「マルケトを実際に使っている会社って上手くいってるの?」
「マルケトには一体どのような使い方があるの?」
Marketo(マルケト)を活用しようと考えている経営者の中には、他の企業がどのようにマルケトを利用しているのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
実はマルケトを導入している企業は世界で6,000社以上もあるんです!
ここでは、マルケトを導入した企業の事例を紹介します。
各企業がマルケトをどういった目的で導入したのか、マルケトを導入したことでどのような成果が起きたのか、どういったきっかけでマルケトを導入しようと決断したのかなど、いくつかの企業をピックアップしてお伝えしますよ!
この記事を読んで、デジタルマーケティングについて知識を深めて事業拡大や業績アップを狙いましょう!
まずはマルケトについて、事前知識を得たい方はこちらをご覧ください。
1.マルケト導入企業3社
マルケトを導入している企業は世界39カ国で6,000社以上に上るので、今回はその中から3社ピックアップしました。
- 株式会社日立製作所
- コクヨ株式会社
- LINE Pay株式会社
企業ごとにマルケト導入のきっかけと導入の効果を紹介するので、特に上記の企業と近い事業をしている企業は参考にしてみてください。
それでは順に紹介します。
(1)株式会社日立製作所
株式会社日立製作所といえば、1910年の創設から100年以上走り続けてきた大手企業です。
大手企業がどういった経緯でマルケトを導入するようになったのか気になる人も多いのではないでしょうか。
それでは、導入したことで得られた効果と一緒に紹介していきます。
#1:マルケト導入の2つのきっかけ
マルケト導入に至ったきっかけは以下の2つです。
- デジタルマーケティングの確立
- 事業部間のデータ共有
デジタルマーケティングを検討している人は、導入の参考にしてみてはいかがでしょうか。
①デジタルマーケティングの確立
1つ目のマルケト導入のきっかけは、2016年に立ち上げたLumada(ルマーダ)事業を立ち上げる際にデジタルマーケティングを確立したことです。
Lumada(ルマーダ)とはデジタルイノベーションを図るために、顧客データから価値を見出す先進的なデジタル技術を用いたテクノロジーのことで、この事業を進めるためには顧客の一連の行動データを把握する必要がありました。
すでにデジタルマーケティングには取り組んでおり、Webやメールで顧客とのチャネルを確立していたのですが、それぞれのデータが孤立した状態でまとめて管理できていない状況だったのです。
そこで、デジタルマーケティングの実務を担う同部技師の加瀬奈月氏が述べるには、顧客データの管理機能が使いやすく、長期的に顧客と関係性を築くことができるマルケトに注目するようになったようです。
②事業部間のデータ共有
もう1つは、各事業部間でデジタルマーケティングを共有しようとしたことです。
BtoCサイトでは訪問者の属性に応じたレコメンド機能が一般的になっていますが、BtoBサイトにもレコメンド機能を利用できるのではないかという考えを持っている人がいました。
ブランド・コミュニケーション本部デジタルコミュニケーション部デジタルプランニンググループ部長代理で、コーポレートサイトの企画・運営と日立グループ全体のWebガバナンスを担う米山卓美氏です。
米山氏はレコメント機能を活用すれば、顧客が求める情報をすぐに提供でき事業拡大も可能であると考え、コーポレートサイトの改訂プロジェクトの際に、マルケトのWebパーソナライズ機能を活用してユーザビリティの向上を図りました。
また、マルケトを利用すれば各事業部のデジタルマーケティングを連携させることが可能と考え、各営業部のデジタル化促進を図るツールとしてマルケトの利用を決めたのです。
サイトの訪問者が欲しい情報に簡単にたどり着けるようにするために、マルケトが有効という考えに至ったということでしょうね。
#2:マルケト導入の3つの効果
マルケトを導入したことで以下の3つの効果がありました。
- クリック率向上
- ナーチャリングプロセスを実現
- 多面的な顧客情報共有を容易に実現
それでは順に具体的に説明していきます。
①クリック率向上
まずマルケトを導入したことで、コーポレートサイトに訪れた人に合わせて最適な情報を表示することが可能になり、クリック率が向上しました。
もともと日立の公式サイトでは家電の型番を調べている人が多い特徴があり、特定の家電比較サイトからの流入も多かったのですが、訪問者に適切な情報が表示されないことでクリック率が伸びていませんでした。
そこで、マルケトのWebパーソナライズ機能を利用して、家電比較サイトから訪れた人に向けて、「家電をお探しの方はこちら」といった広告を表示させたところ、約3割の人がクリックする結果になったのです。
3割といえば低く感じてしまうかもしれませんが、1,000人サイトに訪れたとしたら300人が顧客になってくれる可能性があります。
サイト訪問者への最適な広告によって販売成立のチャンスが急増するので、いかに広告が重要ということが分かるでしょう。
②ナーチャリングプロセスを実現
マルケトの導入はナーチャリングに役立てることができます。
ナーチャリングとは、サイトの訪問者の興味や関心を高める施策のことです。
日立は配信したメールの反応を基に採点を行い、点数が高い人に対して事例紹介セミナーを案内するなどの営業活動を行うようにしました。
他サイトから流入してきた人に対して、いかに興味や関心を持ってもらうかが業績アップのカギなので、デジタルマーケティングをするならナーチャリングに力を入れましょう。
③多面的な顧客情報共有を容易に実現
株式会社日立製作所ではレポート機能を用いて顧客のWeb上の動きを営業担当者と共有することで、常に新鮮な情報を有効活用できるようにしました。
デジタルマーケティングを担当する営業企画部では、マルケト導入前は営業のためのレポート作成に時間がかかっていたのですが、マルケト導入後は効率的に作業を進めることができ、生産性向上を実現。
現在では複数の事業部門間で速やかな情報共有が可能になっています。
(2)コクヨ株式会社
コクヨ株式会社は以下の3つの事業を行っています。
- ステーショナリー関連事業:文具や事務用品の製造・販売をする
- ファニチャー関連事業:オフィス家具、公共家具の製造・販売、オフィス空間構築などを行う
- 通販・小売関連事業:オフィス用品の通販とインテリア・生活雑貨の販売を行う
コクヨと聞くと文具のイメージが強いかもしれませんが、マルケトを導入したのは2番目のファニチャー関連事業です。
コクヨではどのようなきっかけでマルケトを導入し、どのような成果が生まれたのでしょうか。
#1:マルケト導入のきっかけ
コクヨがマルケトを導入するきっかけになったのは、事業の安定収益の確保と持続的成長のためには、テクノロジーを利用して業務の効率化が重要と考えたからです。
他社のマルケトが良いという口コミにより、営業課題を改善できる可能性を見出し、見込み客の購入検討フェーズを可視化することを目的にマルケトを導入しました。
顧客に対して競合他社よりも早くアプローチしたいという考えが、マルケトの導入に至ったようですね。
また、ファニチャー事業本部マーケティング本部販売マーケティング部法人第1グループ岸健二氏が言うには、MAのツールの中でも優秀で、マルケトの営業やコンサルタントも真面目で、できないことはできないとはっきり言うほど信頼できる人だったこともあり、多くのMAの中でマルケトを選んだようです。
#2:マルケト導入の効果
マルケトを導入したことで、オフィスや働き方をテーマにしたセミナーの企画や運営に良い効果が見られました。
毎月大企業向けにセミナーを開催しており、従来は100人未満で開催することが多かったのですが、マルケト導入後は3倍の300人規模のセミナーを開催できるまでになったのです。
マルケトでフォームを作成し、セミナー前後のフォローを自動化することで作業効率と集客アップに成功。
特にメールで集客可能になったことが大幅な集客アップにつながったのでしょう。
また、資料請求率が来場者の40%から50%に増加、新規顧客も10%増えて、案件化率も10%に向上。
マルケトを導入したことで、大幅に業績アップしているのがわかりますね。
(3)LINE Pay株式会社
LINE Pay株式会社は、モバイル送金・決済サービスの運営や店舗・企業向けLINEアカウント「LINE@」を販売・運営している会社です。
キャッシュレス決済が普及しつつありますが、QRコード決済の中でもLINE Payを利用している人は多いでしょう。
300億円祭などのキャンペーンで話題になりましたが、一体どのような目的でマルケトを導入したのか紹介します。
また、実際に導入したことでどのような影響があったのでしょうか。
#1:マルケト導入のきっかけ
マルケト導入のきっかけは、加盟店を増やすための取り組みでした。
導入前はQRコード決済を導入する大企業は増えてきていますが、中小規模企業の加盟促進に難儀していました。
個人店では業務で忙しく対面の営業スタイルでは、導入まで至るのに時間がかかることが課題だったのです。
マルケト導入のメリットを理解してもらう必要があり、店舗ごとに現場の仕組みや取り扱い商品によって必要な届出書類も異なるので、加盟までのプロセスを簡略化する必要がありました。
したがって、中小規模店舗にキャッシュレス決済を導入してもらうための仕組みを整えるためにマルケト導入に至ったのです。
#2:マルケト導入の効果
マルケトとSalesforceというツールを連携させた結果、申込み数の前年比が140%になりました。
資料請求の仕組みを作り、ユーザーのWeb上での行動などに合わせ、メールで導入事例を送るなどのナーチャリングを実施。
キャッシュレス決済のメリットを多くの人に効率良く広めるための仕組みを構築するに至ったのです。
また、得た顧客情報に合わせて必要な情報をスピーディーに提供することによって、申込みプロセスの途中離脱を防止することに成功。
さらに、自社主催のイベントやセミナーの管理が容易になり、年間のセミナー回数が200回を超えるほどにまで増加しました。
これらの取り組みにより、Webサイトからの加盟申込みが増加したのです。
5.マルケトが多くの企業から支持される3つの理由
3社のマルケト事例を紹介しましたが、マルケトが多くの企業から支持される大きな理由があります。
その理由は以下の3つです。
- マーケティングの状況に応じたアプリケーションを選択できる
- コンサルティングサービスが充実している
- 定期的なイベントを開催している
順に説明していきます。
(1)マーケティングの状況に応じたアプリケーションを選択できる
マルケトには11個のアプリケーションが含まれています。
例えば、メール作成機能や顧客に最適な広告を表示するデジタル広告機能、キャンペーンがどのような影響を与えたのか把握できるマーケティングアナリティクス機能など、デジタルマーケティングをする上で重要な機能が搭載。
豊富な便利機能の中から状況に合わせて活用できるのがマルケトの大きなメリットです。
MAツールの中でもマルケトが使い勝手の良いツールと感じる人が多い傾向があります。
(2)コンサルティングサービスが充実している
マルケトの営業担当やコンサルタントの人柄にひかれて導入する企業も多いです。
製品導入から、実行、最適化、運用開始後の活用支援までサポートがしっかりしています。
実績も十分なので、これからデジタルマーケティングに着手する企業にはおすすめのサービスです。
(3)定期的なイベントを開催している
マルケトは無料セミナーやイベントが定期的に開催されています。
セミナーやイベントに参加すればマーケティングに役立つ情報を手に入れることができ、他の企業とのパイプも繋がるでしょう。
デジタルマーケティングの知識を深めながら、事業拡大を図りたい企業は利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
マルケトを導入している企業は多く評価も高いので、これからMAを導入したい企業におすすめです。
サポート体制がしっかりしているので、初心者でも使いこなすことができますよ。
マルケトを導入して事業拡大や業績アップに成功している企業も多いので、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。
マルケトの使い方について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。