるとも言えます。
UXデザインを向上させるためには、まずはUIデザインを洗練させることが重要です。
しかし、UXの場合には読みやすい・デザインがきれい・操作性がよいなどといったインターフェースだけでなく、商品・サービスの良し悪しなどWebページを起点とした全ての体験が対象となります。
UXデザインの中には、さらに一歩進んでユーザー体験を意図的に作り上げるものも出てきました。
新しいユーザー体験を提供することで、他社との差別化を図ったり新しい価値を生み出すことができます。
UXデザインの分かりやすい例としてはLINEが挙げられます。
LINEは、今までのメールと機能的にはほとんど変わりありませんが、UXデザインに成功したことでメールとは一線を画し、爆発的な人気を獲得するに至りました。
従来のメールでは受信BOXと送信BOXが分かれており、自分のメールと相手のメールを別々の画面で確認しなければなりませんでした。
しかし、LINEは相手との会話を吹き出しを使って時系列で表示でき、まるで実際に会話しているようなイメージでメッセージのやり取りが行えます。
さらにスタンプ機能を付けたことで、文字を打つほどでもない気軽なコミュニケーションを実現することもできます。
このように、従来のメールはあたかも手紙のやり取りのイメージでしたが、LINEは気軽な会話を楽しめるようなユーザ体験を作り出すことに成功したのです。
(3)マルチデバイス対応
マルチデバイス対応とは、Webページを閲覧するデバイスとしてPCだけでなくスマホやタブレットなども想定し、それぞれのデバイスに合わせた対応を行うことです。
昨今のモバイル端末普及の流れを受け、企業としてもモバイル対応が必要不可欠です。
マルチデバイス対応は、ユーザーがWebページを見やすくなるというメリットだけでなく、SEO対策(検索エンジン最適化)にも影響を与えます。
Googleでは、スマホ対応できていないWebサイトは検索順位が落ちる傾向にあります。
マルチデバイス対応を行うための手法は以下の2種類です。
- 端末ごとに専用ページをそれぞれ構築する
- レスポンシブコーディングという手法で実装することにより、デバイスの種類に応じてレイアウトを使い分ける
このようにマルチデバイス対応はPC・スマホ・タブレットなどのデバイスに合わせてレイアウトを変更することを指します。
3.Webデザインの参考となるWebサイト6選
ここまでWebデザイン時に気を付けたい3つのポイントについて説明しました。
しかし、実際にWebデザインに取り掛かると、良いアイディアが浮かばず行き詰ってしまうこともあるでしょう。
Webサイトのデザインに困ったら、Webデザインの参考が集められたWebサイトを見てインスピレーションを加速させましょう。
今回は国内サイトを中心に扱う作品集を6選紹介します。
(1)作品集1.MUUUUU.ORG
MUUUUU.ORGは、非営利目的のWebデザインポータルサイトです。
国内・外を問わずさまざまな、縦に長いサイトが紹介されています。
現場レベルで設計の参考にしやすいオーソドックスなレイアウトでデザインが優れたサイトが多数掲載されているのが特徴です。
大きくデザインタイプ、サイトタイプ、色合い、サービスの4つのカテゴリーで分かれ、さらに詳細な70以上のカテゴリーからWebサイトを探すことができます。
(2)作品集2.WebDesignClip
WebDesignClipは、Webデザイナーや開発者のインスピレーションを刺激するような洗練されたデザインやアイデア・技術に優れたWebサイトを紹介するサイトです。
現在1,000を超えるサイトが登録されており、さらに新しいサイトが随時更新されています。
日本国内、海外、ランディングページ、スマホ/レスポンシブWebデザインの4つのコンテンツに分かれています。
気になったWebサイトは、MyClipに登録することでいつでも確認することが可能です。
(3)作品集3.I/O 3000
I/O 3000は、国内・外を問わずWebデザインの参考となるWebサイトを集めたWebデザインギャラリーです。
カテゴリー、タグ、色、アーカイブから選択できるほか、シャッフルしてデザインを表示させられます。
更新頻度が高く、たくさんのWebサイトをチェックしたいという方にもおすすめです。
(4)作品集4.Responsive Web Design JP
Responsive Web Design JPは、日本国内の優れたレスポンシブWebデザインを紹介するギャラリーサイトです。
PC画面・タブレット画面・スマホ画面が横に並べて表示されており、一目で比較することが可能です。
また、本サイト自体もレスポンシブWebデザインで作られています。
カテゴリー・色・技術・タイプの4種から見たいサイトを選択できます。
(5)作品集5.Webデザインの見本帳
Webデザインの見本帳は、Webデザインの見本や参考、提案に利用できるようなWebサイトを集めたデータベース・リンク集です。
Webサイトを作成する際のデザインの参考にするだけでなく、制作会社にサイトのイメージを伝えるためのサンプルとして使うこともできます。
印象・色・ジャンルから好みのサイトを探せるだけでなく、同じテーマを探すリンクから類似サイトを探す機能も有します。
さらに、ランキングが表示できるため、他の人がどのようなサイトをチェックしているかを確認することも可能です。
(6)作品集6.ブブンデザインアーカイブ
ブブンデザインアーカイブは、さまざまなサイトのデザイン性に優れたパーツを集めたWebデザイン見本集です。
メインビジュアルは作成できたけれど、そのイメージに合わせたサイドメニューやタイトルロゴのアイディアがほしいという悩みを解決します。
制作済みのWebサイトにドラッグ&ドロップでパーツを重ねてみることで、インスピレーションを加速し制作時間を短縮できるでしょう。
パーツ別・機能別・業界別などさまざまなカテゴリーに分かれているため、探したいパーツをピンポイントで調べることができます。
4.UI・UXデザインに成功したWebサイト2選
次に、UI・UXデザインの参考事例として、UI参考サイト1選・UX参考サイト1選をそれぞれ紹介します。
WebデザインにUI・UXデザインを取り入れる際の参考にしてください。
(1)UI参考サイト CAFE STEEN
大阪のカフェSTEENのホームページで、2019年1月に公開されました。
流体シェイプのような形状に切り抜かれた写真やベージュを基調とした落ち着いた色使いが、親子にやさしいカフェというコンセプトにマッチした雰囲気を作り上げています。
流体シェイプは、波紋のようなゆるやかなカーブを描く図形のことで、絵本のような幻想的な雰囲気や抽象的な世界観を生み出すことが可能です。
また、さまざまなたタイポグラフィを使い分けて、伝えたい情報をしっかり伝えつつもデザインに抑揚をつけています。
太字でくっきりとしたタイポグラフィのWebデザインはユーザに伝わりやすい上にデザインに信頼感や安心感をもたらすため、最近増えてきている手法です。
このように、Webサイト全体の温かくやわらかい雰囲気を保ちつつ、ユーザが知りたい情報を分かりやすくスピーディに取得できるための工夫がなされています。
(2)UX参考サイト TIREHOOD
株式会社カーフロンティアのタイヤ販売・取付予約サイト「TIREHOOD」です。
本サイトでは、タイヤ交換ユーザの状況とタイヤフッドの強みを繋ぐ体験設計を行うことにより、Webサイトの一次改善だけで成約率を1.3倍に増やすことに成功しました。
TIREHOODはタイヤの購入と取付の店舗予約をワンストップで行えるタイヤ交換サービスで、ネットのみで完結できる手間いらずの取付予約がこのサービスの強みです。
しかし、以前は「タイヤはしっかり吟味して選ぶべきだが知識がなく自分で選ぶのは面倒」という理由で店舗購入や何となく安心のイメージのある国産に切り替えられるケースが多くありました。
そこで、新しいWebサイトは徹底的に思考・手間・時間のコストを省いたタイヤ交換を指針にすることとし、ユーザには簡単な質問に答えてもらうだけで条件にあうタイヤを提示する形をとりました。
こうしてサイト流入からタイヤ決定、店舗予約をシームレスに移行し最短で手続きを完了させることにより、ユーザーに簡単なタイヤ交換を体感させることに成功したのです。
本サイトでは、ユーザー視点からコンセプトを定義し、一貫した体験設計を行うことが成功につながりました。
まとめ
この記事では、Webサイトの概要やデザイン時に気を付けたい3つのポイント、おすすめの参考サイト8選を紹介しました。
Webサイトの作成時のデザインのポイントを理解することによって、オリジナリティのある自社宣伝に効果的なWebサイトを作成することが可能です。
ぜひこの記事を読んでデザインのポイントをおさえてWebサイトを作成し、自社の認知度や売上の向上を目指してください!