「Facebook広告のキャンペーン設定が面倒…」
「もっと簡単にFacebook広告の効果検証をしたい」
広告担当者であれば、一度はこのような悩みを感じたことがあるのではないでしょうか。
実はFacebookが無償で提供しているFacebook広告マネージャを活用すれば、これらの悩みは一発で解決します。
なぜなら、Facebook広告マネージャによってキャンペーンの作成・運用にかかる工数を削減できるようになるからです!
デジマチェーンが、設定工数を削減し広告運用の時間を確保できるよう、Facebook広告マネージャのメリットと広告出稿の手順について解説します。
Facebook広告マネージャをうまく活用して、広告のパフォーマンスアップを目指しましょう!
1.Facebook広告マネージャとは?
Facebook広告マネージャとは、Facebook広告を簡単に作成・管理することができるツールです。
具体的には、広告マネージャを利用することで次の内容が対応可能です。
- 広告を作成し、掲載する
- 重視する利用者を広告のターゲットにする
- 予算を設定する
- 広告の効果をリアルタイムで確認する
- 請求の概要、支払い履歴、支払いの方法の情報を確認する
通常、広告設定を行うためにキャンペーンひとつひとつに入らなければならなかったり、広告進捗を確認するためにレポートを出力しなければなりません。
Facebook広告マネージャには、これらのアクションを一括して対応できる機能が備わっています。
つまり、広告マネージャを活用することで広告パフォーマンスをしっかり把握しながら広告効果を高めることができます。
Facebook広告を利用している人であれば、誰でも無料で利用できるのも特徴のひとつです。
2.Facebook広告マネージャを利用する3つのメリット
Facebook広告マネージャを活用することによって、具体的に次の3つのメリットが挙げられます。
- 広告を手軽に作成できる
- 複数の広告を一括して管理できる
- 広告パフォーマンスを横断して確認できる
それぞれについて、詳しくみてみましょう。
(1)広告を手軽に作成できる
Facebook広告マネージャを利用することで、面倒な広告の作成が手軽に行えるようになります。
広告マネージャによる広告作成には、ガイドツールによる作成とクイック作成の2種類から手順を選ぶことができます。
ガイドツールによる作成の場合、画面の指示に従ってキャンペーン、広告セット、広告要素の順に1つ1つ設定していくことになります。
一方クイック作成の場合、1つの画面でキャンペーン・広告セット・広告要素の項目を一度に設定することができます。
ガイドツールによる作成のほうが設定手順がわかりやすい一方、クイック作成のほうが短時間で設定できるという特徴があるのです。
Facebook広告の運用に慣れていない頃や1から設定する場合は、ガイドツールによる作成のほうが手順がわかりやすく設定ミスを起こす確率も低いためおすすめです。
ある程度Facebook広告の運用に慣れてきた際にクイック作成を利用すると、短時間で多数の広告設定が行えるようになるでしょう。
どちらの手順においても、広告作成においてマーケティングの目的、ターゲットにする利用者、広告を表示する場所、広告形式を設定することになります。
事前にFacebook広告をどのように配信するか設計しておきましょう。
(2)複数の広告を一括して管理できる
Facebook広告マネージャでは、キャンペーンや広告セットの内容を一括して横断的に管理することができます。
広告設定の内容確認はもちろん、複数の広告に対してオンオフやオーディエンス、予算、配置などといった設定を編集したり、広告のコピーを作成したりといった作業も可能です。
特にFacebook広告のような運用型広告では、比較検証のためにキャンペーンを追加することはよくあることです。
しかし管理画面上でキャンペーン設定を追加する際、設定作業に費やす時間によって運用に使える時間が圧迫されてしまい、多くの運用担当者を悩ませています。
そこでFacebook広告マネージャを活用することで、広告運用にあたって面倒な設定作業をまとめて行うことができるため、作業工数の削減にもなります。
(3)広告パフォーマンスを確認できる
Facebook広告マネージャには、広告パフォーマンスの最新データを画面上で横断して確認できる機能が備わっています。
キャンペーン全体のパフォーマンスを確認したり広告ひとつひとつの配信データを比較したりなど、任意の粒度でのレポートを画面に表示できます。
一般的に、配信データの詳細を確認するにはCSVなどのデータファイルとして出力しなければなりません。
それと比較すると、画面上にて任意の粒度で最新データが確認できるのは非常に作業効率が良くなります。
すでに説明したようにFacebook広告マネージャ上で設定変更もできるため、進捗を確認しながら改善ポイントの設定を変更することもでき、運用効率が格段にあがります。
さらにレポートのスケジュール設定もできるため、1週間ごとなど決まった周期でデータを取得することも可能です。
複数のキャンペーンを管理する際、自動でデータが取得できれば集計工数が削減できるため、より詳細なデータを少ない工数で確認することも可能になります。
3.広告を作成と出稿するまでの6つのステップ
それでは、実際にFacebook広告マネージャを使った広告設定の6つのステップについてみてみましょう。
ここではガイドツールによる作成の手順について解説しますが、クイック作成の場合でも基本的な流れは同じになります。
はじめは設定に時間がかかるかもしれませんが、広告マネージャでの設定に慣れると短時間で多数のキャンペーンが作成できるようになります。
設定時間を短縮することができるようになれば、その分だけ仮設検証のサイクルが早くなるため、広告の効果改善の機会が増えることになります。
広告マネージャに慣れるまで、何度も手順を確認しながら設定を進めましょう。
ステップ1.広告の目的を選ぶ
Facebook広告マネージャでキャンペーンを作成する場合、最初に配信する広告の目的を選択しましょう。
選択できる目的は、「認知度」「検討機会」「コンバージョン」の3項目にわかれており、下記の内容があります。
カテゴリ | 内容 | 設定できる目的 |
---|---|---|
認知度 | 製品やサービスに関心をもってもらうため |
|
検討機会 | もっと詳しく知りたいと思ってもらうため |
|
コンバージョン | 製品やサービスを購入または利用してもらうため |
|
ここで設定した目的は、表示される広告の種類やユーザーの行動、広告配信の最適化などに影響を与えます。
つまり、設定した目的によってキャンペーンのパフォーマンスが大きく変わってくることになります。
設定するキャンペーンの内容に合わせて、最も近いものを選択しましょう。
目的が設定できたら、キャンペーンの名前を設定してキャンペーンの作成は完了となります。
ステップ2.ターゲット層を選択する
次に広告セットの作成になりますが、ここでターゲット層を選択することになります。
「オーディエンス」セクションにて、広告を配信したいターゲット層の特徴を選択しましょう。
設定できるオーディエンスは住所、年齢、性別、言語、興味関心など、Facebookが集めている幅広いデータが利用可能です。
さらにカスタムオーディエンスを利用すれば、リマーケティングリストや類似オーディエンスなど、独自のオーディエンスを作成することもできます。
これらのオーディエンスは複数選択することができるので、組み合わせ次第でより高度なターゲティングも可能になります。
ただし、オーディエンスを選択しすぎるとターゲット層が限定されてしまい、広告配信量が少なくなってしまう恐れがあります。
画面右側に表示されるインジケータに推定される広告リーチが表示されますので、ここを確認しながら適度なリーチが確保できるように設定を調整しましょう。
ステップ3.広告配置を設定する
続いて「配置」セクションにて広告の配置について設定します。
Facebook、Instagram、Audience Network、Messengerのどこに広告を表示するか、キャンペーンの内容に合わせて選択しましょう。
なお、ここで「自動配置」を選択すると、システムが自動で配置を最適化してくれます。
パフォーマンスの高い配置があった際に、より多くの予算をその配置に動的に分配し、多くの人にリーチできます。
さらに自動配置を設定していると、キャンペーンを複製した際に新しい配置があると自動で追加されるのです。
特に広告配置にこだわりがなければ、自動配置がおすすめですよ。
ステップ4.予算とスケジュールを設定する
「予算と掲載期間」セクションでは、広告セットの予算と掲載期間を設定します。
広告を配信したい期間と、その期間中または1日の上限予算を、画面の指示に従って設定しましょう。
ここでいう予算とは、広告を表示するために使われる金額の上限のことです。
設定した予算よって広告配信の消化金額が決定するため、予算金額を適宜調整することで広告の配信量をコントロールすることができます。
予算は初期設定だけでなく配信開始後も調整することになりますので、ここで変更できることを留意しておきましょう。
なお、予算とスケジュールの設定は、広告運用において最もミスが起こりやすい箇所です。
金額の桁が誤っている、スケジュール設定が1週間ずれているなどといった不備はよく起こりがちですので、よく注意して設定を進めましょう。
ステップ5.広告を作成する
最後に広告を作成します。
ここでは、実際に配信される広告のFacebookページ、フォーマット、メディア、テキスト等を設定することになります。
画面の指示に従って、広告を作成しましょう。
なおFacebook広告ではすべての広告にFacebookページを関連付けることが必要です。
Facebookページなしでは広告が作成できないので、事前に用意しておきましょう。
設定内容はすぐにプレビューで確認できるため、ユーザーがどのような印象を受けるかを意識しながら広告作成を進めることがポイントです。
ステップ6.内容を確認し、注文を確定させる
すべての設定が終わると最後に確認画面が表示されるので、内容に問題がないか確認しましょう。
キャンペーン設定は設定項目が多く、広告代理店の運用者など慣れた人でもミスを起こしてしまうことはよくあります。
設定ひとつ間違えてただけでも広告配信に大きな影響を与えてしまうため、ダブルチェックしてもらうなど十分すぎるほど確認するくらいがちょうどいいです。
内容に問題がなければ、確認をクリックし注文を確定させましょう。
キャンペーンがすぐにオンになり、Facebookからの審査が完了次第、広告配信が開始されます。
まとめ
この記事では、Facebook広告マネージャによるメリットと実際のキャンペーン作成手順について解説しました。
Facebook広告の運用において、最も重要なことは広告配信の進捗を即座に確認し、改善ポイントを見つけた上で対策を講じることを、効率よく進めることです。
そのためには、作業時間をなるべく短縮化し、施策を打つ回数を増やすことを意識しましょう。
Facebook広告マネージャでは、これまで解説してきたように配信進捗の確認からキャンペーン設定まで、非常に手軽にできるようになっています。
いいかえると、Facebook広告マネージャを活用することで運用効率が上がり、自社商品の売り上げがアップする可能性が高くなります。
この記事を参考にしながらFacebook広告マネージャを使いこなして広告パフォーマンスをアップさせましょう!
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