「YouTube広告ってなに?」
「YouTube広告を活用すると収入を得られるって本当?」
このように、YouTube広告について知りたいという方は多いでしょう。
実は、YouTubeを活用すると広告収入を得ることができ、副業ビジネスとしてもおすすめの方法の一つです。
今回はYouTubeの広告とは何か、また広告の種類や自身のチャンネルを収益化する方法を紹介します。
この記事を読んでYouTube広告について理解し、YouTubeを活用するとどんなメリットがあるか理解しましょう。
1.YouTube広告の5つの種類
ここでは、YouTube広告を5つ紹介します。
様々な広告の形を覚え、どれがどのような仕組みになっているか理解していきましょう。
- インストリーム広告
- ディスカバリー広告
- オーバーレイ広告
- アウトストリーム広告
順に紹介します。
(1)インストリーム広告
1つ目のYouTube広告はインストリーム広告です。
インストリーム広告は、TrueView広告というYouTube上に表示される広告フォーマットの一種で、動画再生画面に表示される広告のことを指します。
YouTubeを見ていると誰しもが見たことのある広告で、安定した宣伝効果を持っているのが特徴です。
また、インストリーム広告は流れるタイミングによって以下の3種類に分けることができます。
- プレロール広告
- ミッドロール広告
- ポストロール広告
プレロール広告は動画再生前に表示され、ミッドロール広告は動画途中に表示され、ポストロール広告は動画再生後に表示される広告です。
しかし、ミッドロール広告とポストロール広告は本編が10分以上の動画にしか利用できません。
そのため、TrueViewインストリーム広告の主流は動画本編の直前に流れるプレロール広告です。
また、上記3種類は広告表示のタイミングで分けられましたが、それとは別にスキップできるか否かによって以下のようにも分けられます。
- スキッパブル広告
- ノンスキッパブル広告
スキッパブル広告は、スキップが可能なインストリーム広告のことで、動画本編再生前の5秒間の強制視聴後に右下に現れるスキップボタンを押せば動画本編の再生が開始される仕組みです。
スキッパブル広告は広告の長さに制約はありませんが、広告をスキップするかどうかはユーザーに委ねられています。
ユーザーが広告を最後まで視聴した場合と画面内のリンクをタップした場合のみ課金される仕組みです。
ノンスキッパブル広告はスキップができないインストリーム広告のことで、広告の長さは15秒と30秒のものが多く、視聴者はこの時間の間は視聴を強制されてしまいます。
この広告では動画が表示された時点で課金されるCPM制が採用されており、広告が1000回表示されるごとに料金が発生する仕組みです。
30秒間のノンスキッパブル広告は視聴者にとって長く感じ、ユーザビリティを低下させる恐れがあることから、2018年に30秒のノンストッパブル広告がGeogleによって廃止されました。
この30秒のノンストッパブル広告に代わり開始されたのがバンパー広告と呼ばれる最長で6秒間のスキップが不可能な広告です。
バンパー広告については後程詳しく紹介します。
このようにインストリーム広告には様々な種類が存在するため、あなたの目的に合わせた広告選びが大切です。
#1:バンパー広告
上記でも紹介しましたが、バンパー広告とは最長で6秒間のスキップが不可能なYoutube広告です。
Youtube内での表示場所はインストリーム広告と同じですが、2016年5月から新しい広告フォーマットとして提供が始まりました。
短い時間でインパクトを残すのに向いている広告で、収益の発生条件はユーザーに1000回表示されることです。
バンパー広告の特徴として以下が挙げられます。
- スキップボタンがないため、6秒間はユーザーの目を引き付けることができる
- ユーザーにストレスを与える可能性を低く抑えることができる
- 後程紹介するディスカバリー広告と組み合わせると効果を向上させることができる
このように、比較的新しい種類の広告で、ユーザーに与えるストレスも少なくユーザを引き付けることができるのが特徴と言えるでしょう。
(2)ディスカバリー広告
2つ目のYouTube広告はディスカバリー広告です。
ディスカバリー広告もTrueView広告の一種となっています。
この広告は検索結果画面や関連動画などと並んで表示され、ユーザーがクリックすることで初めて再生されるタイプの広告です。
また、収益の発生条件もクリックされることが条件なので、視聴中のユーザーに与えるストレスも少ないと言えるでしょう。
クリックされることが前提なので、宣伝商品などにより深い興味を持った質の高いユーザーを集客できるのが特徴です。
(3)オーバーレイ広告
4つ目のYouTube広告はオーバーレイ広告です。
オーバーレイ広告は動画再生画面の下部に表示される長方形型の広告で、ユーザーにクリックされると収益が発生します。
YouTubeだけではなくブラウザなどの下部にも表示され、Web広告としても有名なタイプの広告です。
YouTubeでは表示された後すぐにユーザーに削除されてしまう傾向にあるのが弱点ですが、広告表示によってストレスを与えることは少ないでしょう。
(4)アウトストリーム広告
参照:THE ANSWER
5つ目のYouTube広告はアウトストリーム広告です。
これはYouTube外で表示される広告で、Googleパートナーに属しているサイトの広告枠やアプリのフィードなどに表示されます。
YouTubeを見ないようなユーザーにも動画で訴求できるため、幅広い宣伝効果を持つのが特徴です。
画面の5割に2秒以上表示されることが収益発生の条件となっており、YouTube内で表示されるインストリーム広告とは逆の存在となるのがアウトストリーム広告と言えるでしょう。
動画広告について詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
2.YouTube広告の仕組み
YouTube広告とは、基本的にYouTube内で掲載される広告のことで、条件が満たされると収益が発生します。
広告主がお金を出してYouTubeに出稿したこれらの広告を以下の項で紹介する様々な形で動画に掲載し、視聴者が広告を閲覧したり、クリックすることで収益が発生する仕組みとなっています。
ちなみに広告掲載によって発生した収益は、YouTubeと動画投稿者で分け合うことになっているので、全ての収益を受け取ることはできません。
また、動画投稿者であれば誰でも収益を受け取れるわけではなく、いくつかの条件を満たすことで自身のチャンネルを収益化する必要があります。
実際にYouTubeによる収益を受け取るには、ある程度の期間が必要になるので注意しましょう。
2020年頭にYouTubeが発表した決算情報によると、2017年から2019年までの2年間でYouTube全体の広告収益は2倍近くに伸びており、これらの数字を見る限りはYouTubeは未だ成長の余地を残したコンテンツと言えます。
YouTubeの広告収入、また広告収入以外の収益の受け取り方を紹介しているのでぜひご覧ください。
3.YouTube広告で収入を得る4つのステップ
ここでは、YouTube広告で収入を得る4つのステップを紹介します。
収益化までのステップを正しく知り、YouTube活動への一歩を踏み出しましょう。
- 過去12ヶ月に投稿した動画の総再生数時間が4000時間を超える
- チャンネル登録者数が1000人を超える
- YouTubeパートナープログラムに参加する
- Google AdSenseと連携して広告を表示する
順に説明します。
(1)過去12ヶ月に投稿した動画の総再生数時間が4000時間を超える
YouTubeで広告収入を得る1つ目のステップは、過去12ヶ月に投稿した動画の総再生数時間が4000時間を超えることです。
数年前の条件改訂により、過去12ヶ月に投稿した動画の総再生時間が4000時間を超えていなければ、収益化の条件を満たせないようになりました。
これは、ガイドラインを大きく逸脱した不適切な動画を投稿するユーザーが後を絶たなかったことが収益化条件を厳しくさせたと言われています。
4000時間と聞くとかなり難しい条件のように感じますが、コツコツ継続して動画投稿を行えば決して不可能ではありません。
ガイドラインに則った動画を投稿し、条件をクリアできるようにしましょう。
(2)チャンネル登録者数が1000人を超える
YouTubeで広告収入を得る2つ目のステップは、チャンネル登録者数が1000人を超えることです。
こちらも収益化条件の改訂により追加された項目です。
チャンネル登録者を獲得するには、継続的に視聴者からの興味や関心を引く必要性があるため、動画の方向性を決めて活動していかなければ1つ目の条件より満たすのは難しいでしょう。
最初は登録者数が伸びなくて苦労するかもしれませんが、一度コツを掴むと一気に数字を伸ばせる可能性もあるので、モチベーションを保ちながら活動を続けていくことが大切です。
(3)YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加する
YouTubeで広告収入を得る3つ目のステップは、YouTubeパートナープログラムに参加することです。
YouTubeパートナープログラムに参加することがチャンネルを収益化するのに必要であり、このプログラムへの参加申請を送るのに上記2つの条件を満たす必要があります。
YPPへ参加すると、これまで以上にYouTubeを活用するためのヒントをYouTube側から得ることができたり、他のユーザーが自分の投稿動画をコピーして投稿していないか確認できるツールを使えるようにもなります。
YouTubeをより活用し、継続した収入を得るためにもYPPに参加できるところまで頑張りましょう。
(4)Google AdSenseと連携して広告を表示する
YouTubeで広告収入を得る4つ目のステップは、Google AdSenseと連携して広告を表示することです。
GoogleAdSenseとはGoogleが運営している広告サービスのことで、収益を受け取るにはこちらのアカウントを作成する必要もあります。
YouTubeの設定画面より、AdSenseアカウントの作成、または紐付けを行い、審査に通れば収益化成功です。
審査用の動画投稿、そしてYPPへの参加が認められていると、AdSenseアカウントとの紐付けが行えるようになります。
YouTubeの広告収入を受け取るためにも、このステップを忘れないようにしましょう。
4.YouTubeの広告単価を上げる3つの方法
YouTubeの広告単価はよく「1再生あたり0.1円」と言われていますが、工夫次第ではもう少し多くの収益を得ることも不可能ではありません。
以下の3つの方法で、動画の広告単価を上げてより多くの収益を上げられるようにしましょう。
- 動画の時間を長くする
- 視聴者の年齢層を高くする
- 動画を最後まで見てもらえるようにする
順に紹介します。
(1)動画の時間を長くする
YouTubeの広告単価を上げる1つ目の方法は、動画の時間を長くすることです。
動画の時間が長いと広告単価も高くなる傾向にあります。
また、動画の時間を10分以上にすると動画広告を多く掲載できるようになり、結果的に広告収入を増やすことも可能です。
もちろん、広告が視聴されなければ収益も発生しないので、10分以上の動画でも飽きずに見続けてもらうための工夫が必要ですし、この方法は高い動画作成スキルも求められるでしょう。
しかし、多くの動画投稿者が言っている通り、動画の長さが広告単価にも反映されているようなので、動画を作成する際は情報量の多い、長めの動画を作ってみてはいかがでしょうか。
(2)視聴者の年齢層を高くする
YouTubeの広告単価を上げる2つ目の方法は、視聴者の年齢層を高くすることです。
YouTubeの広告単価は動画のジャンルによっても変動します。
例えば、子ども向けの動画よりも、年齢層の高い人々に向けたビジネス系の動画の方が広告単価は高い傾向にあるのです。
明確な条件が発表されている訳ではありませんが、動画広告を見る層の購買力によって、広告単価も変動するようになっているのでしょう。
発信したいことは人それぞれ違うので一概には言えませんが、YouTubeによる収益を少しでもアップさせたいのであれば、視聴者の年齢層にも注目することをおすすめします。
(3)動画を最後まで見てもらえるようにする
YouTubeの広告単価を上げる3つ目の方法は、動画を最後まで見てもらえるようにすることです。
動画が最後まで見られているかというのは動画の質を判断する際の基準にもなっているようで、視聴者の離脱率が低ければ低いほど動画の広告単価も上がると言われています。
この方法も、視聴者を飽きさせない工夫が必要ですし、内容の濃い充実したコンテンツを作成することが大切です。
視聴者の傾向や求められているものを分析し、離脱率が低く広告単価が高い動画を作成できるようにしましょう。
基本的にYouTubeの収益について話すことは規約で禁止されているためある程度予測するしかありませんが、よほど動画のクオリティが低くない限りは「1再生あたり0.2~0.3円」程度の収益を得ることも不可能ではないでしょう。
5.YouTubeを始めるメリット
ここではYouTubeを始めるメリットを紹介します。
こちらを参考にし、YouTubeの開始を検討してみてください。
- 成功すると収入が増える
- 無料で始めることができる
- 好きなことの延長戦で活動できる
順に紹介します。
(1)成功すると収入が増える
YouTubeを始める1つ目のメリットは、成功すると収入が増えることです。
YouTubeで成功すると、大きく収入を増やすことができます。
上記で紹介した例はほんの一部ですが、収益化の条件を満たすことができれば毎月収益を得ることも不可能ではありません。
動画の長さやジャンル、質といった複数の事柄によって動画の単価が変わるため、どのくらいの再生数でどの程度の収益を得られるか計算するのは難しいです。
しかし、チャンネル登録者数1万人程度で一月30万円近くの収入を得られた人も中にはいるので、内容次第では数ヶ月で本業よりも多い収入をYouTubeから得ることもできます。
(2)無料で始めることができる
YouTubeを始める2つ目のメリットは、無料で始めることができることです。
YouTubeに動画投稿、また広告を掲載するのにお金を支払う必要はありません。
また、スマートフォンやタブレットを持っていれば最低限の撮影機材は賄えますし、動画投稿もこれらの端末から行うことができます。
もちろん本格的な動画投稿を行うには、パソコンやカメラといった機材も必要になる場合がありますが、初期費用、そしてランニングコストも大きく抑えながら活動をしていけるのはYouTubeによる副業のメリットの一つと言えるでしょう。
(3)好きなことの延長戦で活動できる
YouTubeを始める3つ目のメリットは、好きなことの延長戦で活動できることです。
あなたが持っている知識や趣味などについて発信することがYouTube上の誰かの為になることは十分あり得る話です。
YouTubeでも、本業の情報を詳しく紹介して視聴者を獲得し、収入を得ている人も多く存在します。
自分のスキルを活かして収入を増やせるのがYouTubeだけではなく副業のメリットですし、趣味の延長としてYouTubeを始めることで新たな収入源を確保することも不可能ではないでしょう。
6.YouTubeを始めるデメリット
ここでは、YouTubeを始めるデメリットを紹介します。
デメリットを正しく理解し、本当にYouTube活動を行っても大丈夫か判断するようにしましょう。
- 収入を得るまでに時間がかかる
- 動画投稿は一定のリスクを負う
- 本業によって活動が制限される
順に紹介します。
(1)収入を得るまでに時間がかかる
YouTubeを始める1つ目のデメリットは、収入を得るまでに時間がかかることです。
YouTubeの広告収入を得るには、いくつかの条件を満たす必要があります。
その条件を満たせなければ自身のチャンネルを収益化できないため、動画投稿を始めても最初の数ヶ月は収益を得られないまま投稿を続けていくことを覚悟してYouTubeを始めるようにしましょう。
収益化できれば一気に収入を伸ばすことも可能ですが、YouTubeで収入を得るには我慢しながら動画投稿する時期も必要になります。
(2)動画投稿は一定のリスクを負う
YouTubeを始める2つ目のデメリットは、動画投稿は一定のリスクを負うことです。
ここで言うリスクというのは、顔や声といった個人を識別できるような情報がネット上の不特定多数の人々に知られたり、私生活などに影響を及ぼしてしまうことを言います。
YouTubeで活動する人々が増えているとはいえ、ネット上に顔をアップして活動するのは危険な行為であることは間違いありません。
また、顔を出して活動を始めても、収益化に至らなかった場合はネット上にあなたの情報や姿だけが残ってしまうこともあります。
投稿する動画のジャンルによっては顔を出さずに活動する方法もありますが、YouTubeで活動を行う場合はノーリスクでリターンを得るのは難しいと考えた方が良いでしょう。
(3)本業によって活動が制限される
YouTubeを始める3つ目のデメリットは、本業によって活動が制限されることです。
YouTubeを副業として始める場合、本業の忙しさによってYouTube活動が制限されてしまうことがあります。
YouTube活動に力を入れられないと収益化の条件を満たすまで時間もかかり、モチベーションを保つのも難しくなるでしょう。
このように、収益化できずフェードアウトしていった動画投稿者は山のように存在するため、YouTubeで収益を得るための活動を始める場合は、本業との兼ね合いをしっかりと吟味することをおすすめします。
まとめ
今回は、YouTube広告について紹介しました。
YouTubeによる広告収入は、本業の収入を数ヶ月で超えられるような可能性を持っています。
よっぽど高品質であったり、話題性のある動画を作成できなければ収益化するまでには時間がかかってしまいますが、収益化までの道のりを正しく把握し、モチベーションを保ちながら活動を継続できれば、少しずつ収入を伸ばせるでしょう。
YouTube活動が自身の生活にどんな影響を及ぼすか考慮し、収益化までの道のりを描いた上で活動を始めるようにしましょう。