「Yahoo!バナー広告で集客できるって聞いたけど、何から始めればいいの?」
「Yahoo!バナー広告は高額費用かかりそうだけど大丈夫?」
「Yahoo!バナー広告を使っているけれど、設定が難しくて集客が思うようにいかない」
多くの方は上記のような悩みでYahoo!バナー広告を使うのをためらっているようです。
Yahoo!バナー広告は見込み顧客の属性や過去に自社サイトを訪れた人にのみ広告を表示するターゲット機能を活用し、マーケティングの主要3段階を意識して運用することで、よりコンバージョンにつながりやすい層を獲得できる、とてもリーチ力の高い宣伝手段です。
Yahoo!バナー広告を集客に使用すれば、あなたのお店や会社でも非常に低コストで新規の集客数、そしてリピート率の向上が期待できます。
また、Yahoo!バナー広告のリーチ力を活かして、新規事業としてPPCアフィリエイトを行っている中小企業や個人事業主も多いです。
2018年以降急激に厳しくなっていると言われているPPCアフィリエイト手法については、こちらの無料講座をぜひチェックしてください。
今回は、Yahoo!バナー広告とは何か、集客に使用するための費用、メリット・デメリット、効果的に使って集客につなげる方法をデジマチェーンが説明します。
1.Yahoo!バナー広告とは何か?
出典元 https://promotionalads.yahoo.co.jp/service/ydn/
バナー広告はディスプレイ広告とも呼ばれる興味関心連動型の広告手法で、Yahoo!バナー広告は上記の画面サンプルのように目立つ位置に表示されます。
Yahoo!バナー広告の正式な商品名は「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」です。
略して「YDN 」とも呼ばれます。
Yahoo!バナー広告の配信先はYahoo!JAPAN・Yahoo!ニュース・Yahoo!知恵袋・ヤフオク!などのYahoo!関連サイトだけではありません。
他にも多くの有名サイトに掲載されるため、高い宣伝力を持つ広告商品です。
(1)Yahoo!バナー広告が表示される有名サイト
Yahoo!バナー広告(YDN)の主要な広告提携掲載サイトには、以下のような有名サイトがあります。
#1.YDNの主要な広告提携掲載サイト
exite | bing | @nifty | so-net | Ameba |
朝日新聞DIGITAL | vector | Fresheye | NAVER | My Cloud |
MY J:COM | Sleipnir Start | All About | 毎日新聞 | COOKPAD |
みんカラ | carview | ORICON NEWS | AFP BBNews | デイリー |
gooいまトピランキング | JIJI.COM | 教えて!goo |
(2)Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN) とGoogleディスプレイネットワーク(GDN)の違い
Yahoo!バナー広告と似た手法を用いた他社の広告に、Googleのバナー広告「Googleディスプレイネットワーク」、略して「GDN」があります。
出稿先がGoogleかYahoo!かという違いがありますが、これ以外にもいくつかの違いがあります。
YDNはYahoo!関連サービスを中心に広告が配信され、その多くは日本国内ならだれもが知る大手サイトが中心です。
GoogleのGDNは自社サービスがないので、YoutubeやBIGLOBEなどが主な広告掲載先となります。
また、Googleアドセンスに登録している一般のブログなどでも配信されるのが大きな特徴です。
2.Yahoo!バナー広告集客に必要な費用
Yahoo!バナー広告の費用はバナー作成費用として、相場が静止画で3,000円~5,000円程度、GIFアニメーションタイプで8,000円~10,000円程度、Flashタイプで18,000円~22,000円程度です。
広告の出稿費用として、初期費用をコントロールしやすいクリック型であれば1クリックあたり40~50円程度が目安になります。
バナーの制作費用と出稿費用について説明します。
(1)広告用バナーの制作費用
バナー広告の集客能力は、バナーの品質に大きく依存しています。
広告用バナーの制作費用は、静止画で3,000円~5,000円程度です。
GIFアニメーションタイプで8,000円~10,000円程度、Flashタイプで18,000円~22,000円程度となります。
最近はクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスに依頼するケースも増えています。
バナーは広告力測定のために複数パターンを継続して制作するケースが多いので、継続して制作依頼できる制作元にお願いすべきです。
(2)Yahoo!バナー広告の出稿費用
Yahoo!バナー広告の課金体系には以下の3種類があります。
- 枠掲載型
- インプレッション保証型
- クリック課金型
それぞれを説明していきます。
#1.枠掲載型
1つの広告枠につき○○円という料金システムです。
広告表示回数やクリックされた回数にかかわらず一定の費用がかかります。
料金目安は200万円~/1週間です。
#2.インプレッション保証型
○○回広告が表示されるまで広告が掲載され続けるという料金システムです。
料金目安は1,250万円~/1週間です。
#3.クリック課金型
クリック1回につき○○円という料金システムです。
広告が表示されるだけなら費用はかかりません。
クリック型はクリック回数によって料金が大幅に変動しますが、もっとも手軽に始めることのできる方法です。
1日あたりの最大広告予算も設定できるので予算をコントロールしやすくなっています。
3.集客におけるYahoo!バナー広告のメリットとデメリット
他の集客方法と同様に、Yahoo!バナー広告にもメリットとデメリットがあります。
Yahoo!バナー広告の主なメリット・デメリット
メリット | デメリット |
|
|
それぞれについて説明します。
メリット1.人気サイトに広告掲載
Yahoo!バナー広告はYahoo!提携サイトを始めとした人気サイト・大手サイトに広告掲載できます。
国内で有名なサイトばかりなので、間違いなく多くのユーザーの目に触れることが可能です。
メリット2.スマホ向けに最適化した広告表示
Yahoo!バナー広告はパソコンとスマホの両方に対応しており、各端末に最適化した形で広告表示できます。
そのため、パソコンからのアクセスが多いサイト、スマホからのアクセスが多いサイト、どちらでも成果を出すことが可能です。
メリット3.ターゲット層を絞り込める
Yahoo!バナー広告は、既に広告内容に興味を持っている可能性が高い層にのみ広告を表示することで無駄なクリック費用を減らせます。
ユーザーの属性を選択して表示する、また、過去に何度か自社サイトにアクセスしているユーザーにのみ広告を表示する、といったことができるからです。
また、ターゲット機能を活用すれば、ユーザーの広告疲れによるブランドイメージの低下を避けることもできます。
Yahoo!バナー広告(YDN)で活用できるターゲティング機能には以下があります。
#1.性別・年齢・地域ターゲティング
広告の閲覧ユーザーの性別、年代をあらかじめ設定して、対象を絞り込むことができます。
ユーザーの所在地や検索キーワードに含まれる地域での配信も可能です。
#2.サーチターゲティング
設定したキーワードを、過去に検索したことのあるユーザーに広告を配信します。
#3.サイトリターゲティング
過去に自社のサイトを訪問したユーザーに広告を配信します。
訪問してから過去最大30日間の見込み顧客に対して効果的に訴求できます。
#4.デバイスターゲティング
PC、スマートフォン、タブレットのすべてに広告を配信するか、特定のデバイスに限定して配信するかを選択できます。
スマートフォンのOSや、配信面の選択も可能です。
#5.プレイスメントターゲティング
広告の配信先を制御できます。
広告を配信したい、または配信対象外としたいウェブページを指定します。
デメリット1.運用に工夫が必要
Yahoo!バナー広告は、選択肢が多いがゆえに、何をどうすべきかよく検討する必要があります。
広告の入れ方、ターゲット選定、デザインなど運用の中で調整できる部分が多いからです。
特に成果が出ていないときの改善のための分析が難しく、工夫を凝らす必要があります。
デメリット2.対象の見込み顧客の関心度が低い場合がある
Yahoo!バナー広告を含め、バナー広告経由であなたの会社のウェブサイトを訪問した見込み顧客は、ネット検索経由で訪問した見込み顧客に比べて関心度が低くなる傾向があります。
ネット検索から流入したユーザーは、すでに自分の意志で特定のキーワードを検索して来ていますが、バナー広告の場合は表示されたのでなんとなくクリックしている、ということも多いからです。
そのため、顧客側での具体的なアクション(商品購入・問い合わせ・会員登録)には結びつきにくい欠点があります。
ターゲティング機能を活用して、熱度の高い見込み顧客へ広告が配信されるように調整しましょう。
4.Yahoo!バナー広告集客の始め方
Yahoo!バナー広告は公式ウェブサイトにアクセスし、フォームから申し込めば始められます。
まず、Yahoo! JAPANビジネスIDを取得しましょう。
ビジネスIDの取得には、SMSを受け取れる携帯電話とメールアドレスが必要です。
画面の案内に従ってパスワードの設定電話番号認証を行ってください。
次にYahoo! JAPANビジネスIDでYDNの広告管理画面へログインします。
広告管理ツールにログインしたら、広告や入金額、入金方法の設定を行ってください。
無料でヤフーのスタッフが広告作成、掲載に必要な初期設定を行ってくれる「初期設定サービス」もあります。
5.Yahoo!バナー広告で効果的に集客する方法
Yahoo!バナー広告での集客に重要なのは、狙いを明確にすることと、狙い通りの効果が出ているかどうか検証することです。
そのために重要な手法に以下の3つがあります。
それぞれの手法について説明します。
(1)Yahoo!バナー広告で用いられる指標を把握する
Yahoo!バナー広告での集客施策において、多く使われるKPI(指標)としては以下の指標があります。
インプレッション数
インプレッション数は広告が掲載された回数です。
クリック数
クリック数は掲載された広告がクリックされた回数です。
CTR(クリック率)
CTRは広告が表示された回数のうち、広告内のリンクがクリックされた回数の割合です。
以下の式で計算します。
CTR=広告のクリック回数÷広告の表示回数
CTRが高いほど集客力の高い広告であると推察できます。
コンバージョン数
コンバージョン数は、掲載された広告をクリックしたユーザーのうち、商品の購入や資料請求などの具体的な行動に至ったユーザーの数です。
CVR(コンバージョン率)
CVRは広告がクリックされた回数のうち、コンバージョンにつながった回数の割合で、具体的な成果が出た割合ということです。
以下の式で計算します。
CVR=コンバージョン数÷広告のクリック数
ROAS(広告費用対効果)
ROASは投資した広告費用に対して得られた売り上げの割合です。
以下の式で計算します。
ROAS=広告経由の売上÷広告費用
広告の目的にもよりますが、ROASが1を超えない場合は広告予算の見直しを検討する必要があるかもしれません。
LTV(ライフタイムバリュー)
LTVは顧客生涯価値と呼ばれ、リピーターの長期的な購入が売上に占める割合を調べるための概念です。
計算式は以下になります。
LTV=1回あたりの平均購入額×年間の平均購入回数×平均の継続年数
(2)「認知」「誘導」「獲得」の主要3段階によってバナーを使い分ける
バナー広告を用いたマーケティングの主要な3段階に、「認知」「誘導」「獲得」があります。
出稿しようとしているバナー広告の狙いをこの3段階の中からはっきり特定して運用すれば、抜群の効果をもたらします。
それぞれ説明します。
#1.知名度を上げる認知段階
認知とは、サービスや商品について知ってもらう段階で、「地域の人にとにかく会社名や商品名を覚えてもらいたい!もっと知名度を上げたい!」という狙いを持っています。
メインターゲットは、「会社や商品の存在をまったく知らない人」つまり潜在顧客です。
認知段階では、どの枠にバナー広告を出稿するかが重要です。
Yahoo!バナー広告得意の性別・年齢・地域ターゲティング、デバイスターゲティング、プレイスメントターゲティングを活用して、潜在顧客が多くいそうな枠に広告を多く出稿しましょう。
#2.自社サイトにユーザーを呼び込む誘導段階
誘導はサービスや商品を知ったユーザーに広告をクリックしてもらう段階で、「新商品のコンテンツページを作ったから、多くの人に読んでほしい!」という狙いになります。
メインターゲットは、「会社や商品について聞いたことくらいはあるが、詳しくは知らない人」です。
誘導段階ではバナーのデザインや文言の集客力が試されます。
複数のデザインや文言のバナーを準備して、定期的に入れ替えることで、クリックまで持ち込める能力の高いデザインや文言を絞っていくことが必要です。
#3.顧客の具体的アクションを促す獲得段階
獲得は問い合わせをしてもらう、見積もりを依頼してもらう、またはサービス、商品を購入してもらうもっとも重要な段階です。
せっかく特定の商品やサービスについてYahoo!バナー広告を出稿しているのに、リンク先がその商品の説明ページではなく会社のトップページになっているのでは広告効果半減です。
また、いきなり申込フォームにジャンプさせても見込み顧客を行動へ誘導できません。
ユーザーに具体的なアクションを求めるため、クリック先のページをしっかり作り込むことは必須です。
ランディングページの始め方・活用方法についての記事でわかりやすく説明していますのでご覧ください。
(3)バナーは事前シミュレーションで磨き上げる
まずは、自社の商品やサービスの、競合に対する強みを洗い出しましょう。
Yahoo!バナー広告では、似たようなバナー広告でも、少しの工夫でクリック率が大幅にアップするようなケースも多々あるからです。
次にバナーで訴求する軸を自社の強みから検討します。
値段で推すのか?、初回限定のお得感で推すのか?、満足度を推すのか?などです。
バナーの訴求軸が決まれば、レイアウトや文言の言い回しの方向性もおのずと決まってくるでしょう。
そのようにしてある程度集客力が強そうなバナーを複数パターン準備し、シミュレーションを回し続け、常に勝ちパターンを模索するのです。
6.Yahoo!バナー広告の集客効果を検証する
出典元 https://support-marketing.yahoo.co.jp/promotionalads/ydn/articledetail?lan=ja&aid=30274
Yahoo!バナー広告では、広告出稿にも利用する広告管理ツールを使って出稿したバナー広告の集客効果を検証できます。
広告管理ツールでは、上記画面サンプルのように、広告がどのくらいのユーザーに見られているか、広告を見たユーザーがどのくらいリンク先のページを表示したか、広告出稿にかかった費用などを確認可能です。
(1)インプレッション数で認知段階の集客効果を測定
インプレッション数は広告がどれだけのユーザーにアプローチできたかを示す指標です。
インプレッション数が多いほど、多くのユーザーに広告が配信されたことになりますので、認知段階を狙う広告の集客効果を測定するのに効果的です。
(2)クリック数・クリック率で誘導段階の集客効果を測定
クリック数は、どれだけのユーザーをリンク先のページへ集客できたかを示す指標になります。
クリック数が多いほど、多くのユーザーがリンク先のページを表示したことになりますので、誘導段階を狙う広告の集客効果を測定するのに効果的です。
クリック率は、広告がどれだけユーザーにクリックされやすいかを示します。
クリック率が高いほど、ユーザーの興味を引く広告になっているといえますので、これも誘導段階を狙う広告の集客効果を測定するのに効果的です。
(3)コンバージョン数・コンバージョン率で獲得段階の集客効果を測定
コンバージョン数は、掲載された広告をクリックしたユーザーのうち、商品の購入や資料請求などの具体的な行動に至ったユーザーの数です。
コンバージョン率が高いほど、獲得段階を狙う広告の集客効果が高いといえます。
なお、コンバージョン測定を行うには、広告管理ツールで測定タグを発行し、広告のリンク先ページに設置する手順が必要です。
詳しい手順は公式ヘルプを参考にしてください。
まとめ
Yahoo!バナー広告(YDN)を利用することで幅広いネットユーザーにアプローチすることが可能です。
ターゲット選定して、より大きな広告効果を期待できる特定のユーザーのみに広告を表示することもできます。
Yahoo!バナー広告は戦略次第でかかる費用以上の売り上げを確保できる広告手段で、コンバージョン獲得はもちろん、その前段階の知名度向上にも効果的です。
Yahoo!バナー広告は、少人数による内製運用で回していくことも十分可能な集客手法ですし、得たノウハウは国内で人気の高いもう一つのバナー広告であるGoogleの「Googleディスプレイネットワーク」(GDN)にも応用できます。
内製でYahoo!バナー広告を運用してみたいという方向けの講座やセミナーも豊富ですので、そのような講座に参加して短期集中で運用技術を学ぶのも効果的です。
講座やセミナーのための時間や手間も惜しいという方は、Yahoo!バナー広告のノウハウが豊富な専門の事業者へ運用を代行してもらうこともできます。